◆横浜DeNA7ー1巨人
ナインを360度取り囲む熱気がハマスタに戻った。横浜DeNAのソト=資料写真=は「チームにも自分にも大きな意味がある。多くのファンの前でプレーできて幸せ」。その思いをバットで返した。
三回1死、ソロ本塁打の梶谷に続く。2ボールからの3球目。「積極的にいっていいスイングができた。打った瞬間に入ると思ったよ」。
内角低めの直球を振り抜いた弾丸ライナーが、今季初めて開放された左翼席へ吸い込まれた。
来日3年目で節目の100号アーチに「特別意識はしていなかった。支えてくれた人に感謝している」。出場321試合での達成はプロ野球歴代6位タイ。球団では史上最速だ。
464試合で大台に到達したラミレス監督は「ここまでやってくれるとは想定外」と驚きを隠さない。テスト入団したソトを翌春のキャンプで見た印象は「当たれば飛ぶが、いろんな球種を投げられたら弱点はありそう」。だがシーズンに入ると、いい意味で裏切られた。「バットを内側から出せて全方向に打てることが成功につながった」
毎年好調の9月はことしも17試合で7本塁打。3年連続のホームラン王も射程圏内に入る。今季が2年契約最終年となる超優良助っ人に球団幹部は「もちろん来季も残ってほしい」と引き留めへ全力を注ぐ。
直接対決で昨季13本塁打と暴れた巨人キラーが「1強」のペナントレースに待ったをかけられるか。2連勝に沸くファンはまだ夢を諦めていない。
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