婚活しているのにどうしても結婚まで行きつかないという人は、私の経験上、「待ち子さん」と「棚上げ女子」であることが多いわね。あなたはどちらに当てはまるかしら? そして、どうやって改善すればいいのかしら。かなり心がエグられる荒治療かもしれないけど、覚悟して読んでね!
完全受け身のくせ、プライドだけは高い「待ち子さん」
「待ち子」の特徴は、「彼が好きと言ってくれない」「結婚しようと言ってくれない」と言って、とにかく「待ち」の姿勢、受け身でしか恋愛できない人のこと! 相手からのアプローチ待ち、デートコースもまかせっきり、プロポーズ待ち、もうとにもかくにも、「待ち・待ち・待ち」なんです!
恋愛経験がまったくない非モテタイプと、男たるものこうでないとという勝手な固定概念に縛られたままの化石タイプがいるわね。
そのくせ、お見合い相手を探すときは「スペック、スペック! 年収、年収! ……っていうか、もっと条件がいい男いないんですかぁ!?」などと鬼の形相でPCに向かってアタックしていたのに、いざお見合いや交際に進んでみると、急に「待ち子」になってしまうんですねー。
結婚の誘いが引く手あまたな20代ならまだしも、30歳過ぎてまだそんな姿勢でいたら相手も嫌気がさすわよ! 実際、「待ち子」の相手をしてほとほと疲れたという男性のセリフが印象的ね。
「いま交際中の彼女が、デートの誘いも場所も時間も俺に丸投げ。でも、以前“デートプランを考えていないなんてヒドイ”と怒られたことがあって。今どきデートプランを考える男性って少ないでしょ……もう毎週デートについて考えるのに疲れました」(36歳・男性)
いいですか? 独身男性たちは、面倒くさい婚活女子にほとほと疲れて、結婚願望すら薄れてきています。そこで、自分から積極的にならなくてどうするの?
そして、あなたは一体何のために、婚活しているの? 結婚するために活動しているのに、自分の凝り固まった恋愛観を変えずにどうするつもり?
「私はバリキャリで男と肩を並べて競っているんだから、並大抵のスペックの低い男性じゃイヤ」とか言うくせに、なぜか恋愛となると男に100%リードされたがる。それって結局、100%相手から好かれている状況でないとプライドが許さなかったり、自分の気持ちを素直に出して断られたときに傷つくのが怖いのよね? これって結局、自分に甘く、自分かわいがりなだけ! つまり、人間力が未熟なんです。
30代は100人に1人、40代は1000人に1人しか結婚出来ないの! 30歳を過ぎて婚活するなら、その現状をしっかりと受け入れて見栄やプライドなんて、かなぐり捨てなさい! その固定観念を変えられたとき、あなたの人間力も恋愛力も上がるんです!
私に言わせれば本当に結婚したいのであれば、ウジウジする前に、先頭きって正直に、自分から好きと言う!“〇〇に行きませんか”ってデートコースも提案する! 私が幸せにしますとプロポーズする! それくらいの気概で婚活に臨みなさい!
いつまで選べる立場のつもり?「棚上げ女子」
もうひとつの結婚できていない女性の特徴は「棚上げ女子」ね。つまり、自分のことを棚に上げて、エラそうに男性のスペックを批判してる婚活女性のこと。こういうタイプは、自分のスペックが高いと思っていたり、若いころに恋愛経験もそれなりにあったり、モテた経験もあったりするの。
でも、今の自分の「市場価値」が分かっていない。結局、自分をきちんと客観視できていないの。はっきり言っとくけどこの手の女性は、気持ちを入れ替えない限り、絶ッ対に結婚できないわよ!
仕事を一生懸命頑張りました。その結果、キャリアを築いて一人前のバリキャリ女子になりました。それはとっても素晴らしいし、偉いし、立派です。
でもね、ハッキリ言って、「だからどうしたの?」って話なんです。
だって、会社から一歩出てしまえば、あなたはひとりの女性、ひとりの人間なの。ひとりの人間として婚活市場に出たとき、世間があなたをどう判断するのか、きちんと知っておく必要があるの。
ハッキリ言って、結婚相談所に登録しても、ほとんどの男性は「30歳以下」「35歳以下」なんかでプロフィールをソートして、アラフォーのあなたのプロフィールに目も向けません。写真一覧が見れるのでよっぽどの美人だったら別ですけど、仕事を頑張ったとか、素晴らしい趣味や資格があるなんて、見てもくれないんです。
だから、あなたからお見合い希望を出すことになるわけなんだけど、言ってるわよ? 「子どもがほしいんで35歳以上の女性はちょっとね。うちの親にも反対されます」って! そこで婚活アドバイザーがあなたを必死に売り込んでいるわけ、「あなたにピッタリですよ、一度会ってみてほしい」って!(男のほうも、自分の年齢を棚に上げてるんですけど、それはそれで説教してます!)
な・の・に!
お見合い中も「かっこよくない!」「髪型がイヤ!」と上から目線、交際中も「お店のセンスが悪い」「話がつまんない!」と上から目線……そんなことで相手からプロポーズなんてもらえるわけないでしょ!
どう? ここまで聞いて、正論を突きつけられて逆切れしたり、がっかりしたり落ち込んだり、いろいろな感情が出てきたでしょう? そのまま、もっと痛みを感じるために、荒療治に行くことをすすめるわ。
今すぐ「既婚者」の友だちだけに連絡を取って、女子会を開きなさい! つまり、結婚できないあなたと、結婚している女性との違いを肌で感じにいくのよ。
「棚上げ子ちゃんは、バリバリ仕事に生きていてすごいね」なんて言われて浮かれているのも束の間、既婚女性たちのちょっとした会話に愛する家族が出てきて、違いを実感するんですね。「あ、ごめん! そろそろ夫が帰ってくるから帰るね」「子どもを迎えに行く時間だから、お先に!」……そうして、一人帰り、二人帰り、残るはあなた一人。あなただけ、自由だった昔となんにも変わってないの……見た目と年齢以外は!
「わぁ、寂しい! むなしい! 私だけ独りだったんだ……」
そう、家でも誰も待っていてくれないのに、その場所でも一人ぼっちになっちゃうんです。つらいけど、今それを実感することが大事なの。
ただし、独身女子会だけは絶対に禁止! 仕事の愚痴や実らない恋愛話、くだらない傷のなめ合いなんかもうやめなさい。ていうか、これ以上なめる傷なんかないでしょ?
改善すべき点を自覚して受け止めて、心を入れ替えて
世の中にはいろいろな価値観があって、昨今は「家庭を持つことだけが幸せじゃない」と叫ばれています。
でも、あなたは結婚したいから婚活しているのよね? そして、結婚したいけど結婚できずに悩んでいるのよね? だったら、「まぁ、いい人がいたら結婚してもいいかなぁ」なんて言ってないで、覚悟を決めて、心を入れ替えるところから始めてください!
「待ち子」と「棚上げ女子」、あなたはどちらでしたか?
これであなたも少しは結婚への道がひらけたわね。とにかく一度は勇気を持って実行してみなさい、あとで必ず私のアドバイスが活きてくるから! 厳しいことを言ったけど、あなたの婚活をいつも応援しているわよ。
文:植草 美幸(恋愛ガイド)