写真は、『VRは脳をどう変えるか? 仮想現実の心理学』(ジェレミー・ベイレンソン 著、倉田幸信 訳、文藝春秋)
-VR旅行を始めたきっかけについて
登嶋 シニアの方に興味を持って、介護の仕事に就きました。
そこで、話を聞いているとシニアの方は未来の話より昔の話が好きなのです。リハビリでも元気になったら何をしたいかって聞くと「育った場所に行きたい」「旅行に行きたい」って言われるのです。
単調なリハビリをやっていっても現実的に数値が上がりづらいので、故郷とか旅行したい場所の写真を見せて、リハビリのモチベーションをあげていました。
それで実際に現地に行って、360度の風景を記録して見せてあげればいいなと思って、今のサービスに行き着きました。
-VR旅行について
入山 実際にシニアの方に、VR旅行の映像を撮るのに協力してもらっているのですよね?
登嶋 まだまだ自立して生活しているシニアの方も多くいるので、360度カメラをお渡しして、「アクティブシニア」と言われている人たちに手伝ってもらっています。
-高齢者のVR撮影ボランティアについて
宮内 とてもいいボランティアですよね。僕も将来やりたいです。
登嶋 アクティブシニアの人もやりがいを感じられて、「次はここ行くよ」ってどんどん映像が増えていくのです。
(BOOKウォッチ編集部)
書名: VRは脳をどう変えるか?
サブタイトル: 仮想現実の心理学
監修・編集・著者名: ジェレミー・ベイレンソン 著、倉田幸信 訳
出版社名: 文藝春秋
出版年月日: 2018年8月10日
定価: 本体2200円+税
判型・ページ数: 四六判・364ページ
ISBN: 9784163908847