cat_1_issue_oa-aera oa-aera_0_kij7hjm1rema_【沖昌之】ロングヘアの彼女にデレデレの猫 ついに僕にも春が来ました! kij7hjm1rema kij7hjm1rema 【沖昌之】ロングヘアの彼女にデレデレの猫 ついに僕にも春が来ました! oa-aera 0

【沖昌之】ロングヘアの彼女にデレデレの猫 ついに僕にも春が来ました!

2020年12月30日 19:00 AERA

 主に外猫を撮影し、猫の自然な姿をとらえた写真が人気の猫写真家・沖昌之さん。「今週の猫しゃあしゃあ」では、そんな沖さんが出会った猫たちを紹介します。今回は「参ったな~。ついにモテ期、到来だにゃ~」をお届けします。

*  *  *
 猫の世界にも思わずデレッとしてしまうことがあるのかな。説明するまでもなく、デレデレの顔をしていますよね。


 右のグレーの長毛の子は、左のキジトラさんのことが大好きなようで、キジトラが動くたびに、ぴったりと引っ付いていく。キジトラが止まると、もちろんすぐ隣にちょこんと座って、次の行動を見逃さないように見つめていました。キジトラさん、嬉しかったんだろうな~。

<沖昌之>
猫写真家。主に外猫を撮影し、猫の自然な姿をとらえた写真が人気。写真集に『ぶさにゃん』『必死すぎるネコ』など。最新刊の写真集『残念すぎるネコ』が発売中。インスタは@okirakuoki。新刊『俳句ねこ』(共著)が発売中

※AERA 2020年3月2日号

【[沖昌之]分かってやってる? 猫のこんな「おねだり」はずるい】

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cat_1_issue_oa-aera oa-aera_0_oks80n9m1bad_「大減収時代」に年収100万円アップ! コロナ禍の転職でも引く手あまたの職種とは? oks80n9m1bad oks80n9m1bad 「大減収時代」に年収100万円アップ! コロナ禍の転職でも引く手あまたの職種とは? oa-aera 0

「大減収時代」に年収100万円アップ! コロナ禍の転職でも引く手あまたの職種とは?

2020年12月28日 19:00 AERA

 途切れることなく不確実なことが続いた、今年一年。 新型コロナは働き方の概念を変え、収入の価値観を変えた。AERA 2020年12月21日号では、2人の「転機」から解を導く。

*  *  *
 リーマン・ショック以来の、大減収時代──そんな言葉が大袈裟ではなくなってきた。

 新型コロナの感染拡大により、賃金水準や失業率を表す統計資料には衝撃的な数字が並ぶ。

 日銀が9月に行った「生活意識に関するアンケート調査」では、2020年3月以降の半年間の収入状況について、「勤務日数や勤務時間が減り、給与収入が減った」との回答が23.0%、「勤め先や経営する事業所の業況が悪化し収入が減った」との回答が19.4%に上った。反対に「収入が増えた」人は、わずか2.1%に留まる。

【人気企業93社「年収」徹底調査! 建設や商社が右肩上がりで「1千万円超え」する理由】

 職そのものを失う人も多い。総務省「労働力調査」によると10月の完全失業者数は215万人で、前年同月より51万人増と大幅に増えた。

 しかし、そんな大減収の時代にあっても、着実に年収アップを勝ち取っていく人がいる。

 東京都の男性(38)は11月、クラウドソーシング事業を手掛ける企業を退職し、ITベンチャーに転職した。マーケティングと営業を担当するマネジャーで、年収は百数十万円の大幅アップ。男性のもとには、このコロナ禍でも、複数の会社からオファーが舞い込んだという。

「今回の年収は自分から提示しましたが、すんなりのんでくれました。いま売り上げを伸ばす企業は、マーケティングや営業の人材を強く求めている印象です」(男性)

 男性はこれまで所属していた2社で、営業やマーケティング部門を主導して新規上場に導いた実績を持つ。前々職では自社ツールの導入社数を5年で50社から500社へと増やし、前職ではのちに看板事業となる新規事業の立ち上げを担当した。

■求人数「減」も年収UP

 実は、株式市場への新規上場は今年も活況だ。今年、国内市場へ上場した企業は11月時点で93社。既に08年以降の最多を更新している。上場に向けて事業を伸ばす力は、もっとも企業が求める能力といえる。

 人材サービス大手のエン・ジャパンで転職仲介サービス「エン エージェント」を担当する藤村諭史さんは言う。

「転職市場全体でみると、4月の緊急事態宣言の時点で求人数は去年の半分ほどになりました。そこから回復しつつありますが、今も昨年比70~75%程度です。しかしリーマンの時とは違って、伸びている企業や業種が少なからずあります。実績のある人にとっては、年収アップのチャンスも少なくありません」

