cat_14_issue_oa-bengo4com oa-bengo4com_0_950407464fff_脱税チャットレディにキッツーイお仕置き 950407464fff 950407464fff 脱税チャットレディにキッツーイお仕置き oa-bengo4com 0

脱税チャットレディにキッツーイお仕置き

ネットを介して男性とおしゃべりをする「チャットレディ」。ある日本在住の女性から、「来年から夫の母国(外国)で生活するが、チャットレディは続けたい。申告はどうしたらいいのか」という相談が、税理士ドットコムに寄せられた。

女性は現在、日本国内でチャットレディをしており、海外に移住してからも続けたい考え。収入は不安定なものの、稼ぐ金額は月10万ー20万円を見込んでいる。チャットレディとは別に、海外では他の仕事もしたいという。

こうした場合の申告はどのように考えればいいのか。冨田建税理士に聞いた。

●ネット検索→「無申告チャットレディがたくさん」


ーーチャットレディは税の世界ではどのように位置づけられますか

「チャットレディは通常、税の世界では個人事業主に該当します。ただ、海外に住む人が海外の業者から日本とは無関係に稼ぎを得た場合は、日本の税制も無関係です。

しかし、原則として、業者が日本に置いている事業所より『収入から経費を控除した』稼ぎを得ている場合は『事業所得』として扱われ、稼ぎが少なく免除される場合を除いては、所得税等を課されます。

先日ネット検索したところ、『チャットレディですが税の申告をしておらず不安です』という記事がまあ、わんさかと。いけませんね。原則、毎年2〜3月の確定申告で『稼ぎがこれだけあるので税金もこの額です』と申告しないと脱税ですよ」

●発覚したら「きつ〜いお仕置き」


ーー発覚したらどうなってしまうのでしょうか

「税務署に発覚したら、無申告加算税や重加算税などの『きつ~いお仕置き』が待っています。ただし、日本の業者が『予め本来の報酬から税金分を控除して(源泉徴収と言います) 報酬を払ってきていて税金は業者が代わりに納付』という場合もあります。まずは業者に聞いてみてはどうでしょうか。

また、帳簿を整備し、青色事業申告の届出をすれば『稼ぎのうち65万円まではその分の税金もないとみなす』制度も使えるので、きちんと申告した方が最終的には得でしょうね。困ったら身近な税理士に相談してみることをオススメします」

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cat_14_issue_oa-bengo4com oa-bengo4com_0_cc5b03a6a474_ヤクザの幹部をやめて「うどん屋」になった男の本音 cc5b03a6a474 cc5b03a6a474 ヤクザの幹部をやめて「うどん屋」になった男の本音 oa-bengo4com 0

ヤクザの幹部をやめて「うどん屋」になった男の本音

北九州・小倉の商店街には、「元ヤクザ」が経営するうどん屋がある。七転び八起きに由来する屋号は「よもぎうどん だるま家」。2017年6月のオープン時には、NHKで取り上げられ、反響を呼んだ。それから1年あまり。店は今も多くの客でにぎわう。

店長の中本さん(52)は、小倉で勢力を誇った工藤会の元幹部。「死ぬ気でヤクザをやってきたから、今度は死ぬ気でカタギをやるしかないです」と日夜研究を欠かさない。


暴力団からの離脱者は増えているのに、就職できるのは極わずか。やめても5年間は暴力団員と同等の扱いになるという制度があるためで、しかも実運用では5年を過ぎても扱いが変わらない。どうにかならないのだろうかーー。

先月、そんな記事を掲載したところ、読者からは「自業自得」などとするコメントが多く寄せられた。元暴力団員を優遇せよというつもりはない。ただ、折角やめたのに「自業自得」だとして、お金や仕事を与えないでいたら、暴力団に戻ったり半グレになったりして、社会のリスクは変わらないままではないだろうか。

もちろん、元暴力団員と働くことは心理的抵抗も考えると容易ではない。でも、だからこそ「善意」ではなく、「仕組み」でカバーする方法を模索していく必要があるのではないか。

そのヒントを探しに、中本さんの奮闘ぶりを『ヤクザの幹部をやめて、うどん店はじめました。―極道歴30年中本サンのカタギ修行奮闘記』(新潮社)にまとめた暴力団研究の第一人者・廣末登さんの案内で店を訪ねた。

●緑色の麺、真っ黒なつゆ


「これ、警察がつけたんですよ」。店の前まで来て、廣末さんが言う。指差した先には、あからさまな防犯カメラ。それもそのはず、ちょっと歩いたところには風俗街や飲屋街が広がっている。


「初めのうちは『ここで店をやるなんて早いんじゃないか』と懐疑的だった警察も、今は中本さんにすごく期待しているんですよ」(廣末さん)

午後1時半、15席ほどの店内はほぼ満員だ。運よく空いていた2席に腰掛け、あたりを見渡す。客層はバラエティー豊か。若い女性グループもいれば、仕事着を着た中年男性も。中には独りで食事を楽しむ高齢女性もいた。

