内野安打で二塁走者・塩見が一気に生還
10・11月度の『スカパー!サヨナラ賞』受賞選手が発表となり、セ・リーグはヤクルトの山田哲人選手が、パ・リーグはロッテの岡大海選手が、それぞれ2度目の受賞となった。
2018年の6月度以来、2度目の受賞となった山田は、10月7日に神宮で行われた対巨人戦の9回裏、0-0で迎えた二死二塁の場面で遊撃内野安打を放つと、二塁走者の塩見泰隆が一気に本塁へ生還し、劇的な幕切れを飾った。
ヤクルトは投手陣が得点を許さない一方で、打線が沈黙。
無安打のまま9回を迎えると、一死後に塩見が初安打を放って出塁し、二盗を決める。
二死二塁で打席に入った山田は、巨人の守護神・ビエイラが投じた161キロの直球に反応。
詰り気味の打球に巨人の遊撃手・坂本勇人も前に出て一塁に送球するが、山田の全力疾走が実り、内野安打に。
この間に一塁走者の塩見が三塁を回って一気に生還し、劇的な幕切れを飾った。
今回の受賞を受け、
「決していい当たりとは言えないですけど、本当にみんなの思いも背負っていましたし、全力疾走した結果だと思います」
とコメント。
「あとは、その前に塩見が盗塁も決めていますし、素晴らしい走塁をしてくれたので、そのお陰でこういう賞をいただけたのかなと思います」
と続け、昨日の試合でも好走塁を見せた頼れるリードオフマンに感謝した。
サヨナラの場面では、状況によるものの
「どちらかというと走者を返すぞいう意識はあまりないかもしれない。とにかく自分が塁に出て、ヒットを打ってという形をイメージしている」
と言い、
「決めてやろうというときもあるけど、決めてやろうという場面と、しっかりつないで後ろに回そうという気持ちと、場面場面で自分の気持ちをコントロールしながら打席に立っている」
ことを明かした。
また、自身の全力疾走については
「全力プレーは当たり前の話なので、特にどうこう言うことはない」
としつつも、
「気持ちという部分で、気持ちだけでどうこう変わる世界ではないとは思いますけど、ヤクルトというチームは気持ちを大事にしていこうと、監督・コーチから常々言われてきたので、それがひとつの勝利を生んだのではないかと思う」
との見解を示した。
なお、受賞選手には、スカパーJSAT株式会社からトロフィーと賞金30万円が贈られる。
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