cat_16_issue_oa-asahikids oa-asahikids_0_659dd78340fb_「命育」の授業をはじめましょう~性と命に向き合う力を育む教育 659dd78340fb 659dd78340fb 「命育」の授業をはじめましょう~性と命に向き合う力を育む教育 oa-asahikids 0

「命育」の授業をはじめましょう~性と命に向き合う力を育む教育

2019年7月3日 08:30 命育

「命育(めいいく)」とは

性を学ぶことは、命を学ぶこと。

 「命育」とは、子どもたちが、性や妊娠・出産などを含む命についての正しい知識を身につけ、「自ら性や命と向き合う力」をはぐくむ教育です。

 専門家(医師や助産師、教育関係者)とママクリエイターが、性に興味をもちはじめるお子さん(幼児・小学生・中学生)を持つ、お父さんお母さんに向けて性教育のノウハウ・方法をお伝えし、お子さんと、ポジティブに、性や命に関してコミュニケーションをしていただくことを目的としています。

1.目指す世界

 子どもたちが、性のみならず、妊娠・出産などを含む「命」に関する正しい知識をみにつけ、「性と命に向き合う力」を育むことができる社会の実現を目指します。

2.ミッション

 大人と子供の「性と命に向き合う力」を育む教育=命育(めいいく)を普及すべく、医師監修による専門的な性の知識を、「性教育ノウハウ」という形に変えて発信し、大人と子供が、ポジティブに性のコミュニケーションをとる機会を創出します。

3.命育のスタンス

 私たちは、子育てや、教育と同じように、「性教育に正解はない」と考えています。性教育も、十人十色。子供の年齢や性格、親子関係や環境によって、その方法は様々であっていい。命育では、性知識や性教育について「間違っていること」を明確にし、色々な性教育ノウハウを発信します。ぜひ、肩肘はらず、お父さん、お母さんのやり方に合う方法を、みつけてみてください。


私たちの思い

 私たち命育メンバーは、特技や背景は異なりますが、6名全員が母親であり、Web制作スキルを持つクリエイター。子供たちの将来が、キラキラしたものであるために、クリエイティブとウェブの力で世の中の課題を解決したい、そんな思いで、集まりました。

掲げたテーマは、「性教育をポジティブな文化に!」

 いまの子供たちは、インターネットで簡単に性の情報に触れられるにも関わらず昔と変わらず、性教育がタブー視され続け、大人(学校・家庭)自身が、性教育の仕方を知らない日本。

 誤った性知識、若者で増えている性感染症、SNSやアダルトサイトトラブル、低年齢の妊娠…etc 大人が知らないうちに、子供たちは性のリスクと隣り合わせです。

 大人たちから、自分たちの言葉で、子供たちに「性」を伝えることで、そうしたリスクを、少しでも減らせると考えています。さあ、大人も、子供も、男の子も、女の子も、大切な「命」の授業をはじめましょう。
    *      *
 子どもに、性にかんする質問をされたら、上手に答えられる自信がありますか? 具体的なノウハウやアドバイスを隔週で紹介していきます。

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cat_16_issue_oa-asahikids oa-asahikids_0_b2dc54541a38_「私はできる」で奇跡起こせる b2dc54541a38 b2dc54541a38 「私はできる」で奇跡起こせる oa-asahikids 0

