大宮エリーさん(2019年10月31日BOOKウォッチ編集部撮影、以下同)
「このイベントを企画したのは、便利な時代になってきた半面、私たちの想像力の筋力が落ちてきているのでは? と思ったことからでした。これまで、絵や映像の仕事もしてきましたが、今回はあえて絵を見せずに詩の朗読と音楽で構成しています。毎回違うゲストを迎えて、その人なりの解釈で朗読してもらいます」
たった2行でも映画みたいにストーリーが膨らむ
「朗読あり、音楽あり、トークあり。音と言葉で心に絵を描いてもらえるような新しいライブイベントです。朗読に音楽がつくと一つひとつの捉え方が変わり、行間に色がついたりする。たった2行でも映画みたいにストーリーが膨らんだりもします。私たちのおしゃべりを聞きながら、皆さんも自分の解釈との共通点や違いを感じて一緒に参加していただけたら嬉しいです」
「この詩は、実は人種差別をテーマにした作品なんですが、答えあわせじゃないからいろんな解釈があっていいと思っています。たとえば底ぬけにハッピー! という捉え方でもOK。ロジックで考えるよりは、自分が気持ちいい感覚を大切にしてもらいたい。このイベントの体験を通してみなさんに元気をお届けしたいです」
(おわり)
書名: 虹のくじら
出版社名: 美術出版社
定価: 2100円+税
判型・ページ数: B5変形判 36ページ
ISBN: 9784568431094