手のひらサイズでiPhoneケースに収納 +Styleのドローン「SELFLY」
オッサンもオッサン的承認欲求を備えており、オッサンなりにSNS映えする写真や動画を投稿したいものです。でもどんなに手が長くても、または自撮り棒などを駆使しても、どうしてもオッサンの顔が写真のなかで一定の面積を占めることを避けられません。筆者を含めたそんなオッサンたちにもってこいのセルフィー用アイテムが、iPhoneケースに装着できるドローン「SELFLY」です。
SELFLYは本体サイズが約141×72×10mm、重量が約68gの小型・軽量ドローン。かるーく200gを切っており「改正航空法」の規制対象外なので、比較的さまざまな場所で飛行させることが可能です。
SELFLY最大の特徴は、iPhone X/XS/XS Max専用ケース(2280円)がオプションとして用意されており、つねにiPhoneの背面に装着して携帯できること。思い立ったときにすぐに飛ばせるわけですね。スパイ道具的でたまりません!
実際に飛ばす前に基本スペックを押さえておきましょう。搭載されているカメラの視野角は70度で、撮影範囲は0.5m~2m(推奨)/15m(対応)。解像度は静止画2560×1440ドット(JPEG形式)、動画720p(MP4形式)です。
対応高度は15mですが、なぜか後述の専用アプリでは10mまでしか設定できません。バッテリー容量は500mAhで、最大4.5分間の飛行が可能です。
対応OSはiOS 8~13。端末装着用のケースは用意されていませんが、Android 5.0.2以降にも対応しています。
運動性能はそんなに高くないが すぐに飛ばせる気軽さがいい
さて、実際に飛ばしてみたところ、あまり運動性能は高くないというのが率直な感想。SELFLYはフライト設定から「ALTITUDE RANGE(高度範囲)」と「SPEED RANGE(速度範囲)」を設定可能ですが、SPEED RANGEを「FAST」に設定しても前後左右への移動速度は人の歩行速度程度。また、その場で旋回させようとしても、渦巻き状に移動して位置がずれていってしまいます。軽やかな飛行を楽しむドローンではないですね。
これはSELFLYで撮影した動画。プロペラガードを装着し、速度のみ「FAST」に設定しています。それほど移動速度が速くないことと、旋回時に位置がずれていることがわかります。プロペラガードをはずせば、ある程度運動性能が高くなる可能性はあります
画質は筆者の仕事部屋で撮影した画像でご確認ください。実は秩父の山中で1回、さいたま市の公園で1回写真撮影を試してみたのですが、どちらの場合でもシャッター音は鳴ったのに、なぜかiPhoneに写真が記録されていませんでした。
ちなみに操作・撮影用アプリ「AEE SELFLY」は最新版が5ヵ月前に提供開始されたバージョン1.1.1。原因は見当がつきませんが、もしiOS 13との互換性などに起因するのであれば、早急にアップデートが提供されることに期待したいところです。
SELFLYは運動性能よりも携帯性を重視したドローンです。正直、画質もそれほど高くはありませんが、iPhoneと一緒につねにドローンを携帯できるという点には、スパイ道具のようなロマンを感じます。
ただし、今回はアプリに不安定さがありました。iPhone、アプリ、SELFLYを再起動しても改善は見られなかったです。もし購入を検討するなら、アプリがバージョン1.1.1以降にアップデートされているか事前に確認することをオススメいたします。