激しさを増す開幕ローテーション争いで、ドラフト1位の新人右腕が覚悟を示した。横浜DeNAの入江が10日の日本ハム(横浜)とのオープン戦で先発することが決まり、「1位で取ってもらったからには結果で恩返ししないといけない」。人生初の本拠地マウンドから全開モードで挑む。
8日に横浜スタジアムで行われた投手陣の指名練習に参加した入江は、初のオープン戦へ「開幕までもう少し。マックスな状態に上げられたら」と鼓動を高鳴らせる。
春季キャンプや練習試合は無観客で実施され、ファンへのお披露目も初めて。187センチの背番号22は「ワクワクしているが、今、自分ができることはどれくらいなのか。しっかり確かめる機会」と冷静さも併せ持つ。
初の対外試合となった2月20日のロッテ戦では2回3失点と崩れ、極度の緊張もあって制球が乱れた。ただ、同27日の日本ハム戦では3回を1安打無失点と挽回。最速149キロの直球に加えて、修正能力とポテンシャルの高さを見せつけた。
開幕ローテは残り1枠で、9日に先発する阪口と争う状況となっている。開幕から連戦が続くのを見越し、木塚投手コーチは「(勝敗で)イーブン以上を取っていくためには、良きカードを切っていく形になる。結果というのは状態の良さにつながる」と最後まで見極める構えだ。
ドラフト1位投手は2016年の今永から浜口、東、上茶谷が1年目から開幕ローテ入りした系譜が続く。「開幕から最終戦まで常に戦えるように体力、精神力を少しずつ鍛えている」と入江。黄金のドラ1位の肩書きにふさわしい自覚も芽生え、結果を追い求める。
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