iOS 13が9月20日にリリースされ、約1ヵ月が経過した。iPhone 11シリーズを購入したユーザーだけでなく、iPhone 6s/SE以降でもアップデートできるので、利用している人も多いだろう。
いろいろと見た目や操作方法が変わっているが、アップルらしく直感的に利用できるので適当に使い続けている人も多いはず。逆に、新機能も多く搭載されたのだが、設定が隠れていて存在に気がついていないことが多い。そこで今回は、iOS 13の新機能と活用法を10個まとめて紹介しよう。
【iOS 13の便利テク その1】 写真と動画の両方で水平・垂直方向の補正が可能に
スマホで適当に写真を撮ると水平が取れておらず、斜めになってしまうことがある。さらに、建物などを見上げて撮影すると、ビルが傾いて写ってしまうことも。iOS 13ではこれらの補正を超手軽にできるようになった。
【iOS 13の便利テク その2】 目に優しい黒を基調としたダークモード
iPhoneの画面は基本的に白ベースのライトモードだったが、ダークモードも選べるようになった。黒ベースの配色で、暗い場所で利用していても目に優しい。筆者は、アップデートした日からずっとダークモードで利用している。
「設定」から「画面表示と明るさ」の「外観モード」で「ダーク」を選択すればいい。「自動」をオンにすると、日が出ている間はライトモードに、日が落ちている間はダークモードに自動的に切り替えてくれる。
【iOS 13の便利テク その3】 リマインダーアプリがToDo管理に使いやすくなった
「リマインダー」アプリがリニューアルした。UIが刷新されただけでなく、リストやサブリストでカテゴリーを管理しつつ、多数のタスクを登録できるようになった。画像を添付できるので、たとえば振込用紙を撮影して「コレ払う」と登録するだけでもいい。
リマインドも、指定日に通知するだけでなく、指定場所やメッセージ送信時なども選べる。オフィスに到着したら知らせてくれるとか、指定した人とメッセージでやりとりしたら通知を出すといったことが可能だ。
【iOS 13の便利テク その4】 ワイヤレスマウスを接続して利用する
ついにiPhoneでマウスが利用できるようになった。Bluetoothで接続してもよし、カメラアダプターを利用して有線でつなぐもよし。まずは、「設定」の「アクセシビリティ」から「タッチ」を開き、「AssistiveTouch」をオンにする。その後、ワイヤレスマウスであれば、Bluetoothの設定画面でペアリングすればいい。
丸いターゲットの形をしたマウスポインターが現れ、マウスで操作できるようになる。クリックすればタップ、右クリックするとカスタムアクションを表示できる。
【iOS 13の便利テク その5】 未登録の電話番号からの着信を拒否する
フリーランスで働いている人は見知らぬ電話番号からかかってきた電話も積極的にとらなければならないが、無意味な営業電話も一定数混じってくる。登録先以外からほとんど電話されることがないなら、登録されていない電話番号からの着信を拒否するのも手だ。
「設定」の「電話」から「着信の消音および着信拒否した連絡先」の「不明な発信者を消音」をオンにすればいい。登録されていない番号や非通知で電話がかかってきても音が鳴らず、留守番電話に繋がるようになる。iPhoneの画面には不在着信の通知が表示されるだけだ。
【iOS 13の便利テク その6】 Suicaの履歴や残高を確認する
iPhone 7以降のiPhoneでは、Suicaなどの交通系ICカードに記録されている履歴や残高を読み取れるようになった。
「Japan NFC Reader」や「ICカードリーダー by マネーフォワード」「バスNAVITIME」などの対応アプリを利用するが、カードをiPhoneにくっつけるだけで読み込めるのが面白い。残高を確認したり、取引をCSVにしたりと今後は活用の幅が広がりそうだ。
【iOS 13の便利テク その7】 Safari単体で縦長キャプチャーを撮ってPDFファイルにできる
気になるウェブページを保存しておきたいことがある。ブックマークや「あとで読む」サービスではなく、ファイルとして保存しておきたい場合だ。キャプチャーすれば画像で残せるが、これまではディスプレーに表示されている領域しか保存できなかった。しかし、iOS 13では全画面を保存できるようになったのだ。
ウェブページをキャプチャーすると、左下にサムネイルが出るのでタップする。編集画面が開くので「フルページ」をタップすればいい。他に編集作業をしなくていいなら左上の「完了」をタップ。ポップアップメニューから「PDFを“ファイル”に保存」をタップし、任意の場所に保存すればいい。
【iOS 13の便利テク その8】 リンク先をチラ見して開くかどうか確認できる
Safariの新機能で、ウェブページのリンクを長押ししていると、リンク先のサムネイルがポップアップで表示されるようになった。3D Touchに対応しているiPhoneでは以前も表示できたのだが、iOS 13では、非対応iPhoneで可能になったのだ。
ポップアップを見て、新規タブで開いたり、リンク先のファイルをダウンロードしたり、リーディングリストに追加したりできる。開きたくない場合は下にスワイプして元の画面に戻ればいい。
【iOS 13の便利テク その9】 3本指のジェスチャー導入で長文入力がラクに
文章のコピー/カット/ペースト操作や、取り消しややり直しなどする際、タッチ操作でメニューをたどるのはなかなか手間がかかる。端末をシェイクして直前の操作をひとつ取り消す機能などはあったが、実用的ではなかった。
そこで導入されたのが、3本指ジェスチャーだ。3本指を開いた状態でタッチしてすぼめるようにピンチ操作をすると、コピーになる。2回連続ピンチするとカットになる。ペーストする場合は、逆に3本指をすぼめた状態から広げるピンチアウト操作をすればいい。取り消しをする場合は3本指で左にスワイプし、やり直す際は同じく3本指で右にスワイプする。筆者は、この3本指左スワイプの取り消し操作をヘビーに活用している。
【iOS 13の便利テク その10】 モバイルデータ通信量を適切な範囲で節約する方法
iOS 13には「省データモード」が搭載された。これは、バックグラウンドでの通信を制限して、データ通信量を節約してくれる機能だ。契約している通信プランの容量が乏しかったり、通信環境が悪くて通信速度を最大限に活用したいときに利用できる。
省データモードをオンにすると、アプリのバックグラウンド更新や自動ダウンロード、自動バックアップなどがオフになる。iCloud写真が一時停止になり、FaceTimeの通話や音楽などをストリーミング再生する際のクオリティーを抑えるようになる。
以上がiOS 13の新機能10選となる。iOS 13は不具合も多く報告されいたが、細かいアップデートが行なわれ、今はほぼ問題なく利用できる。まだ体験していない人は、ぜひアップデートして、最新環境でiPhoneを使い倒して欲しい。