cat_3_issue_oa-basket-count oa-basket-count_0_a246c8b0a868_日本代表育成キャンプ最年少の16歳、山之内勇登は202cm!「ワクワクしています」 a246c8b0a868 a246c8b0a868 日本代表育成キャンプ最年少の16歳、山之内勇登は202cm!「ワクワクしています」 oa-basket-count 0

日本代表育成キャンプ最年少の16歳、山之内勇登は202cm!「ワクワクしています」

2019年6月15日 12:30 バスケット・カウント

文=佐保めぐみ 写真=鈴木栄一

家族の『売り込み』で発掘された発展途上のビッグマン


6月13日から23日の日程で、バスケットボール日本代表の『第1次育成キャンプ』が実施されている。日本代表の将来的な強化を目的とするだけあって、招集メンバーの平均年齢は22歳と若い。その中でも目立っていたのが最年少の山之内勇登だ。

アメリカ人の父親と日本人の母親を持つ山之内は、現在カリフォルニアのリベットアカデミーに通う。まだ16歳だが身長202cmと恵まれた体格をしている。バスケットボールを始めたのは埼玉県で暮らしていた5歳の時。真剣に取り組むようになったのは中学2年の夏で、189cmだった身長が10cm以上伸びたことで「自分はバスケットで何かできるかもしれない」と、真剣にバスケットに向き合うようになった。

小学校5年生で日本を離れ、ハワイとカリフォルニアで育った山之内が今回の合宿に招集されたのは、祖母の売り込みがきっかけ。「去年、祖母が日本代表チームの関係者に『孫にこういう選手がいるよ』と、連絡をしてくれたんです。そこから、父が自分のプレーのビデオをチームに送りました。その後、3月のU21キャンプに招待されて、練習自体には参加しませんでしたが、スキルワークなどをさせてもらった経緯があります」と山之内は語る。

父親が送った一本のビデオから始まった山之内の日本代表での活動だが、今回の初招集に対しては、「自分の国のために、日本代表のメンバーの一員として招待を受けて本当にワクワクしています」と、緊張や不安よりも楽しみのほうが大きいと言う。

「年上の選手と当たるので、パワーの違いは感じています」


もっとも、身長は202cmあっても体重は87kgと、まだ成長期で線の細さは否めない。「自分よりも年上の選手と当たっているので、パワーの違いはすごく感じています」と日本代表選手と一緒にプレーした第一印象を語る。プレーもインサイドで当たるのではなく、アウトサイドからシュートを打っていく姿が多く見られた。

山之内も自身の強みを「ペリメーターのプレー」と話す。それでもこの合宿に臨むにあたっては「必要とされることを何でもやりたい。それが外のシュートを求められているのであれば、外のシュートを打ちたいですし、インサイドを求められるのであれば、中でプレーをしたいと思います」と経験することすべてを貪欲に吸収するつもりだ。

育成キャンプではあっても日本代表の合宿に参加しているのだから、可能性はわずかであっても来年の東京オリンピックへの道は開かれている。実際にコーチ陣からはそう伝えられており、山之内も大いに刺激を受けている。「オリンピックに参加できるかもしれないと毎日考えます。この合宿が終わってカリフォルニアに戻っても、自分がチャンスをもらえるように毎日努力をして、日本のために戦いたいという気持ちが強いです」

今回の合宿を指揮するエルマン・マンドーレは「若手をどんどん育てて、サイズのある選手、タレントのある選手を揃えて、こういった世代から新しい選手を発見したい」と、新戦力発掘に意欲を見せる。山之内のような若い選手にとって、ナショナルトレーニングセンターに招かれてトップレベルの練習ができるのは最高の経験になるに違いない。

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cat_3_issue_oa-basket-count oa-basket-count_0_6d342b1df64d_アメリカで『一旗揚げた』テーブス海が日本代表へ「東京オリンピックに出たい」 6d342b1df64d 6d342b1df64d アメリカで『一旗揚げた』テーブス海が日本代表へ「東京オリンピックに出たい」 oa-basket-count 0

アメリカで『一旗揚げた』テーブス海が日本代表へ「東京オリンピックに出たい」

2019年6月14日 19:43 バスケット・カウント

文・写真=鈴木栄一

188cmのポイントガードが日本代表定着を目指す


現在、バスケットボール男子日本代表は若手を主体とした育成キャンプを実施している。今回の招集メンバーにおいて一つの大きなコンセプトとなっているのがサイズアップで、190cm台後半から200cm以上の選手が多く集められた。このサイズアップはインサイドに限った話ではない。ガード陣も同様であり、ポイントガードのテーブス海は象徴的な選手の一人だ。

