10月は食品ロス削減月間。「食品ロス」とはフードロスとも呼ばれ、まだ食べられる食品が廃棄されることを指す。日本の食品ロス全体のうち、なんと約半分は家庭から出ているのだとか。
冷蔵庫の中はいつもパンパンで何が入っているかすべては把握できていない......そんな人に今、読んでほしいのは、暮しの手帖別冊『おいしく食べきる料理術』(発行:暮しの手帖社)だ。
画像は、暮しの手帖別冊『おいしく食べきる料理術』(発行:暮しの手帖社)
使いきれなかったり、ついダメにしてしまったりと、食べ物を捨てざるを得ないケースを減らす工夫が書かれている。
画像は、暮しの手帖別冊『おいしく食べきる料理術』(発行:暮しの手帖社)より。以下同
本書の企画は、『暮しの手帖』の誌面とウェブサイトでアンケート調査を行い、家庭における食品ロスの実情を知ることから始まった。寄せられた663名の声から、導き出された3つのテーマで、家庭の食品ロスを減らすアイデアが紹介されている。
画像は、上田淳子さんによる肉と魚の塩糖水漬けのレシピ
ひとつは、「簡単ひと手間でおいしさ長持ち 下ごしらえと作り置き」。買ってきた食材にひと手間加えることで長持ちさせ、おいしく使い切る。たとえば、肉や魚を塩と砂糖を合わせた水「塩糖水」に漬けておくだけで、ふっくらジューシーになり、新鮮さもキープできる。
画像は、有元葉子さんによるキャベツの外葉を使ったキャベツメンチのレシピ
もうひとつは、「今まで捨てていた そこがおいしい! 端まで使いきりレシピ」。キャベツの外葉など、捨てるのが当たり前になっていた野菜の皮や種、根などを活用した、新しい発見ができる目からウロコのアイデアを知ることができる。
画像は、飛田和緒さんによる「半端野菜のスープ」と「半端野菜のトマトポタージュ」のレシピ
さらに、「家にある半端食材をフル活用 在庫リセットの始末料理」と題し、半端に余っていた食材をまとめてスープやポタージュにしてしまうレシピも。おおらかなレシピもありがらも、そこは人気料理研究家の知恵がつまったものばかり。無理やり処理した残念な"あまりもの感"はなく、おいしそうなメニューばかりだ。
栄養もムダにしない 最適調理法で作る絶品レシピ
ほかに、食材に含まれる大事な栄養を効率よく摂取するための調理法を女子栄養大学短期大学部の豊満美峰子先生と料理家の脇雅世さんに聞くコーナーもある。
我が家の食品ロスを見直すチャンス! 冷蔵庫にあるもので賢くおいしく食べられる真の料理上手になれば、食費の節約にもつながるはずだ。
※画像提供:暮らしの手帖社
(BOOKウォッチ編集部)
書名: おいしく食べきる料理術
サブタイトル: 暮しの手帖別冊
監修・編集・著者名: 暮しの手帖 編集部 編
出版社名: 暮しの手帖社
出版年月日: 2020年9月30日
定価: 本体1,227円+税
判型・ページ数: A4変型・無線綴じ 144ページ
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