手に入れたドングリを地中に埋めてしまうシマリスや、火に自ら飛び込んでしまうヒトリガなど、動物には「なんでそんなことをするのだろう?」と首をかしげたくなるような習性を持ったものが多い。そんな動物たちの奇妙な習性とその理由をイラスト付きで解説する書籍『これをせずにはいられない! 動物たちの悲しき習性図鑑』が、学研プラスより発売されている。
写真は、『これをせずにはいられない! 動物たちの悲しき習性図鑑』(学研プラス)
本書では、様々な動物たちの無意味に思われる習性が、可愛らしいイラストともに紹介されている。実は、それぞれの習性にはれっきとした目的があるそうで、その理由についても解説されている。監修は、『ざんねんないきもの事典』(高橋書店)などのベストセラーで知られる今泉忠明さんが務めた。
例えば、何時間も動かない鳥として有名なハシビロコウ。ハシビロコウは子育てシーズンになると水を汲んで卵やヒナにかけるのだが、それはハシビロコウの出身地に理由があるという。野生のハシビロコウはアフリカ中東部などの気温が高い地域に生息しており、水をかけるのは、熱くなりすぎないように卵やヒナを冷やすためなのだそう。
写真は、ハシビロコウの習性を解説するページ/『これをせずにはいられない! 動物たちの悲しき習性図鑑』(学研プラス)より
卵を産むときに涙を流すことが知られるウミガメ。実は、ウミガメは産卵の時だけではなく、海の中でも毎日泣いているという。これは、体の中の塩分濃度を調整するためなのだそうで、眼から液体とともに余分な塩分を出しているのだ。
写真は、ウミガメの習性を解説するページ/『これをせずにはいられない! 動物たちの悲しき習性図鑑』(学研プラス)より
そのほか、逆立ちをしておしっこをする習性があるヤブイヌや、匂いを嗅ぐと奇妙な顔になる牡馬の習性など、数多くの動物の奇妙な習性が紹介されている。
写真は、ヤブイヌの習性を解説するページ/『これをせずにはいられない! 動物たちの悲しき習性図鑑』(学研プラス)より
写真は、牡馬の習性を解説するページ/『これをせずにはいられない! 動物たちの悲しき習性図鑑』(学研プラス)より
奇妙な習性の理由を考えながら読むと、より楽しく読むことができるだろう。親子で読むのもいいかもしれない。
(BOOKウォッチ編集部)
書名: これをせずにはいられない! 動物たちの悲しき習性図鑑
監修・編集・著者名: 今泉忠明 監修/こざきゆう 著/ヨツモトユキ イラスト
出版社名: 学研プラス
出版年月日: 2020年6月 4日
定価: 本体900円+税
判型・ページ数: 四六変型判・168ページ
ISBN: 9784052051111
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