これまで日本の司令塔と言えば167cmの富樫勇樹、178cmの篠山竜青など、180cm付近かそれ以下の選手が大半だ。その中でテーブスは188cmと恵まれたサイズを持ち、さらに昨年はNCAA(全米大学体育協会)1部のノースカロライナ大学ウィルミントン校で1年生ながら全体2位の7.7アシストを記録した、パスセンスに溢れる正統派の司令塔だ。

NCAA1部で主力として活躍した実績を引っ下げての合宿参加に、テーブスはこう意気込みを語る。「自分の強みはパスで、アシストを重ねることで自信に繋がりました。ただ、得点を取る力がないと、相手のディフェンスも寄ってこないのでアシストも生まれにくいです。この合宿では他の選手にいかにシュートを打たせるのかに気をつけ、リーダーシップを発揮していきたい」

魅力の一つであるサイズに関して、「国際大会になると相手のポイントガードは190cm前後になってきます。自分はNCAAで195cmのポイントガードとも多く対戦し、そういう選手たちを相手に守ってきました」と、日本国内ではなかなか機会がない長身の司令塔とのマッチアップを数多くこなしてきたことを強調する。

ノースカロライナ大と戦い「その後は怖いもの知らずに」


アシスト量産で大きな注目を集めるなど実り多い大学1年目となった中でも印象に残っているのは、全米随一の名門ノースカロライナ大と対戦した12月6日のアウェーゲームだった。「一番思い出に残っている試合で、ディーン・スミスセンターというすごく歴史のあるアリーナでプレーできたのは衝撃でした。子供の時はまさかこんなステージに立てるなんて思わなかったです」

この試合、69-97で敗れてしまったが、それでもカレッジバスケを代表するタレント集団と対戦できたことで、「その後は怖いもの知らずになれました。以降の対戦チームをナメめていたわけではないですが、ノースカロライナと比べたら弱いチームで、強豪とやれたことが自信に繋がったと思います」と大きな収穫を得られた。

充実のシーズンを過ごせた一方で、現状に満足することはない。特に40.5%のフィールドゴール成功率、24.3%の3ポイントシュート成功率は課題だ。「アシストは高評価ですがシュートの成功率は平均以下で、自分でもシーズンを振り返ると反省しかありません。それを考えながら今は練習している。来年は成功率を上げて得点を挙げて、弱点がない選手になりたいです」と、外角シュートの向上を重要視している。

「他のベテランガードの方と自分はタイプが違う」


この1年の大きな飛躍により、今のテーブスは東京オリンピック出場を狙える注目の新星として、これまで以上に大きな期待を寄せられている。本人も「アメリカで結果を残せたことで、本当に出られるんじゃないかという気持ちになりました」と確固たる手応えを得ている。

20歳とまだ若いが、「前から2020年は目標でした」と彼にとって東京オリンピックは高校時代から具体的な目標だった。それが京北高校を2年生の夏に離れ、アメリカ行きを決めた大きな要因である。「東京オリンピックに出たい。そのためにはうまくならないといけない。それでアメリカに行って毎年成長して、日本に戻って来るしかないという考えで行動してきました」

漠然と将来を見据えるのではなく、あくまで9月のワールドカップ、来年のオリンピックに日本代表として出場することを貪欲に狙うのがテーブスだ。「A代表でいきなりスタメンになれるとまでは考えていないです。でも、身体能力、スピード、リングにアタックできるサイズがあって、さらにパスがある。他のベテランガードの方と自分はタイプが違うので、そこでチームに何かを加えられたらいいなと思います」と自信をのぞかせる。

オンリーワンの個性を発揮すること。それが日本代表の過酷なサバイバルレースで勝ち上がるための、テーブス海の目指すところだ。

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cat_3_issue_oa-basket-count oa-basket-count_0_4dd895c96f30_アメリカで成長し日本代表定着を目指す田中力「どれだけ活躍できるか楽しみ」 4dd895c96f30 4dd895c96f30 アメリカで成長し日本代表定着を目指す田中力「どれだけ活躍できるか楽しみ」 oa-basket-count 0

アメリカで成長し日本代表定着を目指す田中力「どれだけ活躍できるか楽しみ」

2019年6月14日 19:10 バスケット・カウント

文=丸山素行 写真=鈴木栄一

アメリカの高い壁「最初は地獄のようでした」


6月13日から23日までの11日間、バスケットボール男子日本代表は若手中心の20選手を招集して『第1次育成キャンプ』を行っている。史上最年少となる中学3年生で日本代表候補に選出され、今はアメリカのIMGアカデミーに所属する田中力の姿もそこにはあった。

