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ティッシュ箱でパズル

2019年5月15日 08:30 朝日小学生新聞

◆身近なモノ、なじみのあるコトから、勉強のヒントを紹介します。


 算数の立体図形って難しいですよね。でも、しょうがないです。だって、そもそも立体のものを平面にかいているのですから、わかりにくくてあたりまえです。

 苦手な気持ちをなくすためにおすすめなのは、実際に体験すること。身近なものを使って、立体を組み立てたり、切ってみたりすることで、立体のいろいろな性質を実感しましょう。

 立体図形でよく出るのが、直方体。身近なものでいえば、ティッシュ箱ですね。ひとつながりになるように辺を切って広げると、展開図ができます。あたりまえですが、この展開図を使えば、もとのティッシュ箱が組み立てられます。

 このあたりまえの体験が、平面にかかれた立体をイメージするのに役立ちます。自分の手で組み立てた体験として記憶に残るので、紙にかかれた展開図を頭の中で組み立てやすくなります。

 さらにおすすめなのが「ティッシュ箱パズル」です。まず、展開図を6個のパーツ(面)にわかれるように切ります。これを好きなようにテープでつなげて、オリジナルの展開図をつくるのです。ちゃんともとの箱にもどるかどうか、たくさん試してみてください!
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 清水章弘 東京大学教育学部、同大学院で学ぶ。勉強のやり方を教える塾「プラスティー」を東京と京都で運営。テレビ番組「教えてもらう前と後」などにも出演

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cat_16_issue_oa-asahikids oa-asahikids_0_6e8a8c4a312e_「学校がもっとすきになる絵本」シリーズ 6e8a8c4a312e 0

「学校がもっとすきになる絵本」シリーズ

おしえて!絵本作家さん くすのきしげのりさん

学校現場にいたからこそ描ける、子どもの笑顔と大人への信頼

──「学校がもっとすきになる絵本」シリーズは、2018年4月にスタートし、今年3月、4冊目となる『ぼくはなきました』が発売されました。どの作品からも、くすのきさんがとても大切になさっている子どもと学校の関係についての強い想いが伝わってきます。

 ぼくは、退職するまでの7年間、特別支援教育コーディネーターとして、小学校で働いていました。現場で子どもの涙や親たちの切実な思いとずっと向き合ってきたので、子どもの笑顔や、信じられる大人、頼りになる先生をしっかり描くことをずっと創作のテーマにしています。

──シリーズをまとめて読むと、学校にはクラスメートはもちろん、大人もいて、年齢の違う子もいる……。そんな学校だからこそ体験できることがたくさんあるんだと改めて感じました。

 本来、学校の中には気づきや考える場、きっかけがたくさんあるんです。それは、教科書の中よりも、「学校」という環境の中にこそ、ちゃんとある。もちろん嫌なこともあるし、ケンカもするし、トラブルもある。でも、みんなで考えたりいろんな話をしたり。それを乗り越える力があって初めて、学校だからね。このシリーズを読んで、いろんなことを考えるきっかけになったらいいなと思いますね。

「学校がもっとすきになる絵本」シリーズ


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cat_16_issue_oa-asahikids oa-asahikids_0_e55fbc3370ba_学校に行くのが不安なあなたへ e55fbc3370ba 0

学校に行くのが不安なあなたへ

 あなたに手紙を書きます。学校に行くのが不安なあなたに手紙を書きます。

 「平成」から「令和」に元号が変わった連休。お祝いムードの中で、あなたも十分楽しく過ごしたことでしょう。

 でも、楽しい経験をするとふだんの生活がつまらなく見えるもの。お休みの間、考えていなかった人間関係や勉強の問題が再び目の前に現れて、不安に感じたり、気持ちが落ちこんだりしている人も多いはず。

 そんな時、前向きな気持ちになるにはどうしたらいいでしょう。簡単な方法が一つあります。それは「過去」と「未来」を結びつけないことです。

 例えば、「連休中は、おそくまでゆっくり寝ていられた」という過去があります。これに「学校が始まったら、もうゆっくり寝ていられない」という未来をくっつけてしまうと、未来はすべてつらいものになってしまいます。

 「連休中は、いやな友だちに会わなくて楽だった」という過去があります。これに「学校が始まったら、毎日会わなくてはいけない」という未来をくっつけて考えないことです。

 過去は過去。未来は未来と、はっきり区別しましょう。連休中の楽しい思い出は、すでに終わったこと。それにいつまでも引きずられていては、楽しい未来を引き寄せることはできません。

 終わったことより、「これから」に目を向けましょう。未来はいつも新しく、可能性にあふれているものです。未来を信じて、さぁ、前へ!
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 ひきた・よしあき 博報堂のスピーチライター、博報財団コミュニケーション コンサルタント

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cat_16_issue_oa-asahikids oa-asahikids_0_468f3f8c52ba_ダンスで心も体も元気になろう 468f3f8c52ba 0

ダンスで心も体も元気になろう

2019年5月13日 08:30 朝日おかあさん新聞

見よう見まねでOK!笑顔を忘れずに!

