復刊後の反響が大きく、完売書店が続出した「cookpad plus(クックパッドプラス)2020年夏号」(扶桑社)。その続刊となる秋号が、ついに登場した。
画像は、「cookpad plus 2020年秋号」(扶桑社)
2020年8月25日発売「cookpad plus 2020年秋号」(扶桑社)も、前号に続き豪華付録が目を引く。リサ・ラーソン「マルチ収納バッグ&ポーチ」が付録だ。
画像は、「cookpad plus 2020年秋号」(扶桑社)の付録(以下、同じ)。落ち着いたカラーで使い勝手が良い
「ハリネズミ3兄弟のマルチ収納バッグ」は、約幅32×高さ24×マチ10センチと、使い道が広がる大容量。
オシャレなだけでなく機能性もばつぐん
バスタオルやオムツなど、かさばる物がたっぷり入る大きさで、内側のポケット部分も活用できる。仕事用の小物やメイク用品、充電器などの収納にも便利だ。
存在感のあるイギーがかわいらしい
ハリネズミの「イギー」がワンポイントになった「イギーのミディアムポーチ」のサイズは、約幅20×高さ14センチ。マチが6センチもあり収納力ばつぐん。
細かい部分までこだわりが
持ち手のチャームもイギーで、大人かわいいデザインが嬉しい。
画像は、扶桑社のプレスリリースより。自粛期間中に急上昇したレシピとは?
本誌では、「発表! みんなが作った! 助かった! おいしくて役に立つ♪ 人気レシピランキング」を巻頭特集する。自粛期間中、クックパッドで特に注目されたレシピ10品と、急上昇した検索キーワード別の人気レシピを解説。この機会に料理のレパートリーを増やしてみよう。
画像は、扶桑社のプレスリリースより。大勢に支持された鉄板レシピを発表
他にも、以下のようなコンテンツが掲載されている。
・そうだ。秋、食べよう
・おうちバルへようこそ
・『賛否両論』店主・笠原将弘さん「秋の和スイーツ」
・宮下奈都さん、コナリミサトさん、山本ゆりさん......「あの人のいち押し 秋の夜⻑に美味しい本」
・"お取り寄せ"を楽しもう
・TOKYO雑貨屋さん巡り
・インタビュー:NEWS 増田貴久さん
食欲の秋にぴったりな「cookpad plus」秋号で、おいしい秋をより味わいたい。
(BOOKウォッチ編集部)
書名: cookpad plus 2020年秋号
監修・編集・著者名: cookpad plus 編集部 編、クックパッド株式会社 監修
出版社名: 扶桑社
出版年月日: 2020年8月25日
定価: 1,000円
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「人生がもっと豊かになる!」をコンセプトに、地方での穏やかな暮らしを提案する、ライフスタイル情報誌「田舎暮らしの本」(宝島社)。2020年9月号では、日本全国の「200万円以下の家」を総力特集する。
画像は、「田舎暮らしの本」2020年9月号(宝島社)
北海道から鹿児島まで、その数は全122軒。新車と同じくらいの値段で、憧れの一軒家を手に入れられるのだ。希少な古民家やオール電化の家、便利な別荘に、さらには0円物件まで! 自治体の空き家バンクで調査した、個性豊かな物件の魅力が写真付きで紹介されている。
さらに、北海道の人気エリア・富良野市に移住した夫妻のインタビューも掲載。ゆったりした時間が流れる田舎暮らしの魅力にとどまらず、苦労した点や想定外の出来事などについても赤裸々に語っている。憧れの地方移住のイメージを、より具体的につかむヒントになるだろう。
別冊付録は、「N-VANで車中泊!」。Hondaの人気軽バン「N-VAN」で車中泊をしながらアウトドアにまつわるYouTube動画を配信している「winpy-jijii」さんに密着し、こだわりの車体や厳選されたアイテムを解説する。キャンプや登山など定番のアウトドアだけでなく、「車中泊」という新しいスタイルに挑戦してみたくなる。
地方移住を検討している人はもちろん、少し興味がある人も、本誌を読めば「田舎暮らし」への夢が膨らむことは間違いない。
(BOOKウォッチ編集部)
書名: 田舎暮らしの本 2020年9月号
監修・編集・著者名: 田舎暮らしの本 編集部 編
出版社名: 宝島社
出版年月日: 2020年8月 3日
定価: 820円(税込み)
