◆横浜DeNA3-5阪神
首位巨人への挑戦権をつかむラストチャンスを、自ら手放したかのように映った。1試合も落とせない2位阪神との3連戦。ベイスターズは手痛いミスが絡んで初戦を落とした。
3─3の八回。3番手の国吉=資料写真=が誤算だった。
先頭の大山に左前打を放たれると、続くボーアへの初球が高めに大きく抜けてしまう。捕逸で二進を許した直後、痛恨の勝ち越し打を浴びた。
続く原口にも、国吉は相方が捕れないほどの大暴投としてしまう。結局犠飛で5点目を奪われ、万事休した。
ラミレス監督は「彼もベストを尽くした。仕方ない」とかばったが、見過ごせない場面は他にもある。二回だ。内外野の間に落ちた打球を佐野が処理し、二塁へ素早く送球するも、打者木浪の走塁に気付かなかった柴田のタッチが遅れて二塁打になった。
失点につながらなかったとはいえ、指揮官いわく「野球は流れのスポーツ」。敵地では特に、こうしたミスは流れの悪さに直結してしまう。
2連敗。「これから何とか勝っていくしかない」と、いつも前向きなラミレス監督も元気がない。22日には2軍調整していた最年長36歳のロペスが昇格する。
もはやトーナメント戦さながらにゲームに臨まなければならない崖っぷちのチームに今必要なのは、精神的支柱となり得る存在だ。
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