187cmの田中は卓越したドリブルスキルとシュート力を持ち、スピードやジャンプ力といった身体能力も高い。日本で田中に敵う同年代のガードはいなかったが、アメリカは違った。「最初は練習でも全然得点できませんでした。練習で何もできなくて、帰ってきて勉強も全然できず。毎日その繰り返しだったので、最初は地獄のようでした」

それもそのはず。田中が通うIMGアカデミーは世界最高峰のスポーツエリート養成機関として知られ、NBA選手も数多く輩出している。さらにチームメートには『五つ星』と評価される、全米トップクラスの評価を受ける選手がたくさんいるのだ。

「説明できない巧さです。ちょっとしたフェイクにもブレないし、空いてると思って打ったら、すぐブロックされます。最初は何をすればいいか分からなかったです」

だが、それは田中が自ら望んで飛び込んだ環境だ。「チームメートだから、すごいと言っちゃいけない」とライバル視し、必死に練習に励んだ。2カ月ほどすると環境にも慣れ、試合に出場する機会も増えていったそうだ。

「メンタルの問題はほぼなくなった」


バスケが大好きで、常に屈託のない笑顔を見せる田中だが、意外にも渡米前はネガティブ思考の持ち主だった。それでも、アメリカで揉まれたことで「メンタルの問題はほぼなくなった」と精神面の成長を挙げた。

「全然点が取れなかったり、コーチに怒られたりしていましたが、そのままだったらただのヘタレなので。怒られてもいいからバスケを楽しんでやっていきたいと考え方を変えて、悪いことをしても次があるから大丈夫って考えになりました」

成長したのは精神面だけではない。日本ではスコアラーとしてガンガン突っ込んでいくプレースタイルだったが、チームから求められたこともあり、プレーメイクの技術に磨きをかけた。

「前まではアホみたいにただ突っ込んでシュートしてましたが、今は考えながらスペースを見たり、周りを見てプレーしています。緩急をつけたり、シュートを我慢してパスをしたり、ガードとして良い判断ができるようになりました」

「最初はシックスマンだったんですけど、出なかったりスタートで出たり」と、現在のチームでの立ち位置は定まっていないという。そのため、「嫌われたり、好かれたり。本当に自分でも分からないです(笑)」と苦笑いを浮かべるが、「アメリカでどれだけ自分をアピールできるかが目標」と、常に上を目指している。

「日本代表に入りたくないという人はいない」


『第1次育成キャンプ』という名称の通り、このキャンプは若手の成長を目的としている。それでも、「こういった世代から少しでも上に上がれるように、新しい選手を発見したい」と、指揮を執るエルマン・マンドーレが言うように、このキャンプはA代表へと繋がる選考レースの側面も持っている。

「この合宿がAに一番近いので、そこで自分のプレーを出して、どれだけ活躍できるかが楽しみです」と、田中もその意味を理解している。

そして、田中はA代表への強い思いを語った。「日本代表に入りたくないという人はいないと思います。ここに呼ばれたいと思っている人もいるので、その人たちの気持ちを忘れずに。コンビニに行くときも、日本代表のプライドを持たなきゃいけないと思う」

アメリカで己を磨く田中は、順調な成長曲線を描いている。田中がA代表に名を連ねるのも、そう遠くないはずだ。

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cat_3_issue_oa-basket-count oa-basket-count_0_a73fa0f91630_ファイナルMVPを勝ち取ったカワイ・レナード「誰に何を言われても自分を信じた」 a73fa0f91630 a73fa0f91630 ファイナルMVPを勝ち取ったカワイ・レナード「誰に何を言われても自分を信じた」 oa-basket-count 0

ファイナルMVPを勝ち取ったカワイ・レナード「誰に何を言われても自分を信じた」

2019年6月14日 15:26 バスケット・カウント

写真=Getty Images

『厄介者』のレッテルを引きはがし、2度目のNBA制覇


ラプターズは球団創設24年目にして初となるNBA制覇を成し遂げた。3連覇を目指すウォリアーズを破ることができたのは、個性的な選手たちがチームとして一つにまとまったから。それでも、勝利の立役者を選ぶとしたら、それはファイナルMVPに選ばれたカワイ・レナードだ。

カワイは昨夏にスパーズを離れてラプターズに加入した。フランチャイズプレーヤーとしてファンに愛されたデマー・デローザンとのトレードだったから、レナードの良し悪しは別として、このトレードが成立した時には批判が巻き起こった。物静かで感情を表に出さないことで知られるレナードは、静かにラプターズに加わった。