 事実、今年3月から10月の間に同社のサービスを介して転職を決めた人のうち、半数を超える52%は年収増での転職だった。特に伸び盛りなのがIT業界で、IT・ウェブ・通信系の技術職は63%の人が年収増を勝ち取っている。

 IT人材の転職仲介を行うレバテックの代表執行役社長、林英司さんはこう説明する。

「IT業界がコロナの打撃を受けなかったわけではなく、弊社で扱う求人数も一時的にグッと落ち込みました。それでも5月を底に、かなり回復しています。コロナ前に『超売り手市場』だったのが、今は『普通の売り手市場』になったイメージです」

■引き合い強いデータ系

 なかでも引き合いが強いのが、データベース構築を行うデータエンジニアや、データを用いた分析を行うデータサイエンティストだ。

 東京都在住の小澤和也さん(29)は、データサイエンティストとして今年7月、データ分析専業のコンサル会社から、ITメガベンチャーの雄、サイバーエージェントへ転職した。同社ではネットTV事業を担当し、データを活用した戦略設計やその効果の検証を行うという。

「機械学習などの技術的なスキルだけでなく、ビジネスにつなげるためにどうすればいいか、どうプロジェクトをマネジメントしていくかといった『スキルの掛け算』の経験が転職で評価されたのだと思います」

 今回の転職では、小澤さん自身が「年収増は特に求めなかった」こともあり、これまでと同程度。それでも、小澤さんを担当したキャリアコンサルタントの男性はこう断言する。

「もし小澤さんが年収増にこだわったなら、100万円単位の増額も可能だったはず。転職活動中も引く手あまたで、選考初期の段階では苦戦する要素がありませんでした」

“希少人材”の争奪戦は激しさを増すばかりだ。あるITベンチャーの経営幹部はデータ人材についてこう明かす。

「それこそ、札束の叩き合いを仕掛けてくる企業もある。転職予定者にスキルや経験から出せる目いっぱいの額を提示しても、『別の企業にはるかに高い年収を提示された』と断られてしまうことがあります」

 IT技術職以外はどうか。

 たとえば、企業の管理部門のなかでコーポレートガバナンスや危機管理を担当する法務職。人材サービス大手のパソナで管理部門人材紹介を専門とする堀江彩佳さんによると、管理部門全体の求人は、4月の緊急事態宣言の時点でコロナ禍前の60%程度に落ち込み、いまも80%程度だが、法務職は横ばいに近い数字が続いているという。

「近年は、どんな企業でもガバナンス強化や個人情報保護が必須課題ですし、M&Aを行う会社も増え、法務人材の転職市場はさらに回復傾向にあります。コロナ禍でも社内システムの一新を求められる企業などがあり、法務人材の需要を支えています」

(編集部・川口穣)

※AERA 2020年12月21日号より抜粋

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なぜ孤独死の現場をミニチュアで再現? 20代女性が語る特別な思い

2020年12月28日 19:00 AERA/photo 篠塚ようこ

 日本では孤独死する人が年間約3万人。その現場を精巧に再現したミニチュアがある。なぜつくるのか、なぜこの仕事を続けるのか。制作者の女性が思いを語った。

*  *  *
 部屋からあふれそうなゴミの山、飼い主を亡くして残されたペット、畳に染み込んだ体液……。精巧に作られたミニチュアは、目を背けたくなるような現場を表現しているのに、そのリアリティーから目が離せない。

 ミニチュアの作者は小島美羽(みゆ)さん(27)。遺品整理と特殊清掃の仕事をしながら、空いた時間に制作を続けている。ミニチュア制作は全くの独学。YouTubeなどを見てスキルを学んだ。

 はじめは、毎年夏に開催される葬祭業界の展示会「エンディング産業展」の制作だった。それまでは写真を展示していたが、見る人に与えるショックが大きく、報道ではモザイクがかけられてしまう。「孤独死は自分にも起こり得ること」ということを伝えたいのに、伝わらない。ならばと思いついたのがミニチュアという手段だった。

 孤独死は、誰にも看取られずに自宅で亡くなり、発見されるまでに日数が経過した状態を指す。日本では年間約3万人が孤独死していると言われる。小島さんは年間370件ほど、遺品整理や特殊清掃を担当するが、そのうち4割が孤独死の現場だ。

 一つの現場には5~6人のチームで向かう。朝9時半から昼食を食べずに14時、15時まで。小島さんたちが作業する段階では遺体はない。床板や畳まで撤去し、漏れ出た体液や死臭を清掃する。害虫を駆除し、家具などを運び出す。どんな猛暑でも、防護服や防毒マスクで全身を覆い、近隣住民のために窓も開けずに作業する。