壁には、天ぷらの売上の一部が「北九州DARC」に寄付されるという張り紙。薬物依存症からの回復を支援している団体だ。棚に置かれた矢沢永吉グッズも目をひく。

注文するとほどなく、名物の「よもぎ肉うどん」が出てきた。緑色の麺と真っ黒いつゆという彩りは、福岡市育ちの記者も初めてだ。麺はモチモチ。小倉のうどんらしく少し濃いめの味付けに箸がすすむ。ご飯も食べたくなったが、この日はもう売り切れだという。


●「社会はそんなに甘くない」…だからこそ覚悟を伝える


夢中で食べていると、若いカップルが厨房に声をかけるのが見えた。「よう来たね」と笑顔で出て来たのが中本さんだ。あとで聞くと、街のボランティアグループで知り合ったのだとか。

中本さんは、カタギになって以来、自ら人と交わりにいくことを意識している。「人は誰しも簡単には手を差し伸べてくれない」「社会はそんなに甘くない」と思うからだ。だからこそ、「自分の覚悟次第では受け入れてくれる」と信じ、清掃活動や町おこしにも率先して取り組んでいる。

一緒に写真を撮ったあと、いそいそと厨房に戻る中本さん。この日は、14時過ぎには用意した80食が完売した。この後、街中のカフェで取材したが、店員や客がこのカップルのように笑顔で中本さんに話しかけていたのが印象的だった。


●「カタギに手を出す」組織の方針変更についていけず離脱


中本さんは1966年、福岡市に生まれ、北九州市で育った。家庭は荒れており、親戚をたらい回しにされた時期もあった。暴力団とのかかわりは、小倉で水商売をしていたときに生まれた。やがて組員となり、武闘派ではないことなどから、工藤会の溝下秀男会長(その後、総裁)の運転手兼側近に抜擢される。

工藤会は2000年代に入ってから、暴力団排除をかかげたクラブに手榴弾を投げ入れる「ぼおるど襲撃事件」(2003年)など、民間人相手の事件を多く起こしている。ただし、溝下会長時代(1990〜2000年)は、基本的には「カタギには手を出さない」時代だった。

方針が変わったのは、中本さんがある事件で服役している間のこと。出所して組織に戻ったが、ついて行けないと感じ、離脱を決心したという。


しかし、離脱しても、中本さんは「一般人」扱いされない。暴力団排除条例(暴排条例)の「元暴5年条項」によって、離脱後5年間は暴力団員と同等の扱いになってしまうからだ。銀行口座も持てないし、保険にも加入できない。

加えて、元暴力団員に対する世間の風当たりは当然ながら冷たい。毎年600人ほどが離脱しているとされるが、実際に就職できるのはわずかだ。

中本さんの場合もそうだった。離脱後、中本さんは民間への就職を考え、幸運にもある運送会社の社長から声をかけられる。しかし、入社直前になって、その会社の警察出身という役員の反対にあい、実現には至らなかった。

●うどん屋なのに火災保険にも入れない…「元暴5年条項」の厳しさ


そこで中本さんが選んだのが自営業。元暴5年条項で、不動産会社を通した賃貸はできないため理解のある大家から直接店舗を借りている。ただし、うどん屋なのに火災保険には入れないし、銀行口座もつくれないから、仕入れはすべて現金だ。

「それは決まりだから仕方がない」と中本さん。しかし、将来については思うところがある。制度が定める離脱から5年たっても、対応は企業ごとの判断。実際に何年たっても、銀行口座がつくれないなどの事例が報告されている。

2019年で離脱から5年になるが、本当に制限がなくなるのかーー。「僕らはマイナスからのスタートになりますが、ずっとマイナスのままなんでしょうか。誰も見てくれないということだと、希望が持てないというのはあります」と不安を語る。

一方で、「僕たちは不平を言ったり、お願いしたりできる立場じゃありませんから。毎日、一生懸命やるだけです」とも。


●暴力団に入ったことを後悔しているか?


そんな中本さんに、失礼を承知で、「暴力団に入ったことを後悔しているか」「生まれた家庭が違えば、暴力団には入らなかったか」と尋ねてみた。

何度も聞かれてきたのだろう、「それを言われると、僕らは『悪いことをしてきた』『反省している』と言わざるをえないですよね」と少し語気が強くなる。

「でも、(ヤクザ時代の)30年間があるからこそ、今の僕があるのも事実なんです。後悔はありませんが、確かに時間はムダにしている。遠回りした時間は取り戻すしかありません。死ぬ気でヤクザをやってきたのだから、死ぬ気でカタギをやるのが近道だと思っています」

30年で培われてきたもの。それは「克己復礼」という精神だという。一生懸命やって、内面的には己に打ち勝ち、外面的には礼を尽くす。中本さんが仕えた溝下会長は厳しい人だった。挨拶から掃除、犬の散歩などにまでつけられる細かな注文に中本さんは精一杯応えてきた。加えて、服役中は「四書五経」から『葉隠』まで、読める限りの古典を読み、人生哲学を磨いてきた。

