女性は嘘をつくのが男性より上手です。男性と違い、顔色ひとつ変えずに嘘をつける人がたくさんいます。また、気配り、目配りもこまやかですので、うかつな証拠を残しません。でも、ここでアドバイスするポイントをチェックすれば、見逃しがちな浮気の証拠を探すことが出来るかもしれません。
1:妻の髪に注目
多くの男性から「見た目の変化で浮気の有無を見分けられますか?」という質問をよくいただきます。残念ながら「最近、化粧が派手になった」などというドラマみたいなわかりやすい変化はなかなかありません。
しかし、妻の皆様の髪に注目してみてください。たとえば、今までヘアサロンは半年に一度、多少の白髪も放置、あるいは白髪対策は自宅でのヘアカラーで対応だった奥様が、ヘアサロンにきちんと通うようになり、髪がさらさら、つやつやに美しくなったなら要注意です。
髪は1m離れて見られるときは少々の痛みや白髪も気になりませんが、至近距離で誰かに見られる、あるいは誰かに触られる可能性が高まったとたんに、お手入れのニーズが高まるものです。夫以外の男性に触れられるための白髪染め。女心を察してください。
もう一段踏み込むと、ムダ毛の処理を丁寧にするようになるという事象もあります。脇毛、アンダーヘアー、まさに夫が気づかない闇の部位です。
2:洗面所やドレッサーもチェック
誰かに至近距離で見られる、もしくは触れられる機会ができるようになると、女性が急にお手入れに力を入れるパーツの2つ目が肌です。好きな人ができると、肌の状態は明らかに変わります。
しかし、なかなか妻の肌の状態を普段から知っている旦那様も少ないでしょう。肌そのものの変化が分からないなら、妻の使っている道具や行動に注目してください。洗面所やバスルーム、ドレッサーなどにフェイスパックや高級な美容液が並ぶようになっていないか。美顔グッズなどが増えていないか、といった所有物の変化に注目しましょう。
そのほかには、お風呂上りや就寝前の妻の行動にも要注目。フェイスパックやマッサージ、手やネイルのお手入れを念入りにするようになるなどの行動の変化は、誰か触れることを想定して、お肌をツルスベにしようとしているのかもしれません。
3:妻の下着を見逃すな
見た目の変化に関しては「服装や持ち物に変化が現れますか?」という質問をいただくこともあります。しかし、世の中の旦那様の皆様、妻の普段のワードローブを把握していますか? 妻がどんな服を着ているのか全く視界に入っていない男性陣には、妻の服やバッグが新しく増えているかどうかを見分けるのはあきらかに無理があります。
そこで分かりやすいチェックポイントをお教えします。ズバリ「下着」です。妻の箪笥の引き出しをあけて中を確認することがためらわれるならば、洗濯後、干している状態の物、乾燥機で仕上がっている状態などをさりげなくチェックしましょう。
今までは形が崩れてアンダーのゴムのゆるんだブラ、お腹をすっぽりおおう履き心地の良いショーツが中心だった奥様の下着が、新しいもの、繊細なレースがついたものなど、おしゃれなものに変わっていませんか? その場合は、もしかすると誰かに下着姿を見られる可能性が増えたのかもしれません。
派手なものや極端にエロチックなデザインの物がないからといって安心はできません。むしろ、清楚でシンプルな下着の方が、怪しい可能性があります。色あせしていない新しい下着が増えていたとしたら……ああ、怪しい。妻が浮気をした途端、パンティが真紅や紫色に変わるなどということは、今の時代にはありません。
4:家庭外での時間の増加
かつての専業主婦の方が多かった昭和のニッポンでは、平日の日中というのが主婦の浮気タイムと考えられていました。数年前、上戸彩さん、斎藤工さん主演で大ヒットしたドラマ「昼顔」にも、「平日午後3時の恋人たち」というサブタイトルがついていましたね。
しかし、近年では共働き家庭が専業主婦家庭を上回り、パートではなくフルタイムで働く女性も増えましたので、浮気タイムは平日午後に限りません。「会社のつきあい」「女子会」などの名目で夜に家を空けることが増えた、あるいは、習い事や趣味と称して週末に家を空けることが増えたといった妻の行動の変化は、やはり注目すべきポイントです。
ラブホテルでも女子会プランを実施しているところがあり、「ラブホで女子会してたのよ。ハニートーストもついてて、刺激的だったわ」という言い訳も楽になってきました。
5:妻の笑顔や機嫌の変化
恋をすると女性はウキウキして、笑顔が多くなります。あるいは、夫への後ろめたさから、夫にやさしく接しようとします。
今まで、更年期の始まりなのかいつもイライラしていた妻が、最近機嫌がいい。仕事が辛い、上司がウザイと愚痴ばっかりだったのが最近はウキウキと会社に通勤している。急に「あなたのおかげね」などと、夫を立てる発言をする。もちろん、これだけなら夫婦関係が良くなっていると喜ぶべき現象かもしれません。しかし、これらが浮気の影響である可能性もゼロではないのです。
このような妻の変化は、それだけをもって「浮気か?」と疑うのではなく、その他いろいろな状況を加味したうえで判断していくことが必要です。
妻の浮気を防ぐために夫ができること
ここまで、チェックすべきポイントを挙げてきましたが、「正直、見分けるのは難しい」と思っている方も多いでしょう。ここには記していませんが、もっと夫にわかりにくい性的なポイントもあります。日頃から妻と良好なセックスができていないと、把握できないチェックポイントです。
しかし、見分けるのが難しいぐらいなら、まだ見込みがあります。妻が、明らかに「以前と変わった」と気づくような目立った行動をするときには、すでに彼女は現在の夫婦関係の維持を放棄してしまっている可能性があります。つまり、浮気が浮気ではなく、本気になっている状態です。
女性の場合、浮気の原因は単なる欲求不満や、性欲の解消、ナンパされたからちょっと遊んでみた、みたいな軽い理由は少ないのが一般的です。女性が一歩踏み出すときには、浮気ではなく本気の場合が多いのです。
ではなぜ別の男性に本気になるのか。それはもう夫に愛想をつかしているからです。これにつきます。夫に愛情をたっぷり持ち、満足しているのに浮気をする妻はいません。ではなぜ夫に不満を持つのか。まずは我が身を振り返ってみてください。心当たりはありませんか?
妻が「浮気」という行動に踏み出すように、その背中を少しずつ押しているのは、ほかならぬ、旦那様自身かもしれません。
文:三松 真由美(夫婦関係ガイド)