“その気”になったヤクルトの強さ
セ・リーグ首位をひた走るヤクルトが10月負けなしの5連勝。
6日の試合も相手先発のC.C.メルセデスに苦労しながら、サイスニードが5回無失点と試合を作ると、直後に打線も中村悠平の適時二塁打などで援護。
6回以降は継投で巨人打線を封じ、3-0の完封リレーで快勝した。
追われるプレッシャーに負けることなく、目の前の1試合1試合をしっかりと勝ちきっている現在のヤクルト。
6日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説陣は、なによりも選手個々の「全力プレー」を強さの秘訣として挙げた。
岩本勉氏は、
「スワローズの選手たちが“その気”になっている」
とチーム全体が優勝を目指して一致団結している点を強調しつつ、
「それぞれの選手の頑張りはもちろん、心のつながりも感じられる。それが本当の打線だなと感心する」
とコメント。
同じく番組に出演した齊藤明雄氏も、
「きのう(5日の試合)も村上の併殺を阻止するヘッドスライディングがありましたけど、この日も好守に阻まれそうなところを全力で内野安打にしましたよね」
と主砲・村上が見せる全力疾走について言及。
つづけて、
「ほかにも、先制点の場面ではオスナが一塁から一気の生還。もう少し膝を上げてくれ…という感じもありますが、もう“激走”ですよね」
と、助っ人にも全力プレーの姿勢が浸透している点を強調した。
思えば8回に挙げた3点目も、二死走者なしから青木宣親が二遊間への深いゴロを打ち、打球は坂本勇人のグラブに収まったものの、送球との競争に勝ってもぎ取った内野安打が口火。
若き主砲も、海を渡ってやってきた大砲も、大ベテランも、試合に出る選手は全員が全力プレーを怠らない。
その徹底された姿勢が、ヤクルトの快進撃を支えている。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』
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