「遺体の体液に触れたハエが外に出てしまったら、どこかの家の洗濯物に触れてそれを赤ちゃんがしゃぶってしまうという危険も考えられます。だから窓は開けません。前に、結核で亡くなった人の部屋に知らずにマスクなしで入ったことがあって、死ぬかもと思った。体力的にも精神的にもすり減ります」

 想像を絶する過酷な仕事を、小島さんは5年も続けている。

「孤独死で亡くなった人の部屋を片付けるとき、その人が自分の親だったと思ってやっています。嫌がる人は多いけど、自分の家族だったら、嫌じゃないし、汚いとか思わないじゃないですか。他人だと思うから気持ち悪いとか、呪われるとか思うんじゃないかな。呪われませんかって、よく言われるんです。でも自分が亡くなる側だったとして、片付けてくれる人のこと、呪いませんよね?」

 小島さんがこの仕事を始めようと思ったきっかけも、父親の死だったという。高校2年の時に脳卒中で亡くなった。2カ月ほど母と別居しているときで、母が離婚届を届けに行ったら、アパートで倒れていたという。

 そのまま気づかれなければ、孤独死になっていたかもしれない。そのことをずっと気にかけていたときに、この仕事があることを知った。

「遺品整理を頼んだ人が悪徳業者に高額な請求をされたり、思い出の物を壊されたりということもあると知って、許せないと思ったんです。私なら遺族の気持ちがわかるんじゃないかって」

 小島さんは、仕事への覚悟を決めるため、自分を試す期間として2年を費やしたという。

「この仕事に就いている人の本を読んだり、もしかしたら現場に遺体があるかもしれないと思っていたので、事故の写真や遺体の写真をネットで見て耐性をつけたりしました」

 反対していた母親も説得し、2年後、現在勤務するToDo‐Company(トゥードゥーカンパニー)の扉を叩いた。

 始めてみると、理想とは全く違ったという。何よりつらいのは、人の裏の顔を見る瞬間だ。

「誰かが亡くなると、みんな悲しむものだと思っていたんですが、違いましたね。人は亡くなると、お金になってしまうのかなって思うんです。結局、お金を残した人は、子どもに持ち上げられるし、お金を残せなかったり借金があったりすると、恨まれてしまう。そういう裏の顔を見て辞めていく人もいます」

 年々、世の中が薄情になっているように感じる、と小島さんは言う。仕事を始めた5年前は、悲しんでいる人や故人を思いやっている人も多かったのに、ドライな遺族が増えたという。

 それでも故人のこと、遺族のことを思い、仕事を続ける。

「もし自分が突然死んじゃったら、すごい不安じゃないですか。ペットを飼っていたらペットが心配だし、賃貸なのに体液で汚してしまったら、誰が掃除してくれるんだろうって。幽霊になってもきっと不安で成仏できない。だから亡くなった人の助けになればという気持ちがあります。姿かたちは見えないですけど、(故人は)どこかで見てると思うんですよね。安心して天国に行ってくれたらいいなと思いながら作業しています」

(編集部・高橋有紀)

【「まさか、家をなくすとは…」コロナで住宅ローン払えずに競売通告 年末にさらに増える見込みも】

※AERA 2019年9月23日号より抜粋

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ミッキーの誕生日はなぜ11月18日? 生誕90周年の展覧会ではマニア垂涎の限定品も

2020年12月28日 19:00 AERA/(c)Disney

 スクリーンデビュー90周年記念に、ニューヨークで「MICKEY:THE TRUE ORIGINAL」が開かれた。日本では芸術家5人が「これからの」ミッキーを創造した。AERA 2020年12月28日-2021年1月4日合併号に掲載された記事を紹介する。

*  *  *
 キャラクター界の超ビッグネーム。いや、もはやキャラクターであることすら、忘れている人もいるかもしれない。何って、ディズニーが生んだキャラクター、ミッキーマウスだ。

「キャラクターとしての認知度では、間違いなく世界一でしょう。ありきたりな言葉ですが、まさにレジェンドですよね」

 そう話すのは、キャラクター評論家のろばと でにろうさんだ。15年前にあった「愛知万博」のモリゾー&キッコロに刺激され、評論家になったというベテランのキャラクター評論家は、ミッキーをこう語る。

「キャラクターの域を超えて、ディズニーランドという国に住む、伝説の“人”のような存在に。映画スターとして活躍し、ディズニーランドという居場所を作り、新しいファンを増やしていく。そんなキャラクターのブランド展開の草分けでもあり、キャラクター大国日本で活躍するさまざまなキャラクターすべての、ルーツ的存在と言ってもいいと思います」


■デビュー90周年記念

 そのミッキーマウスが、初めてスクリーンデビューし、世紀のポップスターの道を歩み始めたのは、1928年のこと。デビュー作は「蒸気船ウィリー」というモノクロのアニメ映画。ちなみにこの映画が公開されたのは11月18日。この日はミッキーの誕生日となっている。

