cat_12_issue_oa-bookwatch oa-bookwatch_0_gz0auf1ex0eh_英語好きでコミュ力の高い子にする秘策とは gz0auf1ex0eh gz0auf1ex0eh 英語好きでコミュ力の高い子にする秘策とは oa-bookwatch 0

英語好きでコミュ力の高い子にする秘策とは

2020年6月8日 11:01 BOOKウォッチ

 新型コロナの影響で休校していた学校が、いよいよ再開。さぁ、勉強! と子どもたちが気持ちを切り替えなくてはならない今、親として適切なサポートをしてあげたいと思ったら、「プレジデントFamily2020夏号」(プレジデント社)が役に立ちそうだ。

「プレジデントFamily2020夏号」(プレジデント社)
 
 第1特集は「受験、仕事。一生、困らなくなる『英語』最高の始め方」で、今年から小学校で英語が、成績もつく正式な教科になることを受けて企画された。子どもにとっての英語の第一印象を楽しいものにして、"英語好き"になる家庭での環境づくりのアイデアから、小学校高学年の授業では何をやっているのか、名門中高一貫校のスゴイ授業まで、幅広く取り上げられている。
 
 とくに大事なのは最初の一歩で、まずはとにかく楽しむこと。家庭で手軽に見たり読んだりできる海外アニメや動画、映画、絵本、辞書などが初心者、上級者向けとレベルに合わせて紹介されている。たとえば、お馴染みのアニメ「おさるのジョージ」(NHK Eテレ毎週土曜8時35分から放送)は副音声にすれば英語で楽しめる。
 
 第2特集は、「医学部に合格するコミュニケーション能力」。伝える力、聞く力を身につけさせるために、親は何をすべきかを専門家への取材を通してひも解いていく。また、子どものコミュ力を高めるために親が取り組む「傾聴トレーニング」も紹介されている。レッスンはマンガつきで解説されているのでわかりやすい。
 
 休校中は毎日、家で子どもを机に向かわせ、勉強をさせるのに苦労したという親は多いだろう。脳科学者の中野信子さんと信州大学特任准教授の山口真由さん、東大卒の勉強の達人らが家庭学習のコツを話し合うコーナーも必見だ。
 
 将来のわが子のために、今、親ができることがぎっしり詰まっている。記事を参考に取り組めることから始めたい。

(BOOKウォッチ編集部)

書名: プレジデントFamily2020夏号
監修・編集・著者名: プレジデントFamily 編集部 編
出版社名: プレジデント社
出版年月日: 2020年6月 5日
定価: 1,000円(税込)
備考: 電子書籍あり

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cat_12_issue_oa-bookwatch oa-bookwatch_0_hc5s8yatrdy9_すみっコぐらしの揚げ物コンビがポーチになって付いてくる hc5s8yatrdy9 hc5s8yatrdy9 すみっコぐらしの揚げ物コンビがポーチになって付いてくる oa-bookwatch 0

すみっコぐらしの揚げ物コンビがポーチになって付いてくる

2020年6月8日 07:31 BOOKウォッチ

 2020年6月5日に発売された「steady.」7月号および増刊の表紙は、吉岡里帆さん。ラベンダー色のワンピースが、彼女の自然な華やかさを引き立たせている。

画像は、「steady.」2020年7月号(宝島社)
 
 セブン-イレブンとセブンネットショッピング限定で販売している増刊の付録は、「すみっコぐらしのエコバッグ&ポーチセット」だ。エコバッグは大きいのに軽くて、折りたたんで持ち運べる。7月からレジ袋が有料になることもあって、重宝しそうだ。

画像は、「steady.」2020年7月号(宝島社)増刊の付録(編集部撮影)
(左)すみっコぐらしのエコバッグ (右)とんかつ&えびふらいのしっぽのミニポーチ
 
 ミニポーチには、かわいいとんかつ&えびふらいのしっぽの刺繍が。付録のエコバッグを収納するのも良し、カードケースやコスメポーチとして使うのも良し。サイズはおよそでエコバッグが縦35.5センチ×横48センチ×マチ12センチ。ミニポーチが、約縦11センチ×横13センチ×マチ2センチ。増刊は、セブン-イレブンとセブンネットショッピングの限定販売だ。

画像は、「steady.」2020年7月号(宝島社)の付録(編集部撮影)
 
 通常版の付録は、「ビーミング by ビームス」の大容量インテリアバッグだ。爽やかなベージュで、なんと「steady.」が10冊も入る大きさ! 旅行などのお出かけはもちろん、インテリア収納としても活用できる。上品なダマスク柄の巾着付きで、中身を目隠しできるのも嬉しい。
 
 本誌では、今こそ読みたい「大人女子のネットショッピング事情」を特集している。読者1,000人にアンケートをとり、「ネットで買うときに重視すること」や「ネットショッピングをする頻度」などについて、興味深い結果が見られる。

(BOOKウォッチ編集部)

書名: steady. 2020年7月号
監修・編集・著者名: steady. 編集部 編
出版社名: 宝島社
出版年月日: 2020年6月 5日
定価: 通常版…1,100円 増刊…1,390円(いずれも税込)
判型・ページ数: A4変型

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cat_12_issue_oa-bookwatch oa-bookwatch_0_c3pd8slow877_タコはチンパンジーより賢いらしい c3pd8slow877 c3pd8slow877 タコはチンパンジーより賢いらしい oa-bookwatch 0