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WTOと言っても世界貿易機関ではない。もう一つのWTOとは世界トイレ機関という国際NPO団体だ。本書『トイレは世界を救う』(PHP新書)は、WTOの創設者で、「ミスター・トイレ」と呼ばれるシンガポールの社会起業家、ジャック・シムさんがその活動と信念を語った本だ。
11月19日は「世界トイレの日」
シムさんが、WTOという名前をつけたのは、トイレにまつわるタブーを「笑い」、ユーモアで打ち破るためだ。2001年、WTOを創設、世界各国で「ワールド・トイレ・サミット」を開催、サステナブルなトイレのデザイン・製品開発などの事業を通し、トイレ問題の普及啓蒙に努めてきた。
2013年、国連で全会一致でWTOの創設日(11月19日)が「世界トイレの日」に制定されるなど、国際的にその活動は認知されている。
「お手洗い協会」からスタート
なぜシムさんがトイレにかかわるようになったのか。生い立ちから語っている。1957年当時まだ英国領だったシンガポールに生まれた。屋外で排泄することも当たり前で、公衆衛生も悪く、腸チフスの流行も多かった。
貧しく小さな集落で育った。汲み取り式の共同トイレがあった。大きな緑のハエが飛び回り、トイレに行くのはトラウマになるような恐怖体験だったという。
5歳のときに独立したシンガポール政府がつくった公共団地に引っ越した。親族3家族で暮らしたが、初めて水洗トイレがある生活がうれしかった。
さまざまな会社を起業、借金をして15件もの不動産を抱えていた40歳のとき、転機が訪れた。前シンガポール首相のゴー・チョクトンが「我が社会の成熟度は我々の公共トイレの清潔さと比例していると考えるべきだ」と発言したのを目にし、「これだ」と思った。シンガポール「お手洗い協会」を始めるきっかけとなった。
「トイレについて大勢の人に話し、大勢の人を笑わせ自分も楽しみながら、社会に貢献できる。この社会福祉活動を行うには、まさにもってこいの資質を自分は持ち合わせている、と確信したのだ」
ビジネスをいくつか売却し、残る6つの家からの家賃収入と貯金をもとに、1998年、「お手洗い協会」を始めた。トイレの美化を呼びかける「語り部」としてシンガポールの学校などを行脚した。2001年、WTOに名前を変えたが、職員はシムさんのほかに3人だけ。募金は集めず、低予算で活動しているという。ANA、リクシル、カルティエなどの企業やゲイツ財団、ユニセフなどがパートナーとして協力している。
トイレを使い続けることが困難な国も
本書では、世界のトイレ事情についてシムさんが警告を発している。世界の3人に1人(約23億人)はトイレのない生活を送っている(ユニセフ、2015年発表)。未処理の排泄物によって汚染された水が原因で命を落とす5歳未満の子供は毎年52万5000人もいる(WHO、2011年発表)。
WTOの最大のミッションは、タブーであるトイレをステータス・シンボルとして確立することだという。たとえば、人口10億人のインドでは、6億人が満足なトイレがない状況で生活している。また女性へのレイプの実に30%が、屋外で排泄するときに起こっている。
WTOでは、基本的にトイレを作る活動をしていない。「トイレを作ることは比較的容易でも、トイレを作った後に、それを使用し続けてもらう文化を醸成することのほうがはるかに難しいのである」。
日本にWTOの本部が置かれたかも
日本がらみの話も披露している。シムさんが「お手洗い協会」を始めたころ、世界には15のトイレに関する組織があった。日本には、一般社団法人日本トイレ協会があり、1999年に北九州でトイレ協会の集会があり、シムさんも参加した。WTOの本部を日本に置くかという話になったときに、日本側は辞退した。WTOの本家(世界貿易機関)から批判の声が上がるのではないかと及び腰になり、発起人ではなく、あくまで「参加」という形を取った。しかしながら、日本への評価は高い。
「日本の最大の輸出資源は、日本のトイレ文化だと言いたい」
「トイレをとりまく、社会・文化・トイレに対する水準・期待値――すなわち、次に使う人のことを考える気づかい、清潔にしよう、丁寧にものを扱おう、といった気持ち。こうした、日本人にとって空気のように当たり前だと思われていることこそが輸出すべきものなのだ」