 そんなスクリーンデビュー90周年を記念して、2018~19年にニューヨークで開かれたのが、展覧会「MICKEY:THE TRUE ORIGINAL」だった。デビュー作「蒸気船ウィリー」の追体験展示や、20人以上の現代アーティストがミッキーをモチーフに制作したインスタレーションなどが紹介され、人気を呼んだ。

 その一部の作品群が来日、日本オリジナル企画を加えた展覧会「ミッキーマウス展 THE TRUE ORIGINAL & BEYOND」(1月11日<月・祝>まで。日時指定制)が、六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで開かれている。


■未来をテーマに作品

 今回、日本ならではの企画となったのは、展覧会名にも加えられた「& BEYOND」、つまりミッキーマウスの「未来」の部分。コラージュ、書道、ペインティングなど、さまざまなジャンルの日本人若手アーティスト5人が、ミッキーマウスの「これから」をテーマに、作品を制作し、紹介している。

「オファーがあったときは驚きました。覚えていないくらい小さいときの写真に、僕がミッキーマウスのぬいぐるみを持っている写真があるんです。自分が知らない自分を知るのがおもしろくて、僕は昔の写真をよく見るのですが、記憶が形成される前から僕の近くにいたキャラクターとして、ミッキーのことを覚えていたので」

 そう話すのは、今回、光り輝くネオン管を使って未来のミッキーを描いた、ネオンアーティストのWakuさんだ。1996年東京生まれ。青山学院大学の大学生、ネオン工場の職人、そしてネオンアーティストという三つの顔を持つ。


 高校生のとき、繁華街で見たネオンサインに引かれ、大学生になったころネオン工場に週1回、通うようになった。

「目の前でネオン管にガスが入れられ、光が灯(とも)るネオン管を見たとき、自分が引かれていたのは、ネオン管が形作るフォルムというより、ネオン管が発する光そのものだとわかりました」

 以来、職人としてネオンサイン作りを学ぶのと同時に、ネオン管の光を主役にした抽象的なアート作品を作るようになった。大学を休学してネオンサインが再注目されていたニューヨークに渡り、ネオンアーティストに師事したこともある。

「ネオンサインの本来の役割は広告としてお店の顔になること。またミッキーマウスの三つ丸も、世界中の人々がミッキーを即座に想像する世界共通のアイコンです。二つには親和性があることを強く感じています」

 勇ましいリーダーの顔から、無邪気な笑顔まで、Wakuさんにとって、いろんな顔を持つイメージがあるミッキー。ネオン管を連続的に使う、日本の古き良きネオン看板の手法で、ミッキーの三つ丸を描いた。

「自分のなかのミッキーは、一つの枠に収まりきらないもの。作品も抽象的なものになりました。完成したときですか? 脳汁が出ましたね(笑)。見る人も自由に見て、感じてほしい」

 脳汁が出る……昭和で言うところの、「シビれる」が近そうだ。
 
■マニア垂涎の限定品

 このほか、変わりゆくミッキーの姿を描いたペインターの添田奈那さん、「ミッキーマウスは子どものころからアイドルだった」というコラージュアーティストの河村康輔さん、「漢字としてとらえ、書道化したミッキーマウス」の作品を紹介している書道家 万美さん、キャラクター禁止の家庭で育った反動で「自分だけの特別なミッキーを描いた」というイラストレーターの大島智子さんの5人。


 ほかにニューヨーク展に出品された、キース・ヘリングなど現代アーティストの作品も来日し、みんなの心のなかにあるさまざまなミッキーマウスが展覧会場を埋め尽くしている。

 会場内の「ミッキーマウス展公式ショップ」も、この展覧会の目玉の一つ。キャラクター界のレジェンドらしく、文房具やバッグ、ファッションアイテムなど400点以上をそろえ、うち約半数にあたる200点は、本展でしか手に入らないマニア垂涎(すいぜん)の限定品となっている。


 このほか、会場のある六本木ヒルズ内の14ショップが参加して、さまざまな年代のミッキーをデザインした限定グッズなどを販売。例えば「ユナイテッドアローズ六本木」では、ディズニーアニメの一シーンを切り取ったデザインのメンズ、レディース、キッズのTシャツやスウェットを販売するなど、年末の六本木ヒルズはミッキーの「三つ丸」であふれている。

 あまりに大物すぎて忘れがちだが、誰でも心のなかに、ミッキーとの思い出を持っているはず。そんな心の奥底にある温かい思い出に、会いに行こう。(ライター・福光恵)