「何事も中途半端はダメ。問題意識を自分で作り出し、解決のために知恵を振り絞る。ヤクザは仕事じゃなくて、生き方。美学の追究だと思って生きてきました」。そんな生き方は、カタギの世界、うどん作りの道でも十分に通用すると考えている。

中本さんが、美学を貫いているとして憧れる人に、ロックミュージシャンの矢沢永吉さんがいる。店には、中本さんの噂を聞きつけ、道を外れかけた人たちが人生相談に訪れるようになった。

「『かっこいいな』はすべてにおいて入り口。大したことはアドバイスできないけれど、自分が真面目にやっている姿を見せることで、若い人の立ち直りを後押しできれば良いなと思っています」

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cat_14_issue_oa-bengo4com oa-bengo4com_0_5fdb4f9a4a28_親が危篤でも仕事強要「死ぬタイミングが悪い」 5fdb4f9a4a28 5fdb4f9a4a28 親が危篤でも仕事強要「死ぬタイミングが悪い」 oa-bengo4com 0

親が危篤でも仕事強要「死ぬタイミングが悪い」

母親の危篤を上司に伝えても帰宅を認めてもらえず、母親が亡くなった後も「死ぬタイミングが悪い」と小言を繰り返されたという相談を取り上げた弁護士ドットコムニュースの記事(親が危篤なのに帰らせてもらえない・・・仕事を「強要」した上司、パワハラになる?)にたくさんのコメントが寄せられています。

この記事で、村松由紀子弁護士は、従業員が勤務時間内の労働を提供しなくとも、戒告や解雇などの懲戒処分の対象となるにすぎず、無理に労働提供を迫ることは許されないと解説しています。そのため、上司が従業員を帰らせず、その場に留まることを強要した場合は、「死ぬタイミングが悪い」などの言葉と相まって、「パワハラにあたる可能性は高い」と指摘しています。

「まともな職場なら帰るように周りが説得してくる。時期を見計らって退職したら?そんな会社」(男性)など上司の言動に対する批判のコメントが殺到する一方で、場合によっては「会社の人達を怒らせる」ことになると指摘する40代の男性もいました。

以下、寄せられたコメントを紹介します。

●「辞めなよ。そんな会社」…上司を批判するコメントが多数


「身内の死に目にも会えない様な会社では未来がない」(40代・男性)

「こういった人達(上司達)って人間的な感情を持ち合わせて無いのでしょうね」(40代・男性)

「『死ぬタイミングが悪い』十分パワハラだよ」(50代・男性)

など、上司の対応に対する批判の声が多数を占めました。

また、実際に親が危篤なのに帰れなかったという体験談も寄せられています。ある40代の女性は「父親が入院している病院から緊急呼び出しの電話が有ったのに、早退させてくれなかった事があるわ」とコメントしています。

ほかにも、「人に厳しく自分に甘く」という経営スタンスに問題があることを指摘し、「もし、経営者の肉親ならどうだろうか。仕事なんぞ擲って死に目に駆けつけ、社員を駆り出して、盛大な葬儀を執り行い、後々は命日の度に、全社挙って黙祷を強いることだろう。社員の肉親ならば、吐き捨てるように仕事との択一を迫る」とコメントする50代の男性もいました。

●「死に目に合わなかったら何か不都合なのですか?」


親だけではなく、大切な人が危篤なのに帰らせてくれなかった会社を批判するコメントも寄せられました。

ある40代の男性は、12月31日に親族が危篤に陥ったそうです。これを上司に相談すると、「まだ生きているんだろう! 今日はどうゆう日だ! 年末の書き入れ時だぞ!明日(元旦)も店開けるのだから、1月5日以降に行け!」と他の従業員の前で怒鳴られ、「結局帰れず、死に目にも会えずじまい」となりました。

また、ほかの40代の男性は20年来の友人の通夜に参加しようとしたところ、「身内じゃないんだからそんなの終わってから顔だけ出せばいい、例え身内でも労働時間の関係上最後まで配達するのが当たり前」と言われたそうです。

ただし、親以外の危篤に対しては、厳しいコメントも寄せられています。

「親族血族や3親等の姻族には該当しないのですから上司にも常識的な意味合いで言えません」(30代・女性)

「親友ならダメでしょう。仕事が終わってから駆けつけるかな」(男性)

「基本的に親族以外は無理、それくらい理解しておきましょう。無知な発言が会社の人達を怒らせる、当然の結果です。死に目に合わなかったら何か不都合なのですか?よく考えて意見しましょう。嫌なら、会社を辞めれば良いのです。それだけの話ですよ、馬鹿馬鹿しい!」(40代・男性)

など、親以外の親族や親友が危篤になった場合にまで会社に配慮を求めることを疑問視する声が寄せられました。

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cat_14_issue_oa-bengo4com oa-bengo4com_0_d0ec6c5c6b32_自己破産した元夫の恐ろしい本性 d0ec6c5c6b32 d0ec6c5c6b32 自己破産した元夫の恐ろしい本性 oa-bengo4com 0

