映画『チャーリーズ・エンジェル』(2000)などのヒット作で知られ、ハリウッドで引っ張りだこの人気女優だったキャメロン・ディアス(47歳)。しかし2014年公開の映画『ANNIE/アニー』を最後に表舞台から遠ざかり、女優業からは事実上引退したと報じられていました。
これまで引退理由について多くは語ってこなかった彼女ですが、今週、その詳細が明らかに。
8月5日(現地時間)に、女優のグウィネス・パルトローがホストをつとめる動画シリーズ「In goop Health: The Sessions」にゲスト出演したキャメロンは、トークの中でグウィネスから「あれほど成功していながら映画業界を去るときの気分って、どんな感じだったの?」と質問され、次のように回答しています。
「穏やかな気分だったわ。これでやっと自分のことを大切にできるって、心の底からほっとしたの」
なぜ大きな成功を手放したのか、理解できない人もたくさんいるはず――そう前置きしたうえで、キャメロンはこのように続けました。
「あれほど働きながら、さらに多くの人の目にさらされるって、すごくハードなことなの。役者として表舞台にいると、四六時中、皆が自分に視線を向けてくる。それが平気な人もいるけど、私は繊細なタイプで、自分に注目してくる世間のエネルギーの大きさに圧倒されてしまったのよ」
また、あまりに激務だったことも、彼女の引退を後押しした一因だったようです。
「一瞬立ち止まって、自分の人生をじっくり見つめてみたの。映画の撮影に入ると、すべてを作品に捧げることになる。毎日現場に12時間いるような生活が何カ月も続いて、その日の撮影を終えても、他のことをする時間なんてない。それで気づいたの。私は人生の多くの部分を他の人たちに渡していたんだって。自分の人生を取り戻して、自分でその責任を負いたいと思ったのよ」
違う生き方がしたい――そう思っている自分に気づいたのは、40歳を迎えたときだったそう。
「長年ハードな日々を走り続けてきたわ。ひたすら働いて、映画を作って…そりゃ擦り減るわよね。私生活のための時間なんてなかったもの」
こうした経緯から、現在の夫であるベンジー・マッデン(41歳)と出会い、2015年に結婚したタイミングで、新しい人生へとシフトし始めたキャメロン。昨年12月には待望の第1子、ラディックスちゃんを授かり、また今年に入ってからは友人とワインビジネスを始めるなど、充実した日々を送っている様子。
「女優業から去ったのは、人生の浄化作業みたいなものだった」とも語っているキャメロン。
自分にとって、“本当の幸せ”とは何なのか? 彼女の今回の告白は、それを見つめ直す機会を、私たちに与えてくれたのかもしれません。