横浜DeNAの育成を含む新人9選手が7日、横須賀市夏島町の選手寮「青星寮」にそろって入った。
「不安もあるけどワクワクした気持ちが大きい」と胸を躍らせたドラフト1位の小園健太投手(18)=市和歌山高=をはじめ、8日に始まる合同自主トレーニングに向けて気持ちを新たにした。
地元愛、思い出、趣味…
憧れの舞台に挑む9選手は、思い出の品や心の支えとなる私物を持参。ここまで寮生活は未経験の小園は、故郷である大阪府貝塚市のキャラクター「つげさん」のぬいぐるみと一緒に入寮した。ぬいぐるみ好きで、自宅には20個ほどあるという小園。故郷の名産品「つげ櫛(ぐし)」をモチーフとするキャラを選んだのは、「貝塚市のことを忘れないように」との地元愛が理由と明かす。
年末年始は体を動かしつつも、友人と買い物に出掛けるなど英気を養った。新年のおみくじは大吉。背番号18を引き継いだ右腕は「一からやっていかないといけない。少しでも早く1軍で投げられるように頑張りたい」と決意した。
ドラフト2位の徳山壮磨投手(22)=早大=は大学の後輩から贈られたアルバムを手に「後輩も頑張っているから自分もという気持ちになる」と感謝する。
質の高い睡眠のためマットレスを新調したといい、「素晴らしい環境。思い切り野球をしたい」と意気込んだ。
思い出のグラブとともに新生活に踏み出すのは、ドラフト3位の粟飯原龍之介内野手(17)=東京学館高。高校入学前に野球を続けるか迷っていた時期、祖母に買ってもらった宝物だ。
「やめるのは簡単だけど、続けるのは難しい。頑張ってみたら」。そんな言葉とともにグラブを受け取ったという高校3年生は「1軍で活躍して恩返しを」と誓った。
ドラフト6位で指名された神奈川大の梶原昂希外野手(22)は、趣味の釣りの道具とは決別。「まずは野球に集中してしっかり打ち込みたい」と表情を引き締めた。
新人選手の合同自主トレは、2軍施設「DOCK」で29日までの予定。新型コロナウイルス感染予防のため、選手のファンサービスは実施しない。
ルーキーひと言
ドラフト4位・三浦(大学1年時に使用したグラブを持ち込む) 原点回帰という気持ちで入寮しようと思った。社会人としても手本になるような人になりたい。
同5位・深沢(高校時代のユニホームがデザインされたクッションを携えて入寮) やってやるぞという気持ちが出てきた。(同学年の小園らと)切磋琢磨(せっさたくま)して成長できる関係を築きたい。
育成1位・村川(『ファンキーモンキーベイビーズ』のタオルを持参) 早くユニホームを着てプレーしたい。しっかり練習して持ち味の足の速さを生かしたい。
同2位・東出(荷物の中には故野村克也氏の著書も) 支配下登録になると決意してきた。チームを勝たせられるキャッチャーになりたい。
同3位・大橋(愛用のソファなどを持ち込む) まずは支配下を目標に、下克上の勢いではい上がっていきたい。
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