 春本番、体を動かしたくなる季節ですね。特別な道具がなくても始められるダンスは、心と体を元気にしてくれます。子どもがダンスに夢中だという朝日小学生新聞ママ読者リポーターの2人が、ヒップホップのレッスンに挑戦しました。(文/永井美帆 写真/粂川真木彦)

 平日の昼間、東京・渋谷のダンススタジオ「Rei Dance Collection」にママ世代の女性たちが続々と集まってきます。

 「ダンスは年齢や性別、運動経験の有無にかかわらず、どんな人でも楽しめます。今日は基本的な動きから始めて、最後は音楽に合わせてステップが踏めるようになりますよ」。インストラクターNOBUI先生の元気な声で80分のレッスンがスタートしました。

首だけ、肩だけ…部位ごとに基礎トレ

 まずは体のストレッチ。首、腕、腰、足と順番にしっかり伸ばします。学生時代にジャズダンスをやっていた読者リポーターの一人はさすがの柔軟性で準備OKです。

 次は、「アイソレーション」と呼ばれる基礎トレーニング。首や肩などの部位ごとに単独で動かしていきます。「ニワトリになった気持ちで首を前、後ろ、前、後ろ……見よう見まねで大丈夫ですよ」。

 NOBUI先生がお手本を見せると、「普段しない動きだから難しい!」。しかし、何度か繰り返した後、音楽を流しながら通してみると、見事にマスターしていました。

 続いてリズムトレーニングに移ります。「ワン、ツー、ワン、ツー」。NOBUI先生の手拍子と音楽に合わせて、手をたたいたり、腰を落としたり。

 それらを組み合わせながら、だんだんテンポが速くなると、2人の「キャー」と悲鳴にも似た笑い声が響きます。「動きに集中すると息を止めそうになるけど、しっかり呼吸してくださいね」。ダンスは有酸素運動でもあるので、脂肪燃焼効果も期待できます。

音楽に合わせてステップを踏もう

 リズムが身に付いたら、いよいよステップに挑戦です。教えてもらうのは、ジャンプしながら左右の足を交互に蹴り上げる「ポップコーン」というヒップホップの基本ステップ。「ポップコーンがフライパンの上ではじけているようなイメージで」と、最初はNOBUI先生と一緒にゆっくり動きを確認していきます。

 「2人ともバッチリです。次は足と反対の腕を高く上げてみましょう」。次第に複雑になっていく動きに困惑しながらも、「一つずつできるようになると達成感がありますね」とママリポーターが笑顔を見せました。

 最後はステップを応用した簡単なダンスで締めくくります。

 「さっきのステップを踏みながら回ってみましょう。笑顔も忘れずに。せーの!」。NOBUI先生が大きく手をたたくと、2人とも全身をめいっぱい使って楽しそうに踊っていました。

 「ヒップホップは若い人のイメージがあったけど、こんなに楽しいものなんですね」とママリポーター。「気付いたら心のまま踊っていました。体も軽くなった気がします」と大満足の表情です。

 ダンスが気軽なスポーツであることを実感した80分。NOBUI先生は「親子で習っている生徒さんもいます。まずは簡単なステップをまねすることから始めましょう。心と体がスッキリしますよ」と話していました。

ヒップホップの基本ステップ「ポップコーン」に挑戦

8ビートのリズムに合わせて1~4の動きを繰り返してみましょう。

【基本編】

その場で軽くジョギングをするように左右の足を交互にキックしながら、両腕を前と横に伸ばします


【応用編】

基本編と同じ足の動きで、キックする足と反対の腕を高く突き上げます。大きな動きを意識して


教わったのは……
ダンスインストラクター
NOBUI先生
高校の部活動でダンスを始め、ダンス歴は約20年。25歳の時に看護師からダンスの道に。Rei Dance Collectionではヒップホップの入門クラスやキッズクラスなどを担当している。 

Rei Dance Collection
女性限定ダンススタジオとして2003年にオープン。渋谷と横浜で3校を展開し、ヒップホップやジャズ、K-POPなど、幅広いジャンル、レベルのレッスンを行っている。