「私はできる」で奇跡起こせる

2019年7月1日 08:30 朝日中高生新聞

「ビリギャル」小林さやかさんが中学生に講演

 偏差値を1年半で30から70に上げ、慶応大学に合格した経験をまとめた書籍が大ヒットしたことで、「ビリギャル」と話題になった小林さやかさん(31)。

 ウェディングプランナーなどの仕事を経て、今は大学院で教育学を研究しています。

 著書『キラッキラの君になるために ビリギャル真実の物語』(マガジンハウス)の刊行をふまえて17日、東京都足立区の区立第一中学校で講演会を開きました。
 
 テーマは「ビリギャルは何が違ったのか」。

 小林さんはまず、母親の存在をあげました。

 小林さんは中学生の時、たばこを持っているところを先生に見つかりました。

 学校から呼び出された母親は、先生に謝るとともに「こんなに友達思いで良い子います?」と言ったのです。 

 「『何があっても自分だけは絶対に味方だと、さやかに知ってもらうチャンス』と思ったそうです。この年になって改めてすごいと思います」

 さらに、大学受験へ背中を押した塾講師の坪田信貴さん(「ビリギャル」を世に広めた書籍の著者)との出会いも大きかったといいます。

 「私を見た目で判断せず、話を聞いてくれました。大学合格のために『僕の言ったこと、全部できる?』という言葉に、ワクワクしたのを覚えています」 

 こうした経験をもとに分かったのは、自分には価値があると信じられる「自己肯定感」の大切さ。

 「私ならできると飛び込む勇気が大切なんです」。

 そのために、ワクワクする目標を設定する、根拠のない自信を持つ、目標を周りに言いふらすなど具体的な方法を伝授しました。

 「『ビリギャル』はみんなに起きる奇跡です」 

 小林さんの講演を聞いて、西澤拓音さん(3年)は「自分をほめる姿勢をとり続けてきたので、それが間違っていないと自信がついた」と話していました。(松村大行)

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cat_16_issue_oa-asahikids oa-asahikids_0_4ca862fb79dc_シゴトファイル 産業デザイナー 4ca862fb79dc 4ca862fb79dc シゴトファイル 産業デザイナー oa-asahikids 0

シゴトファイル 産業デザイナー

2019年7月1日 08:30 朝日中高生新聞

親子の安心・安全守れる製品を

オージーケー技研 国内営業部 坂口裕哉さん(31)
 産業デザイナーは、自動車や自転車など工業製品のデザインを手がける仕事です。

 坂口さんの職場があるのは、全国でトップクラスの工場数を誇る「ものづくりのまち」東大阪市。

 従業員120人ほどの会社ですが、誰にも負けない分野があります。

 国内シェア7割を占める自転車用のチャイルドシートです。 

 3月に発売されたのが、坂口さんがデザインを担当した「グランディア」です。

 特長は子どもの頭を守る部分。270度囲む部品が取り付けられ、転んでも子どもの頭を守ってくれそうです。 

 開発のきっかけは、ユーチューブで自転車事故を再現した動画を見たことです。

 子どもの人形の頭が地面に打ちつけられていました。自身も5歳と1歳の娘がいる父親です。

 娘たちを自転車に乗せて保育園の送り迎えをし、雨の日に転んでいる人を見ることもありました。

 「屈強なお父さんだったら踏ん張れても、華奢な人だったら? 
 
 一度バランスを崩すと持ちこたえるのは難しい。子どもの命を守る商品をつくらなくては、という意識が高まりました」 

 苦労したことの一つが、安全性を確かめる作業です。

 転倒時に与える衝撃を数値化させるため、会社は数千万円かけて衝突実験装置を新たにつくりました。

 1年ほど試験を重ね、頭部分の側面の長さなどを決めていきました。
 
 「みなさん、お子さんのことを大事に思っている。でも、自転車に子どもを乗せてこけたら命に関わることを、あまり想像されません。『安心・安全』に着目して商品を選んでいただけたら」

 坂口さんは「勉強の成績は後ろから数えるほうが早い」という中高生時代を送りました。

 唯一熱中したことがデザインでした。今の仕事でも発泡スチロールや粘土を使い、商品の色や形を考えるのは「何時間でもできます」。 

 利用者から「子どもをチャイルドシートに乗せて自転車に乗るのが、一番楽しい時間」と言われることもあります。

 「それは危険であれば言えないこと。将来は、安心・安全に加え、親子がコミュニケーションを取る助けになる商品をつくりたい。チャイルドシートに子どもを乗せ、休日にあてもなくサイクリングできたらすてきですね」(中塚慧)

仕事の極意

①楽しむ
 仕事はすべて楽しめることでなくても、「ここは楽しめそう」というところを探す
②得意不得意を把握
 得意なところは伸ばし、苦手なところは人に助けてもらう
③社会のことを考える
 商品を通して社会をどうよくできるか、という視点を持つ

ターニングポイント

美術好き!を突きつめ
 美術だけは好きだった高校2年の時。好きなことを生かせる仕事はないかと調べ、商品の色や形を決められるデザイナーを知りました。

 芸術系の大学に進もうと決め、入試のためにデッサンの塾に通いました。1日8時間くらいリンゴやイモを描いていました。自分からやりたいことを切り出したのは初めてで、親も応援してくれました。

