少し前、大人の「語彙力」本がブームになっていました。それは大人の語彙力が、危機的状況だから。語彙が少ないことでトラブルを招いてしまったりうまく伝えられず、ストレスが溜まる。人間関係はもちろん、仕事の成否を左右するetc・・・
人生で大きな差になってしまうのです。大人になってから慌てるのではなく、子どものときから語彙力をつけておきませんか?語彙力をつけるには、家庭の役割がとっても大きいんです!!
子どものことばの発達は、就学時前の6歳でほとんどが完成します。6歳までに3000~10000語もの語彙数を獲得すると言われています。すごい開き!なんと7000語もの差があるんです!
発達の個人差があるとはいえ、語彙力は家庭の会話に大いに関係してます。子どもに話しかけない親、子どもの話に受け答えしていない親、会話のない家族。これでは、子どものことばの数は増えないのです。
ことばは暗記のようにして覚えるのではなく、文脈の中で獲得していくもの。人との会話の方が身につくのです。また、体験を通してことばと体験が結びついて語彙が増えていくのです。
ですから家庭の中で、ことばで表現する機会を意識的に設けてみましょう。語彙力トレーニングです♪
ふだん何気なく使っている「おいしい」「楽しい」「おもしろい」などのことばを、別のことばで言い換えてみると、語彙力トレーニングになりますよ!!
違うことばで表現すれば語彙が増えますし、何がどうおいしいのか、何がどう楽しいのかがわかるように話すことができたら、より深みのある表現力の練習になります。それに親子の会話も弾みます♪←ここも大事!
夏休みは子どもと話せる時間がたくさんある!親子のコミュニケーション大事ですよ~。たくさん子どもと話しましょうね!
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髙取しづか ことばキャンプ教室主宰。アメリカで生活した折、日本と欧米のコミュニケーションスキルの差に危機感を覚え、研究活動を行う。帰国後NPO法人JAMネットワークを結成。ことばキャンプ教室を各地で開校すると共に、児童養護施設にて子どもや職員の研修活動を行う。著書多数。
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