※AERA 2020年12月28日-2021年1月4日合併号

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cat_1_issue_oa-aera oa-aera_0_t3aau39dhin2_「いきなり水拭き」は汚れを増やす! コロナ禍で知っておきたいNG掃除法 t3aau39dhin2 t3aau39dhin2 「いきなり水拭き」は汚れを増やす! コロナ禍で知っておきたいNG掃除法 oa-aera 0

「いきなり水拭き」は汚れを増やす! コロナ禍で知っておきたいNG掃除法

2020年12月28日 19:00 AERA/photo 張溢文

 ホコリのなかには細菌やカビ、ダニなどの病原菌がいっぱい。飛沫やウイルスも付着する。 家庭内のウイルス対策として、正しい掃除法を身につけたい。 AERA 2020年12月28日-2021年1月4日合併号から。

*  *  *
■NG1「ホコリがあっても人は死なない」

 30年以上にわたり病院の環境衛生にかかわってきた松本忠男さんは、これを真っ向から否定する。

「ホコリは細菌やカビ、ダニなど病原菌の温床であり、飛沫やウイルスも付着します。ホコリや汚れをきちんと除去することは、コロナ禍でとくに重要です」

 さらに松本さんは、消毒する前に正しい掃除をすることが、家庭内でのウイルス対策として有効だという。

「ほとんどの場合、ウイルスはホコリや汚れと共に存在する。つまり、その汚れを除去するだけでも、かなりのウイルスを減らすことができるのです。高齢者や免疫力が低下した人、感染の疑いがある人がいる場合を除けば、家庭内の感染対策は正しい掃除でかなりまかなうことができます」

 反対に、掃除もせずに除菌シートでごしごし拭いたり、除菌スプレーを吹きかけるだけでは一時的にウイルスの働きを弱めることができたとしても、ウイルスを減らすことにはならないという。

 だが、家のなかの隅々まで磨き上げるのは負担が大きい。感染防止を考えたとき、とくに気を付けたい場所として松本さんがあげるのは「ダイニングテーブル・洗面所・トイレ」の3カ所だ。

 ダイニングテーブルはホコリや油汚れもたまりやすい上に、家族が集まって話すことも多いため、家庭内で最も飛沫が落ちる場所。

 洗面所は水が流れるのでホコリの影響は少ないが、手洗いやうがいの際に飛沫が飛び散る。周囲の床や壁など広範囲に注意が必要だ。

 トイレは排泄物による感染リスクはもちろん、便座や便器のふたなど、無意識に触る箇所が多い。換気扇の影響もあり、床や壁にはホコリが多く集まる。それぞれの場所に応じた掃除が必要となる。

■NG2「テーブルはいきなり水拭き」

 テーブルはまず何で拭くか。水拭き、除菌シート、アルコール消毒液をシュッシュとやる人もいる。いずれもNGだ。

 家のなかのウイルスや病原菌はほとんどの場合、ホコリなどのハウスダストと混ざって存在している。テーブルのホコリはふわっとした取り除きやすい状態だ。しかし、いきなり水拭きをしてしまうと、ホコリや汚れが水の力で雑巾やクロスに張り付き、テーブル全面に「塗り広げて」しまうことになる。

 さらにアルコールは消毒剤であると同時に溶剤でもある。油汚れなどが付いている場合、油を溶かし、ウイルスなどと混ざってコーティングしてしまい、アルコールが接触しないウイルスの割合が増え、消毒効果を半減させてしまう。

 では、どうするべきか。すべての汚れは「まずは乾拭き」が正解。使うのは繊維が細かく小さな粒子を回収しやすいマイクロファイバークロスがおすすめ。

 拭き方にもポイントがある。進行方向を逆方向に戻すなどしてクロスを往復させてしまうと、せっかく先頭部分にたまっていた汚れが残ってしまう。クロスの先頭が変わらないよう、テーブルの端まで来たらUターンして、S字に拭いていく。先頭のホコリや汚れを「運んでいく」イメージだ。床をモップやワイパーで拭く場合も同様だ。

 この乾拭きだけでも汚れはかなり落ちるが、最初に水拭きした場合は汚れを増やしてしまう。

 もちろん、乾拭きだけでは取れない汚れもある。汚れに応じて洗剤や消毒液を使うことも必要だ。油汚れがある場合は乾拭きをした後に洗剤拭きをする。飛沫が気になる場合は、消毒剤を使って拭く。最後にまた、一方向S字の乾拭きで汚れを「どかす」。つまり最初と最後は必ず乾拭き。これを汚れがとれるまで繰り返す。

「見た目の汚れがとれさえすればいいのであれば、いきなり水拭きでもいいでしょう。でも、それではホコリやウイルスが除去できません」

(編集部・小長光哲郎)