「シーズン前のチームミーティングに参加した瞬間から、目の前のことに集中した。ここで歴史を作りたいと思ったんだ」と、自身2度目となるNBA優勝を決めた会見で、レナードは話し始めた。「どのチームのジャージを着ていたって、僕がやるのはバスケットボールだ。僕が来る以前からプレーオフに進出していたこのチームが強いのは分かっていたから、勝ちたい気持ちで合流することができた」

レナード自身にとってもリベンジのシーズンだった。スパーズでは大腿四頭筋の負傷が長引いたことを怠慢ないしは造反と見なされ、ラプターズへのトレードが成立した際にも1年で契約が満了することから「ラプターズでプレーする気はなく、シーズン全休で意中のクラブに移籍するのではないか」と陰口をたたかれた。リーグ屈指の2ウェイプレーヤーは、『クラブに従わない厄介者』というレッテルを貼られていたのだ。

このことについてもレナードは触れる。「ケガが嘘だとかチームのためにプレーしたがらないと疑われ、メディアに叩かれて気落ちしたよ。僕はバスケットボールが大好きで、プレーできない状態に陥ったらガッカリする。そういう時期を経験したから、他の誰でもなく僕自身がハッピーにならなきゃいけないと思った。誰に何を言われても気にせず、自分を信じようと思った」

「30得点を期待されてると書かれても、どうでもよかった。そういう試合もあったし、僕はただ正しいプレーをしようとしただけだ。記事の見出しにやるようなことをやろうと思わない、それはNBAでプレーするようになって学んだことだ。そうやって僕は成長してきた」

「自分はこのために努力してきたんだ」と、いつもは控え目なレナードが胸を張った。2014年に優勝した時、スパーズには数多くの重鎮がいて、彼は自分のプレーだけに集中すれば良かった。だがラプターズではそうはいかない。それは同じくスパーズから移籍したダニー・グリーンが「チームメートに声を掛けて模範を示す、ハドルの中で檄を飛ばす。こうした姿は見たことがなかった。プレーだけでなく言葉でもカワイはチームを引っ張ろうとしている」と証言している。

そのレナードはプレーの面でも、今まで以上にクラッチタイムでの存在感が増した。今回のプレーオフでの突出したパフォーマンスは、コービー・ブライアントを彷彿とさせるものだった。「過去から学ぼうとしているし、より賢くなりたいと思っている」。そんな成長を体現したレナードこそ、MVPのトロフィーに相応しい。

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cat_3_issue_oa-basket-count oa-basket-count_0_6c451ebc9716_若手中心の日本代表が育成キャンプを実施「新しい可能性を持つ選手を招集したい」 6c451ebc9716 6c451ebc9716 若手中心の日本代表が育成キャンプを実施「新しい可能性を持つ選手を招集したい」 oa-basket-count 0

若手中心の日本代表が育成キャンプを実施「新しい可能性を持つ選手を招集したい」

2019年6月14日 13:39 バスケット・カウント

文=鈴木健一郎 写真=鈴木栄一

田中力「A代表に一番近いこの合宿でどれだけできるか


6月13日から23日の日程で、日本代表の『第1次育成キャンプ』が実施されている。今後の継続的かつ将来的な代表チームの強化を目的とする今回のキャンプには、若手中心に20名の選手が集まった。

今回のメンバーにはノースカロライナ大学ウィルミントン校で活躍するテーブス海、 イースタンニューメキシコ大の榎本新作、またIMGアカデミーの田中力など、アメリカを拠点としてプレーする選手が多く含まれている。日本の大学生は授業の関係でなかなか参加できないが、アメリカの大学はオフシーズンであるため、ここで実力が試されることになる。

一方で日本代表を長年支える35歳の大ベテラン、太田敦也も精力的に練習に取り組んでいた。技術委員長を務める東野智弥によれば、本人自らが志願しての合宿参加とのこと。「センターの選手は数が少なく、シェーファー・アヴィ幸樹や山本浩太も4番をやらないといけないので」と、太田が若いチームを引っ張ってくれることをありがたがっている。「今は平均身長が195cmです。2メートルを目指す上ではこの選手たちでやっていく必要があります」と、東野委員長はサイズアップの重要性を語る。

「練習をしっかりやれば責任感も芽生えてくる」


今回はフリオ・ラマスが不在で、このチームのヘッドコーチはエルマン・マンドーレが務める。「サイズとタレントがある選手を揃えており、その期待に応えてくれている。新しい可能性を持っている選手を招集して、どんどん増やしていきたい」と、指揮官はタレント発掘への意気込みを語るとともに、「まず一日一日を全力を出して練習に取り組んでほしい。練習をしっかりやれば日本代表を背負っているという責任感も芽生えてくるので、それを全うしてほしい」と期待を語った。

