cat_12_issue_oa-bookwatch oa-bookwatch_0_44zxuk0488tb_栗原はるみ、居酒屋開店?! お待たせしない一品や自慢の定番料理でおもてなし 44zxuk0488tb 44zxuk0488tb 栗原はるみ、居酒屋開店?! お待たせしない一品や自慢の定番料理でおもてなし oa-bookwatch 0

栗原はるみ、居酒屋開店?! お待たせしない一品や自慢の定番料理でおもてなし

2020年9月2日 11:01 BOOKウォッチ

 料理研究家の栗原はるみさんが、「こんな居酒屋があったら楽しいな」という夢を、2020年9月1日に発売した「haru_mi秋号 vol.57」(扶桑社)の特集企画で叶えた。

画像は、「haru_mi秋号 vol.57」(扶桑社)より。提供:扶桑社、以下同

 「はるみの居酒屋大特集」と題した特集では、店主の栗原さんが自信を持ってすすめる定番料理、お待たせしないでさっと出せる突き出し、そしてみんなが好きなから揚げやコロッケ、おすしなど、酒の肴はもちろん、飲めない人も楽しめるメニューを紹介している。

はるみの居酒屋大特集。「こんな居酒屋があったら楽しいな」を具現化
 
 人気料理研究家として「ほっとする家庭の味」を大切にしながら、常に新しいことにもチャレンジし続けている栗原さん。「こういうものが食べたかった」「おいしい! また食べたい」というみんなの笑顔が原動力だと言う。秋号の特集企画には、そんな栗原さんのおもてなしの心が詰まっている。

画像は、オリジナルのコットンバッグ
 
 また、特集にちなんで年間定期購読者には「居酒屋はるみ」の文字がデザインされたオリジナルのコットンバッグがプレゼントされる。

画像は、「haru_mi秋号 vol.57」(扶桑社)
 
 別冊付録は「はるみの粉ものとお菓子ノート」。餃子、中華まん、お好み焼き、キッシュ、パン、ドーナツ、マフィンなど、暑さが和らぎキッチンに立つのが苦にならないこれからの季節に作りたくなるレシピがならぶ。
 
 大人も子どもも楽しめる「はるみ居酒屋」。本書を参考に、自宅にオープンしよう。

(BOOKウォッチ編集部)

書名: haru_mi 秋号 vol.57
監修・編集・著者名: haru_mi 編集部 編 
出版社名: 扶桑社
出版年月日: 2020年9月 1日
定価: 1,030円(税込み)
判型・ページ数: A4変判・オールカラー・170ページ
備考: 電子版あり

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cat_12_issue_oa-bookwatch oa-bookwatch_0_dswy96upk6r2_画ヂカラあり!BiSH「最後の晩餐」、上白石萌歌のちょっと変な可愛さに納得 dswy96upk6r2 dswy96upk6r2 画ヂカラあり!BiSH「最後の晩餐」、上白石萌歌のちょっと変な可愛さに納得 oa-bookwatch 0

画ヂカラあり!BiSH「最後の晩餐」、上白石萌歌のちょっと変な可愛さに納得

2020年9月2日 07:31 BOOKウォッチ

 甘いなかにも毒がある、こだわりの世界観が特徴のファッションカルチャーマガジン「bis」(光文社)。2020年9月1日に発売された10月号では、「アート」をテーマにしている。

画像は、「bis」2020年10月号(光文社) 提供:光文社、以下同
 
 表紙は、女優や歌手として活躍する上白石萌歌さん。2000年2月生まれで現在20歳。通っている大学では美術を専攻しているそうで、誌面のインタビューでは好きな美術館、絵画、画家などの話も熱く語った。

上白石萌歌さん。「bis」2020年10月号(光文社)より 
 
 普段から「エッジの効いたちょっと変わった服をよく買う」ということだが、今回の撮影でも個性的な衣装を見事に着こなしている。可愛いだけじゃない、上白石さんの魅力が際立つショットだ。

おでこ出しがかわいい与田祐希さん(乃木坂46)。「bis」2020年10月号(光文社)より
 
 アートをテーマにした企画はまだまだ続く。小宮有紗さん、アンジュルムの上國料萌衣さん、桃月なしこさんらが"bis的"アートなファッションに挑戦したり、中村里砂さん、佐藤ノアさん、乃木坂46の与田祐希さんらが、いつもとは違う、アーティスティックなメイクを披露した。

BiSH。「bis」2020年10月号(光文社)より
 
 凝った撮影をしたのは、パンクバンド「BiSH(ビッシュ)」。アートのテーマに合わせて「BiSHなりの最後の晩餐」を囲みながら、自分以外のメンバーに着てほしいファッションやヘアスタイルなど、メンバー6人が意見交換した。
 
 芸術の秋。「bis」10月号を参考にファッションにもパンチの効いたアートのエッセンスを加えてみては。今までとは違った自分が楽しめるかもしれない。

(BOOKウォッチ編集部)

書名: bis 2020年10月号
監修・編集・著者名: bis 編集部 編
出版社名: 光文社
出版年月日: 2020年9月 1日
定価: 680円(税込み)
備考: 偶数月・1日発売、J01が表紙の増刊版もある

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cat_12_issue_oa-bookwatch oa-bookwatch_0_fne2jasyhb5t_コロナで脱・訪問営業が進んだ先には何がある? fne2jasyhb5t fne2jasyhb5t コロナで脱・訪問営業が進んだ先には何がある? oa-bookwatch 0

コロナで脱・訪問営業が進んだ先には何がある?