ワールド・トイレ・サミットは2001年シンガポール、2002年ソウル、2003年台北、2004年北京......、2019年サンパウロと毎年、世界各国で開かれてきた。
WTOは小さな組織だが、トイレの持つ重要性を理解する人が増えてきたということだろう。シムさんは社会起業家が「巻き込み力」をつける法則をいくつか書いている。その中で「常識的な考え、ビジネス的な思考によって社会課題を解決すること、募金・チャリティに頼った考え方は避けること」というのが印象に残った。
本書はシムさんが、トイレ事情について語った本だが、社会のさまざまな課題に取り組もうとしている人にも参考になるだろう
(BOOKウォッチ編集部)
書名: トイレは世界を救う
サブタイトル: ミスター・トイレが語る 貧困と世界ウンコ情勢
監修・編集・著者名: ジャック・シム 著 、近藤奈香 訳
出版社名: PHP研究所
出版年月日: 2019年10月29日
定価: 本体880円+税
判型・ページ数: 新書判・184ページ
ISBN: 9784569843926
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カモノハシという動物がいるということは知っていたが、それがどんな動物かということは、本書『カモノハシの博物誌』(技術評論社)を読むまで全く知らなかった。オーストラリア東部の沿岸に近い地域にすむ、卵を産む哺乳類で、現在の哺乳類の中では最も古い歴史を持つ動物だという。著者の浅原正和さんは小学校の低学年のときにカモノハシのイラストを科学雑誌「ニュートン」で見て驚いた。それがきっかけで哺乳類の形態学の研究者になり、現在は愛知学院大学の専任講師を務めている。
「人魚のミイラ」と同類説も
カモノハシは、鳥のようなくちばしを持つ一方、体には稠密な毛が生えていて、脚の先にはみずかきがある。標本が初めてヨーロッパにもたらされたのは18世紀末。当時は、中国などからサルと魚の体を縫い合わせて作った「人魚のミイラ」の標本などが出回っていたこともあって、イギリスのジョージ・ショーという解剖学者は、哺乳類の体に鳥のくちばしを縫い合わせた偽物だと思ったと伝えられているという。
カモノハシの最大の特徴は「くちばし」が採餌の感覚器官になっていることだ。鳥のくちばしのような角質ではなく柔らかな肉質で、ここに水圧変化のような機械的刺激を感じる受容器と電気刺激を感じる受容器を備えている。カモノハシの電気受容器の性能が分かったのは1986年。カモノハシがイギリス人によって「発見」(アボリジニは当然のことながら、カモノハシの存在をはるか昔から知っていた)されてから、約180年後のことだった。
カモノハシは、獲物が引き起こす水圧変化と微弱な電流変化を二つの感覚器官によってキャッチし、両者の情報の到達時間の差から獲物までの距離を正確に知り、獲物を捕まえている――と考えられているという。
目はどうなっているのか。光を感じるたんぱく質の遺伝子を持っていることは確かだが、目の大きさは直径6ミリほどで、脳の視覚野も小さい。カモノハシが水中で目を開くかどうか、6年間も観察した研究者がいたが、目を開ける行動は確認されなかったという。ほとんど視覚に頼らずに採餌するため、夜でも濁った水の中でも採餌できる。
しばしコロナの鬱屈を忘れさせてくれる
カモノハシは、発見された当初は、爬虫類なのか鳥類なのかで専門家の意見が割れた。鳥類ではないと分かってからは、爬虫類か哺乳類かで意見が分かれた。その後、腹部に乳腺らしきものが見つかり、さらに事故で死んだカモノハシの腹部からミルクが滲んでいることが見つかり、哺乳類に傾いていった。さらに卵生であることが分かって、卵を産む原始的な哺乳類であることが定まった。
しかし、ヨーロッパ人に見つかってからは、お定まりの悲劇が始まる。猛獣のように人を襲うことも無いので狩猟者は安心して狩りができるし、厚みがあって硬いけれど緻密な毛皮は、帽子やスリッパ、絨毯などに加工するにはもってこいで、乱獲が始まりあっという間に激減した。20世紀に入って各地で本格的な保護が始まり、何とか絶滅を免れた。オーストラリア全体の生息数は3万から30万頭と推定されているという。