タコはチンパンジーより賢いらしい

2020年6月8日 07:05 BOOKウォッチ

 タコはかなり賢いらしい。タコが学習を通じてエサを効果的に捕食する実験をテレビで見た人も多いだろう。最近、よく知られるようになった事実だ。本書『タコの知性』(朝日新書)は、タコが知性を獲得したわけを、親戚筋のイカとの対比を交えて解いてみようという本である。

イカ博士の「タコ語り」

 
 著者の池田譲さんは、琉球大学理学部教授。タコなど頭足類の社会性とコミュニケーション、自然史、飼育学が専門。著書に『イカの心を探る--知の世界に生きる海の霊長類』(NHK出版)があるように、もともとはイカを研究していた人だ。
 
 一癖も二癖もある面妖なタコに似て、本書も整然とした教科書風ではない。自分語りに始まり、平成の時代にイカで博士になった著者が、令和の時代に「タコ語り」を行う試みの書だという。
 
 構成は以下の通り。
 

 序章 タコと人と日本と 
 
 第1章 タコのプロフィール 
 
 第2章 タコの賢さ 
 
 第3章 タコの感覚世界 
 
 第4章 タコの社会性 
 
 第5章 吾輩はタコである
 

集団のイカと単独のタコ

 
 タコの知性を説明する前に、一般的なことから紹介している。タコとイカは、2017年に世界の海で377万トン漁獲されているが、このうちタコは1割で残りはイカだという。圧倒的にイカが多いのだ。
 
 イカは海の表層で大規模な群れをつくるので、一網打尽に獲ることが出来る。これに対してタコは集団をつくらず、海底で単独で暮らしている。もともとの個体数の違いもあり、数は稼げない。

タコとイカの短い寿命

 
 本書で初めて知ったが、タコもイカも寿命は短い。たこ焼きの具になるマダコは1年、長くても2年程度だという。スルメイカは1年。頭足類は短い生涯の動物なのだ。
  

 「知性があるなら、長く生きるように思うのだが、それがそうではない。実は、この点こそがタコが抱えるパラドックスで、研究者たちを長年にわたり悩ませている難問である。なぜタコは行き急ぐのか?である」
 

 タコもイカも繁殖したら最後、それで死亡するそうだ。タコの生涯でわかっているのは、主に繁殖期で、大半の過程はよくわかっていないという。

マダコは観察学習が出来る

 
 「第2章 タコの賢さ」で、いよいよタコの知性について説明する。イタリア・ナポリの臨海実験所アントン・ドールンのグラスィアーノ・フィオリト博士とレッジョカラブリア大学のピエトロ・スコット博士が行い、1992年に「サイエンス」に掲載された実験を紹介している。人間によって学習訓練を受けたマダコ(実演者)と何の訓練も受けていないマダコ(観察者)を透明な仕切りで隔てる。学習訓練を受けたマダコの様子を観察したタコは、単独になっても同様の行動をした。つまり観察学習をしたと考えられる。
 
 ヒトに近いチンパンジーでも観察学習は難しいので、マダコは相当に賢いと言わざるを得ない。だが、単独行動をするマダコがこの能力を何に生かしているかは不明だと、論文を発表した両博士は述べているという。
 
 他のタコはどうだろうか? とイイダコで観察学習の実験を行った名古屋大学の冨田充博士と青木摂之博士の研究を紹介している。このほか、タコが道具を使うこと、二足歩行することについてふれている。

生物研究のイメージつかめる

 
 池田さん自身の研究については、「第3章 タコの感覚世界」「第4章 タコの社会性」で、さまざま紹介している。面白いと思ったのは、実験にかかわった学生や院生にふれながら説明していることだ。
 
 まえがきでは、北海道大学水産学部に学んだ池田さんが、イカの研究からいかにしてタコの研究の研究に移行したかが書かれていた。本書を読めば、生物系の研究者のイメージの一端がつかめるだろう。そういう意味では、高校の生物部の生徒には、相当に参考になる本だと思う。
  
(BOOKウォッチ編集部)

書名: タコの知性
サブタイトル: その感覚と思考
監修・編集・著者名: 池田譲 著
出版社名: 朝日新聞出版
出版年月日: 2020年4月30日
定価: 本体810円+税
判型・ページ数: 新書判・247ページ
ISBN: 9784022950666

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cat_12_issue_oa-bookwatch oa-bookwatch_0_fwb497sarulw_江戸時代の朝鮮に「日本人町」があった! fwb497sarulw fwb497sarulw 江戸時代の朝鮮に「日本人町」があった! oa-bookwatch 0

江戸時代の朝鮮に「日本人町」があった!

2020年6月8日 06:30 BOOKウォッチ

 「倭寇」は有名だが、「倭館」はどうだろうか。あまり知られていないのではないか。中世から江戸末期にかけて、朝鮮にあった日本の出先施設のことだ。本書『倭館――鎖国時代の日本人町』(文春新書)は特に、「鎖国期」の倭館を扱っている。
 
 徳川幕府が鎖国政策を推進した江戸時代。日本と外国との窓口は長崎の出島だけだったと思われがちだ。ところが実際には朝鮮に「倭館」が置かれ、そこを拠点に朝鮮との外交や貿易が続いていた。

歴史教科書に出てこない

 
 本書は2002年の刊。倭館に関しては、その後も手軽に読める類書がないようだ。著者の田代和生(かずい)さんは1946年まれ。本書刊行当時は慶応義塾大学文学部教授。専攻は近世日朝関係史。『書き替えられた国書――徳川・朝鮮外交の舞台裏』(中公新書、1983年)で注目された。長年、対馬藩関係の史料を調査している。本書刊行後には『日朝交易と対馬藩』(創文社、2007年)、『新・倭館―鎖国時代の日本人町』(ゆまに書房、2011年)なども出している。このテーマでは第一人者だ。
 