自己破産した元夫の恐ろしい本性

2018年10月13日 20:29 弁護士ドットコム

「泣いて頼まれたから」、「自分がお金を支払うことにはならないと言われたから」――。そんな風に懇願されて、うっかり「保証人」になってしまった人からの相談は少なくありません。今回紹介するのは、別れた夫の車の購入する際に、母を連帯保証人にしてしまったという女性からの相談です。

別れた夫がお金を払わない場合、母親は代わりに払う必要があるのでしょうか。増田勝洋弁護士に聞きました。

Q. 連帯保証人になった母は、元夫の車のローンを払わなければいけない?


別れた夫が婚姻中に車を購入したのですが、その際、私の母が連帯保証人になりました。その後、私達は離婚しました。

その後、夫が自己破産をしたようで、車のローンの支払いの請求が母のもとに来ています。ローンの残りは100万円ほどです。正直、自己破産した元夫より、私の母の方が生活は苦しいです。

夫は、再就職をして、2LDKのマンションに住んだり、別の車を買ったりしています。それなのに私の母が元夫のローンを支払うことに納得できません。

母は車のローンを支払わなければならないのでしょうか。

A.「支払い義務は免れません。ただし、元夫に求償することができます」


相談者のお母さんの、連帯保証人になっているということですが、連帯保証は単なる保証と比べて、大きく2つの点で異なります。

単なる保証の場合、「催告の抗弁権」といって、主債務者(今回のケースでは元夫)に請求してからでないと保証人は「払いません」といえます。

また、主債務者に請求した後でも、「主債務者はこんな財産を持っているから、先に主債務者の財産から執行してください」といえます。これを「検索の抗弁権」といいます。

連帯保証の場合にはこうした主張をすることができません。まさに自分がお金を借りた、あるいは、車を買ったのと同じ立場になってしまいます。

今回のケースでも、残念ながら、相談者のお母さんとローン会社との関係では、連帯保証することに同意して契約書に署名及び押印した以上、支払義務を逃れることはできないと言わざるを得ません。

お母さんがローンの残りを元夫の代わりに支払った場合、当然ですが、その分を元夫に請求することができます。これを求償といいます。

ただし、元夫が任意に支払うかどうかはまた問題となり、支払わなければ訴えを起こして判決を得たうえで給料を差し押さえるなど元夫の財産に対し強制執行をしなければならなくなります。

元夫のもとに前の車がまだあるのであれば、これをローン会社に引き取ってもらって売却の上ローン残金から差し引いてもらう、あるいは、自分のものとして元夫から譲受け、こちらで処分して代金を回収するなどの方法はあります。

しかし、いずれにせよ、回収はかなり困難ですので、連帯保証人になる場合にはやはりそれなりの覚悟が必要でしょう。

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cat_14_issue_oa-bengo4com oa-bengo4com_0_add956258960_悪化する妻の病…レスにも苦しんだ夫の思い add956258960 add956258960 悪化する妻の病…レスにも苦しんだ夫の思い oa-bengo4com 0

悪化する妻の病…レスにも苦しんだ夫の思い

2018年10月13日 20:29 弁護士ドットコム

「心の病」をわずらったとき、一番つらいのは患者本人ですが、患者さんを支える家族にとっても、影響は少なくありません。うつ病の妻をもつ男性が、苦しい胸のうちを弁護士ドットコムの法律相談によせました。

「結婚して1年。妻との結婚生活に将来がみえなくなりました」という男性。妻は、睡眠障害のために朝は起きられず、夜9時すぎに男性が帰宅しても寝ている状態だといいます。また妻は「週末、少なくとも2週間に1度は一日中寝ている」状態で、「人の悪口ばかりいう。汚い言葉を使う」こともあるようです。そして、結婚後はセックスレスに。

妻のうつ病は結婚前から知っていたことだといい、男性も覚悟はあったそうです。しかし、病状が悪化していく妻との「結婚生活を続けることに意味を感じなくなってしまい、私から離婚を切り出しました」。妻は離婚を拒否しているそうです。

妻のうつ病を理由に、夫は離婚できるのでしょうか? 金子 宰慶弁護士に詳細な解説をしていただきました。

A. 精神病は離婚理由になりうるが、ハードルはとても高い


配偶者がうつ病になれば、夫婦の関係にストレスが生じることは充分に考えられます。しかし、妻のうつ病がどれほど重篤かにもよりますが、少なくとも、「育児や家事が辛い」といった理由で、妻を「見捨てる」ような形での離婚は認められません。

法律(民法770条)には、「強度の精神病にかかり、回復の見込みがない場合は離婚できる」とした規定があります。しかし、この規定が適用できるかどうかは、精神病の程度によって大きく左右されます。

この規定に基づいて離婚が認められるのは、「夫婦として生活していくことが難しいほど、強度の精神病である」、「治療を続けても、回復する見込みがない」、「治療が長期間にわたっている」など、かなり重篤な精神病です。対象となるのは、統合失調症や双極性障害、認知症などに限られていて、アルコール・薬物などの依存症やノイローゼは、原則として対象外です。