本書が出版されたとき、新型コロナウイルス感染の第二波が日本を襲い始めていた。そんなさ中に、浮世離れしたカモノハシの話の本。評者は本を手にしたとき、筆者や出版社の不運を思った。しかし、読み終えてから、読書中、三密を避けるため人との交わりもままならないことからくる鬱屈を忘れていたことに気が付いた。新型コロナウイルス感染は暫く収まりそうにない。鬱屈がたまるこのようなときこそ、生物の奥深さ、命をつなぐ時間の長さに身を浸すことができる本を手にすることをお勧めしたい。
(BOOKウォッチ編集部 yuki)
書名: カモノハシの博物誌
サブタイトル: ふしぎな哺乳類の進化と発見の物語
監修・編集・著者名: 浅原正和 著
出版社名: 技術評論社
出版年月日: 2020年7月25日
定価: 本体2280円+税
判型・ページ数: A5判・223ページ
ISBN: 9784297115128
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2020年8月24日発売の雑誌「GetNavi(ゲットナビ)」10月号(ワン・パブリッシング)の付録は、「折りたたみ式ポータブルLEDランタン」。空気で膨らませるだけで手軽に使える、白色の明るいLEDランタンだ。
写真は、ベランダに置かれた「折りたたみ式ポータブルLEDランタン」(提供:ワン・パブリッシング)
シンプルなデザインなので、キャンプの雰囲気をグッと高めてくれる。また、災害時や停電した際の非常用の灯りとしても役に立つ。さらに、空気を抜くと小さくなるので、持ち運びも楽だ。
写真は、室内に置かれた「折りたたみ式ポータブルLEDランタン」(提供:ワン・パブリッシング)
写真は、空気を抜いた状態の「折りたたみ式ポータブルLEDランタン」(提供:ワン・パブリッシング)
写真は、「GetNavi」2020年10月号(ワン・パブリッシング)
誌面では、「安くて良いモノ100連発!!コスパの殿堂」と題し、家電やフードなど、各界の専門家が選んだ100個の高コスパアイテムを紹介している。
写真は、「安くて良いモノ100連発!!コスパの殿堂」(提供:ワン・パブリッシング)
この特集を参考にすれば、財布にやさしく、おうち生活をグレードアップさせられるだろう。
「GetNavi」10月号ではほかに、アウトドアに向いたクルマや、非接触クレジットカード、防災メソッドなどを特集している。
写真は、特集「遊べるクルマ絶対主義!」(提供:ワン・パブリッシング)
写真は、特集「クレカは『非接触』がニューノーマル」(提供:ワン・パブリッシング)
写真は、特集「Withコロナ時代の新しい防災メソッド」(提供:ワン・パブリッシング)
9月1日の「防災の日」を前に、最新情報を知って我が家の備え方を見直してみよう。
(BOOKウォッチ編集部)
書名: GetNavi 2020年10月号
監修・編集・著者名: GetNavi 編集部 編
出版社名: ワン・パブリッシング
出版年月日: 2020年8月24日
定価: 本体900円+税
判型・ページ数: A4変型判・132ページ
ISBN: 4910136711007
備考: 電子版あり(付録はつかない)
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ハウス食品が、食育をテーマにした絵本『レッツ・ゴー☆バターチキンカレー』を発売した。
画像は、『レッツ・ゴー☆バターチキンカレー』(ハウス食品)
コンセプトは「食育体験ができる絵本」で、物語に登場するバターチキンカレーが実際に作れるレシピと、クミン、コリアンダー、ターメリック、ガラムマサラの4種類のスパイスが付いている。
なぜ、食品メーカーが絵本を? と驚くが、子どもたちに食への興味を持ってもらいたいという願いが込められている。
画像は、絵本の本編
絵本は料理に興味がない主人公ジンジャーくんが、スパイスを探す旅の中で料理の奥深さ、食材のありがたみに気付いていくストーリー。カレーは、この絵本のために作ったほとんど辛さを感じないオリジナルレシピで、ルウを入れて作るいつものカレーとは違う色に仕上がるところも面白いと思ってもらえるよう開発したという。
画像は、レシピページ
企画開発を担当したのは、子どもの偏食に悩みを持つ女性。母として「食」への興味関心を持ってもらいたい、子どもと一緒に「食」にじっくり・ゆっくりと向き合う時間がほしいと思いながら、ままならない現状にもどかしさを感じていたという。そこで、同じような悩みを持つお母さんの役に立つ商品を目指した。