 冒頭で田代さんは書いている。倭館があったことを、ほとんどの日本人は知らないと。高校の歴史教科書をみても、朝鮮通信使については記述があるが、倭館のことは一言も触れられていないそうだ。本書はその実像を、長年の研究をもとに、わかりやすく伝えている。
 
 倭館の始まりは明らかではない。おそらく15世紀の初めだろうといわれている。14世紀末に朝鮮王朝(李氏朝鮮)ができたことがきっかけになり、交易を求める日本人が増える。そこで朝鮮の都と三つの港に倭館がつくられた。海賊まがいの行為を繰り返す倭寇を懐柔して、倭館で交易を認めたケースもあったようだ。とくに交易に最も熱心だったのが対馬藩の宗氏だった。何しろ朝鮮とは50キロしか離れていない。
 
 その後、いくつかの事件や、秀吉の朝鮮出兵などで交流が途絶えた時期もあったが、宗氏が関係改善に努める。1607年には朝鮮通信使が来日して日朝両国間に講和が成立。釜山に改めて倭館が設置された。これを「古倭館」という。
 
 その後、ここが手狭になり、1678年、釜山の草梁というところに新たに「草梁倭館」がつくられる。本書では「新倭館」と呼んでいる。200年にわたって存続することになる。

長崎の出島の25倍の広さ

 
 本書を読んで、いろいろと驚いたことがあった。まず「新倭館」のスケール。なんと敷地が約10万坪もあったという。長崎の出島が約4000坪といわれているから、その25倍。東西南北の長さが記されているが、短くても450メートル、長い辺は750メートル。海に面した側は港になっており、二基の桟橋が付き出している。日本からの船が倭館に接岸できる。
 
 敷地内には多数の建物があった。役所、役人の住居、商館、貿易品を収蔵する蔵などのほか、「改所」もある。出入りする人々の身体検査や船の積荷検査をする場所だ。役人は外交、貿易のみならず、横目・目付という監視役もいる。館内の治安維持を担当する。医師、鷹匠、通詞や留学生たちもおり、それぞれの住居がある。町屋もあって、生活必需品を売る店もある。畳職人や大工も常駐している。神社やお寺もある。茶碗などを作る焼物工場もある。敷地内は整然と区画整理され、小さな城下町のようになっている。ここに常時450人前後が居住していた。全員が対馬藩の男子。当時の対馬の人口は約3万人。うち壮年男子は1万人程度だから、対馬藩の壮年男子の約20人に1人はこの倭館で仕事をしていたことになるという。対馬藩の有名な儒学者、雨森芳洲も倭館に滞在していたことがある。1630年代に徳川幕府は鎖国政策を推し進め、東南アジアにあった日本人町は消滅した。しかし、ここ釜山だけは例外。対馬藩直轄の日本人町ができていた。

「絹の道」「銀の道」

 
 彼らはここで何をしていたのか。徳川政権は、朝鮮とは直接外交交渉をせず、対馬藩が請け負っていた。30年に一回ほど、朝鮮通信使が来日したが、普段はこの倭館で対馬藩の役人が朝鮮の役人と交渉していた。朝鮮や中国に関する情報収集も行っていた。
 
 中でも重要だったのが、交易だ。日本側は朝鮮人参や中国産の高級生糸、朝鮮側は日本で当時豊富に産出していた銀が欲しかった。生糸については以下のようなルートが確立していたという。
 
 日本側の出発地は京都。生糸を買うのは、西陣に生糸を供給している分糸屋だ。20人ほどの糸屋が共同で銀を提供する。その銀を「お銀船」という専用の小舟に乗せて高瀬川から伏見、大坂、瀬戸内海、下関、壱岐、対馬経由で釜山の倭館に運び込む。そこで北京から漢城(ソウル)を経て釜山に運ばれていた生糸と交換、逆戻りしながら運んでくる。京都・釜山・漢城・北京を往還する「絹の道」「銀の道」が確立していたのだという。
 
 朝鮮人参は当時、強壮剤として日本国内で引っ張りだこだった。将軍吉宗は苗そのものを所望し、対馬藩は苦労して入手、献上している。
 
 倭館の館主は二年交代。克明な記録を付けることが義務づけられていた。それが当時の日朝交流史の解明に大いに役立っている。BOOKウォッチで紹介した『オランダ商館長が見た江戸の災害』(講談社現代新書)によると、出島のオランダ商館長は克明な報告を義務づけられていたが、日本も倭館で同じことをしていたわけだ。
 
 本書には倭館がらみの事件も掲載されている。密貿易で死罪になった役人もいる。朝鮮人女性との「密通」も摘発されている。倭館では遊女の立ち入りが禁止されていた。野生の虎が倭館に侵入したので、仕留めたという記録も残っている。はく製にして日本に送り届けたそうだ。加藤清正の虎退治はフィクションだが、こちらは事実だと本書は記している。

「杉箱焼」が喜ばれた

 
 著者の田代さんは女性。したがって食べ物の話も詳しい。倭館では日朝の宴会も開かれた。日本側が用意した宴席の具体的なメニューも並んでいる。これがびっくりするほど豪華なのだ。異国の地で素材入手には苦労したと思われるが、すでに江戸中期において日本料理が高い完成度に達していたことが分かる。
 