裁判で離婚を認めてもらうためには、医師の診断書を提出し、本当に「回復の見込みがない」ことを証明しなければなりません。また、配偶者がこれまで、病気の回復のために誠実に看病してきたかどうかも判断材料です。

判例では、精神病をわずらっている配偶者の「離婚後の生活費」や、「病院などの受け入れ先」について、具体的な対策を立てることも求めています。精神病を理由に、裁判で離婚が認められるハードルはとても高いです。

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cat_14_issue_oa-bengo4com oa-bengo4com_0_f17be2824eca_仕事中「転職サイト」見てたら、会社から衝撃の賠償請求! f17be2824eca f17be2824eca 仕事中「転職サイト」見てたら、会社から衝撃の賠償請求! oa-bengo4com 0

仕事中「転職サイト」見てたら、会社から衝撃の賠償請求!

仕事中にネットサーフィンをしていたことを会社に注意され、損害賠償をするよう迫られたが応じるべきかーー。こんな相談が弁護士ドットコムに寄せられた。

相談者は、1年ほど前に転職してその会社に勤めていた。与えられた仕事はきっちりこなした上で、仕事内容が退屈だったため転職サイトや旅行サイトを見ていたという。ところがある日、上司に呼び出されてネットサーフィンの履歴を示され、退職することになった。

業務時間中のネットサーフィンを理由に退職すること自体は、怠慢だったと反省し、受け入れているという。ところが会社がネットサーフィンで業務をサボっていたとして損害賠償請求をするとまで言ってきたため、相談者は戸惑っている。

どう考えればいいのか。労働問題に詳しい好川久治弁護士に聞いた。

●直ちに解雇されることは考えにくい


ーー業務時間中のネットサーフィンを理由に退職させられることは、どう評価できますか

「業務時間中に仕事と関係のないサイトを見て時間を浪費していたとすれば労働契約上の職務専念義務に違反します。また、業務のために貸与されたパソコンやスマホ等を業務と全く関係のないサイトの閲覧に利用することは、会社が管理ないし所有する設備機器を私的に利用する行為ですので、就業規則等で定める同趣旨の規定に違反することが多いでしょう。

しかし、これらの事由のみによって、いきなり解雇することは一般的にはできません。解雇するには、義務違反の程度が著しく、会社に与えた損害も甚大で、職責上も到底看過できない事情があるとか、あるいは注意処分やけん責、減給などの懲戒処分を経ても改善が見られない事情が必要です。

一方、会社に居づらくなって自ら退職したというならその方の判断です。ただ、会社から長時間にわたって執拗に退職を迫られたとか、退職しなければ解雇する、違約金を請求する、などと強迫や誤解を誘うような言動で退職を余儀なくされた場合には、行為そのものが違法となりますので、損害賠償を請求したり、退職の申入れ自体の効力を争ったりする余地があります」

●会社に「損害」を証明する義務がある


ーー会社が、ネットサーフィンをしていた相談者に対して損害賠償請求をすることについては、どう評価できますか

「妥当かどうかの議論はひとまず置くとして、従業員が仕事と関係のないサイトを閲覧していたこと自体は労働契約上の職務専念義務違反になりますので、これによって会社に損害が発生すれば会社が従業員に損害賠償を請求することは可能です。

ただ、損害賠償を請求する会社は、その前提として、サイトを閲覧していたこと自体が本当に義務違反になるのかどうか、義務違反になるとしてこれによって会社にどのような損害が発生したのか、という点を自ら証明していかなければなりません。

転職サイトや旅行サイトを見ることは一見すると業務と関係のないことで職務専念義務に違反するように見えます。ただ、業務との関連性の有無だけでなく、ネットから情報を取得することが当たり前のこの現代社会において、就業時間中に私的なサイトを見ることが一切許されないのか、ということは問題となりえます」

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cat_14_issue_oa-bengo4com oa-bengo4com_0_8b0d6a932de3_隣家は「犬のフン」まで溜め込む「ゴミ屋敷」 8b0d6a932de3 8b0d6a932de3 隣家は「犬のフン」まで溜め込む「ゴミ屋敷」 oa-bengo4com 0

隣家は「犬のフン」まで溜め込む「ゴミ屋敷」

2018年10月13日 20:25 弁護士ドットコム

テレビやネットで「ゴミ屋敷」を見れば、その隣家やご近所さんたちに同情してしまうものです。でも、本当に大変なのは「異臭」のようです。犬のフンまで溜め込んだ隣家に、どう対抗できるのか、藤田 城治弁護士に聞きました。

Q. どうしたら片付けてもらえるのでしょうか?
隣家がすさまじいゴミ屋敷です。

生ゴミ、カセットコンロ、ペットのフンなども溜め込んでいるので、雨が降ったあとは、すさまじい異臭がしています。

フンは、5匹分にもなるので、けっこうな量です・・・。隣人に文句を言っても、まったく改めてくれません。

相手が掃除が苦手なら、私が片付けてあげても良いと思っています。 私は何ができるのでしょうか?