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効率的な復習は教材管理から

 高校入試では中3の成績が合否判定でウェートを占めることがあります。その一つが定期テスト。範囲が発表されてから、すべての内容を覚えようとしても難しいですよね。日ごろの取り組みがポイントになります。

 授業などで教わった内容をそのままにしておくと、時間がたつにつれて忘れてしまいがちです。時間をおかずに覚え直すと、定着しやすいといわれています。

 授業を受けたら必ずその日のうちに復習し、週末に1週間分をふり返る――。こうしたスタイルを習慣にすると、範囲が示されてから「ゼロ」の状態で取りかかることをさけられます。

 範囲を効率よく見直すためには、ノートやプリント類を管理しておくことが欠かせません。ノートの内容が判読できずに調べ直したり、配布されたプリントをさがしたりするなんて時間がもったいない! 
 
 たとえばノートをとる場合、必ず覚えるべき内容は青色、先生が口頭で伝えたアドバイスは赤色といった具合に使う色をしぼるのが一つの方法。復習するときに書き直すのもおすすめです。

 プリントの管理にはファイルを活用します。1教科(科目)につき、1冊を用意。授業で配られたら休み時間のあいだにファイルに入れ、定期テストが終わったら中身を取り出して保管しておきます。

1週間前は演習中心

 具体的な対策について「テスト前に部活動が休みになったら始めればいいや」と考えていませんか。学校によってちがいがありますが、休みになるのは5日から1週間ぐらい前からでしょうか。でも、それではまったく足りません。

 覚えたつもりなのにテストになると解けない。こんな経験は、だれにでもあるはず。実際に問題を解く練習(演習)が少ない、あるいは全然していないのが原因です。範囲の総復習と演習に十分な時間をあてるには、テストの2週間ほど前から対策に取りかかる必要があります。

 教科書やノート、プリントの見直しからスタート。このときは「覚える」ことに主眼をおきます。1週間前になったら演習に軸足を移します。

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解説・梁川由香  
立教大学文学部卒業後、塾講師や家庭教師をつとめる。著書に『中学の勉強のトリセツ』(学研プラス)

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見慣れたものにフォーカス

2019年5月13日 08:30 朝日中高生新聞

 公立図書館の司書が、おすすめの本を紹介します。

『いい階段の写真集』

 学校、駅、そしてあなたが住んでいるところにはどんな階段がありますか? これは手すりや段の色、カーブの形に特徴がある日本各地の階段の写真集。もしかしたら身近な階段によく似たものがあるかもしれません。

 高度成長期まで多く見られた曲がった木製手すりは、今作ると手間賃がどれだけかかるかわからないほどの高級品だそう。著者の観察眼は細かく、階段観察の面白さがダイレクトに伝わってきます。

 階段だけでなく毎日見ているものをじっと見つめてみると、見慣れたものがなんだか違って見えてくるから不思議です。

 階段は移動の手段だけでなく、時には遊び道具になったり、ちょっと腰かける椅子になったり、この先は何があるのだろうと想像をかきたててくれます。

 今日、立ち話をしたり駆け下りたりした階段に、きっとあなたの思い出も刻み込まれることでしょう。

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河北奈津子(大野城まどかぴあ図書館/福岡県)

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ヒャダ兄さん「恋がしたいけど、周りの男子は…」

2019年5月13日 08:30 朝日中高生新聞

 恋がしたいです! 周りの男子は恋愛対象と見られません。向こうも私を恋愛対象に見ていません。友達としてはそこそこ仲がいいと思います。恋バナでは広島カープの大瀬良選手が好きといいます。どうしたら恋ができますか?【みーこさん/北海道・中1・女子】

先輩か、成長待ちつつ自分磨き!

 まず、みーこさん中1だよね。そりゃそうなるよ! 男子と女子は成長のスピードが違って、女子の方が一般的に早いんだよね。中1の男子は小学7年生みたいなもの。ガキなんだよな。そうなると恋愛対象として見ることはできないのは当たり前だ。みーこさんの方がちょっとオトナなんだな。

 で、どうしても恋をしてみたいなら先輩とかどう? 中2、中3になったら男子は声変わりが始まり体つきもガシっとしてきて、一気にオトナっぽくなる。それこそ恋愛対象として見られると思うよ。もしくは、今、仲がいい男子の成長を待つ! 

