本誌記事で大反響を呼んだ脂肪燃焼スープが、進化して帰ってきた。和洋中の3種類になったことで飽きを防げ、味も効果もアップ。以前「口に合わない」「飽きる」と悩んでいたあなたでも大丈夫だ。AERA 2020年12月7日号では、前回に続きアエラのデブデスクがその効果を体感し、7日間で体重5.5キロ減を達成した。
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進化版の脂肪燃焼スープを使ったダイエットに、アエラの「デブデスク」こと、副編集長の上栗崇(45)がチャレンジした。
前回、脂肪燃焼スープにチャレンジしたときの体重は100.8キロ。そこから6キロ減に成功したが、2日目の夜あたりからスープを食べるのが苦痛でカレー粉などの力を借りて乗り切った。筆者は元々食い道楽で料理が趣味。たとえおいしかったとしても同じものを続けて食べたくない。
だが今回は3種類。しかもレシピを見るとどれも普通においしそうだ。洋風と中華風に至ってはハムや肉団子が入っているけど、これで本当に痩せるのだろうか。今回、スタート時の体重は94.4キロ。目標はずばり、夢の80キロ台だ。
1~2日目は和風スープ。普段あまりやらないごぼうのささがきに手間取ったものの、できあがったスープは具だくさんのけんちん汁(みそは入ってないけど)といった風情で香りも食欲をそそる。いただきます。
いやこれ、うまいです。舞茸、にんじん、大根、ごぼう……。食感がバラエティーに富んでいて、もぐもぐ食べ進んでしまう。ちょっとだけ油揚げとか鶏肉とか入れたいなぁと思いつつ、野菜1キロ分を2日であっさり完食。そして体重は2キロ減。順調だ。ちょっとごぼうとしょうがのにおいが鼻についてきたけど、明日から違うスープだからノープロブレム!
3~5日目は洋風スープ。レシピでは顆粒の洋風だしだったけど、ここは冷凍してあった地鶏ガラのスープストックを投入する。キャベツはかなり大きく切り、ハムはスライスではなく拍子木切りに。見た目、完全にポトフです。鶏ガラの効果なのか、相当多めに入れたしょうがのにおいが引っ込み、全体を支えるベースになっている感じ。鍋の前でぐうぅとおなかが鳴る。
一口食べて思わず「やばいっ♪」。小粋なビストロで「シェフこだわりの有機野菜ポトフでございます」と出されても全然文句ナシ。うまいうまいうまいうまい。だが、ちょっとうますぎたかもしれません。4日目の昼にはかなり飽きが来てしまった。あぁ、和風スープのシンプルさが恋しい。日本人だから? それとももう45歳だから?
とは言え体重は順調に減り、4日目終了時点で3.7キロ減の90.7キロ。これはもう、明日には80キロ台突入ではないか。ドリームズカムトゥルーだ。
だが翌朝は何とわずか200グラム減。なぜだっ。お散歩中にカフェで食べた豆腐アイスがよくなかったのか。それとも5日目のご褒美食材である「お肉」に山形牛特選カルビを選んだのがやり過ぎだったのか。くそっ、神様のイジワル。あんなにうまかった洋風スープが苦い。
6日目からは最後の中華風スープ。鶏団子をこねこね、カブをざくざく。なんだかダイエットスープ感ゼロ。たっぷりの日高昆布で濃いめの出汁をひき、顆粒の鶏ガラスープを加えてできあがったスープにニラを投入して、いただきます。あ~これ、ちょうどいい。一番好き。カブとえのきでスープにちょっととろみが付くのも好み。お昼はスープジャーに詰め、取材で訪れた東京・東村山駅のロータリーに腰掛けてむしゃむしゃ。人目なんか気にしないもんね。
運命の最終計量。結果は、5.5キロ減の88.9キロ! 前回の6キロ減には少しだけ及ばなかったものの、四捨五入すれば6キロだ。正直、これなら全然つらくない。個人的な感想としては、洋風はちょっとうますぎて飽きるので1食か2食に限定して、中華風と和風を組み合わせれば鼻歌交じりで1週間を乗り越えられそう。さぁ、今夜はお祝いの乾杯! あ、ほどほどにします。
このダイエットはリバウンドしやすい。ただ、立て続けに何週間もスープ生活を送るのはNGだ。1週間が終わったあとは玄米メインの和食生活に切り替えて体重増加を防止しよう。2~3週間が経過して、体重が減ったまま落ち着いてきたら、再び1週間のスープ生活に変更する。この繰り返しで理想体重に近づけていこう。(編集部・上栗崇、フードジャーナリスト・浅野陽子)
※AERA 2020年12月7日号
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