再起を懸けて、横浜DeNAの石田健大投手(28)=写真は球団提供=が後半戦から先発に再転向する。神奈川県横須賀市夏島町の2軍施設「DOCK」で行われた2日の練習後、オンライン取材に応じ、「見返す気持ちでやらないといけない。ことし1年、もういいやとは全く思っていない」と闘志をのぞかせた。
7年目の今シーズンは序盤でつまずいた。セットアッパーとして活躍が期待されたが、まさかの開幕から4試合連続失点。スタートダッシュ失敗の要因となり、精神面でも追い込まれていたという。「勝負を嫌がる部分もあったし、どんどんマイナスな気持ちになってしまった」。6月には2軍落ちを味わい、32試合で1勝1敗、防御率5・61にとどまった。
前半戦終了後、三浦監督に先発転向を打診された。2017、18年に開幕投手を務めた実績もある左腕は「僕自身、タイプ的に中継ぎとは思っていなかった。今年は特にストライクゾーンで勝負できなかった」と分析。指揮官の計らいに、二つ返事で3年ぶりに先発のマウンドを目指すことを決めた。
7月20日のイースタン・リーグ楽天戦は2回を無失点。同28日の西武戦では3回をパーフェクトに封じ、後半戦のローテーション入りへ歩みを進める。「結果が出ることで自分の気持ちも上向きになる」と石田。ファームの若手に交じって体力強化にも励んでいる。
前半戦は先発の1試合平均投球イニングが4・80と12球団ワーストだった。川村投手コーチは「ローテに入れば、外れることがないようにしてもらいたい」と期待を寄せれば、石田も逆襲を誓った。「僕自身の成績でチームの順位が悪いと思っている。やり返す姿勢を見せる中で、チームの役に立つ投球がしたい」
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