 今はガキっぽくてもハッと気づけばオトナっぽくなるから。そのタイミングで彼氏ゲットするために今のうちから女磨きしておかないと。

 恋愛は一人でするものじゃないからね。相手の気持ちも動かさなきゃいけないんだよ。その努力はしてるかな? 「あ、こいつを彼女にしたいな」と思わせる武器を今のうちから鍛えておかないと。

 外見でも、内面でもいい。自分も仕上げて、相手が仕上がってくるのを、待つ! さあ忙しいぞ!

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ヒャダイン(本名・前山田健一)。音楽クリエーター。1980年生まれ。京都大学卒業後、本格的な音楽活動をスタート。さまざまなアーティストに楽曲を提供し、自身もタレントとして活動している

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俳優・木村文乃さん「『女の子らしく』は苦手だった」

2019年5月13日 08:30 朝日小学生新聞

 映画「居眠り磐音」で、本格的な時代劇に初めて挑戦した。演じたのは、江戸時代の両替屋の女中、おこん。太陽が似合う女性というイメージの役で、「こんな人がいたら元気になれるという存在を心がけました。時代劇だからと気負うことはなかった」という。

 ねむっているのか起きているのかわからないような「居眠り剣法」を使う剣の達人・坂崎磐音(松坂桃李さん)の殺陣や、おこんと磐音ら若者たちの恋の行方は「王道のラブストーリー」で、世代を問わず楽しめる。

 小学生のころは「いつも外で遊ぶ、おてんばだった」とふり返る。弟やその友だちとチャンバラごっこにかくれんぼ。自転車を30分こいで着いた池で、スルメをえさにザリガニつり。つかまえたザリガニ10ぴきを家に持ち帰り、「どうするの!」と母親におこられた。

 夢はイルカのトレーナーだったが、「キラキラとした」俳優の世界にもあこがれた。中学校で演劇部に入り、いろんな人に声をかけて舞台をつくったのが思い出だ。友だちと遊ぶのが好きで学校は楽しかった。でも「自由人だった」といい、「女の子らしく」あることや集団行動は苦手だった。

 16歳でデビューしてから、ドラマや映画などさまざまな作品に出演。今回、時代劇を演じて感じたのは、「一つのあやまちが命取りになる時代」があったということ。

 作品でも、江戸時代に地元の期待を背負って剣術修行をしていた若者が、うわさを信じて行動した一つのミスが命取りになった。
 
 「今はすごくチャンスがある時代。失敗しても大丈夫。子どもたちには新しいことに挑戦してほしいです」

 1987年10月19日生まれ、東京都出身。2004年のオーディションで映画「アダン」のヒロインに選ばれる。最近の出演作に映画「羊の木」「体操しようよ」など。映画「居眠り磐音」は17日公開。(聞き手・猪野元健、撮影・品田裕美)

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給食、全部食べないとだめ?

行き過ぎた完食指導が問題に

 給食を「残さず食べなさい」という「完食指導」が今、一部で問題となっています。栄養をとるためや残飯を少なくするためには残さず食べることは大事ですが、指導が行き過ぎると、ひどい場合は不登校や、大人になってまで続く心のきずになってしまいます。「指導」される側のみなさんは、どうすればよいのでしょうか。(八木みどり)

ネットなどで議論

 完食指導は以前からありましたが、近年はインターネット上を中心に、たびたび議論となっています。2017年には岐阜県の小学校で、先生による完食指導の結果、児童5人が食べたものをはいてしまうということも起こり、問題となりました。支援団体には完食指導について、数多くの相談が寄せられているといいます。

 朝小リポーターを対象にアンケートを行ったところ、85人から回答がありました。

 残さず食べるのが大変かどうかをたずねたところ、63人は「大変だとは思わない」と回答。一方で、「ちょっと大変」は20人、「とても大変」も2人いました。

 「大変」と感じる理由としては、「話しているわけではないけれど、間に合わなくなってしまう」「きらいなものが多いので、食べられるものが少ない」といった声がありました。

残す量減らす対策

 先生からの完食指導のあり方についても質問しました。最も多かったのは「なるべく食べきるように」と言われている人で、51人。あらかじめ、自分で食べられる量に減らす、あまった料理を先生が配る――という取り組みで、残す量を減らそうとする取り組みも目立ちました。

 「絶対に食べきるように」と言われている人も3人いました。その中でも、時間内に食べきれなかったら残すことがゆるされている人もいれば、「残っているものがなくならないと、休み時間にならない」という人も。