これだけは!アイテム

発泡スチロール(手前左)、やすり(手前右)、粘土(左奥)。試作の時は発泡スチロールをやすりで削り、形をつくっていきます。

後輩へメッセージ

しんどいのは合わないから?
 成績で「オール5」をめざすのもすてきですが、僕は一つ得意なものを追求して、それが仕事に結びつきました。

 しんどいことを努力してやっているのは、実は「合っていない」ということかもしれません。

あゆみ
1988年、和歌山市生まれ

■ 小学校時代
「宿題を忘れてしかられるような子」だったが、図工が好きだった。絵を描いたりゲーム台を作ったりした

■ 勉強も運動も不得意な中高時代
和歌山大学教育学部附属中学校へ。進学校だったが「勉強も運動も、あまり好きではなかった」。飛翔館高校(現・近畿大学泉州高校、大阪府岸和田市)へ進学。原付きスクーターに乗るのが楽しみだった

■ 大学時代
大阪芸術大学デザイン学科に進学。中高生のころと違い「勉強がめちゃくちゃ楽しかった」。授業以外でも、図書館でデザインの歴史などの本を読みあさっていた。雨上がりに大量に捨てられるビニール傘を減らしたいと、卒業制作で「折れにくい傘」を考案。毎日・DAS学生デザイン賞「金の卵賞」入選

■ 2011年
オージーケー技研(本社・東大阪市)に入社。開発部に所属。18年に国内営業部に異動し、商品のプロモーションやマーケティングを担当 

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頬であいさつ じっくり食事楽しむ

2019年7月1日 08:30 朝日中高生新聞

知りたい! 行きたい! 留学リポート

フランス、ランス市

川崎健士朗さん(静岡・高校3年)
 フランスには「Bisous(ビズ)」の文化があります。

 チークキスのことで、フランスでの友人や家族との日常的なあいさつです。

 パリや留学先である北部のシャンパーニュ地方では、チークキスの回数は2回ですが、地域によってはなんと!4回のところもあります。

 毎朝、学校に行くとまず友人たちとするのはビズです。「 ça va?(元気?)」と言いながらチークキスをします。

 男友だちとはビズではなく握手が一般的ですが、それでも親しい男友だちだとビズであいさつをします。学校が終わった後も同じです。 

 留学してから大きな戸惑いや困難はありませんでしたが、日本の文化では握手さえあまりしないので、やはりビズにはある程度の慣れを必要としました。

 ただ、毎日やっているうちに余裕をもってビスができるようになりました。 

 フランスを選んだのは、元々フランスの文化が好きで、現地での暮らしを体験したいと思ったからです。

 当初はアメリカやカナダなどと迷いました。英語が母国語でない国に長期滞在してうまくやっていけるだろうかという不安はありました。

 しかし、英語圏以外の文化を体験できる良い機会となっています。 

 実際に生活してみて一番感じる違いは、時間感覚です。

 特に違うのがディナーの時間です。フランス人は食事に時間をかけるので、友人などを迎えてのディナーはとても長くなります。

 食事の前の軽食だけでも1時間ほどかかることもあります。

 そしてメイン、デザートと、料理と会話を楽しみます。

 総じて、フランス人は時間の楽しみ方が非常に上手だと思います。 

 日本では味わえないものの一つに街並みがあります。

 ランスの街の中心部に位置するノートルダム大聖堂は、歴代の国王の戴冠式が行われてきたところで、パリのそれよりも大きく、国内でも有数の建築物です。

 また、留学生活で初のバカンスでホストファミリーと一緒に行ったロワール地方では、多くの城をめぐることができました。 

 一方で、日本の文化もたくさん見つけました。マンガやアニメだけでなく、日本食や和服など、非常に多くの日本の文化が入りこんでいます。

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cat_16_issue_oa-asahikids oa-asahikids_0_7a5bef015b38_英語、どう向き合う? 来年度から5、6年生で「教科化」  7a5bef015b38 7a5bef015b38 英語、どう向き合う? 来年度から5、6年生で「教科化」  oa-asahikids 0

英語、どう向き合う? 来年度から5、6年生で「教科化」 

2019年7月1日 08:30 朝日小学生新聞

 来年の4月から、小学校で本格的に「英語」がとり入れられます。学校によってはすでに実施しているところもあります。

 どのような心構えで取り組むといいのでしょうか。

 NHKラジオ「基礎英語2」の講師を務める明海大学の高田智子教授(英語教育)に聞きました。(編集委員・沢辺雅俊)