A.  第三者には「ゴミ」でも勝手に捨てることはできません
第三者からみて、明らかに「ゴミ」であったとしても、法的には、隣家の住民に「所有権」がある「財物」となります。

第三者にとっては「ゴミ」であっても、勝手に処分したり、隣家の敷地に無断で立ち入った場合には、相談者側が法的な責任を追及される恐れがあり、注意が必要です。

隣人の「財物」である以上、撤去を求めても応じてくれない場合は、きちんとした手続を踏む必要があります。

まず、自分自身で対応する場合には、裁判所の民事調停のほか、都道府県で実施している「公害審査会」での調停・あっせんを利用することが可能です。そのほか、悪臭を理由にした損害賠償請求をすることも考えられるでしょう。

また、ご相談者が自宅の土地・建物の所有者である場合、所有権に基づく「妨害の予防」を求める訴えによって、可燃物(カセットボンベ)の撤去を求めることも考えられます。隣家が火災を起こすことによって、土地・建物の所有権が「妨害」されることを予防するための請求です。

悪臭については、単に「臭い」というだけではなく、受忍限度を超える必要がありますし、隣家の「ゴミ」によって危険が及ぶことの証明が必要で、なかなかハードルが高いです。

勝訴した場合には、業者に依頼して「ゴミ」を撤去し、その費用を隣家に請求する方法もあります。しかし、「ゴミ屋敷」の所有者の場合、なかなか、お金を払えない可能性もあるでしょう。

現実的な選択肢としては、行政に対応を求めることです。しかし、行政が行うにせよ、「所有権」の問題があります。持ち主に対して、自発的に撤去するよう説得することから始めることになります。

「ゴミ屋敷」問題の難しいところは、法的な手続によって、ゴミが撤去されたとしても、家主の心のケアや生活状況の見直しをしないと、再び繰り返されてしまうところです。民間の福祉団体と市が連携して、家主のケアも含めたゴミの片付けを実施している例もあり、こういった動きが広まることが期待されます。

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cat_14_issue_oa-bengo4com oa-bengo4com_0_2b0a22d635ca_裁判に負けても爆走する「マリオ」や「ヨッシー」 2b0a22d635ca 2b0a22d635ca 裁判に負けても爆走する「マリオ」や「ヨッシー」 oa-bengo4com 0

裁判に負けても爆走する「マリオ」や「ヨッシー」

マリオ、クッパ、ヨッシー・・・。公道レンタルカート「マリカー」は、任天堂に訴えられ、敗訴したが、今も変わらず、任天堂のキャラクターのコスチュームを着た客をカートに乗せ続けている。運営する株式会社MARIモビリティ開発(旧社名:株式会社マリカー)は9月28日、知財高裁に控訴。両社のバトルはまだまだ続きそうだ。

この裁判は、任天堂が起こしたもので、マリカー社が「マリカー」という標章を会社名に用いていることや、客にカートをレンタルする際に「マリオ」などの著名なキャラクターのコスチュームを貸し、そのコスチュームが写った画像や映像を許諾なしに宣伝・営業に利用するなどしていることが、「不正競争行為および著作権侵害行為にあたる」と主張してきた。

東京地裁は9月27日、マリオ等のキャラクターのコスチュームを客にレンタルすることを禁止するなど、不正競争行為の差し止めと、1000万円の損害賠償命令を言い渡した。

だが、株式会社MARIモビリティ開発は知財高裁に控訴し、今でもマリオやクッパなどのキャラクターに身を包んだ客(主に外国人観光客)が、東京都内の路上を走り続けている。

●たくさんの「マリオ」たちに遭遇


弁護士ドットコムニュースのスタッフが10月12日午後、東京・品川の店舗周辺の状況を確認したところ、外国人利用客とみられるドライバーたちに遭遇した。マリオやヨッシー、クッパといった任天堂のキャラクターのコスチュームを着ている人が多かった。店舗の中には、任天堂だけでなく、ディズニー、ドラゴンボールなどのコスチュームも大量に並んでいた。


その後、秋葉原の店舗も確認したところ、スタッフはほぼ外国人で、客も外国人ばかりだった。

その場にいた客は12人で、マリオ、ヨッシー、ピーチ、ピカチュウ、スパイダーマン、アイアンマン、ミニオンを確認できた。このうち、一番多かったのがマリオで、12人中5人もいた。


●安全対策はどうなる?


