時代が「平成」から「令和」へとかわった2019年。社会的な出来事をはじめ、日本に勇気を与えてくれたスポーツイベントや祝福に包まれた芸能ニュースなど、LINE NEWSが「今年の10大ニュース」をセレクトしました。
新元号「令和」発表(4月1日)
菅義偉官房長官が、「令和」の典拠、いわゆる出典は日本最古の歌集の万葉集であると発表。ゆかりの地・福岡県太宰府市では、典拠となった万葉集に記された「梅花の宴」を再現する催しが開かれました。
「令和は万葉集の梅の花の歌三十二首の序文にある『初春の令月(れいげつ)にして 気淑(きよ)く風和(やわら)ぎ 梅は鏡前(きょうぜん)の粉(こ)を披(ひら)き 蘭は珮後(はいご)の香を薫(かお)らす』から引用したものであります」(菅官房長官)
新天皇陛下が即位(5月1日)
4月30日に明仁天皇陛下が退位され、5月1日に即位された徳仁天皇陛下に「剣璽等承継の儀」で神器が引き継がれました。
「即位から30年、これまでの天皇としての務めを、国民への深い信頼と敬愛をもって行い得たことは、幸せなことでした。象徴としての私を受け入れ、支えてくれた国民に、心から感謝します」
秋には「即位礼正殿の儀」「祝賀御列の儀」「大嘗祭」などが執り行われ、日本中が祝福ムードに包まれました。
また、即位を祝う「国民祭典」では、2020年12月31日をもって活動を休止すると発表した嵐が奉祝曲を披露。嵐は、11月に公式SNSを開設し、二宮和也の結婚もファンを驚かせました。
イチローが引退表明(3月21日)
東京ドームで行われたアスレチックスvs.マリナーズ戦。日米通算4367安打など、数々の金字塔を打ち立てた大打者が、28年間のプロ生活に幕を下ろしました。
「今日のあの、球場での出来事、あんなもの見せられたら後悔などあろうはずがありません」
山里亮太と蒼井優が結婚会見(6月5日)
芸人と女優という「ビッグカップル」が誕生。結婚会見には、"キューピッド"となった、山里の相方の山崎静代(しずちゃん)も急きょ登場し、相方の晴れ舞台を見守りました。
「『終電が』って帰るんです。その後ろ姿にキュンとした。それから、飯がむちゃくちゃうまい」(山里)
「仕事に対する姿勢を本当に尊敬しています。(中略)山里さんを支えたいと思います」(蒼井)
香港の民主化デモに103万人(6月9日)
逃亡犯条例改正案を巡って反政府デモが激化。6月9日の103万人は香港の人口の1割以上に相当する規模で、9月4日に香港政府トップの林鄭月娥行政長官が条例案の正式撤回を表明した後も、収束する気配を見せていません。
京都アニメーション放火(7月18日)
第1スタジオが放火され、犠牲者は36人となりました。容疑者は41歳(当時)の男で「小説を盗まれたから」「どうせ死刑になる」などと話しているといいます。
吉本興業の闇営業問題(6月-7月)
多数の芸人が反社会的勢力の会合に参加していたことが発覚しました。7月20日には「契約解除」を告げられた宮迫博之(雨上がり決死隊)と田村亮(ロンドンブーツ1号2号)、7月22日には岡本昭彦社長が謝罪会見を行いました。
消費税が8%から10%に(10月1日)
2014年4月以来、5年半ぶりに消費税が増税。酒類や外食を除く飲食料品や新聞の税率を8%に据え置く軽減税率や、キャッシュレス決済(クレジットカード、電子マネー、QRコード決済など)によるポイント還元制度が導入されました。
相次ぐ台風や大雨被害(8月-10月)
8月には九州北部地方を中心に記録的な大雨、9月から10月にかけては相次ぐ台風が列島を襲いました。首都圏を直撃した台風15号は、大規模な鉄道の計画運休が行われる事態に。台風19号では福島、千葉、長野などの広範囲で93人が死亡し、岩手県釜石市では、ラグビーW杯カナダ代表が、土砂や泥を撤去するボランティアに汗を流す姿がありました。
ラグビーW杯日本開催(9月-11月)
「ONE TEAM」を合言葉に初めての8強。予選リーグ最終戦のスコットランド戦では、台風で被災した新潟県出身の稲垣啓太選手がトライをあげ、4戦全勝で決勝トーナメントに進出。優勝した南アフリカを相手に激闘を繰り広げました。
「台風によって被災した方々に、ラグビーで元気を取り戻してもらいたい。そういう気持ちで取り組みました」(新潟県出身の稲垣啓太)
「下を向く必要はない。胸を張れ。この1年間250日以上、一緒に生活してきて、本当に家族のように思ってきた。このチームのキャプテンができて誇りに思う」(リーチ・マイケル主将)
「10大ニュース」リスト
・新元号「令和」発表
・天皇陛下即位
・イチロー引退
・山里亮太と蒼井優結婚
・香港デモ
・京都アニメーション放火
・吉本興業の闇営業問題
・消費税が10%に増税
・相次ぐ台風や大雨災害
・ラグビーW杯日本大会