2020年9月2日 07:05 BOOKウォッチ

 本書『営業はいらない』(SB新書)を最初に本屋で見たのは、まだコロナが話題になり始めた今年(2020年)2月だった。最近ふたたび見かけたら、帯に「コロナで加速する脱・訪問営業」とあり、7刷と売れている。客先に行けなくなった営業マンが危機感から買い求めているのかもしれない、と思った。

著者は投資会社の社長

 
 著者の三戸政和さんは、日本創生投資代表取締役社長。同志社大学卒業後、ソフトバンク・インベストメント(現SBIインベストメント)入社。その後、兵庫県議会議員となったが、2014年地元の加古川市長選に出馬するも落選。2016年、日本創生投資を投資予算30億円で創設し、中小企業に対する事業承継・事業再生などに関するバイアウト投資を行っている。2018年に出した『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』(講談社+α新書)は累計16万部を超えるベストセラーになった。評者も「そんないい話があるのか」と立ち読みしたのを覚えている。

「営業」とは何か?

 
 本書でいう「営業」とは、「見込み客を集め、情報提供しながら見込み客の購買意欲を高める。その中から購買可能性が高い見込み客を選別し、個別にアプローチ。打ち合わせを重ねながら、ニーズをヒアリングし、提案の作成、価格交渉、そしてクロージングまでもっていく」プロセスのことだ。
 
 「営業はいらない」というフレーズは刺激的だ。営業こそ命、営業こそ会社の華と考えている営業マンは多いだろう。しかし今後、営業がAIなどテクノロジーに代替されるというレベルに止まらず、営業活動自体が不要になっていく戦略を確立しようとしている最先端企業があることを紹介している。
 
 このような考えを講談社のWeb媒体「現代ビジネス」で発信すると、「営業はなくならない」という反論があったという。顧客のニーズを把握し、提案する営業はなくならない、トラブル処理や顧客の感情処理など、ホスピタリティが必要な営業はなくならない、ほしいものがわからないという顧客への営業はなくならない、などの論点が挙げられた。
 
 これらの反論を以下の構成で、ことごとく反駁し、営業マン受難の時代に営業マンに新たな指針を示している。

 第1章 サラリーマンの不幸の根底には「営業」がある 
 第2章 世界はもう「営業不要」で成功しはじめている 
 第3章 テクノロジーが営業を殺す 
 第4章 営業マンはどこに向かうのか 
 第5章 営業マンを自由にする「小商い」のすすめ

ホームページ上で電気自動車を売るテスラ

 
 三戸さんは、アメリカで電気自動車を製造・販売しているテスラ・モーターズなどの例を挙げている。テスラはディーラーを持たない直販体制を採っている。さらに直営販売店さえも一部を除いて廃止し、今後ホームページ上でのみ買える形にすると発表している。中間マージンをカットし、販売価格を下げるためだ。「永遠に進化し続けるソフトウェアと他の追随を許さないビッグデータの蓄積」というテスラの魅力があるため、営業のみならず広告すら不要な世界になっているというのだ。

B to Bでも営業マンは不要になる

 
 日本でもB to B(企業対企業)分野の受注を中心とした営業マンの仕事はテクノロジーへの代替が始まったという。間接材では「モノタロウ」のサイトが卸業者の営業マンの代替になり、直接材でも「CADDi(キャディ)」というプラットフォームが特注の板金加工品の分野で成長しているという。3次元設計図をアップロードするだけで、価格と納期の見積もりは7秒でできてしまう。100社を超える加工会社と提携し、マッチングを行っているそうだ。

MRもテクノロジーに置き換わる

 
 製薬会社の営業マン、いわゆるMR(医薬情報担当者)の世界でも、インターネットを通じた購買が進んでいる。「MR君」というWebサービスは、医師にも製薬会社にも欠かせない存在になっているという。

セールステックツールとは?

 
 営業活動に利用されるテクノロジーは「セールステック」と呼ばれるが、アメリカでは以下のツールとなり、営業の各プロセスが自動化されている。
 

 MA マーケティング業務の一部を自動化するツール 
 SFA 営業活動の一部を自動化するツール 
 CRM カスタマーサポートやアフターサポート(既存客にリピーターになってもらうための業務)の一部を自動化するツール
 

 これらを活用すると、「すべての商談をAIが把握しているため、報告業務からそれを受けての進め方のアドバイスまで、トップ営業マンのやり方をベースにシステム上でできてしまう」のだ。営業の管理職もいらなくなる。

営業マンはどう生き残るべきか?

 
 そんな時代になると、営業マンはどう生き残るべきなのだろうか?