『レッツ・ゴー☆バターチキンカレー』(ハウス食品)は、AmazonやLOHACOなど、大手ECサイトで購入できる。
普段、スパイス使いに慣れていない人でもこれなら入りやすい。子どもと一緒に香りや色を楽しみながら、五感を働かせて作るカレーの味は、きっと格別だろう。
(BOOKウォッチ編集部)
書名:
レッツ・ゴー☆バターチキンカレー
監修・編集・著者名: 作:五味ヒロミ、絵:まえはらあきこ
出版社名: ハウス食品
出版年月日: 2020年8月24日
定価: 参考価格1,500円(税込み)
判型・ページ数: A5判
備考: スパイス4種類(クミン、コリアンダー、ターメリック、ガラムマサラ)付き
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オーブンを使わずにクッキーが作れたら、どんなに楽だろうか。
家庭でお菓子作りをする際、オーブンを使うことがよくある。しかし、予熱に時間がかかったり、調理するための鉄板が重かったりと、非常に大変だ。そのせいで、お菓子を作る気力まで失せてしまうこともある。
そんななか、オーブンを使わずに家庭で簡単にお菓子が作れる、魔法のようなレシピがあった。
写真は、『オーブンなしで激ウマッ!スイーツ』(KADOKAWA)
オーブン不使用のお菓子レシピを紹介する『オーブンなしで激ウマッ!スイーツ』(KADOKAWA)が、2020年9月16日に発売される。
本書で紹介されているレシピは、全70種類。調理工程はシンプルで、材料も少ない。
例えば、バタークッキーやガトーショコラも、オーブンなしで簡単に作れる。以下は、本書で紹介されているレシピだ。
■フライパンでサクサク&ホロっとバタークッキー
写真は、「フライパンでサクサク&ホロっとバタークッキー」(提供:KADOKAWA)
材料
バター(食塩不使用)100g、卵黄1個、砂糖50g、薄力粉150g
作り方
1、ボウルに常温に戻したバターを入れ、ゴムベラでクリーム状になるまで混ぜる。砂糖、卵黄を順に加え、その都度よく混ぜる
2、薄力粉を2~3回に分けてふるい入れ、その都度混ぜる。粉気がなくなるまで混ぜたら手でひとまとめにする
3、直径5cmの棒状にして、ラップで包み冷蔵庫で30分冷やす
4、8mm幅に切り分け、フライパンに並べて弱火にかける。片面10分、裏面を5分ほど焼き、網の上で冷ませば完成
■これは惚れる!炊飯器でワンポチ・ガトーショコラ
写真は、「これは惚れる!炊飯器でワンポチ・ガトーショコラ」(提供:KADOKAWA)
材料
板チョコ(ブラック)100g、卵2個、サラダ油小さじ1
下準備
・卵を卵黄と卵白にわけ、卵白はボウルに入れて冷凍庫で10分冷やす
・炊飯器の内釜の内側全面に、ラップでサラダ油をぬる
作り方
1、チョコレートは細かくきざんでボウルに入れ、湯せんで溶かす
2、1のチョコレートが熱いうちに、卵黄を加えてゴムベラでよく混ぜる
3、卵白をよく泡立て、すくうとピンとツノが立つメレンゲを作る
4、2にメレンゲを1/3量ずつ加える。ゴムベラで1回目はよく混ぜる。次からは泡がつぶれないよう底からすくいあげるように混ぜる
5、炊飯器の内釜に流し入れ、底をたたいて生地の気泡を抜く。普通に炊き、竹串をさしてドロッとした生地がついてこなければ完成。半生なら追加で早炊きする。内釜を裏返して取り出して完成。好みでバナナ(分量外)を飾る
フライパンや炊飯器、電子レンジで出来るから、お菓子作りのハードルが一気に下がる。本書を活用して、親子で一緒にチャレンジしてはいかがだろうか。
(BOOKウォッチ編集部)
書名: オーブンなしで激ウマッ!スイーツ
監修・編集・著者名: you 著
出版社名: KADOKAWA
出版年月日: 2020年9月16日
定価: 本体1,300円+税
判型・ページ数: B5判・128ページ
ISBN: 9784046048820
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「元祖イケメン料理研究家」と言われる料理研究家がいる。1951年生まれ、68歳の今でも現役で活動している鮫島正樹さんだ。
今でこそ、男性の料理研究家は、珍しい存在ではなくなった。しかし、以前はそうではなく、テレビでレシピを紹介する男性のほとんどは、有名店の料理人などだった。