なお、今回のマリカー敗訴を受けて、ネットでは、安全対策の改善を指摘する声も大きいが、こちらは、弁護士ドットコムニュースが今年5月に報じたように(「行政の指導も振り切る「マリカー」、2年後に安全規制適用…シートベルト義務付け」)、シートベルトの装着を義務付けるなどの内容が固まっているが、猶予期間があるため、規制適用は2020年4月からだ。

新規制への対応について、MARIモビリティ開発は9月27日、安全対策を発表し、既存車両の座席ベルトなどの部品開発が完了し、量産体制に入ったことを報告している。今後、既存車両には年内にも対応を開始するという。

見た目と安全対策の両面からお騒がせの「マリカー」だが、今後も東京都内などの公道を走る姿を見る機会は多そうだ。

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cat_14_issue_oa-bengo4com oa-bengo4com_0_05410c8b5746_死刑囚と向き合う「教誨師」、知られざる実態 05410c8b5746 05410c8b5746 死刑囚と向き合う「教誨師」、知られざる実態 oa-bengo4com 0

死刑囚と向き合う「教誨師」、知られざる実態

この夏、地下鉄サリン事件などを引き起こしたオウム真理教の松本智津夫元死刑囚ら13人の死刑が執行された。その執行の様子が詳細になる中、見慣れない「教誨師」(きょうかいし)という言葉が報道された。

死刑囚が刑を執行される直前、面会が許される民間人が、教誨師(きょうかいし)だ。通常、執行が告げられた死刑囚は教誨室へと向かう。ここで死刑囚は教誨師から言葉をかけられ、教誨を受けることができる。

松本元死刑囚は、執行の直前に教誨を勧められたが、受けなかったとメディアでは伝えられ、中川智正元死刑囚は宗派の違いを理由に断ったと報じられている。また、10月6日には、今年2月に急逝した大杉漣さん最後の主演映画となった「教誨師」が公開された。

受刑者の心に寄り添い、ともすれば死刑囚の最期にも立ち会うという教誨師とは、どのような人たちなのだろうか。教誨師の活動を支えている「全国教誨師連盟」(東京都中野区)の事務長、龍田恒夫さんに聞いた。(弁護士ドットコムニュース編集部・猪谷千香)

●各地で行われていた教誨を明治政府が制度化


教誨師とは、全国の刑務所や拘置所、少年院などで活動する宗教家のこと。各宗派の教義に基づき、死刑囚や受刑者に対して心の豊かさを説き、改善更生に努める活動をボランティアで行う。現在、教誨師として活動する宗教家は107教団、1884人(2018年7月1日現在)で、仏教や神道、キリスト教などさまざまだ。

教誨師の活動は多岐にわたり、同じ教宗派の受刑者らがグループで教誨を受ける「集団教誨」や個人で教誨を受ける「個人教誨」のほか、親族や被害者の命日に故人の冥福を願う「忌日教誨」がある。また、神道であれば「大祓」、仏教であれば「彼岸会法要」や「盂蘭盆会法要」、キリスト教であれば「クリスマス会」なども行われる。

もともと教誨師はどのような背景から生まれたのだろうか。その歴史は、実はとても古い。近代の宗教教誨は1872(明治5)年、真宗大谷派の僧侶が巣鴨監獄や名古屋監獄で、在監者の説教を行なったことが最初と言われている。しかし、教誨活動はもっと以前からあったと龍田さんは説明する。

「近代よりも、その昔から刑務所に相当するようなものはそれぞれの地域にあり、犯罪を犯した人を収容していました。全国教誨師連盟発行資料の教誨年表によると、古くは古墳時代、483(清寧4)年に、清寧天皇が自ら囚人と話し合ったということが日本書紀に書かれています。

また、平安時代や鎌倉時代でも、僧侶が監獄で説教したとあり、江戸時代では各地の藩内で行われていました。それを全国的な制度にしたのが、明治政府です。国家機関として、教誨活動が行われるようになりました」

1881(明治14)年には、正式に「教誨師」という言葉が誕生、監獄則が制定されて法令に基づく宗教教誨制度が成立した。

ただし、明治22年に発布された大日本帝国憲法第28条では、「信教の自由」を限定され、明治41年に公布された監獄法第29条では、「受刑者には教誨を施すべし」として、受刑者に宗教教誨を強制していた歴史もある。教誨師も公務員だった。

「戦後、教誨師は民間に変わりました。1946(昭和21)年には神道、仏教、キリスト教等に対し、教誨師の派遣要請がされました。現在では、幅広い教宗派の教誨師が活動しています」

●「とにかく何でも話を聞いてもらえるのがうれしい」


現在、刑事施設法第68条1項で、教誨師は宗教家であることが位置付けられている。少年院法や少年鑑別所法も同様だ。戦後、教誨は強制ではなく、あくまで被収容者の願いに応じて行われているが、なぜ宗教家でなければならないのだろうか。

「教誨、だからです」と龍田さんの回答はシンプルだ。「教誨は宗教家が行うものです。学校の教師がなぜ教員資格を持ってないとだめか、というのと同じです。みなさんも、普段の生活で、神社やお寺にお参りしたり、クリスマスを祝ったりすることはありますよね。それはなぜでしょうか。誰もが持つ感情ではないでしょうか。刑務所や拘置所の被収容者は、そうした場に行きたくてもいけません。そのために、教誨を受けるわけです」

龍田さんは現職以前に、刑務官として全国の刑務所18カ所で勤務した経歴を持つ。現場では教誨師による活動をつぶさに見てきた。龍田さんの目に、教誨師はどのように映ったのだろうか。