 「本膳」「二の膳」「引て」「後段」などという順に多数の皿が並ぶ。「杉箱焼」というのが特に喜ばれたという。料理に使っている素材を数えると、なんと71種。デザートだけで11品目と豪華だ。和菓子はいつも朝鮮側から「絶品」と高い評価を受けていた。器や盛り付けの美しさも称えられている。いわゆる懐石料理のコースが、ほぼ出来上がっている。
 
 朝鮮通信使が来日した時は、幕府や、道中の大名家が接待することになっていた。そのため倭館で朝鮮人の接待に習熟している対馬藩に問い合わせがあったという。汁物の前には、日本では使わないスプーンを置くとか、デザートには朝鮮では珍しい柑橘類を入れるとかの心配りを伝えたそうだ。
 
 近年、対馬には、韓国からの観光客が多いと聞くが、江戸時代に培った交流がどこかで生きているのかもしれない。人口3万人の小藩が、藩存続のために時には幕府も手玉に取りながら、日本国を代表するような形で外交や通商を肩代わりし、食文化の交流にも貢献していた大健闘ぶりに改めて敬意を表したいと思った。
 
 倭館のことは、今も高校の教科書に載っていないのだろうか。日韓関係がぎくしゃくしている時だからこそ、先人のたくましさと知恵に学ぶところもありそうだ。
 
 BOOKウォッチでは関連で、上記の『オランダ商館長が見た江戸の災害』のほか、『出島遊女と阿蘭陀通詞――日蘭交流の陰の立役者』(勉誠出版)、幕末の開国前から琉球には多数の外国人が来ていたことをまとめた『青い眼の琉球往来――ペリー以前とペリー以後』(芙蓉書房出版)、すでに戦国時代に南米に奴隷として売られていた日本人がいたという『移民と日本人』(無明舎出版)、そのほか『地図でみるアイヌの歴史』(明石書店)、『戦国日本と大航海時代――秀吉・家康・政宗の外交戦略』(中公新書)なども紹介している。
 
 古代の朝鮮半島との関係では、『「異形」の古墳――朝鮮半島の前方後円墳』(角川選書)など多数紹介ずみだ。

(BOOKウォッチ編集部)

書名: 倭館
サブタイトル: 鎖国時代の日本人町
監修・編集・著者名: 田代和生 著
出版社名: 文藝春秋
出版年月日: 2002年10月20日
定価: 本体760円+税
判型・ページ数: 新書判・268ページ
ISBN: 9784166602810

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cat_12_issue_oa-bookwatch oa-bookwatch_0_ua6a7zfd4g42_気になる二の腕、太もも「大人の着やせワザ50」 付録はムーミン ua6a7zfd4g42 ua6a7zfd4g42 気になる二の腕、太もも「大人の着やせワザ50」 付録はムーミン oa-bookwatch 0

気になる二の腕、太もも「大人の着やせワザ50」 付録はムーミン

2020年6月7日 18:31 BOOKウォッチ

 夏は涼しく過ごしたいけれど、薄着になると体のラインが目立つ。特に今シーズンは、外出自粛による運動不足が続いた後で、二の腕、太もも、背中、下半身...いろんなところが気になっている人も多いのでは。
 
 そんな悩みに応えてくれる、着やせテクニックがファッション誌「InRed」2020年7月号(宝島社)で特集されている。

画像は、女優の菅野美穂さんが表紙を飾る「InRed」2020年7月号(宝島社)
 
 特集タイトルは「大人の着やせワザ50連発」で、14ページにわたり着やせする服の選び方や着こなし方を紹介している。
 
 ふんわりした袖のデザインやチラっと肌見せするクロシェ編みのニットで、二の腕上部の一番太い部分やぷよぷよした内側を隠し、細いと錯覚させる。太ももの着やせはパンツのシルエットが肝になる。カーブしたシルエットのデニムやタック入りのワイドパンツがおすすめだ。ツバ広帽子や大ぶりなアクセサリーで顔まわりをスッキリみせ、小顔効果をねらう。特集には、編集部員が着やせワザを実践したビフォー・アフターの写真も掲載されていてわかりやすい。

7月号、増刊ともに付録はムーミンづくし!

画像は、「InRed」2020年7月号(宝島社)の付録。ムーミンと仲間たち収納アイテム3個セット
 
 「InRed」7月号および、増刊の付録はムーミンづくし。7月号は、ムーミンと仲間たち収納アイテム3個セット。収納ボックス大・小2個と、ティッシュカバー。各サイズはおよそで、収納ボックス大は高さ13.5×幅14×マチ14センチ、小は高さ7.5×幅8.5×マチ8.5センチ。ティッシュカバーは、縦15×横24.5センチ。

画像は、「InRed」2020年7月号(宝島社)の付録。ティッシュカバー
 
 ティッシュカバーは厚み4センチほどのソフトパックティッシュが入る。ストラップがついていて、壁につけたりフックに掛けて使用できる。収納ボックス、ティッシュカバー以外は付録に含まれない。

リトルミイのバッグはコンビニ用に便利

画像は、「InRed」2020年7月号増刊(宝島社)の付録。買い物バッグ2個セット
 
 増刊の付録はレジ袋有料化前にゲットしておきたい買い物バッグ2個セット。収納力のある大きめサイズのトートバッグと、コンビニや薬局などのちょっとした買い物に便利なリトルミイのミニバッグ。ミニバッグは財布とスマホが入るサイズなのでランチ用のバッグとしても重宝しそうだ。どちらも折りたたんでコンパクトにできるから、持ち運びもしやすい。

画像は、「InRed」2020年7月号増刊(宝島社)の付録。買い物バッグ2個セットを折りたたんだ状態
 
 ムーミングッズは雑誌の付録にはお馴染みだが、見ればほしくなる可愛さ。増刊はセブン-イレブン、セブンネットショッピング限定発売。ムーミン好きなら両方チェックしてほしい。

