基本は「実用」「省略」「美」
「小笠原流の礼法は飾りでつくった動きではなく、無駄をそぎ落として洗練された動きです。基本は『実用』『省略』『美』。つまり『日常の行動として役に立ち、無駄がなく、ほかから見て美しくある』ということです」
「これからは自分で考え、行動できる子が、本当の意味での『かしこい子』なのではないかと、私は考えています。考える力を鍛えるためにも、小笠原流礼法を知り、『なぜ、こうするのか?』を理解し、実践していただきたい」
「立つ、座る、歩く、物を持つ、食べる」
1 姿勢と動作
正しい「立つ姿勢」、「座る姿勢」、「座り方」「立ち方」、「イスに座る姿勢」「イスに座る動作」、「歩き方」
2 おじぎ
正しい「立ってのおじぎ」、「座ってのおじぎ」、「行きあいの礼」「前通りの礼」
3 室内出入りの作法
正しい「ドアの開け方、閉め方」、「引き戸の開け方、閉め方」、「座布団の座り方」
4 物の持ち方、受け渡し方
正しい「物を持つときの姿勢」、「物の受け渡し方」
5 訪問の作法
正しい「玄関での作法」、「訪問の作法」、「お茶とお菓子のすすめ方と、いただき方」
6 食事の心得
正しい「箸の扱い方」、「食事のいただき方」、「つつしみたい箸使い」
「かしこさ」とは「発想力・応用力」
「小笠原家では、日常的におこなうようなことの多くは伝書に記載はなく、口伝といって、口で伝えられてきています。そのため文章にするのは難しいところもありました。......自身で考える力をつけ、本質を理解していただきたい」
「『かしこさ』とは成績の良し悪しではなく、発想力や応用力であると思います。それらを発揮するには問題の本質を理解し、基礎を発展させていくことが大切ではないでしょうか」
(BOOKウォッチ編集部 Yukako)
書名: かしこい子どもに育つ礼儀と作法
サブタイトル: よくわかる小笠原流礼法
監修・編集・著者名: 小笠原 清基 著
出版社名: 株式会社方丈社
出版年月日: 2019年11月11日
定価: 本体1500円+税
判型・ページ数: A4判変形・136ページ
ISBN: 9784908925542