世の中、再び出歩くのがはばかられる雰囲気に。なのにウーバーや出前館でごちそうの方が家にやってくるからデブまっしぐら。家で簡単に痩せられる方法、色々試してみました。 AERA 2020年12月7日号から。
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2019年の春、アエラで「トッピングダイエット」についての記事を書いた。脂肪燃焼スープや糖質制限など基本のダイエットにチョイ足しして、ブースター的働きに期待するダイエットだ。
それぞれのダイエットのユーザーによる「○キロ痩せた!」という報告が本当なら、全部やると体重がマイナスになってしまわない?と無邪気に心配したほど、「膣トレ」やら、「食べ過ぎをおしえてくれるベルト」やら、あれこれ試した。
そして今回再び、コロナ禍で様変わりした最新のトッピングダイエットを紹介する運びとなった。
自分の場合、コロナ禍を経て今やトッピングどころかベースの糖質制限ダイエットも、残っているのはマインドだけ。低糖質ブランパンに、コンビニで売っているピーナツクリームをたっぷり塗って食べるというインチキぶりだ。その結果、7キロも太るという緊急事態を迎えている。
雑誌やネットで、はやりのダイエットをチェックしてみたところ、何といってもコロナ禍の影響が色濃い。外出制限やリモートワークで体を動かす時間が減った上、食べることしか楽しみがないんだから、太るのは当然。なのに感染防止のためジムなどに行くことに抵抗を感じる人は多い。そのため、かねて人気だったYouTubeの動画やスマホアプリなどのオンラインフィットネスの人気が爆発している。
■ビリー隊長令和に復活
例えば、4月の配信開始から2カ月で2万人の新規会員が殺到する人気ぶりとなったのがオンラインフィットネスプログラムを提供する「LEAN BODY」の「令和版 ビリーズブートキャンプ」だ。
15年前に発売され一世を風靡した「ビリーズブートキャンプ」をリニューアル。
「脂肪燃焼というテーマは変わらないものの、平成版では1回1時間のものもあったレッスンの時間を30分に統一しました。体の部分にフォーカスしたレッスンを加えたほかリズムエクササイズの要素を導入。全体的に内容もライトになっていますね」(同社の広報を担当する阿蘇品彩さん)
約400レッスンのフィットネスプログラムを提供する同社によれば、今や主流は「楽しみながら体を動かせるフィットネス」とか。かつて多くの落伍者を出した軍隊式のビリーズブートキャンプもマイルド化。続けられるフィットネスに生まれ変わったらしい。
さっそく15年ぶりに入隊してみた。50代半ばで日本人女性と再婚したことでも知られるイケイケのスパルタインストラクター、ビリー隊長も今や65歳。だが筋肉モリモリの肉体といい、ビジュアルは当時とほとんど変わらない。
一方、物腰はずっとマイルドに。厳しかったレッスン中のかけ声も、「その調子」「がんばれ、燃焼が始まるぞ」といった、褒めて伸ばす系にキャラ変していた。
ただし、自分が当時から15歳、確実に年を取っているせいもあるんだろう。実際に入隊してみると、30分のレッスンが長くてキツいこと。その代わりネットには、「入隊して1カ月で4キロ痩せた」などのユーザーの報告も見える。
ちなみに私の場合、はりきりすぎて、腰をギクッと……。三日坊主どころか、2日目で休隊中となっている。
■傘を開けば風呂サウナ
ステイホームでは、10歩も歩けば行ける極楽として、家のお風呂も注目されている。「お風呂の湯圧や、温熱、浮力、心身弛緩効果で無理なく痩せる」という『かんたんお風呂トレダイエット』(ゆきんちょ監修)は、お風呂のなかでできる1日3分のエクササイズを紹介。浮力の助けで、腰を痛めたダイエッターにも、続けやすいエクササイズとなっている。
お風呂関連では、一時は売り切れになるほどヒットしたのが「お風呂 de サウナ傘」だ。リラックスするお風呂時間をダイエットにも役立てる一石二鳥のグッズ。こちら、家電量販店で2470円(税込み)で購入した。
使い方は簡単。お湯をはったバスタブに入って、自分の頭の上にかぶせるだけ。湯船の湯気が傘の中に充満して、サウナのような状態を作り出す。
正直、ユニークなビジュアルに惹かれて買ってみたものだが、使ってみるとこれがなかなかの本格派。しばらくすると汗がじわじわ出てきて、顔だけサウナ状態に。
傘をはずしてお風呂から出たあとの冷たい外気も気持ちよく、サウナの「ととのう」感じまで味わえてしまった。とはいえ、湯上がりのビールもサウナ上がり並みにおいしいので、かえって体重を増やさないように注意して。(ライター・福光恵)
※AERA 2020年12月7日号より抜粋
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