(BOOKウォッチ編集部)

書名: InRed 2020年7月号
監修・編集・著者名: InRed 編集部 編
出版社名: 宝島社
出版年月日: 2020年6月 5日
定価: 7月号本体 1064円+税、増刊本体1,264円
判型・ページ数: A4変型

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cat_12_issue_oa-bookwatch oa-bookwatch_0_nimwlphwfdf8_こうすれば、人を魅力的に撮れるのか! ポートレート撮影のキホン! nimwlphwfdf8 nimwlphwfdf8 こうすれば、人を魅力的に撮れるのか! ポートレート撮影のキホン! oa-bookwatch 0

こうすれば、人を魅力的に撮れるのか! ポートレート撮影のキホン!

2020年6月7日 16:31 BOOKウォッチ

 身近なテーマでありながら、奥が深いのがポートレート(肖像写真)。そんなポートレートを学ぶための書籍『これだけは知っておきたいポートレート撮影の基本』(MdN)が、6月1日に発売された。

写真は、『これだけは知っておきたいポートレート撮影の基本』(MdN)
 
 本書の著者は、フォトグラファーの河野鉄平さん。『フォトグラファーズ・ハンドブック 写真家のための必修基礎知識』(雷鳥社)、『マンガでわかる! 写真の撮り方教室』(玄光社)、『写真の撮り方ガイドブック』(玄光社)などの著書があり、個展も多数開催している。
 
 本書では、ポートレート撮影に必要な心構えや写真撮影の基本などの基礎的な知識からはじまり、自然光や逆光、室内光での撮影のコツ、さらに魅力的に撮るためのライティング、機材を使ったライティングテクニックなどの応用テクニックまで解説されている。

写真は、ポートレート撮影に必要な心構えを説明するページ/『これだけは知っておきたいポートレート撮影の基本』(MdN)より

写真は、順光の利用法を説明するページ/『これだけは知っておきたいポートレート撮影の基本』(MdN)より

写真は、自然光風の写真の撮り方を説明するページ/『これだけは知っておきたいポートレート撮影の基本』(MdN)より

写真は、自作スポットライトの使い方を説明するページ/『これだけは知っておきたいポートレート撮影の基本』(MdN)より

写真は、ホクロや髪の毛の除去法のページ/『これだけは知っておきたいポートレート撮影の基本』(MdN)より
 
 幅広い知識をカバーしながらもコンパクトな一冊。本書を活用することで、ポートレート撮影に必要な知識をしっかりと身に着けることができるだろう。

(BOOKウォッチ編集部)

書名: これだけは知っておきたいポートレート撮影の基本
監修・編集・著者名: 河野鉄平
出版社名: エムディエヌコーポレーション
出版年月日: 2020年6月 1日
定価: 本体1300円+税
判型・ページ数: A5判・128ページ
ISBN: 9784844369936

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cat_12_issue_oa-bookwatch oa-bookwatch_0_s62gev0ye9xt_上野動物園元園長による異色の児童書 s62gev0ye9xt s62gev0ye9xt 上野動物園元園長による異色の児童書 oa-bookwatch 0

上野動物園元園長による異色の児童書

2020年6月7日 11:31 BOOKウォッチ

 アライグマ、ウシガエル、アメリカザリガニ......これらの生き物に共通するものは何だろう。彼らはいずれも「外来生物」。もともと外国に生息しているが、人間によって日本に持ちこまれた生き物である。

画像は、『つれてこられただけなのに 外来生物の言い分をきく』(偕成社)
 
 2020年7月8日に発売される『つれてこられただけなのに 外来生物の言い分をきく』(偕成社)は、上野動物園の元園長である小宮輝之さんが監修する児童書。外来生物から48種を選び、人間によって持ちこまれたのに「悪者」とされている不満を、生物自身が「言い分」としてコミカルに語る。

画像は、『つれてこられただけなのに 外来生物の言い分をきく』(偕成社)
 
 外来生物が日本に持ちこまれた経緯とその後の状況、増えた理由について、外来生物側の目線で解説するという、異色の児童書だ。外来生物は在来種の存続を脅かすことが多いため、悪者扱いされがちである。しかし、実はほとんどが、食用、観賞用、害獣退治など、人間の勝手な都合で連れてこられた。
 
 たしかに日本の自然や生物多様性を脅かすケースも多い。けれども、「帰化動物」「帰化植物」と呼ばれ、日本人と長い間、暮らしをともにしてきたものもいる。

画像は、『つれてこられただけなのに 外来生物の言い分をきく』(偕成社)
 
 本書には、「外来生物も、在来生物と同じ一つの命。外来生物たちの言い分にもぜひ耳を傾けてほしい」という思いがこめられている。外来生物というカテゴリーにはめこんで一方的に敵視するのではなく、彼らのことをまずは知り、日本に暮らす生物の多様性に目を向けたい。

(BOOKウォッチ編集部)

書名: つれてこられただけなのに 外来生物の言い分をきく
監修・編集・著者名: 小宮輝之 監修/有沢重雄 構成・文/今井桂三、むらもとちひろ、ウエタケヨーコ、サトウマサノリ 絵
出版社名: 偕成社
出版年月日: 2020年7月 8日
定価: 1,000円+税
判型・ページ数: 19×13センチ・119ページ
ISBN: 9784035285908