「私が勤務していたのは、主に累犯の受刑者が収容される施設でした。若い頃は、何度も犯罪を犯して戻ってくる人たちに、本当に教誨を行なって意味があるのだろうか、と疑問を感じていました。誰もが、『悪いことはしないように』と言われて育ちます。しかし、それでも悪いことをしてしまった人が刑務所に入ってくるわけです。人間、そんなに変わらないだろうと思っていました」

しかし、熱心に教誨活動を行う教誨師たちの姿に、少しずつ考えは変わったという。「今は、教誨師が話しかけ、本人の心に触れることで、被収容者の人たちが少しでも変わる契機になってくれればと思います」

以前、全国教誨師連盟が募集した手記の中で、岡山少年院の被収容者は、こんなことを書いていた。「とにかく何でも聞いてもらえるのがうれしいんです」。

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台風真っ最中の「宅配ピザ」炎上、「ウーバー」もヤバい?

9月に本州を襲った台風21号と24号。1カ月に非常に強い台風が2つ上陸するのは史上初めてだった。大きな被害がでる中で、働く人の安全を求める声が高まっている。今回はデリバリー業者、特にシェアリングエコノミー(シェアエコ)についての議論を紹介したい。

●台風でピザの配達員が転倒、企業に批判


9月4日に西日本を直撃した台風21号。ネットでは屋根が吹き飛んだり、トラックが横転したりする動画が次々に投稿された。

こうした中で、特に注目を浴びたのが、宅配ピザのドライバーがスクーターごと風に倒される動画だ。注文した客に加えて、危険なのは明らかなのに配達させた企業に対する批判の声があがった。

労働問題にくわしい川上資人弁護士は、「企業には、労働者に対する安全配慮義務がありますから、台風の中で配達させたらダメです」と指摘する。もしケガなどすれば、労災保険の対象となり、企業側に損害賠償などを求めることもできる。

台風の中で働かせて、万一のことがあれば、企業の責任が追及されることは避けられない。災害時の仕事のあり方を考えさせられる話題だったと言えるだろう。

●シェアエコの場合は?


ただし、これは企業に雇われているときの話だ。今後の増加が見込まれるシェアエコだと、法律上は「労働者」ではないので労災はおりない。

シェアエコは、隙間時間や場所などを提供して対価を受け取るというもの。日本では、フードデリバリーの「Uber Eats(ウーバーイーツ)」などが有名だが、配達員はフリーランス(個人事業主)扱い。労働基準法などの保護がなく、ケガしても「自己責任」になってしまう。

言い換えれば、その分、企業の配慮が求められる。台風などへの対応について、事業を展開するウーバージャパンは、「2018年以降、安全確保を第一の優先事項と位置づけました。気象条件が過酷な場合は、サービスを一時停止する措置を設けています」と話す。

たとえば、前述の台風21号のとき、関西圏の配達員には前日段階でサービス臨時休業のお知らせが届いた。

また、9月30日夜に上陸した台風24号では、記者がウーバーイーツの注文アプリを開いたところ、「台風24号により配達パートナーの皆さまの安全を確保できない事から、17:30よりサービスを休止しております」との表示が出て、注文できなくなっていた。被害を未然に防ぐ上で、評価できる取り組みと言える。


●雨天時は「報酬増」で人員確保…働き手の保護どこまで?


他方、通常の雨天時などでは、フードデリバリーの需要は増すのに対し、配達員は確保しづらくなる。そこでウーバーイーツでは、報酬が増える「インセンティブ」と呼ばれる仕組みで人数を集めている。ただし、天候が悪ければ、事故のリスクは高まる。


ウーバーイーツでは自転車の配達員には、最大1億円の対人賠償・対物賠償保険を用意しているが、原付バイクにはない。もともと労災もきかないし、「報酬が良いから」と軽い気持ちで引き受けると、痛い目に遭う可能性がある。

フードに限らず、人手不足が叫ばれているデリバリー業界では、シェアエコに対する期待が高い。ただし、ほかの仕事に比べ、ケガなどのリスクも高い。

今後、シェアエコが広がっていくうえで、働き手をどの程度まで保護するかが大きな論点になってくるはずだ。つまり、「働き手の同意」を理由に最小限の保護に留めるのか、働き手あっての利益だからと、企業により強い責任を求めるのか、という問題だ。

●先行事例を知ることが大切…仏ではプラットフォームに責任課す法律も


川上弁護士によると、海外ではシェアエコについて、労働者性をめぐる裁判が起きており、労働者性が認められた事例が複数ある。働き手の中には、細切れの時間すらお金に変えないとならないなど、事情を抱えた人も少なくない。

「フランスでは2016年に、プラットフォーム(PF)企業の社会的責任に関する法律ができました。一つのPFを通じて、年間一定額(2017年は5100ユーロ=約65万円)を稼いでいる人には、労働者性に関係なく、PFが(1)労災保険料を払う、(2)職業訓練の費用を払う、(3)労働三権を認める(特に団体交渉に応じる)というものです」

すでにシェアエコが普及している海外で、どういう事態が起き、どういう対策が取られているかを知ることが、日本での推進の参考になりそうだ。

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