ある幼稚園の園長先生が、「子どもが入園したばかりのお母さんから『うちの子どものことをよく見ていてください』と、言われることが増えています」 とおしっしゃるのです。
入園したばかりのわが子のことが心配で言うのかと思ったら、違うのだそうです。お母さん方が知りたいのはお友だちとのトラブル。子ども同士がケンカしたときに、よそのお母さんへの説明ができるようにしたいのだそうです。
「親同士の関係の方が、重要になっているようですね」と。子ども同士のトラブルを避けたい!という気持ちは、と~ってもよく理解できます。うちも、子どもが近所の男の子とケンカしまして、親同士の関係が悪化してしまった経験を持っていますから。(子ども同士は、そのあとケロッとして遊んでいました)
『未熟だったな』と反省していることの一つです。子どもを持っていると、あるんですよね。こういうこと。でもね。子どものころにケンカをして、学ぶことはたくさんある。むしろ、子どものころにケンカや仲直りの体験をしなければ、大人になってからトラブルの対処法が身につかない。と思っています。
困るのは子どもなんです!教習所に行かないで、車のびゅんびゅん通る道で運転するようなもの!子どものケンカは子どもにまかせて、心配しすぎないで!周囲の大人(親や先生)は、子どもたちの力をもっと信じてあげてくださいね。
子ども同士で解決するように導いていく「ケンカのおさめ方」
お互いに冷静になる場につれていく
① お互いの言い分を十分言いあう
② 言い分に対する反論や意見を、順番に出し合う。
③ 着地点を見つけていく。
確認する。
最初は、むずかしいかもしれません。でも繰り返していくうちに、子どものコミュニケーションする力がついてきますよ♪いろんなことあるけど、ファイト!
髙取しづか ことばキャンプ教室主宰。アメリカで生活した折、日本と欧米のコミュニケーションスキルの差に危機感を覚え、研究活動を行う。帰国後NPO法人JAMネットワークを結成。ことばキャンプ教室を各地で開校すると共に、児童養護施設にて子どもや職員の研修活動を行う。著書多数。
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