 1 セールステックを使いこなし自らのセールスの成果を底上げする 
 2 セールステックを使いこなすセールスチームの指揮官になる 
 3 営業職から離れ自ら戦略を立てられる新たな地位に就く

 三戸さんは、3番目の道、営業マンこそ経営者をめざせ、と説いている。そこで勧めるのは、「ブルー・オーシャン戦略」ならぬ「ブルー・ポンド戦略」だ。広大な「海」ではなく、小さいが大きな価値のある「池」での成功をめざせ、というのだ。
 
 具体的には、「規模の小さい市場で独占を達成する」「身近な範囲で高い顧客ロイヤルティを生み出す」ことがミッションとなる。
 
 サラリーマンは「なんでもいいから自分が仕入れた商品を自分の手で売ってみなさい」と勧めている。さらに冒頭に紹介した『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』に話は戻る。地方での小商いにこそ、勝機はあるというのだ。
 
 独立して経営者になるかどうかは別にしても、営業マンにとって厳しい時代が到来するのは間違いないようだ。
 
 アメリカでは商品とともに営業手法も進化しているようだが、日本では魅力的な商品がない企業ほど、営業に依存している面もないだろうか? つまり「ブラック企業」だ。本書の論点とはずれてしまうが、「営業はいらない」時代の営業こそ、大変になるかもしれない、と思った。
 
 BOOKウォッチでは、『巣ごもり消費マーケティング ~「家から出ない人」に買ってもらう100の販促ワザ』(技術評論社)などを紹介済みだ。

(BOOKウォッチ編集部)

書名: 営業はいらない
監修・編集・著者名: 三戸政和 著
出版社名: SBクリエイティブ
出版年月日: 2020年2月15日
定価: 本体830円+税
判型・ページ数: 新書判・214ページ
ISBN: 9784815604608

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cat_12_issue_oa-bookwatch oa-bookwatch_0_1o0ffwwq7mia_吉沢亮インタビュー 「女性に色気を感じるとき」の答えにドキドキ! 1o0ffwwq7mia 1o0ffwwq7mia 吉沢亮インタビュー 「女性に色気を感じるとき」の答えにドキドキ! oa-bookwatch 0

吉沢亮インタビュー 「女性に色気を感じるとき」の答えにドキドキ!

2020年9月1日 18:31 BOOKウォッチ

 作家の住野よるさん原作の映画「青くて痛くて脆い」で主演を務める吉沢亮さんのインタビューが「CLASSY.」2020年10月号(光文社)に掲載されている。
 
 吉沢さんと言えば、映画「キングダム」のえい政役で演じた高貴な美しさ、NHKの朝ドラ「なつぞら」の天陽役で見せた優しさや切なさなど、感性豊かにさまざまな役を演じ分ける実力派俳優だ。2021年の大河ドラマ「青天を衝け」では主演の渋沢栄一役に抜擢され、その人気はとどまることを知らない。

画像は、「CLASSY.」2020年10月号(光文社)より。提供:光文社、以下同
 
 インタビューは、そんな美しくて優しくて色っぽい吉沢さんの魅力にクローズアップ。「女性のどんなところに色気を感じる?」という質問に、以下のようにコメントした。

「生活感じゃないかな。普段は感じさせないのに、二人で会ってる時、垣間見えるような生活感がエロいなって思います」

 クールなイメージの吉沢さんが放つ意外な言葉にドキドキしてしまう。誌面ではほかにもさまざまな質問が用意されていて、自分の顔で好きなところは「眉毛」と答えている。
 
 片方の眉が上がるクセがあるとも明かし、映画「キングダム」では、眉毛の形や動きを意識して演じていたのだとか。そう言われると、このショットも片眉がほんの少し上がっているようにも見える。

画像は、「CLASSY.」2020年10月号(光文社)より。オードリー亜谷香さん
 
 「CLASSY.」10月号のファッション特集は、「この秋、私たちの服選びの基準が変わる!」がテーマ。withコロナで変化した、アラサー世代のファッション事情をさぐり、"ニューノーマル"の時代に必要なオシャレを提案している。

 「リラックス感のある服が着たい」「買い物は基本オンラインで」「プチプラよりちょっといいものが欲しい」など、「新しい日常」にも対応するカッコいいカジュアルなコーディネートは参考になる。

画像は、道重さゆみさん
 
 美容特集では、"劣化という言葉は私にない"という道重さゆみさんが初登場。愛用のコスメなどを紹介している。ファッションや美容の最新情報をチェックして、秋のオシャレを楽しみたい。

画像は、「CLASSY.」2020年10月号(光文社)

(BOOKウォッチ編集部)

書名: CLASSY. 2020年10月号
監修・編集・著者名: CLASSY. 編集部 編
出版社名: 光文社
出版年月日: 2020年8月28日
定価: 770円(税込み)

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cat_12_issue_oa-bookwatch oa-bookwatch_0_1x2t8pel3l3p_「RADIO EVA」コラボ豪華付録あり 本日発売のエヴァ最新本の中身をチラ見せ 1x2t8pel3l3p 1x2t8pel3l3p 「RADIO EVA」コラボ豪華付録あり 本日発売のエヴァ最新本の中身をチラ見せ oa-bookwatch 0