鮫島さんは、欧風家庭料理と伝統菓子を故・入江麻木氏に学び、独立。数十年前より、数少ない男性料理研究家として活動してきた。抜群のルックスからモデルとしても活動し、ファッション誌や車やベッドのテレビCMにも出演。この顔に見覚えがある人もいるのでは。
写真は、キッチンに立つ鮫島正樹さん(提供:NHK出版)
そんな鮫島さんのリアルな生活をまとめた書籍『サメジマ式シニアごはん』が、NHK出版から発売されている。
写真は、『サメジマ式シニアごはん』(NHK出版)
本書には、鮫島さんの食生活や、ふだん食べている料理のレシピ、考え方などが収録されている。テレビや雑誌では洋風の料理とお菓子を披露することが多いが、本書では、他のジャンルの料理も紹介している。
写真は、『サメジマ式シニアごはん』(NHK出版)の目次(提供:NHK出版)
写真は、料理をする鮫島さん(提供:NHK出版)
写真は、ウォーキングをする鮫島さん(提供:NHK出版)
もうすぐ古希とは思えない若々しさ。すらりとした体形と持病ナシの健康体をキープできている理由は、「食べたいもの、食べるべきものが自分でつくれるから」なのだそう。鮫島さんのような食生活を送って健康を維持するために、本書は役立つだろう。
(BOOKウォッチ編集部)
書名: サメジマ式シニアごはん
監修・編集・著者名: 鮫島正樹 著
出版社名: NHK出版
出版年月日: 2020年8月20日
定価: 本体1,500円+税
判型・ページ数: A5判・128ページ
ISBN: 9784140333112
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季節の変わり目、夏から秋へと移り変わる時期に悩みがちなのが、肌が乾燥してメイクのりが悪くなること。美容のプロは、日頃どのようにして「ツヤ肌」を保っているのだろう。
画像は、「VOCE」2020年10月号(講談社)付録ありの通常版
戸田恵梨香さんが表紙を飾る、2020年8月21日発売「VOCE(ヴォーチェ)」10月号(講談社)の特集は、「肌と目ヂカラで作る秋美人レッスン」。豪華講師陣が「肌」と「目元」の2パーツにあえて絞り、今どきな目元になれる印象アップ術と、美肌をつくるワザをレクチャーする。
美容研究家の神崎恵さんによる「一生モノのMYベスト眉の見つけ方」や、ヘア&メイクアップアーティストの長井かおりさんが指南する「ベースメイクの教科書」など、この秋だけでなくずっと使えそうなテクニックが詳しく解説されていて、美人度アップが期待できそうだ。
画像は、「VOCE」2020年10月号(講談社)通常版の付録(編集部撮影)
付録は、「豪華ルナソル付録BOX」。ツヤ肌に仕上がるファンデーション「フュージングオイルグロウ」(0.4g)と「フュージングオイルグロウスポンジ」(現品)、そして他のコスメもたくさん収納できるビッグサイズの「ふかふかクッションポーチ」の3点が入っている。「フュージングオイルグロウ」は約5日分(VOCE編集部調べ)あるので、仕上がりをしっかりチェックできる。
画像は、「VOCE」2020年10月号(講談社)付録なしの増刊
なお、付録がつかない増刊も、税込み550円という手に取りやすい価格で同時発売中(付録ありは税込み690円)。本誌の内容が読めればOKという人は、こちらも要チェックだ。
ちなみに、付録ありの通常版と付録なしの増刊のいずれにも、ランコムの美容液「ジェニフィック アドバンスト N」(1回分)が封入されている。洗顔後すぐに使うのがポイントとのこと。みずみずしさや肌なじみを体感できる。
(BOOKウォッチ編集部)
書名: VOCE 2020年10月号
監修・編集・著者名: VOCE 編集部 編
出版社名: 講談社
出版年月日: 2020年8月21日
定価: 付録あり通常版…690円 付録なし増刊…550円(いずれも税込み)
判型・ページ数: A4変型
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いま凄い書評家として名前が挙がるのは松岡正剛さんだろう。「松岡正剛の千夜千冊」という書評サイトが有名だ。少し前には、山村修さんが「狐」のペンネームで「日刊ゲンダイ」に22年間連載した書評が光彩を放っていた。亡くなる直前の2006年に『〈狐〉が選んだ入門書』(ちくま新書)で名前を公表。死後の2007年に『書評家〈狐〉の読書遺産』(文春新書)として刊行された。
