・ナイキが最近、スニーカーでアディダスに勝っていることは、両ブランドの値引き率を見れば分かる。
・次点のアディダスを大きく引き離し、ナイキはすでにスポーツ・アパレルで支配的な地位を築いている。
・ナイキはスニーカーでその強さを維持している。
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ナイキはスニーカー市場ですでに支配的な地位を築いている。そして、その差は広がるばかりだ。
「ナイキはアメリカのランニング・カテゴリーでアディダスからシェアを取り戻し続けている」投資銀行ジェフリーズ(Jefferies)のアナリスト、ランダル・コニック(Randal Konik)氏は顧客向けのメモの中で述べた。
"ランニング"というカテゴリーは、より広義のスニーカー・カテゴリーを意味する。ウェドブッシュ・セキュリティーズ(WedBush Securities)の4月のデータによると、ナイキは2位のアディダスを大きく引き離して市場シェア・ナンバー1だ。
アスレティック・ブランドの売り上げ。50億ドルを超えているのは、ナイキとアディダスのみだ。
WedBush Securities
ナイキが市場を大きくリードしていることを示す最たる指標は、その値引き率だ。「footlocker.euのセールのページでは、アディダスの値引き率が比較的高い水準で維持されていて、次第にそれは我々の懸案事項となっている」コニック氏は書いている。
同氏が調査したところ、アディダスの値引き率の平均は、正規価格の37%だった。一方のナイキの値引き率の平均は25%だ。「ナイキに比べアディダスの値引き率が高いということは、アディダスがピークを過ぎたことの表れだ」コニック氏は言う。
ソーシャルメディアのデータも、アディダスよりもナイキの人気が非常に高いことを示している。「アディダスのメンション率はやや下火になっている」コニック氏は指摘する。
ランニング・カテゴリーにおける「ベストセラー」のメンション率。
Jefferies
小売業における商品の値引きは、不吉な兆候となり得る。コニック氏は数日前にも別の顧客向けのメモで、ビクトリアズ・シークレットの多くの店舗で値引きやプロモーションが増えていることは、同ブランドが顧客にとっての魅力を失いつつあることの表れだと述べた。「客足を伸ばすためにプロモーションを増やす必要があるということは、顧客が他の店に逃げているということだ」と、同氏は書いている。
ナイキの株価は2018年に入って17.5%伸びている。
[原文:One telling data point shows Nike is dominating Adidas in sneakers (NKE)]
(翻訳、編集:山口佳美)