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【シゴトファイル】ファンドレイザー

2019年5月15日 08:30 朝日中高生新聞

三島理恵さん(36) フリー

 ファンドレイザーは、「社会を変えようとしている人」や「困っている人」と「応援したい人」をつなぐ仕事をする人です。被災地での支援や子どもの貧困、高齢者の独り暮らしといった社会問題に取り組むNPO(民間非営利団体)や、資金が不足している大学の研究などに必要な支援を届ける縁の下の力持ちです。

支援と思い 必要な人につなぐ

 団体職員として働くのが一般的ですが、三島さんは過去の業務経験を生かしフリーで活動しています。いま関わる団体の一つが、全国の子ども食堂のネットワークを支援するNPO法人「全国こども食堂支援センター・むすびえ」です。

 子ども食堂は、子どもの貧困や孤食を背景に増えています。ボランティアによる運営では、資金や食材、場所などが足りないことがあります。一方で、「支援をしたくても方法がわからない人がたくさんいる」と三島さんは話します。

 企業に子ども食堂の活動内容や必要とされている社会的背景を説明し、具体的な応援方法をアドバイスします。企業の事業に合わせて、支援方法を提案することもあります。支援により生まれた変化を企業に伝え、「やってよかった」と思ってもらうように行動するのも重要な仕事です。

 ファンドレイザーは英語で「資金集め」という言葉が元になっていますが、仕事はそれだけにとどまりません。例えば、組織の立ち上げ時にビジョンやミッションを考え、寄付してくれた人に手紙やメールでお礼や事業の報告を送り、現場の案内もします。

 寄付金とともに「思い」を受け取る仕事だからこそ、大切にするのは「信頼」です。「目立たない作業を誠実に積み重ねて、関係を築きます。寄付者から『温かいお便りをありがとう』『来年も寄付します』とお返事をいただいた時はうれしいですね」

 ファンドレイザーは、寄付文化が定着している欧米では欠かせない存在です。日本でも「日本ファンドレイジング協会」が2012年に始めた資格制度を取得する人が1400人を超えるなど、関心は少しずつ高まっています。

 「困難な状況になった時、だれかが助けてくれると信じられる社会にしていきたいです」と三島さんは話します。
(猪野元健)

ターニングポイント

 高校1年の時にカナダに短期留学しました。ホームステイを受け入れている家庭に、重度の障がいのある子どもがいました。その子が障がいのない子と同じように家族や友だちと遊び、外で活動しているのを見て、日本では障がい者が社会にとけこんでいないと思いました。日本を見つめ直すきっかけになり、応援し合ったりわかちあったりする社会にしていく仕事に関心を持ちました。

仕事の極意

①誠実
寄付者に誠実に寄り添う。自分の気持ちも大事にする
②ときめき
自分の心から応援できる活動を支援する
③アップデート
社会の変化にアンテナをはり、今の価値観を疑う意識をもつ

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時間割は午前に5コマで

2019年5月15日 08:30 朝日小学生新聞

東京・目黒区の小学校

 2020年度からの新学習指導要領では、小学校中学年以上で授業時間数が増えます。増える分の時間を作るために各学校が頭をなやます中、東京都目黒区内の小学校が採り入れている「午前5時間制」が注目されています。授業時間数を確保できるだけでなく、集中力のある午前中の活用や、教員の働き方改革などにもつながっています。(編集委員・根本理香)

20年度から授業時間数増加

 新学習指導要領では、3、4年生で外国語(英語)活動、5、6年生で外国語(英語)科が設けられるため、授業時間を年間35コマ(1コマ45分)増やす必要があります。

 多くの学校の時間割では、午前中に4コマ行います。一方、目黒区の午前5時間制は40分1コマで、午前中に5コマ行うことが大きな特徴です。2002年度に区内の一つの小学校から始まり、今年度までに計9校に広がっています。17、18年度には文部科学省から調査研究を任されました。