「RADIO EVA」コラボ豪華付録あり 本日発売のエヴァ最新本の中身をチラ見せ

2020年9月1日 16:31 BOOKウォッチ

 エヴァファン待望の最新本「EVANGELION Millennials2」(ポプラ社)が、2020年9月1日に発売された。

 出版元のポプラ社によると、本書は、発売告知後に予約が殺到したという。BOOKウォッチでも7月15日の記事で本書を取り上げている。

画像は、「EVANGELION Millennials2」(ポプラ社)

 今回、発売直前に特集ページの一部が公開された。それが、こちらの画像だ。

画像は、「EVANGELION Millennials2」より。イラストレーター米山舞さんによる特集ページ 画像提供:ポプラ社

 人気イラストレーター米山舞さんによる描き下ろしイラストで、ほかにもエヴァンゲリオン公式ファッションプロジェクト「RADIO EVA」のために描かれた作品も掲載されている。

 新型コロナの影響で、公開延期となった最新作「シン・エヴァンゲリオン劇場版」を楽しみにしているファンのために、最新グッズの紹介や名台詞で振り返る前作までの「序」「破」「Q」映画紹介ページなどが収録されている。

画像は、限定特典のTシャツ&サコッシュ
 豪華な付録も目を引く。本誌限定特典のTシャツ&サコッシュだ。Tシャツは、RADIO EVAを代表するグラフィック"THE BEAST"をドット柄で表現している。サコッシュは、肩ひものサイズ調整が可能。

画像は、サコッシュを開いた様子。スマホやペンなどを入れられる

 テレビシリーズ放送開始から25周年のアニバーサリーイヤーを盛り上げる1冊。エヴァファンなら、必ずチェックしたい。

(BOOKウォッチ編集部)

書名: EVANGELION Millennials2
監修・編集・著者名: ポプラ社 編集部 編
出版社名: ポプラ社
出版年月日: 2020年9月 1日
定価: 本体2,400円+税
判型・ページ数: A4判・32ページ
ISBN: 9784591167175

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具だくさんおむすびの幸せ...手軽に47都道府県を「味わう」旅へ

2020年9月1日 11:31 BOOKウォッチ

 気ままに遠出するのはまだ難しい今の時期、郷土色豊かなご当地おむすびで、旅するように47都道府県の風土を感じられる。そんな、手軽に日本旅行を「味わえる」レシピ本が登場した。

画像は、『旅する しあわせ おむすび~具だくさんおむすびとスープのレシピ~』(昭文社)
 
 数か月先まで予約が取れない訪問調理師・ごはんさん監修のレシピ本『旅する しあわせ おむすび~具だくさんおむすびとスープのレシピ~』(昭文社)が、2020年9月7日に発売される。旅行ガイドブック「ことりっぷ」の公式サイト「ことりっぷWeb」の人気連載を再編集し、1冊にまとめたオリジナルレシピ本だ。

画像は、『旅する しあわせ おむすび~具だくさんおむすびとスープのレシピ~』(昭文社)より。静岡×ツナ缶だけでもバリエーション豊か
 
 北海道から沖縄まで、全国各地の食材やソウルフードをベースにアレンジを加えた、おむすびとスープのレシピ120品が、ぎゅっと詰め込まれている。Webの人気連載をまとめただけでなく、新作レシピや新たに撮りおろした写真などの新規コンテンツも追加。日本人のソウルフードとも言える「おむすび」の多彩さは、家族みんなで楽しめるに違いない。

画像は、『旅する しあわせ おむすび~具だくさんおむすびとスープのレシピ~』(昭文社)より。眺めているだけでも楽しい鮮やかなおむすびがズラリ
 
 全国各地の食の魅力と調理法をおむすびの形にやさしく包み込み、バリエーション豊かなメニューを考案したごはんさんは、以下のようにコメントしている。

「レシピを考えるにあたり、全都道府県の特産物やご当地グルメを徹底的に調べました。(中略)おむすびは、わたしにとって『想いを結ぶたべもの』です。この本が、皆さまと、地域に根付く沢山の想いや美しい情景を結ぶきっかけとなりましたら嬉しいです」

 さらに、おむすびとスープだけでなく、本書では「おむすびのとも」も紹介している。おむすびと一緒に食べたい「おとも」を、都道府県ごとにピックアップ。お取り寄せができるものが中心なので、すぐにでも味覚の日本旅行が楽しめること請け合いだ。

画像は、『旅する しあわせ おむすび~具だくさんおむすびとスープのレシピ~』(昭文社)より。おむすびの味をひきたてる「おとも」はどれにする?
 