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cat_12_issue_oa-bookwatch oa-bookwatch_0_jdy70m692qzh_鉄道全盛期に日本一周した若者たちの記録 jdy70m692qzh jdy70m692qzh 鉄道全盛期に日本一周した若者たちの記録 oa-bookwatch 0

鉄道全盛期に日本一周した若者たちの記録

2020年6月7日 08:15 BOOKウォッチ

 宮脇俊三さんの『時刻表2万キロ』など、鉄道旅をテーマにした本は根強い人気がある。本書『昭和四十一年日本一周最果て鉄道旅』(笠間書院)は、まだ地方の私鉄や国鉄のローカル線が走っていた時代の記録という点で貴重だ。また著者の小川功さん(滋賀大学名誉教授)は、鉄道史学会に所属する学者であり、単なる旅行記に終わらない内容になっているのが類書にない特徴だ。

17日間でほぼ日本一周

 
 著者の小川さんは1945年生まれ。66(昭和41)年の旅行当時、神戸大学経営学部の学生。中学・高校の同級生で当時、早稲田大学政経学部の学生だった犬塚京一さんと二人で北は北海道・稚内から南は鹿児島県・枕崎までを、17日間でほぼ日本一周をした。
 
 「第一部 昭和最果て巡礼記」「第二部 巡礼から五〇年。最果ての鉄路は今......」「第三部 巡礼不参加仲間の懺悔録」の三部構成。
 
 第一部は当時の日記などをもとに小川さんができるだけ忠実に再現した。当時書かれたものならば、「学生の旅行記」と相手にされなかっただろうが、半世紀を経て、その後の人生体験や鉄道・交通の専門家としての学識を加え、いい具合に「発酵」している。

2762円で稚内から枕崎まで行けた

 
 神戸の三ノ宮駅で発行された切符は、3枚に分かれ、裏にびっしりと通過する路線名が書かれている。2枚目の稚内から枕崎までは学割で2762円。昭和41年まで学割は5割引きだった(その後2割引きに)。それにしても安かったことに驚く。使用後、事情を話すと印をつけて回収を免れることもあった。手元に残り、裏表紙を飾っているのは、そうした当局の配慮のおかげだろう。
 
 旅の記録は3月2日、東京・上野駅から北へと始まる。寝台急行列車「第二津軽」で青森へ向かう。翌朝、秋田県の湯沢駅では羽後交通雄勝線のポール電車を撮影する。これに限らず、本書には廃止された鉄道が数多く登場する。羽後交通横荘線(横手駅)、秋田中央交通線(八郎潟駅)、北海道拓殖鉄道(新得駅)、雄別鉄道(釧路駅)......。廃線は数えきれない。
 
 3月7日に稚内から反転し、南へ向かう。青森からは日本海岸を大阪めざして南下する。新潟で異変が起こる。犬塚さんの学生寮の寮長が亡くなったことを知り、犬塚さんは特急で上京することになった。当時は「列車電報」という制度があり、二人はその後の段取りを確認し合う。新潟から大阪へは一人旅となった。
 
 この後、一日遅れで再会し、西日本の旅が始まる。3月14日、南端の枕崎に到着する。帰りは四国を経て、起点の三ノ宮へ。小川さんの旅は終わった。道中、さまざまな風景に出会い、多くの路線に乗るが、ここでは紹介しきれない。

「ウサギとカメの二刀流」

 
 第二部の「解説」で、専門家らしい蘊蓄を披露している。鉄道を利用した回遊記録には、いわゆる「一筆書き」の「最長片道切符」、「早回り」、それらにこだわらない「連続切符」の3つの系譜があり、さまざまな先人の事例があることを紹介している。
 
 彼らの旅は、北海道内、九州内は「一筆書き」に近く、本州内は「早回り」に近い折衷タイプだったという。「ウサギとカメの二刀流」だったとも。

失われた駅前の風景

 
 また、北海道の炭鉱鉄道や各地の地方私鉄、国鉄ローカル線の廃止にも言及し、こう結論づけている。
 

 「戦前期には陸上交通機関の王者であった鉄道を中心とした雑多で活気ある駅前繁華街が生み出していた昭和の原風景が、五〇年間の東京一極集中による過疎・高齢化、農林地場産業・地方経済の衰退等を背景に、私鉄・国鉄の衰退・廃止、百貨店SC撤退、バス会社の衰微、商店街の空洞化等の複合的要因により消滅しかかっている。地方で辛うじて人が集まるスポットは幹線道路沿いの『道の駅』だけで、今や『駅前商店街』は死語となり、本家のはずの『鉄道の駅』は地元民からも忘れられ、もはや見る影もない廃墟一歩手前の危機に晒されている」
 

学生寮の友情

 
 ところで、「第三部 巡礼不参加仲間の懺悔録」では、犬塚さんが当時入っていた東京・目白の学生寮「和敬塾」の仲間5人が「不参加の弁」を語っている。村上春樹の代表作『ノルウェイの森』の舞台にもなった寮だ。60年近くも前のことを仲良く語り合う様子に、昭和の青春の面影が感じられた。旅行中も二人は各地で寮生や父母のお世話になっていた。寮を通じた友情が今も続いているのは驚きだ。
 
 BOOKウォッチでは、『漱石と鉄道』(朝日新聞出版)など鉄道関連書のほか、村上春樹と和敬塾については、『上京する文學』(ちくま文庫)で紹介している。

(BOOKウォッチ編集部)

書名: 
昭和四十一年日本一周最果て鉄道旅
監修・編集・著者名: 小川功 著
出版社名: 笠間書院
出版年月日: 2019年12月10日
定価: 本体1600円+税
判型・ページ数: A5判・259ページ
ISBN: 9784305708984

