レバノンに逃亡した日産自動車前会長カルロス・ゴーン被告(65)が8日午後10時からベイルートで会見を開いた。
世界中が注目する中、会見場に姿をみせたゴーン被告はダークスーツに赤のネクタイ姿。厳しい目つきで演台に立つと、マシンガンのように語り、「1年前、自分に罪がないことを訴えたが、手錠をかけられ、無期限で独房に入れられた」「国連が定めた正義にもとる。地獄のような体験だった」と日本の検察批判を展開した。
身振りで、時に背後のプロジェクターを使いながら、一方的に約70分、喋り続ける展開に。休憩タイムをとった後に質疑応答に入ったが、日本から脱出した経緯について聞かれると、「日本から出た経緯は話しません。迷惑がかかるから。彼らのことを尊重しないといけないので。皆さんで真相を突き止めていただければいい。それに私は『そうだ』と言うかもしれないが、今は話さない」と頑なに拒んだ。
一方で米ネットフリックスとの契約があるとの報道について、「説が流れているが、契約はありません」と否定した。
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