女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」への投資で賃料収入が不払いになった問題で、運営会社のスマートデイズ(東京)が、シェアハウス建築会社と、建築に際して高額のキックバックを受け取る契約を結んでいた疑いが強いことがわかった。
●スマートデイズへの「報酬」は建築費の半分
キックバックの疑いを強く示す関係資料は、被害者の相談を受ける加藤博太郎弁護士が2月27日までに複数入手。
それらによると、ある首都圏の建築会社が、オーナーと2017年秋に「工事請負契約」を締結。約5千万円の建築費で、東京都内に2階建てのシェアハウスを建築するという内容だ。
締結の数日前には、スマートデイズとこの建築会社が「業務委託契約」を結んでいた。契約書には、建築会社がスマートデイズに「コンサルティング業務」などを委託し、その報酬を約2500万円とすることが盛り込まれていた。つまり、建築費の半分(50%)が、スマートデイズに支払われるということを意味している。
「投資家(オーナー)には建築費に比べて価値の低い物件と多額の借金が残った。物件を売却することもできず、借金返済に苦しみ続けることになる」。加藤弁護士はそう指摘する。