楽しみながら「気づき」重視

 ――新学習指導要領では5、6年で英語が「教科」になり、小学校で600~700語を学ぶなど「高度」になる感じですね。

 高度になるというよりも、これまで「文字はアルファベットに触れる程度」と慎重だった姿勢が、ゆるめられたという印象です。

 国際的に見ても単語数もひかえめです。ある調査では中国、韓国、台湾の小学校の英語の教科書で共通して出てくる単語数は千近く。

 700語といっても、聞いてわかる・読んでわかる(話せなくても書けなくてもいい)「受容語彙」と、話せる・書ける「発信語彙」をあわせた数です。

 ――小学生は、どう取り組んだらいいですか。

 授業は、英語を使って先生や友だちと活動することが中心です。楽しみながら積極的に参加しましょう。

 実際に使って知識を定着させていくのが重要です。

 100パーセントわからなくても気にしない。聞きつづけていると、何となく意味がわかることが多いからです。

 授業では同じ表現をくり返し聞いたり、話したりするうちに、あるパターンに気がついたり、日本語とのちがいを発見したりするでしょう。その「気づき」を大事にしてほしい。

 たとえば「scientist(科学者)やpianist(ピアニスト)といった具合に『人』にかかわることはistで終わる語が多い」と気づきます。これらの気づきが中学で知識として整理されると、納得するはずです。

日常で触れる機会をたくさん

 ――ほかにアドバイスはありますか。

 教室のなかだけで、あるレベル以上の力がつくとは考えないほうがいい。

 英検2級以上の合格者では、テレビやラジオの番組など、教室外で勉強する人の割合が高いという調査もあります。

 生涯にわたって主体的に学ぶ態度が望まれます。

 日常でも英語に触れる機会はたくさんあります。駅にはさまざまな英語の表示があり、アナウンスも耳にします。

 「~car No.4~」と聞いて「carって車両にも使うんだ」と気づくこともあるでしょう。生の英語に触れることで、どんな場面で使われるのか、わかるようになります。

 ――保護者は、どう向き合えばいいのでしょうか。

 子どもが英語に触れる機会をたくさんつくってほしい。その意味でラジオなどの語学番組はおすすめです。

 ストーリーのおもしろさに引きこまれ、家族で聞きつづけるという例が少なくありません。小学生は「基礎づくり」の時期。「○級取得」など、やみくもに実利を求めないことです。

【小学校での英語】

 2020年度から全面的に導入される新学習指導要領では、英語に親しむ「外国語活動」が3、4年生からとり入れられる。

 これまで「外国語活動」が行われてきた5、6年生は正式な教科の「外国語科」になる。

 移行期間としてすでに始まっていたり、以前から熱心に取り組んでいたりする学校もある。

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cat_16_issue_oa-asahikids oa-asahikids_0_93c5d5da8653_10代の繊細さと力強さを黒板に 93c5d5da8653 93c5d5da8653 10代の繊細さと力強さを黒板に oa-asahikids 0

10代の繊細さと力強さを黒板に

2019年7月1日 08:30 朝日中高生新聞

 高校生たちが黒板を巨大なキャンバスとして、チョークで描き出したアート作品のコンクール「日学・黒板アート甲子園」の、今年の入賞作品が決まりました。

 高校生部門への応募総数は過去最高の88校の145点。受賞作品の一部を紹介します。

 入賞の常連校のメンバーに、黒板アートのコツも教えてもらいました。(八木みどり)