【「夫が捨ててくれない」「妻が勝手に捨てる」 夫婦間の「ものによる代理戦争」平和的な解決法】

※AERA 2020年12月28日-2021年1月4日合併号より抜粋

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50年以上前とは思えない「銀座」の美しさ! およそ10年で消えた都電の高性能車両

2020年12月28日 19:00 AERA/photo 諸河久

 1960年代、都民の足であった「都電」を撮り続けた鉄道写真家の諸河久さんに、貴重な写真とともに当時を振り返ってもらう連載「路面電車がみつめた50年前のTOKYO」。ここでは東京を代表する街・銀座のスポット「銀座四丁目交差点」の50年以上前の風景を紹介しよう。

*  *  *
 年の瀬になると、東京はいつも以上ににぎやかになる。だが、これは例年の話。コロナ禍の今年は、きらびやかな銀座の街を歩く人も少ない。

 写真はいまから53年前、銀座の中心地でもある銀座四丁目交差点を行く1系統品川駅前行きの都電車両5502だ。カラーポジフィルムで撮影した貴重な一コマで、フィルムはブローニーサイズのコダック・エクタクロームXを用いている。このエクタクロームXフィルムは半世紀以上経過しても退色を免れ、銀座四丁目を走る都電の彩(いろどり)を今に伝えてくれる。

 銀座の街を南北に縦断するこの区間には、品川駅前~上野駅前間を結ぶこの1系統の他に、五反田駅前~銀座二丁目の「4系統」、新橋~南千住の「22系統」、銀座七丁目~神明町の「40系統」が加わり、頻繁にやってくる都電は待たずに乗れる。まさに、銀座の足であった。

 車両限界による制約で、運転線区が品川駅前~上野駅前を走る1系統に限定された。他線区に転用できないことから、1967年12月の銀座線廃止時に命運を共にしている。10年余の車齢で廃車されたのは、あまりにも残念だった。

■撮影:1967年10月21日

◯諸河 久(もろかわ・ひさし)
1947年生まれ。東京都出身。写真家。日本大学経済学部、東京写真専門学院(現・東京ビジュアルアーツ)卒業。鉄道雑誌のスタッフを経てフリーカメラマンに。著書に「都電の消えた街」(大正出版)、「モノクロームの私鉄原風景」(交通新聞社)など。2019年11月に「モノクロームの軽便鉄道」をイカロス出版から上梓した。

【隈研吾「東京は破綻する瀬戸際にあった」 新型コロナが与えた都市計画への“警告”】

※AERAオンライン限定記事

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「お年玉」キャッシュレス化に賛成5割 コロナ禍に「会わなくて済む」だけじゃない意外な理由

2020年12月28日 19:00 AERA

 自宅のこたつに入っているだけで、親戚からお年玉が次々にもらえる──。コロナ禍で「会えないから渡せない」というその悩み。スマホがお答えします。

*  *  *
 目をうるませる娘(10)が、不憫でならなかった。

「連休もお盆も帰れなかったので、お正月こそと楽しみにしていました。子どもも落ち込んでいましたが、仕方ありません」

 全国的な「GoToトラベル」一時停止のニュースが駆け巡った夜、北海道の実家への帰省を取りやめた都内在住の女性(38)は、そう話す。

 ところが、祖父母がお年玉を現金書留で送ってくれるとわかるやいなや、娘はけろっと元気になった。女性が苦笑する。

「娘はお年玉が一番の心配事だったようです。新年のあいさつはLINEのビデオ通話ですませる予定です」

■正月限定スマイル不要

 新型コロナ感染拡大防止のための「勝負の3週間」は、事実上、失敗に終わった。年末年始に帰省を自粛したり、祖父母世代の高齢者と会うのを控えたりする「我慢の年末年始」になる。

 となれば、子どもたちの心配事は「お年玉」だ。普段はそんなに親しくない親戚にも、お正月限定の笑顔を振りまけばお年玉をもらえた。でも、いまは会うことすらままならない──。

 そんな時世に相まって「加速」が予想されるのが、お年玉のキャッシュレス化だ。

 20代の女性は、親戚の子どもたちから「キャッシュレスお年玉」を提案された。

「Amazonギフトカードでほしいと言われました。私も長距離を移動するのは不安ですし、カードを用意するつもりです」

 日本ファイナンシャルアカデミーが11月に発表した調査では、51%がお年玉のキャッシュレス化に賛成と回答。2018年の調査以来、最も高い数値だった。

 ひと口にキャッシュレスと言っても、タイプは幅広い。PayPayやLINE PayなどのQR決済、Suicaなどの交通系IC、図書カードやnanacoといったプリペイド式、などだ。スマホの所有率が高い中高生にはQR決済型でお年玉を「送金」、小学生にはプリペイド式のカードをお年玉代わりに、と使い分ける人もいる。

