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白石麻衣(以下、白石):ここ数カ月間は家にいる時間も増えて、いろいろなことを考えました。卒業のタイミングについてもそうですし、いつ卒業ライブができるのかな、とか。グループの活動にしても、今までのようにライブや握手会ができない状況の中で、どうすればファンの方たちを元気づけたり喜んだりしてもらえるんだろうと、自分にできることを模索していました。
白石:何とも言えないのが正直なところですが、卒業コンサートは、どんな形であれ、できたらいいなとは思っています。全国にいる乃木坂ファンの一人ひとりに、最後にちゃんと感謝の言葉を伝えたいですね。それもやはり新型コロナの状況次第なので、今は一刻も早く収束してくれるように願うばかりです。
白石:私、お肉が好きなので、普段はハンバーグとか角煮とか、肉系の料理をよく作るんですけど、最近は魚料理にもチャレンジするようになりました。魚は旬があるので、その時々で調理法を変えたりして楽しんでいます。
白石:いちばんは、やっぱりファンでいてくれる皆さんの存在です。ファンの皆さんが応援してくれたから、ここまで頑張れたのは間違いありません。
白石:乃木坂が結成して間もないころは、個人のお仕事をしていても、「グループのために」という気持ちが強かったのですが、最近は後輩たちが成長して、本当に頼もしくなりました。同時に、個人としてもっと成長したいという気持ちが強くなって、グループに頼らず、自分の道を進んでみようと決めました。
白石:以前の私は、思っていることを口に出せないタイプだったんです。でも、乃木坂に入ってから、やりたいことや挑戦したいことがあれば、思い切って口に出したほうが夢に近づけることを実感しました。だから、「やりたいことを言葉にする勇気」ですね。
白石:自分を囲む環境は、今までとは全く違うものになるだろうなと思います。卒業したメンバーと会って話したときも、みんな「最初は楽屋が一人ぼっちで寂しいよ!」と言っていて……(笑)。今まではメンバーが同じ楽屋で会話できていたから、何事にも安心感を持てた部分はあると思うんです。個人になったらメンバーに頼らず、自分で解決していかないといけないので、そこはチャレンジですね。
白石:まだ、自分で「これ!」と決めるような段階ではないのかなと思います。可能性を狭めずに、まだまだいろいろな仕事に挑戦していきたいですね。
(ライター・澤田憲)
※AERA 2020年8月24日号