料理の質感 試行錯誤

【最優秀賞】福島県立会津学鳳高校美術部 「おせち料理」
 最優秀賞は、福島県立会津学鳳高校(福島県会津若松市)美術部の2年生5人で描いた「おせち料理」。

 タイトルそのままに、黒板全体を、おせち料理の重箱を広げた状態に見立てて数々の料理を描きました。

 題材を決めるに当たり、過去の入賞作品を研究したという5人。

 長谷川藍さんは「動物は多いけど、食べ物は少ないのでは……ということと、黒板の長方形をそのまま生かしたいと考え、おせちを選びました」。

 佐藤有珠さんは「だて巻きのふわふわ感や、煮しめの素材感など、料理の質感を表現するのが難しかった」と振り返ります。

 黒板アートには今回が初挑戦。色をどう重ねて、きれいに発色されるかなど、試行錯誤の連続だったそうです。

 メンバーそれぞれ、描き方に個性があるので、一つの作品として最終的に統一感を持たせることにも苦労したそうです。

 10日間ほどかけて完成させた力作。

 コンクールへの応募のために写真撮影をした後は、作品は全て消してしまうという学校が多い中、学鳳高では少なくとも7月ごろまでは作品を保存する予定だといいます。

 最優秀賞を受賞し、長谷川さんは「もう、永久保存したいくらいです」。

 技術面でさまざまな苦労があったことから、佐藤有珠さんは「来年は、挑戦してみたいという後輩がいたら、サポートに回り、私たちが学んだことを伝えていきたいです」と話しました。

感情、動きを描き出す

【優秀賞】埼玉県立大宮光陵高校・Emotion quartetto 「蛸の憤怒」
 優秀賞に選ばれた作品の一つ、「蛸の憤怒」を描いたのは埼玉県立大宮光陵高校(さいたま市)3年生の4人組「Emotion quartetto」。前回大会では最優秀賞に選ばれている実力チームです。

 「ヌメヌメしすぎ」「割と無理」など、悪口が書かれた黒板を見つけたタコが、怒って黒板を勢いよく蹴破ってきた……という場面を描いたユニークな作品です。

 普段から仲が良いという4人。大髙聖依さんは「黒板アートを通して、人と一緒にものを作る喜びを感じました。

 そういう出会いをくれた黒板アートに感謝しています」。おしゃべりをして、ふざけ合いながら完成させた作品です。

 小田切春璃さんは「ドンチャン騒ぎながら4人で過ごした時間があるから、高校生活のいい思い出になりました」と話しています。

 光陵高からは、ともに3年の大井歩珠さん、遠藤理那さんによる「日本」も、審査員特別賞に選ばれています。

入賞常連校に聞く制作のヒント

チョーク40種類以上を使い分け
 大宮光陵高は、2016年にコンクールが始まって以来、毎回入賞作品を出している強豪校。制作技術の一部を教えてもらいました。

 チョークはチョークでも、原料が異なると質感が違い、メーカーによっても微妙に使い心地に差があるそうです。光陵高が使ったチョークは40種類以上!

 同じ「白」でも、炭酸カルシウムからできているものは硬いので細い線を描くときに。

 石こうカルシウムからできたものは、軟らかいので広い面積を塗りつぶすのに向いているといい、描くものによって適宜、使い分けるのだそうです。

 絵の具と比べて色数が限られるチョークですが、異なる色のチョークを使って線を格子状に重ねていく「ハッチング」という技法を使えば、自在に色を生み出すことができるといいます。

 例えば、肌の色を作りたいなら黄色と白色、オレンジ色を重ねていきます=(1)。

 指やブラシでぼかせば、より自然に=(2)。

色を重ねるバランスを変えれば、グラデーションも表現できます=(3)。

 「蛸の憤怒」で、タコが飛び出してくる時の水しぶきの描き方にも工夫が。チョークを砕いて水に溶かしたものを筆に付け、黒板にしぶきを飛ばしています。

 細かい部分の修正には綿棒を使用。黒板というキャンバスの大きさからは想像できないほど、繊細な作業を経て作品が生み出されています。

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cat_16_issue_oa-asahikids oa-asahikids_0_72f7f11824ef_ヒャダ兄さん「やる気のない後輩をしかれない…」 72f7f11824ef 72f7f11824ef ヒャダ兄さん「やる気のない後輩をしかれない…」 oa-asahikids 0

ヒャダ兄さん「やる気のない後輩をしかれない…」

2019年7月1日 08:30 朝日中高生新聞

 部活の先生に「2年も、1年にキレた方がいい」と怒られました。1年生はやる気がなく言いたい放題でバラバラだけど、しかれません。どうすればいいのでしょうか?【Hさん/中2・女子】

部を守るため、威嚇&理路整然と

 気持ちはよくわかりますよ! 俺は末っ子で人を怒るという経験をしてこなかったのね。だから人を怒る方法がわからなかったんだよなー。

 怒るのはとても精神力を削られる行為なんだよね。相手に嫌われるんじゃないかという恐怖もあるし、何より興奮するからドッと疲れちゃう。

 だから避けてしまうんだけど、あなたはその身勝手な後輩ちゃんたちに怒る義務がある。なぜなら部活という集団に所属しているから。それは先輩としての責任なんだよ。しからないで放置していたら部活がどんどん崩壊していく。なので、しかりましょう。