 家にいながら、ご当地おむすびを握っていろいろな味を楽しめば、外出自粛でくすぶった心もきっと晴れるだろう。

(BOOKウォッチ編集部)

書名: 旅する しあわせ おむすび
サブタイトル: 具だくさんおむすびとスープのレシピ
監修・編集・著者名: ごはん 監修
出版社名: 昭文社
出版年月日: 2020年9月 7日
定価: 本体900円+税
判型・ページ数: B5変判・112ページ
ISBN: 9784398294494

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cat_12_issue_oa-bookwatch oa-bookwatch_0_vtj5bpulbajt_『関東大震災朝鮮人虐殺の記録――東京地区別1100の証言』普及版出版 vtj5bpulbajt vtj5bpulbajt 『関東大震災朝鮮人虐殺の記録――東京地区別1100の証言』普及版出版 oa-bookwatch 0

『関東大震災朝鮮人虐殺の記録――東京地区別1100の証言』普及版出版

2020年9月1日 11:01 BOOKウォッチ

 関東大震災の研究者として知られる西崎雅夫さんが『関東大震災朝鮮人虐殺の記録――東京地区別1100の証言』(現代書館)を2020年8月に刊行した。西崎さんはすでに2016年に同タイトルで原著を出しており、今回は普及版。判型は同じくA5。ページ数もほとんど変わらないが、定価は原著の9000円から今回はより多くの人に読んでもらいたいということで2500円(税別)に大幅値下げされている。

画像は、『関東大震災朝鮮人虐殺の記録――東京地区別1100の証言』(現代書館)
 
 本書は、警察や報道から子どもを含む個人まで1100もの証言を収録。特に自伝・日記・郷土資料などから、今までどんな資料集にも収録されてこなかった新資料を多数発掘してるのが特徴だ。23 区それぞれに見やすい地図をつけ、実際に虐殺の行われた場所を訪れる場合の一助にもなっている。金子光晴、寺田寅彦など著名人の証言も多数収録、一種の風俗史・社会史としても貴重な内容。東京23区エリアマップ&証言者・人名索引も付いている。
 
 西崎さんは1959年生まれ。明治大学在学中から関東大震災の朝鮮人虐殺問題にかかわり、公立中学英語教師を経て、「一般社団法人ほうせんか」理事。
 
 原著のエッセンスを文庫化した『証言集 関東大震災の直後 朝鮮人と日本人』 (ちくま文庫)も発売されている。
 
 BOOKウォッチでは同書のほか、作家の吉村昭による『関東大震災』(文春文庫)、ライターの加藤直樹さんが東京近辺の虐殺事件ゆかりの土地を回り、写真に撮ってブログで報告、それをもとに加筆してまとめた『九月、東京の路上で』(ころから刊)、震災時に刑務所で起きた実話をもとにした小説『典獄と934人のメロス』(講談社)なども紹介済みだ。

(BOOKウォッチ編集部)

書名: 関東大震災朝鮮人虐殺の記録
サブタイトル: 東京地区別1100の証言
監修・編集・著者名: 西崎雅夫 編著
出版社名: 現代書館
出版年月日: 2020年8月14日
定価: 2,500円+税
判型・ページ数: A5判・並製・496ページ
ISBN: 9784768458860

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cat_12_issue_oa-bookwatch oa-bookwatch_0_ktmv5rltagit_この秋は「ジャブジャブ洗える服」を! スヌーピーのふわもこルームシューズ付き ktmv5rltagit ktmv5rltagit この秋は「ジャブジャブ洗える服」を! スヌーピーのふわもこルームシューズ付き oa-bookwatch 0

この秋は「ジャブジャブ洗える服」を! スヌーピーのふわもこルームシューズ付き

2020年9月1日 07:31 BOOKウォッチ

 早くも秋冬モードのアパレルショップを眺めていると、さっそく秋物をワードローブに追加したくなる。なにかと変化の激しい今年は、秋服のトレンドも去年とはガラリと変わるのかもしれない。

画像は、「mini」2020年10月号(宝島社)

 「mini」2020年10月号(宝島社)が、9月1日に発売された。表紙には、ルームウェアに身を包みリラックスモードの佐藤栞里さんが登場。足元には、付録の「MILKFED. 特製 スヌーピー&チャーリー・ブラウン ふわもこルームシューズ」が。オフホワイト地に刺繍された、素朴な印象のキャラクターがかわいらしい。
 
 本誌では、「秋のトレンドお買い物リスト」を特集する。自粛期間を経て変わりつつある新たな価値観やムードを加味した、新しい秋のトレンドを、注目の若手女優・白石聖(しらいし・せい)さんが身にまとう。ここで掲載されているアイテムは、いずれも自宅で洗えるもの。家に帰ったらすぐ脱いで、洗濯機に入れられるのはこのご時世にありがたい。

 「おうち洗いのススメ」として、衣類スチーマーも紹介されている。すぐに洗濯できない服の場合は、脱いですぐにスチーマーをかければ、除菌・消臭効果でスッキリするとのこと。試してみる価値はありそうだ。

画像は、「mini」2020年10月号(宝島社)の付録(編集部撮影)。シンプルなデザインで使いやすい
 
 付録は、表紙で佐藤さんも履いている「MILKFED. 特製 スヌーピー&チャーリー・ブラウン ふわもこルームシューズ」。「MILKFED.」の赤いロゴがアクセントになっていて、インテリアにもなじむ自然なデザインが使いやすい。2冊買えば、スヌーピーのペアとチャーリー・ブラウンのペアができるので、家族や恋人といっしょに使うのも楽しい。対応する足のサイズは、23~27センチ。

