神奈川県川崎市の路上で小学生らが刃物で切りつけられ、2人が亡くなるという事件が発生し、子どもの安全を守るための対策が考えられています。万が一に備えて、身を守るために日ごろからできることもあります。『みんなで防災アクション!』(評論社)などの著書がある日本防災教育訓練センターのサニー・カミヤさんに聞きました。
身を守る練習をしておこう
みなさんが生きている社会で、毎日こわいことが起こるわけではなく、だれもがこわい目にあうわけでもありません。でも地震や水害、火事と同じように、突然何かが目の前で起きることはありえます。そんな時に、自分や友だち、まわりの人の命を守るために行動できる人になりましょう。
あやしい人や、おかしいなと感じる人がいたら他の人に知らせます。空ぶりでもかまいません。
だれかが傷つけられそうだと思ったら、「逃げろー!」と大きな声を出しましょう。声を上げる人が増えれば、逃げられる人が増えます。
そしてもしも目の前にこわい人が現れてしまったら、ランドセルなどの荷物を捨てて、相手が手をのばしてきている「利き手」側に逃げます。右利きの人のほうが多いので、基本的には自分の左側に逃げます。右側に逃げると、相手は右手で追いかけやすいです。
鬼ごっこも役立つ
「鬼ごっこ」は逃げる練習になります。声を出しながら逃げる、仲間を守りながら逃げるというルールを作って遊ぶのもいいですね。
防犯ブザーを鳴らす練習や、自分が見たことを大人に説明する練習もしておきます。公衆電話や火災報知機などの通報ボタンがどこにあるか見てみましょう。
年齢に応じて自分の「生きぬく力」を育て、いつか、子どもたちを守れる大人になってください。
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