 で、具体的なしかり方なんだけど、とても簡単なんだよ。どんなに自分のことをナメてる相手でも、こっちが明らかに怒ってたらビビるんだよ。

 まず、最初だけ大声で威嚇! でも感情に支配されちゃいけない。その後はゆっくりと真剣な顔で目を見ながら理屈っぽくしゃべる。ナメて逃げようとしたら威嚇! これ、怖いよー。

 感情に任せたら伝わらないからNG。理路整然と、相手の逃げ道を妨害したしゃべり方でしかってみよう。きっとしかった後の自分自身のこと、もっと好きになると思うよ!

    *    *
ヒャダイン(本名・前山田健一)。音楽クリエーター。1980年生まれ。京都大学卒業後、本格的な音楽活動をスタート。さまざまなアーティストに楽曲を提供し、自身もタレントとして活動している

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cat_16_issue_oa-asahikids oa-asahikids_0_054b8cf6a8c3_憧れの歌舞伎デビュー 054b8cf6a8c3 054b8cf6a8c3 憧れの歌舞伎デビュー oa-asahikids 0

憧れの歌舞伎デビュー

2019年7月1日 08:30 朝日小学生新聞

気軽に楽しむ伝統芸能

 歌舞伎や落語、能、狂言。日本の伝統芸能は決して難しいものでも、古くさいものでもありません。

 中でも歌舞伎は華やかな衣装とドラマチックな物語で、いつの時代も人々を魅了してきました。朝日小学生新聞ママ読者リポーター(以下、朝ママ読者リポーター)が憧れの歌舞伎座で、歌舞伎を堪能しました。

 歌舞伎の殿堂、東京・銀座の歌舞伎座。5月下旬、平日にもかかわらず、入場を待つ人の列ができていました。

 この日は朝ママ読者リポーターが歌舞伎を体験。歌舞伎の音声ガイドなどを行う鈴木多美さんの案内でいざ劇場にまいります。

 「まずはお弁当を買いましょう」と鈴木さん。3、4演目あり、上演時間が4~5時間にも及ぶ歌舞伎では、休憩時の食事も楽しみの一つ。劇場内には食堂もあります。

 開演前に演目の内容が書かれた「筋書」を購入したり、見どころを音声で解説してくれるイヤホンガイドを借りたりすると、より理解が深まります。

特別なマナーは必要なし

 準備をすませて3階席に着くと、「想像より舞台が近くて、花道も見えます。着物やスーツの人もいれば、普段着の人もいますね。観劇中に気をつけるマナーはありますか?」と朝ママ読者リポーターが尋ねます。「携帯電話の電源を切って、私語はしない。普通の舞台やコンサートを見る時と変わりませんよ」と鈴木さん。

 歌舞伎座では月ごとに興行が変わり、多くの場合は午前11時からの「昼の部」、午後4時半からの「夜の部」で演目が異なります。

 この日は昼の部を観劇。親のあだ討ちを描いた「寿曽我対面」、市川海老蔵さんが弁慶を演じる「勧進帳」、町火消しと力士とのけんかを題材にした「神明恵和合取組 め組の喧嘩」と、いずれも人気の高い3本です。

 「歌舞伎のだいご味はせりふ回し、立ち振る舞いをじっくり鑑賞すること。荒々しく、派手なくま取りをした江戸発祥の荒事、柔らかくて優美な上方の和事という演技様式の違いも面白いですよ」

知識がなくても楽しめる

 幕が上がると、豪華な衣装と舞台に、華やかな世界へと引き込まれます。

 見得が切られる度に「音羽屋!」「成田屋!」など、威勢の良い掛け声が飛びます。一幕は1~2時間ほどで、「筋書とイヤホンガイドのおかげでわかりやすく、あっという間でした」と朝ママ読者リポーター。

 演目の間には20~30分間の休憩があり、お弁当を食べながら、感想を交わします。


 「俳優さんの顔に塗られている色には何か意味があるんですか?」という朝ママ読者リポーターの疑問に、鈴木さんが答えます。

 「白く塗られた人は善人や高貴な人、赤く塗られた人は悪人や敵役を表すことが多いです。歌舞伎が発展した江戸時代は今のような照明がなく、暗い劇場でも観客席からよくわかるよう、ど派手な化粧をするようになったんですよ」