画像は、「mini」2020年10月号(宝島社)の付録(編集部撮影)。おうち時間が楽しくなりそう
 
 ふわもこルームシューズを履いてくつろぎながら、この秋のほしいものリストを作ってみてはどうだろう。

(BOOKウォッチ編集部)

書名: mini 2020年10月号
監修・編集・著者名: mini 編集部 編
出版社名: 宝島社
出版年月日: 2020年9月 1日
定価: 1,090円(税込み)

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cat_12_issue_oa-bookwatch oa-bookwatch_0_7cg9zn8ybz7z_「090-8106-4666」は「いのっちの電話」 7cg9zn8ybz7z 7cg9zn8ybz7z 「090-8106-4666」は「いのっちの電話」 oa-bookwatch 0

「090-8106-4666」は「いのっちの電話」

2020年9月1日 07:05 BOOKウォッチ

 9月1日は、18歳未満の人が一年でもっとも自殺する日として知られている。例年ならば夏休みが終わり、学校の始業式が始まるのを苦にする子どもが多いからだと言われている。本書『苦しい時は電話して』(講談社現代新書)は、自殺防止のための電話サービスをしている坂口恭平さんが書いた。表紙に「090-8106-4666」という携帯電話の番号を掲げ、「もうダメかも......」という人はぜひ、かけてと呼びかけている。

1日7人に対応

 
 坂口さんの名前を見て、「あれっ」と思った。坂口さんは1978年熊本生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒。建築家、作家、絵描きなど多彩な活動で知られる。2011年5月、「新政府」を設立、「初代内閣総理大臣」に就任。その経緯を『独立国家のつくりかた』(講談社現代新書)に書いた。それを読んだ記憶があった。そんな人がなぜ?
 
 前述の番号は「いのっちの電話」の番号だ。本家本元の「いのちの電話」がつながりにくいことから、坂口さんが2012年から一人で勝手に始めた。「新政府いのちの電話」と名乗っていたが、「熊本いのちの電話」から商標登録侵害で訴えると警告され、「いのっちの電話」に変えた。
 
 1日に7人ほどかけてくるので、1年だと2000人を超える。もちろん無償だ。もう活動は10年ちかくになる。「自殺者をゼロにしたい」という思いから始めたが、坂口さん自身が「死にたくなるから」と本当の理由を明かしている。

著者は躁鬱病だった!

 
 坂口さんは躁鬱病(双極性障害Ⅱ型)と診断を受けている。躁状態と長い鬱状態を何度も繰り返している。
 

「躁状態の時と鬱状態の時は、記憶が完全に分断されてしまいます。治ればまた元気になるとは考えることができず、もうこのままなのだ、一生深く沈んだまま生きていくのだ、と断定してしまいます」
 

 こんなことならもう死にたい、と坂口さんは周期的に死にたくなるという。そして、「死にたい時は、毎回、全く同じ状態である」ことがわかったという。
 

「死にたくなる状態とは、熱が出たり、咳が出たり、血が流れたりすることと同じように、どんな人にも起こりうる症状だから対処可能なのではないか――」
 

 それが、「いのっちの電話」を続けてきた実感だという。

気持ちがいいことを少しずつ

 
 そんな坂口さんなりの自殺念慮への対処の仕方を書いている。「第一のポイントは反省をやめる」こと。やめられない場合は、「ひとつ作業を入れてみてください」。次に「体が気持ちいい」と感じることをやってみる。
 
 このほかに、「いつも通りのふりをしてみる」「10分、悩みまくる」「朝ごはんだけ、つくってみる」「まずはお米を研ぐ」「ついでに外に出かける」。こうしているうちに、「気持ちがいい」と感じることが少しずつ、あなたを楽にしていくはずです、と書いている。
 
 「いのっちの電話」の具体的なやりとりもいくつか紹介している。また、2019年1月には、警察署からの電話で、坂口さんに電話をかけてきた女性が自殺していたことがわかり、大きなショックを受けたことを明かしている。もうやめようかとも思ったが、自殺は誰にでも起こりうること、そのことについて対話する場をつくっていかなければと続けているそうだ。
 
 坂口さんは原稿を書いたり、絵を描いたりすることで生計を立てている。しかし、すぐに鬱になるため、出来るだけ依頼仕事をしない、自分がやりたいと思う仕事を自発的にする、当日キャンセルする可能性があることを理解できる人とだけ仕事をするなどの方針で乗り切ってきたという。

生活保護の勧め

 
 仕事でストレスを抱えて死にたくなっている人にこう呼びかけている。
 

「迷わず、仕事をやめ、生活保護をしばらく受けながら、自分が何をしたいのか、全く嫌な時間がないという生活を経験してもらいながら、ゆっくり考えるということを勧めています。生活保護がいけない、怠けている、とか言う人もいますが、何のために税金払っているんですか。死ぬくらいならさっさと仕事をやめて、趣味に夢中になってほしいです」
 

