私は、斧投げには向いていないことがわかった。
Bethany Biron/Business Insider
- ニューヨーク、フィラデルフィア、ワシントンDCなど全米の主要都市で「斧投げバー」が大流行している。
- 「とてもよいストレス解消法だ。安いセラピーのようなもの」と、キック・アックス・スローイングの創業者はBusiness Insiderに語っている。
- ニューヨークのブルックリンにある斧投げバーを訪れてみると、都会のミレニアル世代がなぜこの魂の浄化活動を好むのかを理解できた。
映画「シャイニング」以来、斧にスポットライトが当たったことなどない。
しかし、全米各地の都市では、ストレスで疲れきったミレニアル世代が魂の解放と友好的な競争の夜を過ごすために、斧投げバーが次々オープンしている。
ニューヨーク、ブルックリンのキック・アックス・スローイング(Kick Axe Throwing)では、熱心な斧投げプレーヤーたちがクラフトビールをすすりながら「ノックアウト」や「21」などのゲームで競い合っていた。
2017年の12月にオープンして以来、固定された木製の標的に金属製の斧をぶん投げてうさを晴らそうとする市民が絶えない。
近年、斧投げは非常に人気が高く、2017年には世界斧投げリーグが結成され、国際試合がESPNで放送されるようになった。同時に、ノードストロームのような小売店では職人のための斧が売り切れている。
「都会の人々はユニークな体験に飢えている」と、キック・アクスを運営するジンジャー・カンパニーズの創立者兼CEOのジンジャー・フレッシャー・ソニアー(Ginger Flesher-Sonnier)氏は語る。
「みんな、ユニークな夜のお出かけを探しているんだ」
私も週末に2人の友人とキック・アクス・スローイングを訪れた。斧投げには向いていないことはわかったが、夜を過ごすためのユニークで楽しい方法だと思った。この体験は 「解放感」 と表現してもいいでしょう。
「とても良いストレス解消になる」とフレッシャー・ソニアー氏。
「安上がりなセラピーのようなもの」
「キック・アックス・スローイング」は、ニューヨーク・ブルックリンの工業地区、ゴワナスにある
Bethany Biron/Business Insider
ブルックリンに加えて、キック・アックス・スローイングはフィラデルフィアにも店があり、2020年年2月にはワシントンDCにも開店する予定だ。
キック・アックスは目立たない通りにあるが、外の牛の像を見逃すことはありえない
Bethany Biron/Business Insider
フレッシャー・ソニアーは元数学教師で、チームビルディングの需要を見越しして、脱出ゲームや「氷のない」カーリングのような活動を運営するジンジャー・カンパニーを立ち上げた。
「私は人々に体験を提供するのが大好き」と、彼女は言う。
「私は脱出ゲームから始めて、企業がチーム作りをするのに適したもっと高級な部屋を作ろうと思った」
中に入ると、フロントデスクでチェックインし、免責同意書に署名するように求められた。フレッシャー・ソニアーは、負傷した人は誰もいないが「保険は安くはない」と言う
Bethany Biron/Business Insider
1人35ドルで1時間15分間投げることができる。情報開示:私の費用は会社に払ってもらった。
順番が来るまで我々はバーで待っていたが、そこにはすばらしいクラフトビールやカクテルの他、スナックもあった
Bethany Biron/Business Insider
フレッシャー・ソニアーにアルコールの飲んで斧を投げることに関する安全上の懸念について聞くと、スタッフは酔いのレベルを監視するように訓練されていて、飲み過ぎた人を追い出すように指示されていると答えた。
「管理する手段は用意しているが、多くの人に非常によく理解してもらっている」と、彼女は言った。
「酔っ払いのフラグを立てたことに腹を立てる人もいるが、その時は99%の確率でその人の友人が、ああそうだ、お前は酔っぱらっているから投げるのをやめろ、と言ってくれる」
心地よい店内は、ログハウスのような雰囲気がある
Bethany Biron/Business Insider
デジタル暖炉もある
Bethany Biron/Business Insider
斧投げにあまり興味がない人のために、ボードゲームも置いてある。 あなたがもし不気味な雰囲気に浸りたいと思っているなら、ウィジャボード(コックリさん)もある
Bethany Biron/Business Insider
そして、もちろん、インスタグラム用の写真ブースなしでは若い人々は引きつけられない
Bethany Biron/Business Insider
友人のレイザが試してみたが、衣装選びに失敗したかも
Bethany Biron/Business Insider
名前が呼ばれたので、バーの奥にあるターゲットに向かう
Bethany Biron/Business Insider
ターゲットになるボードをより効率的に使用し、コミュニティの雰囲気を醸成するために、見知らぬ人のグループとペアになると、マネージャーは私に語った
Bethany Biron/Business Insider
私と友人のレイザとダナは、ロングアイランドから訪れたグループとペアになった。
我々の的の場所にいくと、スタッフのジェシカが安全についての手順を説明してくれた
Bethany Biron/Business Insider
「スタッフのトレーニングに重点を置いている」と、フレッシャー・ソニアーは言う。
「ゲストとアクティブに関われるような、迅速に学習できる人、俳優だった人、カスタマーサービスで働いたことがある人などを求めている」
ルールは壁にも掲示されている
Bethany Biron/Business Insider
斧は確かに重いが、予想したよりもずっと軽くかった。フレッシャー・ソニアーは、安全のために、キャンプ用の斧を使用していると述べた
Bethany Biron/Business Insider
それでもジェシカは、絶対にこの悪い子たちには殴られたくないでしょうと言った。赤い線の内側に立って、他の人が投げるのを待って、自分の斧をまとめて拾うように指示された
Bethany Biron/Business Insider
得点はダーツやアーチェリーに似ている。ブルズ・アイ(中心)は5点、そこから外側に広がる同心円はそれぞれ4点、3点、2点、1点
Bethany Biron/Business Insider
小さな赤い丸は7点で、投げる人が「リンガー」と宣言して首尾よく当てた場合にのみ得点になる
Bethany Biron/Business Insider
最初の15分間は、正しい投げ方の学習に充てられる
Bethany Biron/Business Insider
レイザは自然に投げられた
Bethany Biron/Business Insider
私はそうではなかった
Bethany Biron/Business Insider
私には助けが必要で、ジェシカは喜んで引き受けてくれた
Bethany Biron/Business Insider
うまく投げるのは難しい
Bethany Biron/Business Insider
動きのある写真…
Bethany Biron/Business Insider
誰もが斧を投げることに満足できるようになったら、試合の時間だ
Bethany Biron/Business Insider
チームに分かれて、最初に50点取ったほうが勝ち
Bethany Biron/Business Insider
その後、「21」と「ノックアウト」というルールでもプレーした。
ロングアイランドから来た相手を前にして緊張感が高まる
Bethany Biron/Business Insider
1時間15分の間に1度ブルズ・アイを射抜いたと報告できて誇りに思う
Bethany Biron/Business Insider
自慢するわけではないが、我々のチームは3試合すべてに勝った
Bethany Biron/Business Insider
私と友人が都会で斧を投げることはあまりないだろうが、経験できたことはうれしかった
Bethany Biron/Business Insider
我々は勝利を収め、次の試合のためにスペースを空けた
Bethany Biron/Business Insider
[原文:Stressed-out millennials are flocking to bars where they can throw axes at a target — here's what it's like]
(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)