 芝居や物語はもちろん、要所に挟み込まれる長唄、三味線や鼓の音色など、様々な魅力が詰まった4時間半。

 大きな拍手とともに幕が下りると、「役者さんの迫力とオーラを間近に感じて、圧倒されました!」と朝ママ読者リポーターも大満足の表情です。

1000円前後の鑑賞券も

 歌舞伎座以外でも名古屋、大阪、京都、福岡での定期公演、地方巡業など、日本各地で歌舞伎は上演されています。歌舞伎座の場合、観劇料は4千円~2万円ほどで、約1カ月前から販売しています。

 初めて観劇する人は、一幕だけを4階の専用席から見る「幕見席」がおすすめです。料金は演目によって異なりますが、おおよそ1千円前後で、当日に専用の窓口で購入できます。

 鑑賞後もお楽しみは続きます。小道具や衣装などを展示している歌舞伎座ギャラリー(歌舞伎座タワー5階)を見学したり、地下の木挽町広場で買い物したり。朝ママ読者リポーターも家族へのお土産を購入し、本日の観劇は終了。

 「劇場での過ごし方を含めて、ぜいたくな時間を味わえるのが歌舞伎。難しいものではないので、気軽に華やかな世界を楽しんでください」(鈴木さん)

教わったのは……イヤホンガイド解説者 鈴木多美さん 高校時代から歌舞伎を観劇し、早稲田大学大学院文学研究科(修士)で歌舞伎と文楽を専攻。2003年よりイヤホンガイドの解説者を務めるほか、各地で鑑賞講座なども開く。趣味は義太夫。

文/永井美帆 写真/粂川真木彦

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cat_16_issue_oa-asahikids oa-asahikids_0_e7d51b51dd6c_『桜木建二が教える 大人にも子どもにも役立つ 2020年教育改革・キソ学力のひみつ』 e7d51b51dd6c e7d51b51dd6c 『桜木建二が教える 大人にも子どもにも役立つ 2020年教育改革・キソ学力のひみつ』 oa-asahikids 0

『桜木建二が教える 大人にも子どもにも役立つ 2020年教育改革・キソ学力のひみつ』

2019年7月1日 08:30 朝日小学生新聞

日本でいち早く授業に取り入れた

 教育改革の一環としてこのごろ盛んに聞く言葉が「アクティブラーニング」だ。

 従来の一方的な詰め込み式授業ではなくて、学ぶ側が主体性を持って能動的に学習へと取り組めるカリキュラムや授業形態をとるべし、というものだな。

 実践例も増えてきているようだが、これをいち早く、本来の意味合いにおいて、高いレベルで取り入れてきた先生がいるぞ。

 工学院大学附属中学校・高等学校の中学校教頭で、教科としては英語を教えている高橋一也教諭だ。

 「そうですね、たしかにアクティブラーニングとは昨今、よく耳にするようになりました。

 でもこの言葉、横文字だから海外では浸透しているのかといえばじつはそうじゃありません。ほぼ日本でしか聞かないものなんです。
 
 というのも、多くの国ではこれが当たり前のものだから。わざわざ唱えることでもないので、言葉としてもほとんど使われないのが実状です。

 それに、アクティブラーニングとは何らかのスキルやメソッドを指すものではありません。考え方、思想のことです。

 ですから『こういう方法に則ってやればアクティブラーニングが完成する』といった確立した方法なんてありません。

 教える側や学校を運営する側がそれぞれに創意工夫して、主体的で能動的に学べる場をつくっていかないといけないのです」

教育界のノーベル賞、トップ10に選出

 なるほど、ならばアクティブラーニングを成立させるには、どういうやり方があるのか。どんな授業ならアクティブラーニングになり得るのか。留意点はどこかなど、ぜひ教えていただこう。