日本の新しいタレントの代表格とも呼ぶべき田中力も、久々となる代表合宿について「A代表に入りたいので、そこに一番近いこの合宿で自分のプレーをできるだけ見せて、ここでどれだけ活躍できるかが楽しみ」と語る。IMGアカデミーで過ごした日々での収穫は「ガードとして良い判断ができるようになった」だそうだ。「中学生の時は得点だけでパスはあまりうまくなかった。シュートを我慢してパスをしたり、シンプルなバスケをしています」と自身の変化を語る。

国際経験豊富なベテランである太田を筆頭に、Bリーグで結果を出している安藤誓哉や安藤周人が引っ張るチームの中で、可能性に満ちた若手たちが切磋琢磨する。その環境の中で新しい才能が思う存分伸びていくことに期待したい。

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NBAファイナルがついに決着、急成長を続けたラプターズがウォリアーズを破り優勝

2019年6月14日 13:03 バスケット・カウント

写真=Getty Images

ウォリアーズは勝負どころでトンプソンが故障


ラプターズとウォリアーズが激突したNBAファイナルの第6戦、3勝2敗と王手をかけていたラプターズが粘るウォリアーズを振り切って勝利。初優勝を決めた。

立ち上がり、カイル・ラウリーが思い切りの良いシュートを次々と決めてラプターズがリードするが、ウォリアーズは2-1-2のゾーンディフェンスで相手のリズムを狂わせ、クレイ・トンプソンとステフィン・カリーの3ポイントシュート、そこにデマーカス・カズンズのゴール下を絡めて追いつく。そこからは両チームがディフェンスに集中してミスらしいミスがなく、ファイナルらしい引き締まった展開でリードチェンジを繰り返した。

試合が動いたのは後半、ラプターズのリーダーであるラウリーがファウルトラブルで、攻守にプレーの強度を保てなくなったのを機に、ウォリアーズが流れをつかんだかに思われた。しかし、好事魔多し。速攻に走ったトンプソンが、ダニー・グリーンのブロックを浴びて空中でバランスを崩して着地し、左膝を痛める結果に。痛みを押してフリースローは決めたが、結局その後はコートに戻ることができなかった。

もともとケビン・デュラントを欠くウォリアーズにとって、それまでゲームハイの30得点を挙げていたトンプソンの離脱は大きな痛手。それでも王者の意地を見せ、最後の最後まで食らいついていく。最終クォーター残り2分を切って、ドレイモンド・グリーンの3ポイントシュートが決まって105-108と1ポゼッション差に。さらに残り1分を切ってカズンズがパスカル・シアカムとの1on1を制して、108-109と1点差に迫る。

残り18秒でのオフェンス、ウォリアーズはサイドライン際でボールを持ったダニー・グリーンに強烈なプレッシャーを掛けてターンオーバーを誘い、残り9.6秒でポゼッションを得た。このチャンスを託すのはもちろんエースのステフィン・カリー。しかし、決まれば逆転の3ポイントシュートはリングに弾かれた。結果、114-110でラプターズが勝利。4勝2敗で初優勝を決めた。

まさにチーム一丸の勝利だったが、3本のカリー、4本のトンプソンを上回る11本中5本の3ポイントシュートを沈めてチームに勢いをもたらしたフレッド・バンブリートは「自信を持ってプレーするためにオフの練習に取り組んできた。チームメートに信頼してもらえるためにやってきた」と、これまで積み上げてきた努力がもたらした優勝であることを誇った。

ウォリアーズにアクシデントが相次ぐ不運があったのは間違いないが、ラプターズがカイル・ラウリーというリーダー、勝負どころを託せるエースのカワイ・レナード、伸び盛りのパスカル・シアカムといった個々の才能を結集して、素晴らしい戦いを演じたのも確かだ。こうしてNBAの2018-19シーズンは幕を閉じた。

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cat_3_issue_oa-basket-count oa-basket-count_0_2ea58d1b17a7_シーホース三河の一員となった根來新之助「個性をミックスする架け橋になりたい」 2ea58d1b17a7 2ea58d1b17a7 シーホース三河の一員となった根來新之助「個性をミックスする架け橋になりたい」 oa-basket-count 0