 死にたいという人でも電話で話していると、ほぼ全員に何かしら好きなことがあるという。世間的にいけないこととか、人に言えないことでもいいから、やってみましょうとアドバイスしている。

「死にたい時=つくる時」

 
 坂口さんには、写真集『0円ハウス』(リトルモア)のほか、『TOKYO 0円ハウス 0円生活』(河出文庫)、『隅田川のエジソン』(幻冬舎文庫)、『TOKYO一坪遺産』(春秋社)、『ゼロから始める都市型狩猟採集生活』(太田出版)など25冊の著書がある。
 
 超アクティブな人だと思っていたが、人知れず鬱に苦しんでいたことを知った。坂口さんにとって、「死にたい時=つくる時」なのだという。
 
 「死にたくなるのは懸命に生きてるから」とメッセージを送っている。
  
(BOOKウォッチ編集部)

書名: 苦しい時は電話して
監修・編集・著者名: 坂口恭平 著
出版社名: 講談社
出版年月日: 2020年8月20日
定価: 本体800円+税
判型・ページ数: 新書判・206ページ
ISBN: 9784065207765

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戦国大名は「軍資金」をどうやって調達したのだろうか

2020年9月1日 06:30 BOOKウォッチ

 ややこしい物事は、角度を変えて見ると、すっきりすることがある。登場人物が入り組んで様々な戦いが続いた戦国時代。それを経済、財政、経営という近代の視点から見直したのが本書『戦国大名の経済学』(講談社現代新書)だ。大名たちのサバイバル合戦の背景がすんなり理解できる。これまでほとんど類書がなかったそうだ。

先立つものは軍資金

 
 甲冑など兵士1人の装備は一式で約70万円、鉄砲1挺50万円、戦いに備えた兵糧米代1000万円・・・「銭がなくては戦はできぬ」とキャッチにあるように、本書は戦国時代を「カネ」の面から掘り下げる。
 
 著者の川戸貴史さんは1974年生まれ。一橋大学大学院経済学研究科博士後期課程単位修得退学。博士(経済学)。現在、千葉経済大学経済学部准教授。専門は、貨幣経済史。著書に『戦国期の貨幣と経済』(吉川弘文館)、『中近世日本の貨幣流通秩序』(勉誠出版)がある。
 
 戦国の世は戦いの時代。大量の兵を動員して装備を近代化、城を頑強に作り替え、権謀術数の限りを尽くして、絶え間ない権力闘争に勝利する。そのために先立つものは軍資金だ。平時においても、支配している領地を円滑に運営するには資金が必要だ。河川改修や道路の整備など、今でいう公共事業もやらなければならない。
 
 大名たちはどのようにして「カネ」を調達したか。本書はそのような問題意識のもとに、戦国時代とその前史を振り返る。すると、あの戦国時代が、一段とリアリティを帯びて現代によみがえってくる。

天候不順で凶作が続く

 
 本書はまず、戦国時代の前史に当たる15世紀の状況から説き始める。将軍が全国に睨みを利かしていたころ、守護大名は幕府の庇護を期待し、幕府に毎年定額を出資(守護出銭)していた。これが幕府財政の基盤だった。ところが経済が疲弊し、幕府のパワーが弱まってくると、カネを出し渋る大名が増えてくる。
 
 このころの主要産業は農業だった。米作りがもたらす年貢がすべての基盤となっていた。ところが、15世紀は寒冷期。天候不順で凶作が続いた。あちこちで一揆や徳政令を求める動きが目立つようになる。1461(寛正2)年の大飢饉では京都だけで数万人の餓死者が出たという。これは当時の京都の人口の約半分に当たるという。
 
 日本全体の富の蓄積が停滞、もしくは下落傾向に陥ると、各地の守護大名同士も生き残りに必死になる。もはや幕府による庇護は期待できない。政治的にも経済的にも自立の動きが加速する。応仁の乱は、守護大名自身が経済的自立を確立して、自らの意志で戦乱への参加を決定しうるようになったことを示す象徴的な戦争だった、と著者は見る。

鉱山開発で利益

 
 本書は以下の構成。
 

 序章 戦国時代の経済と戦国大名の経営 
 第一章 戦争の収支 
 第二章 戦国大名の収入 
 第三章 戦国大名の平時の支出 
 第四章 戦国大名の鉱山開発 
 第五章 地方都市の時代――戦国大名と城下町 
 第六章 大航海時代と戦国大名の貿易利潤 
 第七章 混乱する銭の経済――織田信長上洛以前の貨幣 
 第八章 銭から米へ――金・銀・米の「貨幣化」と税制改革 
 終章 戦国大名の経営と日本経済
 

 農業生産・米作り=年貢に依存していた財政状況をいかにして多角化するか。それが室町時代後期から戦国時代にかけての大きな流れだったようだ。各章の目次からも読み取れる。
 
 多角化の一つは、鉱山開発。15世紀後半には今川氏が駿河国安倍山で金鉱開発に成功していた。採れた金をあちこちに政治工作用の「贈答品」として配っていたことがわかっている。
 
