安倍政権が「愛子天皇論」の議論を封印してきたという皇位継承問題。「週刊朝日」2020年3月6日増大号(2月25日発売)で、御厨貴東大名誉教授と園部逸夫最高裁元判事があるべき皇室の姿やその未来について語っている。御厨氏は、天皇の退位を検討する有識者会議の座長代理を務めた。園部氏は、 小泉内閣で皇室典範に関する有識者会議座長代理だった。
写真は「週刊朝日」2020年3月6日増大号
対談から見えて来たのは、 安倍政権は「女性宮家」や「女性・女系天皇」を視野に入れた議論をすすめる意思はないということや、男尊女卑の価値観が想像以上に残っていること。皇室の未来はどうなるのか、 激論150分の詳細を掲載している。
表紙とグラビアには、人気声優の梶裕貴さんが登場。「進撃の巨人」をはじめ、人気作品のキャラクターを数多く演じる梶さんの「今」を撮りおろしている。また、3ページの特別グラビアには、 香取慎吾さんと、自身が手掛けた青山学院大学の壁画を掲載している。
BOOKウォッチでは、天皇になれなかった皇子たちについて詳細に検討した『皇子たちの悲劇――皇位継承の日本古代史』(角川選書) や、皇族には戸籍や苗字がないことを解説した『天皇と戸籍――「日本」を映す鏡 』(筑摩選書)などを紹介。さらに、平成から令和への虚々実々の動きについて、『秘録 退位改元――官邸VS.宮内庁の攻防1000日』(朝日新聞出版)、『令和誕生―― 退位・改元の黒衣たち』(新潮社)、『令和 改元の舞台裏』(毎日新聞出版)なども紹介している。いずれも皇位継承に関連している。
(BOOKウォッチ編集部)
出版年月日: 2020年2月25日
定価: 本体391円+税
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