本書『わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる』(技術評論社)は、古今東西のスゴ本(すごい本)を探しまくり、読みまくる書評ブログ「わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる」を運営する書評ブロガーのDainさんの初の著書だ。読書法から書評の書き方、お勧め本まで、非常にカロリーの高い本だ。本好きにはお勧めの一冊。
本を探すな、人を探せ
構成と気になる小見出しを抜き出すと以下の通り。
第1章 本を探すな、人を探せ
・運命の一冊を読んだ人を探す
・アウトプットすると人が見つかる
第2章 運命の一冊は、図書館にある
・本屋は出会い系、図書館は見合い系
・図書館を使い倒す
第3章 スゴ本を読むために
・『本を読む本』で『本を読む本』を読む
・本を読まずに文学する「遠読」
・だれかの読み方をマネする
第4章 書き方から学ぶ
・人を説得するために、いかに書けばいいか
・事実と意見は分けて書け
第5章 よい本は、人生をよくする
・人生を破壊する「怒り」から自由になる
・生きるとは食べること
・二〇年前の自分に読ませたい珠玉の一二冊
アウトプットの勧め
「なぜ書評を続けられるのか?」という質問に対し、「書評をアウトプットすると、わたしが知らないスゴ本を読んでいる人が見つかるから」と答えている。
かつてDainさんは、「独善的な俺様読書家」だった、と振り返る。本にかんするさまざまな個人ブログを見ると、そこにたくさんの「わたし」がいた、とも。
・独善的に「これを読め」と断定するくせに、小学生並みの感想しか書いていない人
・「古い本には価値がない」と断言し、「新刊しか読まない」と宣言する人
・ジャンルに特化した読書家
狭い井戸の中にこもった王様、女王様で、鼻もちならない「わたし」がいた、と反省する。そこで、自分の壁を壊すために「試行錯誤でたどりついたのが、アウトプット」だ。
書評が生んだロング&ベストセラー
本の要約よりも、「それを読んで自分がどう動いたか」という具体的な感動・行動に焦点を当てて本を紹介した。愛情たっぷりの書評は、ときにAmazonの紙価(古本取引価格)をべらぼうに高めたことがある。
本書の第5章で「最高峰の小説で、濃厚かつ強烈な体験を味わう」として推薦している『カラマーゾフの兄弟』は、東大教師が新入生に薦める本のアンケートを過去15年3000冊調べ、そのナンバー1であると、新潮文庫の帯に書いたところ、累計170万部のロング&ベストセラーになるきっかけにもなった。
図書館の勧め
「本屋は出会い系、図書館は見合い系」と図書館の利用を勧めているのも、評者の実感に合う。BOOKウォッチでは、出版社からの献本、書店で買い求めた新刊のほかに、図書館から借りた本を検討して取り上げている。中でも重要なのが図書館の本だ。メディアの性格上、比較的近年の本にしているが、刊行時に見落としているものがいかに多いかを痛感している。
BOOKウォッチは「その本に何が書いてあるか」という要約が中心なので、まさにDainさんのブログとは対照的なスタンスにある。だが、「運命の一冊」にはならないにしろ、「役に立つ一冊」に、とは願っている。
巻末には特別付録「禁断の劇薬小説」を47ページにわたって収めている。『告白』(町田康、中央公論新社)から『消された一家――北九州・連続監禁殺人事件』(豊田正義、新潮社)まで24冊。「読書は毒書だ。読前・読後で変わらないなら、読む意味がない」と書いている。
「スゴ本オフ」という読書会も主催している。リモートでも参加できるというから検索してみたらいかがだろう。
BOOKウォッチでは、日本最大の読書会「猫町倶楽部」についての『読書会入門――人が本で交わる場所 』(幻冬舎新書)、ベストセラーとなった『嫌われる勇気』の著者、岸見一郎さんの『本をどう読むか』(ポプラ新書)などを紹介済みだ。
(BOOKウォッチ編集部)
書名: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる
監修・編集・著者名: Dain 著
出版社名: 技術評論社
出版年月日: 2020年5月12日
定価: 本体2200円+税
判型・ページ数: 四六判・392ページ
ISBN: 9784297111533