横浜DeNA4─5ロッテ(練習試合)
これぞ理想のリードオフマンだ。実戦6試合目で初めて1番を任された横浜DeNA・田中俊が2打数1安打1四球1盗塁。「また使いたくなる働きだった。適性は十分ある」と三浦監督をうならせるほど、輝きを放った。
「先頭で打席が回ってきたら出塁が一番大事」と、2度巡ってきた先頭打者の場面で持ち味を発揮した。初回は2球目を鮮やかに中前へ。六回は2球で追い込まれるも粘って四球を選び、次打者柴田の5球目に二盗を決めた。3度のけん制の後に「チームでトライしていこうと言われている」と迷わずスタートを切り、2戦続けて成功してみせた。
東海大相模高で鍛えた走塁技術は健在だ。3年間在籍した巨人で通算10盗塁も失敗はゼロ。「仕掛けた数が少ないだけ。たまたまです」と謙遜するが、機動力野球を追求する今季のベイスターズに欠かせぬピースとなっている。
三回の第2打席に中堅フェンス手前まで放った大飛球はロッテ藤原の好捕に阻まれたが、巧みなバットコントロールもアピール。ソトの来日時期が見通せない中、ポジションが空いた一塁でもファインプレーで2度、ベンチを沸かせた。
チームに合流して3週間余り。「すごく雰囲気よくやらせてもらっている」と神里や柴田ら同年代と巨人時代のチームメートだった中井らが良き相談相手となっているという。
開幕戦は古巣と戦う。「走攻守全てでアピールしていきたい」。アグレッシブなプレーで、先発の座を奪い取る。
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