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扇風機が付く7月号増刊 吉田羊さんが話す心境の変化

2020年6月7日 07:31 BOOKウォッチ

 「大人のおしゃれ手帖」2020年7月号(宝島社)は、吉田羊さんが表紙を飾っている。オーバーオールと透け感のあるシャツを合わせた、大人カジュアルな初夏の装いがすてきだ。巻頭インタビューでは、新型コロナウイルスを機に、吉田さんはいつもとは違う感覚を抱いたと語っている。

画像は、吉田羊さんが表紙を飾る「大人のおしゃれ手帖」2020年7月号増刊(宝島社)

 「ずっと家にいると、3日間同じジャージを着ていたって、ぜんぜん問題ないわけですよね」、「どんなふうにしても生きていられるんだと気づくと、じゃあクローゼットにあふれるほどのワードローブは本当に必要だったのか? と......」と、心の内を明かしながら、「いまは、本当に必要なものを取捨選択したり、欲しているものを見極めたりしながら、自分に向き合うべき時間なのかもしれません」と話す。

画像は、「大人のおしゃれ手帖」2020年7月号増刊(宝島社)の付録(編集部撮影)
 
 今月号は、通常の7月号、増刊ともに付録も目を引く。増刊号には、プレインレスの「大人の薄型扇風機&ポーチセット」が付いている(別売りの単4電池×3本が必要)。厚さが約2センチのスマートなデザインながら、風量はパワフル。ぴったり収まるポーチも付いていて、持ち運びにも便利だ。付属のストラップで首からかけても、スタンドで立てても使える。増刊は、セブン-イレブン、セブンネットショッピング限定発売。
 
 通常版の付録は、リサ・ラーソンの「大容量保冷バッグ&保冷ペットボトルホルダー」だ。

画像は、「大人のおしゃれ手帖」2020年7月号(宝島社)の付録(編集部撮影)
 
 また、ものづくりに携わる職人たちが生み出した生活道具を紹介する企画「『日本のいいもの』を暮らしの中に」も注目したい。全国の目利きが厳選した、愛着を持って長く使い続けられる作品が紹介されている。もう少し手頃な価格で、機能美を極めた道具を集めた「日本の道具30撰」も参考になる。
 
 自分にとって本当に必要なものを取捨選択し、愛着をもって長く使えるものを厳選して残すというのもひとつかもしれない。

(BOOKウォッチ編集部)

書名: 
大人のおしゃれ手帖 2020年7月号
監修・編集・著者名: 大人のおしゃれ手帖 編集部 編
出版社名: 宝島社
出版年月日: 2020年6月 5日
定価: 通常版...1,180円 増刊号...1,300円(いずれも税込)

外部リンク

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経済評論家も「反日」「国賊」と誹謗中傷されバッシング

2020年6月7日 06:45 BOOKウォッチ

 コロナ禍で日本はこれからどうなるのか、心配している人が多いことだろう。特に不安なのが経済の先行き。いったんご祝儀で株価が戻っても、低迷するのではないか。あちこちの企業の業績が振るわず、長い不況になるのではないか。
 
 本書『貧乏国ニッポン――ますます転落する国でどう生きるか』(幻冬舎新書)は、そんな多くの人の心配事に寄り添った内容だ。そもそも日本はすでに「貧乏国」に転落しており、これからもっと大変になるかもしれない、コロナ禍は序章に過ぎないと手厳しい。

香港のホテルのビールは高い

 
 著者の加谷珪一さんは経済評論家。仙台市生まれ。1993年東北大学工学部卒。日経BP社に記者として入社。野村證券グループの投資ファンド運用会社に転じ、企業評価や投資業務を担当。独立後は、中央省庁や政府系金融機関などに対するコンサルティング業務に従事。現在は、「ニューズウィーク」や「現代ビジネス」など多くの媒体で連載を持つほか、テレビやラジオなどで解説者やコメンテーターなどを務める。『お金持ちの教科書』(CCCメディアハウス)、『ポスト新産業革命』(同)、『億万長者への道は経済学に書いてある』(クロスメディア・パブリッシング)など著書多数。
 
 経歴や著書を見ると、日本経済を高く評価し、投資関連のバブリーな仕事をしていた人のように思えるが、タイトルからもわかるように、本書はちょっと色合いが異なる。とにかく、日本は貧乏国なのだ、ということから論を進める。
 
 例えば、コロナの給付金。米国は年収7万5000ドル(約825万円)以下の全国民に、大人1人あたり最大1200ドルを振り込んだという。米国はスゴイなあと驚いた人が多いのではないか。これは米国では年収1000万円の世帯は高所得とはみなされていないことの一例だという。
 
 香港のホテルでビールを飲むと、一杯1500円~1800円ぐらい取られることが普通だという話も出てくる。しかし、地元の香港人と思える中国人たちでにぎわっている。それだけ彼らには収入がある。BOOKウォッチで『香港デモ戦記』 (集英社新書)を取り上げた時に紹介したが、香港の一人当たりGDPは日本を上回る。

中国のダイソーは150円

 
 日本では近年、外国人観光客が増えていた。それについても、著者は、単純な理由を挙げる。日本の物価が相対的に安い。中国人観光客の多くは「爆買い」が目的であり、それは同じ商品が自国よりも安いからだ。ダイソーの100円ショップは中国では150円ぐらいするという。ホテル代も、先進国の中では安い。
 