■親も子もウィンウィン

 同アカデミーの福田祥子さんは、こう見る。

「これまでキャッシュレス賛成派が30%台だったのに対し、今年は大きく増加しました。なかでも20代は7割、30代は6割が好意的にとらえています。帰省控えや非接触で渡せることが後押しとなっているようです」

 キャッシュレス化がもたらすのは、感染リスクの減少だけではない。前出の20代女性はこうも答える。

「新札やポチ袋を用意したり、直接手渡しする手間も省ける。お互いウィンウィンです」

 女性が言うように、現金を渡す以上に、形式を面倒に感じることも多かったお年玉。もらう側とあげる側の双方にキャッシュレス化は合理的ともいえなくもない。だが、もちろん、受け入れられないという声もある。

 懸念は、子どもたちの「お金観」の変化だ。単なる「数字」のやりとりでは、お金の実体をつかめないのではないか──。

 だが、それはキャッシュレスに限ったことではない。前出の福田さんは指摘する。

「大切なのは、お金の概念を身につけているかどうかです。数字の変化としか捉えられない子どもには、お金は有限であることを理解させる。計画的に物を買ったりお金を貯めたりできるようになることが重要です」

 現金でもキャッシュレスでも、上手に使えるようになればそれでいい──頭ではそうわかっていてもどこか腑に落ちない。大阪府に住む女性(61)が言う。

「ポチ袋に『勉強を頑張るように』とか『親の手伝いをするように』といった一言を書くのも楽しみの一つでした。でも、ナントカペイでは渡しがいもないし、もらう側のありがたみもないのでは」

 キャッシュレス送金でも、メッセージを添えることはできる。それでも、ポチ袋のほうが温もりとありがたみを感じる。だが、当の子どもにとっては、もらえることが「一番ありがたい」に変わりない。(編集部・福井しほ)

【マスク生活で子どもたちに異変 「笑顔が減った」「反応が薄い」発育の懸念】

※AERA 2020年12月28日-2021年1月4日合併号

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【沖昌之】キジシロ猫にスリスリする猫 みんなに見せつけちゃうもんね~

2020年12月28日 19:00 AERA/沖昌之

 主に外猫を撮影し、猫の自然な姿をとらえた写真が人気の猫写真家・沖昌之さん。「今週の猫しゃあしゃあ」では、そんな沖さんが出会った猫たちを紹介します。今回は「2021年はノーディスタンスになりますように。」をお届けします。

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 四国にある猫島に行きました。左の小さなネコさんは、人にも「甘えた」で、とてもおしゃべり。お気に入りのキジシロさんを見つけた瞬間、小走りで近づいていきました。キジシロさんが防波堤に駆け上がると、小さなネコさんもすぐに駆け上がり、2匹でじゃれ合います。小さいネコさんは全力でキジシロさんにスリスリして、「どうだ」と言わんばかりに、僕に向かって鳴いてきました。

【塀にぶらさがっている猫 この苦境の先を見てやるんだニャ!】

◯沖昌之/猫写真家。主に外猫を撮影し、猫の自然な姿をとらえた写真が人気。写真集に『必死すぎるネコ』『明日はきっとうまくいく』など。インスタは@okirakuoki。新刊『必死すぎるネコ~前後不覚篇~』が発売中

※AERA 2020年12月28日-2021年1月4日合併号

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「夫が捨ててくれない」「妻が勝手に捨てる」 夫婦間の「ものによる代理戦争」平和的な解決法

2020年12月28日 19:00 AERA/写真・小島さん提供

 家族であっても片付けの基準は異なり、互いの領地争いに発展することもある。自分と相手のエリアを分けることで平和的な解決をはかりたい。AERA 2020年12月28日-2021年1月4日合併号で、片付けのプロが具体的な方法を伝授する。

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 埼玉県に住む女性(41)はコロナ禍で自宅で過ごす時間が増えたのを機に“断捨離”を決行。自身の洋服、めったに使わない食器や鍋、古い毛布などを処分するなかで、夫のものが気になりはじめた。とくに邪魔に思えたのが、数年前に夫が買って来て以来使っているのをほとんど見たことがないぶら下がり棒だった。

 夫に「捨てていい?」と聞くと「まだ使うから」と答えるものの、一向に使う様子はない。かさばるし、見栄えも悪い。周辺の掃除がしづらく、ほこりもたまる。ある日、夫に黙って粗大ごみに出してしまった。「使ってないし、平気だろう」という軽い気持ちだったが、捨てられたことを知った夫は不機嫌に。「家族であっても人のものを勝手に捨てるのはよくない」と抗議され、女性も反省したという。