シーホース三河の一員となった根來新之助「個性をミックスする架け橋になりたい」

2019年6月14日 12:00 バスケット・カウント

文=鈴木健一郎 写真=バスケット・カウント編集部、B.LEAGUE

根來新之助は攻守に力強い働きを見せるオールラウンドな日本人ビッグマンだが、Bリーグ3年目の今シーズンは出場機会が激減。チームが結果を残せなかったこともあり、葛藤ばかりが続く1年となった。シーズン終了後に大阪エヴェッサからの退団が決定。注目された行き先はシーホース三河だった。意外な選択ではあるが、指揮官の鈴木貴美一と根來は旧知の仲。「興味ある?」とかかってきた1本の電話が、関西一筋で過ごしてきた根來のキャリアを大きく変えることになった。「正直、優勝のチャンスやと思っています」と語る根來に、新天地での意気込みを聞いた。

「自分としてはまだまだ挑戦したいと思いました」


──まずは大阪での出来事を振り返ってください。在籍3年でキャプテンも務めた根來選手が大阪を出るというのは、ファンの多くを驚かせました。

僕にとって大阪は地元ですし、Bリーグになってずっと大阪でプレーさせてもらっていました。チャンピオンシップ進出を使命だと思ってやってきたので、それを果たせずにチームを離れるのは悔しいです。もともとは大阪でずっとプレーしたい気持ちを持っていました。ただ、大阪がチームの変革をしたいと考え、そこで僕を必要としていない状況となったんです。

僕も今年で32歳と若くはないし、ここから選手としてそう長くできるわけではありませんが、そういう状況になった時に自分としてはまだまだ挑戦したいと思いました。

──今シーズンはプレータイムが激減しました。これはどういった理由だったんですか?

シーズン最初の時点で「4番ポジションで頑張ってほしい」とヘッドコーチから言われていました。レギュレーションが変わることもあって、3番でも練習したいと思っていたのですが、若いヘッドコーチで勝ちたい気持ちはすごく強いので、選手としてはヘッドコーチの求めることを体現するのが仕事だという思いもありました。それでシーズン序盤からあまり試合に出られず、ケガ人も多くてチームが苦しいにもかかわらず4番起用だけで、葛藤はありました。

試合に出られないのはやっぱり悔しいです。「これがダメだから出られないんだ」と言ってもらえるのであれば、そこを突き詰めてレベルアップしていけばいいのですが、「そのままやり続ければ絶対チャンスは来る」と言われていました。それでメンタル的に厳しくなって、年明けぐらいに3番でもやらせてほしいと直訴して、それを受け入れてもらいました。ただ、そういったことがあったにしても、結果が残せなかったのは自分の責任だと受け止めています。

「それやったらシーホース三河で優勝したいと思えた」


──そうして三河への移籍が決まりました。決断するまでの経緯を教えてください。

試合に出られないシーズンを過ごしていたので、正直プレータイムは欲しかったですね。そこに(鈴木)貴美一さんが「興味ある?」と連絡をくれました。僕は「めちゃめちゃ興味ある!」と思いながら、3番4番で身体を張ったプレーだったり、ディフェンスで流れを持ってくること、また外からもシュートを決められる部分を評価していると聞かせていただきました。

このチームは選手層が厚くて試合に出られるチャンスは少ないかもしれないですけど、魅力的な話だと思いました。それまでに話はいくつかいただいたんですが、正式なオファーは三河だけでした。やっぱりまだどこも様子見なんですよ。ところが貴美一さんは「また連絡します」と電話を終えて、僕としては何日か待つものだと思っていたのですが、その1時間後に電話がかかってきて、正式なオファーをくださいました。

もともと僕が中学で府選抜に選ばれた時、当時アイシンのヘッドコーチだった貴美一さんにクリニックしていただいたことがあります。大学の時には誘っていただいていたのを断ってパナソニックに入った経緯もあります。そういった昔からの思いもあるし、何よりこの早い時期に必要だと言ってもらえたことがありがたくて、「それやったらシーホース三河で優勝したい」と素直に思えました。こうして「是非一緒にやらせてください」と契約を決めました。

──日本人ビッグマンにとってプレータイム確保はすごく難しい問題ですよね。外国籍選手と戦って勝ち取らないといけないし、レギュレーションにも左右されます。それでアウトサイドでのプレーを覚えたり、3番にポジションを上げたり。根來選手はどう考えていますか?