 そのあたりを伺うのに、高橋先生はまことふさわしい。

 なにしろ2016年には、教育界のノーベル賞といわれることもある「グローバル・ティーチャー賞」で、高橋先生はトップ10に選出された経歴を持つのだ。

 「もともと私は米国で、学習科学理論やインストラクショナル・デザイン(最適な学習効果が上がるための計画)などを学んで帰国し、教職に就きました。

 主に英語の授業を通して、アクティブラーニングの実践をしてきましたので、その様子をお伝えします」
 
 次回、さらに具体的に、高橋先生流の学びを見せてもらうぞ。

髙橋一也 1980年1月1日、秋田県生まれ。英語教諭。工学院大学附属中学の教頭。慶應義塾大学、同大学院で英文学を研究した後、アメリカに留学。ジョージア大学で、最も効果的な教育を設計・開発する方法論である「インストラクショナル・デザイン」を研究。帰国後、2015年から工学院大学附属中学・高校で教鞭をとる。2016年、教育界のノーベル賞といわれるグローバル・ティーチャー賞のトップ10に日本人で初めてノミネートされる。現在、オランダ・ユトレヒト大学大学院にて発達認知心理学の研究に取り組む。
  *   *   *
「ドラゴン桜2」 作者は、漫画家・三田紀房さん。中堅校に成長したが、再び落ちぶれつつある龍山高校が舞台。弁護士・桜木建二が生徒たちを東大に合格させるべく、熱血指導するさまを描く。教育関係者らへの取材をもとに、実用的な受験テクニックや勉強法をふんだんに紹介している。雑誌「モーニング」(講談社)や「ドラゴン桜公式メルマガ」で連載中。

ライター・山内宏泰 主な著書に、『ドラゴン桜・桜木建二の東大合格徹底指南』(宝島社)、『上野に行って2時間で学びなおす西洋絵画史』(星海社新書)、『文学とワイン』(青幻舎)などがある。

※高橋一也先生のインタビューは、7月1、3、5、8、10日に全5回配信します。今回は第1回でした。

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学び求め、オンラインで先へ

2019年6月28日 08:30 朝日小学生新聞

【異能とは】つきぬけた才能を持つ人を「異能」と呼びます。異能を支援するため、ソフトバンクグループ代表の孫正義さんが「孫正義育英財団」を立ち上げました。財団生に選ばれた第2期生が夢中になる研究を紹介します。


第13回 ユニバーシティ オブ ミズーリ ハイスクール 山田倖大(12歳)

 ぼくは現在、メキシコのグアナファト州で暮らしながらアメリカ(米国)のミズーリ大学付属のオンラインスクールに在籍しています。力を入れているのは、歴史などの分野です。また学校とは別のプログラムでも、日本の高校で習うような数学や物理を学んでいます。

 オンラインスクールの利点は、時間に制約されず、どこにいてもパソコン一つで学べることです。日本では高校からでないと認められていませんが、米国では小学校でも一つの学校の形です。18歳よりも前に高校を卒業し、大学に入ることができる教育制度のもと、自分のペースでがんばっています。

 広島県で生まれ、小さいころから好奇心が強く、学ぶことが大好きでした。ぼくにとって学ぶこととは、新しいことを知ることです。幼稚園のとき、異なる分母の分数の足し算や、分数どうしのかけ算の解き方を発見したときは、とても喜んでいたそうです。

 小学2年生のころ、米国のスタンフォード大学のオンライン学習システムで数学を学び、夢中になりました。3年生の初めには、高校までの範囲を終わらせていました。通っていた小学校では、すでに学習したことしか教わらず、退屈に思っていました。環境を変えようと、父の仕事先であるメキシコに引っ越しましたが、公用語のスペイン語をおぼえ、2学年の飛び級をしても、自分に合った学びができる学校は見つかりませんでした。

 それでも、機械を制御するプログラミング言語を学んだり、二枚貝を繁殖させようと海水にならしたメダカと同じ水槽で育てたり、ミミズが作物の成長を助けられるのかを試したりするなど、いろいろな実験や研究をしてきました。

 また、海外にいながらも独学で日本の中学を受験するための勉強をし、最難関中学向けの全国模試で3位の成績をおさめるなど、日本の学業もがんばっていました。

 今はまだまだ学習しなければならないことがたくさんありますが、学習とは主に「すでに答えがわかっていること」を知ることです。しかし、ぼくが将来したい宇宙の研究は未知のことを解明しようとすることであり、ただ学習するだけでは成功できません。

 これからも専門分野の学問ばかりでなく、発想の元になることも期待し、さまざまなことに取り組んでいきたいと思っています。

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