 目黒区教育委員会は「午前5時間制は授業時間数に余裕があるため、無理なく新学習指導要領に対応できる」と強調します。どうしてでしょうか。

1コマ45分を40分に

 どこの学校でも、午後は行事や教員の研修などで授業がなくなることがよくあります。その場合、多くの学校では5、6時間目の2コマがなくなりますが、午前5時間制では6時間目の1コマですみます。さらに毎日の20分程度の時間を短時間学習として活用することで、授業時間数を生み出すことができるそうです。

 集中力が高い午前中を学習に有効活用できるのはよいですが、登校時刻がかなり早くなるのではないかと心配になります。でも、昨年度から午前5時間制にした目黒区立中根小学校の場合、登校時刻は5分早まっただけ。また、給食の開始時刻は10分おそくなりましたが、てきぱきと準備をすることで、以前とほぼ同じ時間に食べ始められているそうです。中休みの20分はそのままです。

 午前5時間制でも、1コマ45分で実施している他の自治体の学校では、登校時刻などを大きく変えたところもあるようですが、1コマ40分だと「無理なくできる」(目黒区教委)といいます。ただ、1コマ45分と授業の総時間数(分数)が同じになるように、換算しながら年間の指導計画を立てる必要があります。

「働き方改革」にも

 午前5時間制では、下校時刻が30分ほど早くなり、放課後にゆとりができるというメリットもあります。子どもたちからは「塾や習いごとの前に好きなことができるようになった」との声が上がっています。教員にとっても、子どもと向き合える時間や授業準備などに使える時間が増え、「働き方改革」にもつながるそうです。

 中根小の藤井良江校長は「子どもに負担なく授業時間数を確保することができて、午前5時間制の有効性を感じます」と話しています。

子どもの立場に立って考えて

 授業時間数確保のため、各学校では午前5時間制の導入以外にも、夏休みを短くする▽土曜日に授業を実施する▽7時間目を設けるなど、さまざまな方法で対応しようとしています。教育課程論などにくわしい明星大学教育学部教授の吉冨芳正さんは「学校での時間も資源。無制限ではないから、上手に使うことが必要」といいます。

 ただ、授業時間は確保しても、結果として子どもに学力がついていなければ意味がありません。給食時間や休み時間をけずれば、学習や生活のリズムをうまく作れなくなるおそれがあります。「子どもの視点から考えることが大事です」

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くもりや雨の前は香りが強くなる

空からのたより


 5月はだんだん日差しも強くなってきますが、木陰に入るとさわやかな風がふき、外ですごすのが気持ちいい時期ですね。季節は春から夏に向けて変わり始めている最中で、あと半月もすれば、全国的に雨の季節「梅雨」に入ります。

 ところで、梅雨入りを前にくもりの日もだんだん増えてきますが、晴れた日はそうでもないのに、くもりの時や雨が降る前などは、ふわっと風に乗って花のいい香りがしたり、土や草木の香りをいつもより感じたりすることはありませんか? 私が小学生のころは、家のまわりが田んぼに囲まれていたせいか、くもっていたり、雨が降ったりする前は土や草の香りがしていたことを思い出します。

 くもりの日や雨が降る前に香りが強くなるのは理由があります。一つは、湿度が大きく関係しています。くもりや雨が降る前は、空気中に水蒸気が多くなります。湿度が高く水蒸気が多くなると、香りの分子が空気中にとどまりやすくなるため、香りが強く、長い時間にわたり感じられやすくなります。

 逆に湿度が低く水蒸気が少なくなると、空気中に香りの分子が広がりやすくなるので、香りも弱く、香りが感じられる時間も短くなります。

 晴れた日とくもりの日を考えてもよくわかるかもしれませんね。晴れた日は、空に雲がほとんどありません。晴れた日は太陽で暖められた地上の空気が、上空に向かって流れていきます。香りの分子はこの空気の流れに乗って空の上へと広がっていくので、香りがとどまる時間も短く、香りの強さも弱く感じられます。