 甲斐国でも武田信玄が活躍した時代に、金が採れていたという。武田氏が内陸部のそれほど肥沃でもない土地にありながら、突出した軍事力を維持できた要素の一つに金の生産があった、と著者は推測する。
 
 いちばんの注目は石見の銀山だ。開発したのは、中国地方に一大勢力を誇っていた大内氏。品質の良さが国際的にも評判になる。天下統一を果たす中で豊臣秀吉は石見銀山を直轄領とし、そのまま江戸幕府に引き継がれた。石見銀山は後世の政権にとっても重要な資金源だった。

略奪など「乱取り」が横行

 
 もう一つの資金源が貿易だ。戦国時代は、国境管理が緩やかであり、海外の商人たちが大勢やってきた。国際貿易によって富を築くことが可能になった時代でもあった。
 
 先の石見銀山は、その意味でも重要だった。なぜなら銀は当時の国際通貨だったからである。南蛮貿易でも銀が貨幣になった。とりわけ九州の大名は貿易を競い合い、利権をめぐって衝突することもあった。キリシタン大名なども一皮むけば貿易とセットになっていたといえそうだ。のちに秀吉が御朱印船貿易のタガをはめ、徳川政権が「鎖国」に乗り出すのも、国際貿易の独り占めを狙ったものだったと見ることができる。
 
 信長などの楽市楽座は、地域の市場経済を活性化させる仕組みだ。儲かった商人たちからの献金で大名のフトコロも潤った。これも年貢以外の収入源の一つといえる。
 
 以上のように見ると、戦国時代とは、経済的な苦境から抜け出すために、領地を広げ、財力を増大させるために様々な方策で大名たちが覇を競い合った時代だったということがわかる。一種のミニ帝国主義だ。負けた側は単に領地を取られるにとどまらない。戦場では略奪など「乱取り」が横行した。モノだけでなく人も奪う。捕虜は戦利品として売買され、中には海外に売り飛ばされるケースもあった。

少年使節団は日本人奴隷に驚いた

 
 これまでも、個々の大名がいかにしてのし上がったかについてはいろいろと分析した本が出ているが、本書は総体としての守護大名、戦国大名を見渡している点でわかりやすい。当時の大名財政については、史料が乏しく、著者は苦労して数字を探し出したようだ。
 
 BOOKウォッチでは関連書をいくつか紹介済みだ。『飢餓と戦争の戦国を行く』(吉川弘文館)は、「華やかな戦国大名の合戦物語とはまるで違う、悲惨な戦争の実情」を余すところなく描く。「乱取り」などにについて詳しい。『移民と日本人』(無明舎出版)は、すでに16世紀末に奴隷として南米にまで売り飛ばされていた日本人の話が紹介されている。ローマに派遣され帰国した少年使節団が、道中の世界各地で日本人奴隷を目撃して驚愕していた話も出てくる。
 
 和辻哲郎文化賞を受賞した『戦国日本と大航海時代――秀吉・家康・政宗の外交戦略』(中公新書)も内容が濃い。伊達政宗は1613年に支倉常長をトップにした慶長遣欧使節を送ったが、これは、太平洋・メキシコルートでスペインとの独自貿易の道を模索したものだった。政宗はキリスト教を受容して貿易を振興するつもりだったが、徳川の天下になり断念する。
 
 『信長の経済戦略 国盗りも天下統一もカネ次第』(秀和システム)は、信長にスポットを当てて独自の経済戦略を解剖している。
 
 『耳鼻削ぎの日本史』(文春学藝ライブラリー)には信長軍が伊勢国長島で一向一揆を討伐したときに、百姓の男女2000人の耳鼻を削いでいたという話が出てくる。ほかにも大規模な合戦で耳鼻削ぎが常態化していた。戦国時代は戦死者数が莫大になり、勝った側が「手柄」を簡便な方法で持ち帰ろうとした結果だ。「戦果」が「報償」につながる。秀吉の朝鮮出兵では女子供も含めて何万もの「鼻」が持ち帰られた。その怨念は今も韓国に渦巻く。
 
 『本能寺前夜――西国をめぐる攻防』 (角川選書)は、戦国時代についてのクールな解説が光る。戦国大名が「戦争の大義」をいろいろと掲げていても、結局のところ、「領国を維持するためには、周囲の勢力を殲滅、あるいは服従させて、拡大していくしかない。その結果、戦争自体が目的化してしまったのである」と結論付けている。
 
 戦前の日本が、戦争に突入していく過程でいかにして「軍資金」を調達したかについては『軍事機密費』(岩波書店)に詳しい。一体あの戦争の収支はどうなっていたのか。『兵器を買わされる日本』 (文春新書)は、安倍政権になって米国からの兵器購入が急膨張したことを伝え、「安倍・トランプ」親密さの背景を解き明かしている。

(BOOKウォッチ編集部)

書名: 戦国大名の経済学
監修・編集・著者名: 川戸貴史 著
出版社名: 講談社
 出版年月日: 2020年6月20日
定価: 本体1000円+税
判型・ページ数: 新書判・288ページ
ISBN: 9784065200155

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