僕は4番としては身長が低いですし、これから帰化選手がどんどん増えていく中で限界は正直あると思います。でも、今まで培った4番のプレーはあるわけですから、体格の面ではチームメートのヘルプを必要とするかもしれませんが、外国籍選手に負けない身体を作りつつ、別の良さを出すことは可能だと思っています。

それこそ三河はシューター揃いで、オフェンシブな選手が多いので、そこにマークが寄りますよね。そこに合わせる、そういう選手を生かす動きをする、僕は(桜木)ジェイアールに代わって4番で出たら走って流れを変えたり、スクリーンを掛けたり、3番だったらスペーシングをしっかり取ってディフェンスで頑張って、空いたところで3ポイントシュートを打てばいい。

身体を張ったディフェンスができることと、外のシュートがあること。貴美一さんはそこを明確に評価してくださったので、あとは自分ができるかできないかだけです。

「個性がうまくミックスされれば絶対に行ける」


──新加入ではあってもベテランですし、キャプテンシーも発揮していくつもりですか?

もちろんです。若手が多いので、日々どうやって身体を作り、どんなルーティーンで試合に備えるのか、そういった姿を見せていければと思います。あとは個が強い選手の集まったチームですから、そうした個性をミックスする架け橋になりたいという思いがあります。それこそ僕は金丸(晃輔)とパナソニックで、川村(卓也)さんとは和歌山で一緒でした。(アイザック)バッツとも1年間一緒にプレーしていますからね。

川村さんとは連絡を取り合っていたんです。2人の移籍が決まった後、「一緒に優勝したいね」と話をしました。僕らが和歌山で一緒だったNBL最初のシーズン(2013-14)には、ファイナルで東芝に負けて準優勝だったんです。だから今度こそ、という思いがあります。

──三河は主力選手が入れ替わる過渡期にあってチャンピオンシップ進出を逃しましたが、自力があるのは間違いありませんよね。

僕自身、このチームは個性の強い集団だと思っていて、さっきも言ったようにその力がうまくミックスされれば絶対に行けると思うんですよ。僕がキャプテンではないのですが、個性をミックスして良いチームになれるように、それぞれをフィットさせる架け橋になりたいんです。それができれば絶対に優勝できるチームだし、僕個人としても大きなチャンスをいただいたと思っています。そもそも僕より年上なのは(桜木)ジェイアールと川村さんだけなので、遠慮せずにやっていきたいです。

──『関西の選手』というイメージが強いのですが、ご自身ではいかがですか?

ずっと関西にいて、初めて出ることになったので、そこは完全にドキドキしてますね(笑)。

──根來選手の新天地での活躍を楽しみにしている方にメッセージをお願いします。

身体を張って泥臭いプレーで、すごい選手たちみんなを生かせるようなプレーでチームを盛り立てたいし、ディフェンスとかで良い流れを持ってこれるように。自分は縁の下の力持ち、みんなの架け橋になれるように頑張ります。優勝します!

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アメリカで『ヤニス・フィーバー』、アデトクンボと同じ名前の子供が増える傾向に

2019年6月13日 18:30 バスケット・カウント

写真=Getty Images

かつては『レブロン』や『カイリー』も人気に


今シーズンのMVP最終候補に挙げられているバックスのヤニス・アデトクンボは、人気も実力も兼ね備えた、次世代のNBAを担うスーパースターだ。その影響力はバスケットボールを超えた領域にまで及び始めている。

『USA Today』が伝えたアメリカ社会保障局の調査によれば、『ヤニス』という名前の人気が年々アップし、2015年にアメリカ国内で生まれて『ヤニス』と名付けられた子供は5名にも満たなかったそうだが、2018年には61名にまで増加したという。

著名人の名前を我が子に付けるのは珍しいことではない。ただ、近年で話題となった『ヤニス』はアデトクンボしかいない。それだけの影響力が彼にはあるということだ。


『USA Today』によれば、2011年のドラフト全体1位指名を受けたカイリー・アービングのファーストネームも、同年をきっかけに人気が上昇。2010年に生まれた『カイリー』はわずか27名だったのに対し、2011年には138名、そして2018年には1638名にまで急増。『カイリー』という名前はこの10年で約50倍に増えたそうだ。

では、現役最強選手であるレブロン・ジェームズはどうだろうか。彼がドラフト全体1位で指名された2003年の翌年から『レブロン』という名前の子供が増え始め、2007年には110人の『レブロン』がアメリカで誕生した。しかし、その年以降は年々減り始め、2018年に『レブロン』と命名された子供の数は32名だったとのこと。

1980年、日本では夏の全国高等学校野球選手権大会をきっかけに国民的人気を得た早稲田実業の荒木大輔にちなんで、生まれた息子に『大輔』という名前をつける親が急増し、『大ちゃんフィーバー』と呼ばれる社会現象を巻き起こした。それから26年後の2006年にMLBレッドソックスに移籍した松坂大輔は、その一人だ。

もしアデトクンボがシーズンMVPを受賞すれば、アメリカ、いや世界規模での『ヤニス・フィーバー』が巻き起こるかもしれない。

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cat_3_issue_oa-basket-count oa-basket-count_0_49764fe7ad44_積極補強のシーホース三河に決定打、リーグ得点王のダバンテ・ガードナーを獲得! 49764fe7ad44 49764fe7ad44 積極補強のシーホース三河に決定打、リーグ得点王のダバンテ・ガードナーを獲得! oa-basket-count 0

積極補強のシーホース三河に決定打、リーグ得点王のダバンテ・ガードナーを獲得!