 でも、くもりの日は雲が空気の流れを止めるので、地上付近で空気が対流します。このため、香りの分子が長い間、同じ場所に残り、香りの強さが強く感じられるのです。

 さて、今の季節は全国的にバラの花が見ごろをむかえていますね。バラは芳香剤に使われるなど香りが強く、リラックスできるいやしの効果もあります。バラがさきほこる庭園やバラ園などがありますね。晴れた日に赤やピンクなど色とりどりのバラを観賞するのもいいですが、香りをじっくり味わいたいなら、くもりの日に観賞するのもおすすめです。

 古庵潤子(ふるあん・じゅんこ) 日本気象協会気象予報士松山大学卒業。テレビ局勤務を経て、現在は、日本気象協会で新聞のコラム執筆などを担当している。ヨガインストラクターとしても活動中。

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お供え物を困っている家庭へ

2019年5月15日 08:30 朝日小学生新聞

活動5年「おてらおやつクラブ」

 お寺に供えられたお菓子などの「お供え物」を、生活に困る家庭に届ける――。そんな取り組みが全国で広がっています。奈良県にあるお寺が約5年前に始め、いまは全国で千をこえるお寺が加わり、毎月1万人ほどの子どもたちに届けられています。(中塚慧)

1174寺が参加し1万人に

 この活動をしているのは、奈良県田原本町の安養寺に事務局があるNPO「おてらおやつクラブ」です。安養寺の住職、松島靖朗さん(43歳)が活動を始めたのは、2013年に大阪市であった悲しいできごとがきっかけでした。
 
 「おなかいっぱい食べさせられなくて、ごめんね」。20代のお母さんがこんなメモを残し、3歳の男の子と亡くなっていたのです。

 「どこか遠い国ではなく、日本でこんなことが起こるとは。言葉を失いました」と松島さん。お寺では、お菓子や果物などのお供え物があり、たくさんいただいたものを工夫して食べきるようにしています。それを、必要な子どもたちに届けようと考えました。

 ほかのお寺や支援団体に声をかけると、活動は全国規模に。現在、1174のお寺が参加し、430の支援団体を通じて約1万人が食べ物を受け取っています。

 「お供えは、仏様や亡くなった人たちに食べ物などをおくり、自分自身の心を養うもの。この活動は、苦しむ人を救いたいという仏様の願いとも合います」と松島さん。活動が知られるにつれ、レトルト食品や子ども用の下着や歯ブラシ、ランドセルなども届くようになりました。

 支援団体を通じて家庭に届けるのが基本ですが、どこの支援も受けられない家庭から助けを求められることも増えました。去年、安養寺から家庭に食品を送る「直接支援」を開始。北海道から九州まで約150世帯に原則3か月に1度、段ボール1箱を送ります。

受け取った子どもから手紙も

 先月17日、食品などを家庭に送る発送会が安養寺でありました。クッキー、みそ、梅干し、カップラーメン……。子どもの年齢や性別をもとに、15人ほどのボランティアが家庭ごとに箱いっぱいにつめました。

 受け取った子どもたちから手紙が届くことも。松島さんの心に残るのが、小学校高学年の男の子から送られてきた「お坊さん、和菓子はもういいからポテトチップスを送って」といった内容の手紙です。松島さんは「がまんしていた気持ちを、やっと外に出せたのだと思うと、手応えを感じました」といいます。

 国内の貧困問題をなくしたい、という思いで活動を続けてきました。「5年間で状況がよくなったとは、感じられません。(読者の)子どもたちには、どうしてこんな活動が必要なのか、いま社会で起こっていることを知ってほしいです」

【子どもの貧困】平均的な所得の半分を下回る額の世帯で暮らす18歳未満の割合「子どもの貧困率」は、13.9%(2015年、厚生労働省調べ)。「7人に1人」となります。ひとり親世帯では50.8%で、先進国で最悪レベルです。