「収納王子コジマジック」としても活躍する一般社団法人日本収納検定協会代表理事の小島弘章さんは言う。

「家のなかのものは基本的に、『家族の共有物』と『個人の所有物』で構成されている。僕もよく、『夫がものを捨ててくれない』などの相談を受けますが、夫婦間であっても勝手にものを捨てるのはトラブルの元です」

「断捨離」の提唱者、やましたひでこさんは、家族間の片付け問題には、単なるものの処分以上の意味があると語る。

「自分以外の家族のものが邪魔に見えるのは、ものをため込んだり散らかしたりすることで『ここは私の縄張り』と主張する代理戦争をしているから。ものを捨てられた相手は、『侵略された』と感じ、家族の関係もこじれてしまう。『相手のものを減らす』『ものを捨てさせる』ことを求めるのはやめて、自分がその縄張り争いから撤退するしかありません」

 平和的な解決のためには、エリア分けが有効だ。リビングなどの共有スペースも、「窓際の棚は自分、反対の棚は相手のスペース」「ダイニングテーブルの右側は自分、左側は相手のスペース」などと決める。「ここから先にははみ出してこないで!」ではなく、あくまでも「このスペースを守ってね」と友好的に交渉するのがポイントだ。

 小島さんの自宅では、楽しみながらこのエリア分けを実行している。

 たとえばシューズラック。小島家では、長男(7)がグリーン、長女(4)が濃いピンク、妻が薄いピンク、小島さんはブルーと、家族それぞれのパーソナルカラーが決まっている。そこで、それぞれのパーソナルカラーでエリア分けし、それぞれのスペースを決めた。

「『自分のゾーンはここ』と決まると子どもは『自分の陣地』を守ろうとするみたいで、シューズラックを開けて、自分の靴を戻すということが自然とできるようになりました」(小島さん)

(編集部・高橋有紀、小長光哲郎)

【「いきなり水拭き」は汚れを増やす! コロナ禍で知っておきたいNG掃除法】

※AERA 2020年12月28日号-2021年1月4日合併号より抜粋

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東浩紀「ヘイト丸出しの差別発言を許容する日本 上品下品の感覚取り戻すべき」

2020年12月28日 19:00 AERA

 批評家の東浩紀さんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、批評的視点からアプローチします。

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 年の瀬に不愉快なニュースが飛び込んできた。大手健康食品メーカーDHCの吉田嘉明会長が、同社の公式サイト上に在日韓国・朝鮮人へのヘイト丸出しの発言を掲載していたというのである(発言は11月付)。

 発言はライバル企業への下品なあてこすりも含み、社会通念上許容できるものではない。批判が相次ぎ、ネットでは不買運動も起きている。当然の反応だといえる。

 とはいえ、残念ながら謝罪や撤回の可能性は低い。DHCは保守系ネット番組のスポンサーとして知られ、会長は過去にも同様の発言を繰り返している。にもかかわらず、同社の売り上げが落ちたり会長が信用を失ったりしたという話は聞かない。発言は社会通念上許容されないと書いたばかりだが、実際には問題なく許容されているのが日本の現状だ。

 差別はどの社会にもある。しかしふつうは表立った差別は避けるという常識が存在する。隠れた差別も問題だが、隠さなければという意識はあるていど抑制にはなる。ところが今の日本ではなぜかその常識が働いていない。とくに在日に対して働いていない。だから大企業の会長が堂々と差別を公言するし、表現も極端であればあるほど歓迎される。これはたいへん危険な状況である。

 この状況をどうしたら変えられるだろう。むろん発言者への抗議は行うべきだ。啓蒙や法的規制も必要だろう。しかし同時に思うのは、上品下品の感覚を取り戻すべきではないかということである。

 最近はみな言葉が汚い。「正義」のためならいくら相手を罵ってもいいし、汚い言葉も許容される。そういう価値観がネットを中心に広まっている。それは左派も変わらない。たしかにリベラルはヘイトを批判している。しかしその批判が罵倒とともに行われれば、右派はますます極端な主張を繰り出すようになる。いま起きているのはそういう悪循環だ。それにマイノリティーが巻き込まれている。

 かつてはみな下品と見られることを恐れていた。それが抑制を生んでいた。その常識を取り戻し、まずは罵倒のインフレを止めることが状況改善への第一歩のように思う。

◯東浩紀(あずま・ひろき)/1971年、東京都生まれ。批評家・作家。株式会社ゲンロン代表。東京大学大学院博士課程修了。専門は現代思想、表象文化論、情報社会論。93年に批評家としてデビュー、東京工業大学特任教授、早稲田大学教授など歴任のうえ現職。著書に『動物化するポストモダン』『一般意志2・0』『観光客の哲学』など多数

【浜矩子「GoToプリズンを恐れてステイホームを決め込む安倍前首相は国会へGoToせよ」】

※AERA 2020年12月28日号-2021年1月4日合併号

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