横浜DeNAは26日、プロ野球の新人選手選択会議で明治大の入江大生(22)を1位指名して交渉権を獲得した。187センチの長身から最速153キロのストレートを投げ、多彩な変化球を操る本格派の右腕だ。吉田孝司顧問兼球団代表補佐は「右では一番いいピッチャー」と即戦力ピッチャーの一本釣りに成功した。
入江は明大1年の春にリーグ戦でデビューし、3年春に初勝利をマーク。最終学年の今シーズンは森下(広島)が背負ったエースナンバーを受け継ぎ、10月には初完投初完封をするなど急成長を遂げていた。栃木・作新学院高時代には3年夏の甲子園で大会記録に並ぶ3試合連続本塁打を放つなど、全国制覇を果たしている。
今季はエースの今永が左肩、東が左肘をそれぞれ手術し、来季中の復帰のめどは不透明。今シーズン先発不足に陥ったチームの救世主となれるか注目が集まる。
2位で指名した中央大の牧秀悟(22)は広角に鋭い打球を飛ばせる長距離砲だ。大学日本代表で4番を任されるほどの勝負強いバッティングも持ち味。三原一晃球団代表は「2位に残っていてラッキーだった」と本音を漏らすほど、二遊間を守れる即戦力としての評価も高い。
高校生では、地元横浜高の188センチ左腕松本隆之介(18)を3位で、高校通算34本塁打の履正社高の小深田大地(17)を4位で指名した。6位の静岡商業高の高田琢登(18)は制球力が高く、将来のエース候補として挙げられるサウスポーだ。投手6人、野手2人の計8人で指名を終えた三原代表は「非常にスムーズでバランスの取れたドラフトになった。大変満足している」と手応えをかみしめた。
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