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ティッシュ箱でパズル

2019年5月15日 08:30 朝日小学生新聞

◆身近なモノ、なじみのあるコトから、勉強のヒントを紹介します。


 算数の立体図形って難しいですよね。でも、しょうがないです。だって、そもそも立体のものを平面にかいているのですから、わかりにくくてあたりまえです。

 苦手な気持ちをなくすためにおすすめなのは、実際に体験すること。身近なものを使って、立体を組み立てたり、切ってみたりすることで、立体のいろいろな性質を実感しましょう。

 立体図形でよく出るのが、直方体。身近なものでいえば、ティッシュ箱ですね。ひとつながりになるように辺を切って広げると、展開図ができます。あたりまえですが、この展開図を使えば、もとのティッシュ箱が組み立てられます。

 このあたりまえの体験が、平面にかかれた立体をイメージするのに役立ちます。自分の手で組み立てた体験として記憶に残るので、紙にかかれた展開図を頭の中で組み立てやすくなります。

 さらにおすすめなのが「ティッシュ箱パズル」です。まず、展開図を6個のパーツ(面)にわかれるように切ります。これを好きなようにテープでつなげて、オリジナルの展開図をつくるのです。ちゃんともとの箱にもどるかどうか、たくさん試してみてください!
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 清水章弘 東京大学教育学部、同大学院で学ぶ。勉強のやり方を教える塾「プラスティー」を東京と京都で運営。テレビ番組「教えてもらう前と後」などにも出演

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「学校がもっとすきになる絵本」シリーズ

おしえて!絵本作家さん くすのきしげのりさん

学校現場にいたからこそ描ける、子どもの笑顔と大人への信頼

──「学校がもっとすきになる絵本」シリーズは、2018年4月にスタートし、今年3月、4冊目となる『ぼくはなきました』が発売されました。どの作品からも、くすのきさんがとても大切になさっている子どもと学校の関係についての強い想いが伝わってきます。

 ぼくは、退職するまでの7年間、特別支援教育コーディネーターとして、小学校で働いていました。現場で子どもの涙や親たちの切実な思いとずっと向き合ってきたので、子どもの笑顔や、信じられる大人、頼りになる先生をしっかり描くことをずっと創作のテーマにしています。

──シリーズをまとめて読むと、学校にはクラスメートはもちろん、大人もいて、年齢の違う子もいる……。そんな学校だからこそ体験できることがたくさんあるんだと改めて感じました。

 本来、学校の中には気づきや考える場、きっかけがたくさんあるんです。それは、教科書の中よりも、「学校」という環境の中にこそ、ちゃんとある。もちろん嫌なこともあるし、ケンカもするし、トラブルもある。でも、みんなで考えたりいろんな話をしたり。それを乗り越える力があって初めて、学校だからね。このシリーズを読んで、いろんなことを考えるきっかけになったらいいなと思いますね。

「学校がもっとすきになる絵本」シリーズ


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学校に行くのが不安なあなたへ

 あなたに手紙を書きます。学校に行くのが不安なあなたに手紙を書きます。

 「平成」から「令和」に元号が変わった連休。お祝いムードの中で、あなたも十分楽しく過ごしたことでしょう。

 でも、楽しい経験をするとふだんの生活がつまらなく見えるもの。お休みの間、考えていなかった人間関係や勉強の問題が再び目の前に現れて、不安に感じたり、気持ちが落ちこんだりしている人も多いはず。

 そんな時、前向きな気持ちになるにはどうしたらいいでしょう。簡単な方法が一つあります。それは「過去」と「未来」を結びつけないことです。

 例えば、「連休中は、おそくまでゆっくり寝ていられた」という過去があります。これに「学校が始まったら、もうゆっくり寝ていられない」という未来をくっつけてしまうと、未来はすべてつらいものになってしまいます。

 「連休中は、いやな友だちに会わなくて楽だった」という過去があります。これに「学校が始まったら、毎日会わなくてはいけない」という未来をくっつけて考えないことです。

 過去は過去。未来は未来と、はっきり区別しましょう。連休中の楽しい思い出は、すでに終わったこと。それにいつまでも引きずられていては、楽しい未来を引き寄せることはできません。

 終わったことより、「これから」に目を向けましょう。未来はいつも新しく、可能性にあふれているものです。未来を信じて、さぁ、前へ!
    *      *
 ひきた・よしあき 博報堂のスピーチライター、博報財団コミュニケーション コンサルタント

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ダンスで心も体も元気になろう

2019年5月13日 08:30 朝日おかあさん新聞

見よう見まねでOK!笑顔を忘れずに!

