プロ野球のセ、パ両リーグは7日、9月の月間最優秀選手(MVP)を発表し、横浜DeNAベイスターズの梶谷隆幸外野手(32)が5年ぶり2度目の受賞を果たした。
梶谷は球団新記録となる月間42安打と打率3割7分8厘、7盗塁がリーグトップだった。
「積み重ねた結果」喜ぶ梶谷
梶谷にとっては2015年3、4月以来2度目の栄誉も、達成感は違う。「5年前は知らず知らずに取っちゃった感覚だった。今回は自分の中でいろいろ考えて積み重ねた結果。1カ月ですけど、率直にうれしい」
9月は不動のリードオフマンとして球団記録を塗り替える月間42安打に「四半世紀ぶりに更新できたことは自分がびっくりしています」。地道な努力が数字に表れた。
「打率を残すため」とオフから逆方向への打撃を追求。14年目のベテランでありながらラミレス監督や若手に助言を求めた。相手投手の研究を怠らない徹底した準備が、初球から狙い打ちできる強みになった。
リーグトップの7盗塁も目を引く。「スピードは衰えたかもしれないが、嗅覚はすごい」と指揮官。ソトやオースティンら大砲が2番に入ることが増え、変化球中心の配球を読むことにもたけている。
シーズンもいよいよ終盤に差し掛かる。打率3割1分8厘。規定打席に到達し、開幕前に掲げた「打率3割」は十分可能で「欲を言えば3割2~3分」。3日の試合で背中の張りを訴えてからは欠場が続くが「試合に出たら自分のやるべきことを出すだけ」。スランプ知らずの32歳の口調は自信にあふれている。
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