 物価が安くて、日本はいいじゃない、と思う人もいるかもしれない。しかし、それは賃金が安いということでもある。したがって住んでいる日本人にとっては、特に暮らしやすいわけでもない、という理屈になる。購買力平価(物価を基準にした為替レート)でドル換算すると、日本人労働者の平均賃金は約4万ドル。米国は約6万3000ドル。オーストラリアは5万3000ドル。かなりの開きがある。
 
 さらにいくつかの国際比較のデータも紹介している。日本の年金制度はA~Dまでランク化された中で最低のDランク。日本人の実質賃金は過去30年間、ほとんど上昇していない。日本以外の先進国は1.3倍から1.5倍になっている。例えばスウェーデンは賃金が2.7倍になって、物価は1.7倍。日本は賃金が横ばいで、物価は1.1倍。その理由は簡単だ。「日本は国力が大幅に低下し、国際的な競争力を失っており、その結果が賃金にも反映されているのです」。さまざまな統計が、「日本は貧しい国」であることを示しているという。
 
 ちなみに本書が参照している日本についての手厳しいデータのいくつかは、国連調査で「幸福度世界一」を誇るフィンランド事情を紹介した『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか』 (ポプラ新書)』にも出ていた。したがって本書の著者がデータを恣意的に選択しているわけではない、と言えるだろう。

「一種の自己防衛反応」

 
 興味深かったのは、著者がこうした見方をネット記事などで公開すると、バッシングを受けたということ。一部の読者から「反日」「国賊」など聞くに堪えない誹謗中傷が寄せられるのだという。
 

 「過激な言動を行う人たちは全体のごく一部ではありますが、それでも束になれば相当なインパクトとなります。筆者自身は慣れましたのでどうということはありませんが、それでも、過激な誹謗中傷がコメント欄に何百と並ぶのを見ると、この国は本当に大丈夫だろうか、と半ば絶望的な気分になってしまいます」
 

 

 「一方で、こうした現実を無視し、日本について無条件に『スゴい』と持ち上げる論調の言論に対しては多くの支持やPV(ページビュー)が集まります。新聞やテレビ、雑誌など各種媒体はボランティアで運営しているわけではなく、あくまで営利企業ですから、仮に事実と異なる内容であっても、人気の取れる記事を優先する結果になりがちです」
 

  著者自身は、「持論を撤回するつもりは毛頭ない」という覚悟ができているとのことだが、「たいていの人は精神的な負担に耐えられません。結果的に不都合な真実について言及する記事は少なくなってしまうのです」と推し量る。
 
 さらに著者は、こうした誹謗中傷は「一種の自己防衛反応」の結果だと見る。日本が30年近い景気低迷から抜け出せないのはかなりの異常事態。一部の人の気持ちが激しく荒んでしまうのも無理はない、とも記す。
 
 最近、女子プロレスラーの急死に関連して、誹謗中傷があったことが報じられた。経済に関する言論をめぐっても、類似のことがあるということは初めて知った。

幻の「アズ・ナンバーワン」

 
 日本はかつて「アズ・ナンバーワン」ともてはやされた時期がある。実際、1人当たりGDPが先進国のトップになった、と言われたこともある。日本人には大きな自信になった。しかし、著者は同じようなことを別の統計で分析する。「購買力平価の為替レートで算定した一人あたりGDP」だ。それによると、日本は先進7か国の中で、トップどころか、4位が最高。この20年間は6位か7位だ。
 

 「日本は1970年代までは貧しい社会であり、その後、豊かになりかかったものの、再び貧しくなりつつあるという現状をしっかり認識しないと、正しい処方箋を得ることはできません」
 

  歴代の政権は様々な景気浮揚策をとってきた。橋本・小渕政権は大規模公共事業を中心とした財政政策。小泉政権は規制緩和を軸としたサプライサイドの経済政策。民主党時代は無策。安倍政権は量的緩和を中心としたアベノミクス。経済学の教科書に出ている経済政策は出そろっている。しかしながら著者によれば、各政権における平均GDP成長率は1.0~1.6%でほとんど違わない。(19年までの安倍政権は1.2%、民主党政権は1.6%、小泉政権と橋本・小渕政権は1.0%)。すべての景気対策を実施したが、成果が表れていないと指摘する。
 
 ポストコロナの経済対策については「打つ手なし」というのが著者のスタンスだ。すべてはアメリカ経済が立ち直ってくれるかどうかにかかっているという。
 
 日本は長く「貿易立国」が重視されてきた。しかし、今やGDPに占める輸出の割合は18%程度に過ぎない。ドイツの46%やフランスの31%を大きく下回る。日本は輸出大国を前提とした経済議論から脱却し、もっと国内の消費市場を大事にするように方向転換すべきだというのが著者の主張だ。
 
 余談だが、著者は20年にわたってコツコツ株式投資を続け、数億円の資産があるという。本書ではそのノウハウも多少明かされている。忌憚なく自説を展開できる所以かなと思った。多くの読者にはそこに一番関心があるかもしれない。
 
 BOOKウォッチでは関連で、『なぜ日本だけが成長できないのか』(角川新書)、『平成はなぜ失敗したのか』(幻冬舎)、『日銀バブルが日本を蝕む』(文春新書)、『偽りの経済政策』(岩波新書)、『官僚たちのアベノミクス』(岩波新書)なども紹介している。

(BOOKウォッチ編集部)

書名: 貧乏国ニッポン
サブタイトル: ますます転落する国でどう生きるか
監修・編集・著者名: 加谷珪一 著
出版社名: 幻冬舎
出版年月日: 2020年5月28日
定価: 本体800円+税
判型・ページ数: 新書判・216ページ
ISBN: 9784344985919

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