2019年6月13日 12:15 バスケット・カウント

文=鈴木健一郎 写真=野口岳彦

2シーズン連続のB1得点王はまだ27歳で成長中


シーホース三河は今日、ダバンテ・ガードナーの獲得を発表した。

ガードナーは西宮ストークスを経てBリーグ初年度の開幕前に新潟アルビレックスBBに加入。新潟ではシーズンを重ねるごとにスタッツを伸ばし、絶対的なエースとして君臨した。

203cm132kgの重量級ビッグマンでありながら、ユーロステップも繰り出すフットワークと高いシュート技術を持ち、ニック・ファジーカスと並ぶBリーグの最強スコアラーとして活躍。常時オン2が可能となった今シーズンは、レギュラーシーズン全60試合に先発出場、平均プレータイム36分とほぼ出ずっぱりで、27.6得点を記録。2シーズン連続のB1得点王に輝くとともに、リーグのベスト5も初受賞した。

ガードナーはクラブを通じて以下のコメントを発表している。「シーホース三河は熱心なファンが支持してくれるクラブだと知られています。2019-20シーズンにそのクラブの一員になれることを非常に誇りに思います。今シーズン、戦うためにはファンの皆さまのエナジーが必要なので、更なる応援をお願いします。今シーズンはシーホース三河にとって素晴らしいシーズンになるでしょう。また、このクラブの一員になれることを楽しみにしています」

アイシン時代からの名門である三河は昨夏に中心選手である橋本竜馬と比江島慎が流出。その影響は大きく、今シーズンは若手主体に切り替えて戦ったもののBリーグになって初めてチャンピオンシップ進出を逃す結果となった。今オフはライバルがまだ様子見の状況にある中で、長野誠史、會田圭佑、根來新之助、川村卓也と補強を重ね、そして今回のガードナー獲得。戦力としてはリーグトップクラスに返り咲いた。あとは桜木ジェイアールと金丸晃輔、また昨シーズンにブレイクした岡田侑大といった既存の戦力とどのようなケミストリーを構築するかがカギになる。

優れた選手をただ揃えれば強いチームになるわけではないが、少なくともこの時点で三河はリーグの話題を独占するクラブとなった。シーズン終了から1カ月、早くも次の開幕が待ち遠しい。

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cat_3_issue_oa-basket-count oa-basket-count_0_ec8b5bb04575_NBAドラフトを待つ八村塁、有力候補だけが集まる『グリーンルーム』に招待される ec8b5bb04575 ec8b5bb04575 NBAドラフトを待つ八村塁、有力候補だけが集まる『グリーンルーム』に招待される oa-basket-count 0

NBAドラフトを待つ八村塁、有力候補だけが集まる『グリーンルーム』に招待される

2019年6月13日 11:42 バスケット・カウント

写真=Getty Images

運命のドラフトは現地6月20日に実施される


現地6月20日に行われるNBAドラフトが近づく中、『グリーンルーム』に八村塁が招待されたことが明らかになった。グリーンルームとは、指名予定の選手とその関係者が待機する場所のこと。ドラフトの上位指名が期待される選手だけが招待される。

指名を受けた瞬間の喜びの表情、家族とハグする姿、ステージに上がって球団のキャップをかぶり、NBAコミッショナーのアダム・シルバーと握手する様子は、後々まで引き合いに出されるNBAドラフトの名場面となる。その一方で、上位候補の選手が指名を受けられずに涙するシーンもドラフトのドラマとして伝えられる。

1位指名が確実とされるデューク大のザイオン・ウィリアムソンを筆頭にドラフト注目選手が集まるグリーンルームに招待されたことは、八村にとっては一つの栄誉。ただ、ドラフト予想で上位に来ること、グリーンルームに足を踏み入れることが目標ではなく、さらに言えば実際の指名順位が多少変動したところで大きな意味はない。実際にNBAでインパクトを残し、長く活躍することこそが一番の目標。指名順位も大事だが、チームの構想にしっかりと組み込まれ、その才能がさらに引き出される形で起用されるのが理想だ。ドラフトの日が楽しみでならない。

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