交通系電子マネー「PASMO」(パスモ)を運営するPASMO協議会は8月6日、2020年中にApple Pay向けPASMOを展開することを発表した。iPhoneだけではなくApple Watchでの利用も想定されている。
PASMOは従来、プラスチック製のカードで展開されていたが、2020年3月18日から一部のおサイフケータイ対応Androidスマートフォンで利用できるようになった。
都内でも見かけるようになった「モバイルPASMO for Android」の開始を知らせるポスター。
撮影:小林優多郎
1月のAndroid対応発表時から、日本でもユーザーの多いiPhoneへの対応を求める声がSNS上などでもあがっていたが、PASMO協議会は「iOSについては未定」と回答していた。
現在、iPhoneおよびApple WatchではApple Payを通じてSuicaが利用できるため、Suicaが対応する交通機関の運賃等は支払えていた。しかし、Suicaが対応していない一部の地下鉄を含む私鉄や、バスの通勤定期券などの発行がiPhoneではできないのが現状だ
記事執筆時点では、iPhoneとApple WatchはSuicaしかサポートしていないが、PASMOが追加されると便利になるユーザーが増える。
撮影:小林優多郎
今回公表されたリリースでは「詳細が決まり次第お知らせいたします」としているが、Android版と同様の仕様になるのであれば、今までSuicaで発行できなかった定期券などを利用できるようになるだろう。今後の発表に期待したい。
(文・小林優多郎)