 また、「なるべく食べきるように言われている」と回答してくれた人の中にも、食べきるまでは、休み時間も食べ続けなければいけないと答えた人がいました。

「無理強い」は逆効果

 専門家の考えを聞きました。
 
 全国各地の学校給食を食べてきた料理研究家の吉原ひろこさんは、「押しつけや無理強いは逆効果」と指摘。給食時間の短さもふくめ、完食指導に関する問題は、「大人が考えるべき課題」だとします。
 
 完食指導のあり方は、現在はほぼ担任の先生に任せられています。これに対し、吉原さんは「学年が上がって先生が代わるごとに対応が変わってしまうことがないよう、自治体ごとに指針が必要」と話します。
 
 一方、子どもたちへは「食べ物は、みなさんの体にとって必要なもの。食べられないものでも、少しでも努力してみよう。がんばる力は、給食以外にも、どんなことにも通じるよ」とエールを送ります。
 
 行動科学を用いた食育について研究しているお茶の水女子大学教授の赤松利恵さんも、「無理やり食べさせても、もっときらいになってしまうだけ」と、行き過ぎた指導には否定的です。

チャレンジは大切

 ただ、子どもたちには「自分の食べられる量だけ配膳してもらうなど、自分でコントロールする力は大切。それと同時に、一口からでもチャレンジしていくことも忘れないで」とアドバイスします。

 「去年より、今年はもう少し食べられるようになった」など、「できるようになったこと」を発見していく、その積み重ねが重要だと話します。

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定額で利用し放題!「サブスク化」でお得に快適に

2019年5月13日 08:30 朝日小学生新聞

 買い物をしたり、サービスを受けたりする時は、毎回お金をはらうのが一般的です。ところが、1か月ごとにお金をはらうことで「利用し放題」になるなどの「サブスクリプション」と呼ばれるサービスが最近、続々と登場しています。その背景には、「生活がいそがしくなったことなどがある」と専門家は話します。(小勝千尋)

デジタル分野から拡大

 サブスクリプションは、実は身近なサービスです。みなさんが読んでいる新聞も、その一つ。携帯電話の料金などもそうです。近年、月額をはらってスマートフォンやパソコンで動画や音楽、雑誌、まんがなどが楽しめる、デジタルの分野でのサブスクリプションサービスが広がってきました。

 映画やドラマなどをインターネット上でダウンロードし、スマートフォンやパソコンで見られる「ネットフリックス」(月額864円から)は、アメリカで始まったサービスです。すでにある作品だけでなく、オリジナルの作品も作っています。

 「近年はデジタルに限らず、あらゆるものが『サブスク化』しています」とKDDI総合研究所で経済の調査をしている沖賢太郎さんは話します。ファッションや車、食べ物、美容院、レジャー施設などのサブスクリプションサービスが、ここ最近注目を集めるようになったといいます。

 「メチャカリ」(月額6264円から)は、洋服などが借り放題になるサービスです。最大3点まで手元に借りておくことができ、気に入った商品は割引価格で買い取ったり、60日借り続けることでもらうことができたりします。

 「サブスク化」は、飲食店でも。関東に16店舗ある「野郎ラーメン」には、看板商品3種(780~880円)を1日1杯までならいつでも食べられるサービス(月額9288円)があります。利用者は月に平均17杯ほどラーメンを食べているといいます。

 一番安い商品でも、12杯以上食べればお得です。広報の近藤真吾さんは「月ごとに登録ができるので、『今月はあまり行けなさそうだからやめようかな』など、ライフスタイルに合わせて利用する方が多いです」と話します。

 自分の自動車を買わずに、月額をはらうことで借りられるサービスも登場しています。いろいろな種類の車を試せたり、保険や車の検査がサービスにふくまれていたりします。

時間や空間を有効活用

 サブスクリプションサービスの利用者は、使い放題などで、ふつうよりお得に欲しいものを手に入れることができます。ほかにも、買い物に行く、選ぶなどの時間を減らしたり、レンタルすることで、しまうスペースを取られなかったりします。

 例えば、ファッションのサービスでは、服を借りるだけでなく、プロがコーディネートして選んでくれるものがあるそうです。

「共働きの家庭が多くなり、買い物や料理にかかる時間を減らしたいと思ったり、マンションやアパートが増えて収納のスペースが少なくなったりした現代の生活の変化に適応している」と沖さんは話します。

 テーマに沿って選ばれた食品や化粧品などの商品をつめこんだ箱が定期的に届く「サブスクリプションボックス」のサービスも注目を集めています。普段手に取らないものを試せるなど、新しい出会いがあるといいます。

「利用者は、ただお得にものを手に入れるというよりも、サービスを買っているというイメージなのかもしれません」

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