 春本番、体を動かしたくなる季節ですね。特別な道具がなくても始められるダンスは、心と体を元気にしてくれます。子どもがダンスに夢中だという朝日小学生新聞ママ読者リポーターの2人が、ヒップホップのレッスンに挑戦しました。(文/永井美帆 写真/粂川真木彦)

 平日の昼間、東京・渋谷のダンススタジオ「Rei Dance Collection」にママ世代の女性たちが続々と集まってきます。

 「ダンスは年齢や性別、運動経験の有無にかかわらず、どんな人でも楽しめます。今日は基本的な動きから始めて、最後は音楽に合わせてステップが踏めるようになりますよ」。インストラクターNOBUI先生の元気な声で80分のレッスンがスタートしました。

首だけ、肩だけ…部位ごとに基礎トレ

 まずは体のストレッチ。首、腕、腰、足と順番にしっかり伸ばします。学生時代にジャズダンスをやっていた読者リポーターの一人はさすがの柔軟性で準備OKです。

 次は、「アイソレーション」と呼ばれる基礎トレーニング。首や肩などの部位ごとに単独で動かしていきます。「ニワトリになった気持ちで首を前、後ろ、前、後ろ……見よう見まねで大丈夫ですよ」。

 NOBUI先生がお手本を見せると、「普段しない動きだから難しい!」。しかし、何度か繰り返した後、音楽を流しながら通してみると、見事にマスターしていました。

 続いてリズムトレーニングに移ります。「ワン、ツー、ワン、ツー」。NOBUI先生の手拍子と音楽に合わせて、手をたたいたり、腰を落としたり。

 それらを組み合わせながら、だんだんテンポが速くなると、2人の「キャー」と悲鳴にも似た笑い声が響きます。「動きに集中すると息を止めそうになるけど、しっかり呼吸してくださいね」。ダンスは有酸素運動でもあるので、脂肪燃焼効果も期待できます。

音楽に合わせてステップを踏もう

 リズムが身に付いたら、いよいよステップに挑戦です。教えてもらうのは、ジャンプしながら左右の足を交互に蹴り上げる「ポップコーン」というヒップホップの基本ステップ。「ポップコーンがフライパンの上ではじけているようなイメージで」と、最初はNOBUI先生と一緒にゆっくり動きを確認していきます。

 「2人ともバッチリです。次は足と反対の腕を高く上げてみましょう」。次第に複雑になっていく動きに困惑しながらも、「一つずつできるようになると達成感がありますね」とママリポーターが笑顔を見せました。

 最後はステップを応用した簡単なダンスで締めくくります。

 「さっきのステップを踏みながら回ってみましょう。笑顔も忘れずに。せーの!」。NOBUI先生が大きく手をたたくと、2人とも全身をめいっぱい使って楽しそうに踊っていました。

 「ヒップホップは若い人のイメージがあったけど、こんなに楽しいものなんですね」とママリポーター。「気付いたら心のまま踊っていました。体も軽くなった気がします」と大満足の表情です。

 ダンスが気軽なスポーツであることを実感した80分。NOBUI先生は「親子で習っている生徒さんもいます。まずは簡単なステップをまねすることから始めましょう。心と体がスッキリしますよ」と話していました。

ヒップホップの基本ステップ「ポップコーン」に挑戦

8ビートのリズムに合わせて1~4の動きを繰り返してみましょう。

【基本編】

その場で軽くジョギングをするように左右の足を交互にキックしながら、両腕を前と横に伸ばします


【応用編】

基本編と同じ足の動きで、キックする足と反対の腕を高く突き上げます。大きな動きを意識して


教わったのは……
ダンスインストラクター
NOBUI先生
高校の部活動でダンスを始め、ダンス歴は約20年。25歳の時に看護師からダンスの道に。Rei Dance Collectionではヒップホップの入門クラスやキッズクラスなどを担当している。 

Rei Dance Collection
女性限定ダンススタジオとして2003年にオープン。渋谷と横浜で3校を展開し、ヒップホップやジャズ、K-POPなど、幅広いジャンル、レベルのレッスンを行っている。

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効率的な復習は教材管理から

 高校入試では中3の成績が合否判定でウェートを占めることがあります。その一つが定期テスト。範囲が発表されてから、すべての内容を覚えようとしても難しいですよね。日ごろの取り組みがポイントになります。

 授業などで教わった内容をそのままにしておくと、時間がたつにつれて忘れてしまいがちです。時間をおかずに覚え直すと、定着しやすいといわれています。

 授業を受けたら必ずその日のうちに復習し、週末に1週間分をふり返る――。こうしたスタイルを習慣にすると、範囲が示されてから「ゼロ」の状態で取りかかることをさけられます。

 範囲を効率よく見直すためには、ノートやプリント類を管理しておくことが欠かせません。ノートの内容が判読できずに調べ直したり、配布されたプリントをさがしたりするなんて時間がもったいない! 
 
 たとえばノートをとる場合、必ず覚えるべき内容は青色、先生が口頭で伝えたアドバイスは赤色といった具合に使う色をしぼるのが一つの方法。復習するときに書き直すのもおすすめです。

 プリントの管理にはファイルを活用します。1教科(科目)につき、1冊を用意。授業で配られたら休み時間のあいだにファイルに入れ、定期テストが終わったら中身を取り出して保管しておきます。

1週間前は演習中心

 具体的な対策について「テスト前に部活動が休みになったら始めればいいや」と考えていませんか。学校によってちがいがありますが、休みになるのは5日から1週間ぐらい前からでしょうか。でも、それではまったく足りません。

 覚えたつもりなのにテストになると解けない。こんな経験は、だれにでもあるはず。実際に問題を解く練習(演習)が少ない、あるいは全然していないのが原因です。範囲の総復習と演習に十分な時間をあてるには、テストの2週間ほど前から対策に取りかかる必要があります。

 教科書やノート、プリントの見直しからスタート。このときは「覚える」ことに主眼をおきます。1週間前になったら演習に軸足を移します。

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解説・梁川由香  
立教大学文学部卒業後、塾講師や家庭教師をつとめる。著書に『中学の勉強のトリセツ』(学研プラス)

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見慣れたものにフォーカス

2019年5月13日 08:30 朝日中高生新聞

 公立図書館の司書が、おすすめの本を紹介します。

『いい階段の写真集』

 学校、駅、そしてあなたが住んでいるところにはどんな階段がありますか? これは手すりや段の色、カーブの形に特徴がある日本各地の階段の写真集。もしかしたら身近な階段によく似たものがあるかもしれません。

 高度成長期まで多く見られた曲がった木製手すりは、今作ると手間賃がどれだけかかるかわからないほどの高級品だそう。著者の観察眼は細かく、階段観察の面白さがダイレクトに伝わってきます。

 階段だけでなく毎日見ているものをじっと見つめてみると、見慣れたものがなんだか違って見えてくるから不思議です。

 階段は移動の手段だけでなく、時には遊び道具になったり、ちょっと腰かける椅子になったり、この先は何があるのだろうと想像をかきたててくれます。

 今日、立ち話をしたり駆け下りたりした階段に、きっとあなたの思い出も刻み込まれることでしょう。

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河北奈津子(大野城まどかぴあ図書館/福岡県)

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