ネット証券の口座を開設する場合、様々な証券会社がありどこを選ぶか迷う方も多い。その際、楽天市場等で利用可能な楽天スーパーポイントも貯まる楽天証券を選択するのもおすすめだ。
楽天証券を含む楽天グループには楽天銀行や楽天生命、楽天カードなどが子会社としてあり、総合金融グループを形成している。楽天証券で口座開設を検討している方に向け、手数料やツール、銀行との連携など気になる点についておさえておこう(消費税8%、2017年11月現在)。
0円からの業界最低水準の国内株式売買手数料
楽天証券の国内株式売買手数料は「超割コース」と「いちにち低額コース」の2つのプランから自由に利用者が選ぶことができる。各プランは毎営業日ごとに変更も可能だ。
超割コースは1回の取引金額により手数料が決定するプランだ。手数料の低さも業界最低水準(現物取引の取引金額50万円超の価格帯を、ネット証券口座数上位5社で比較)である。1日の取引回数が少ない方におすすめのプランだ。支払った手数料の1%がポイントバックされる制度もあり取引すればするほどポイントが貯まるのもうれしい。
超割コース手数料体系
約定金額 / 手数料(カッコ内税込)
10万円まで / 139円(150円)
20万円まで / 185円(199円)
50万円まで / 272円(293円)
100万円まで / 487円(525円)
150万円まで / 582円(628円)
3,000万円まで / 921円(994円)
3,000万円超 / 973円(1,050円)
いちにち低額コースは1日の取引合計金額で手数料が決まるプランだ。1回の取引ごとに手数料が取られない為、少額で何度もトレードを繰り返すようなデイトレードにも向いている。いちにち低額コースにはデイトレード割引という1日で取引を手仕舞うデイトレードをした際、返済手数料が無料となる割引プランもある。
いちにち低額コース手数料体系
1日の約定金額合計 / 手数料(カッコ内税込)
10万円まで / 0円
20万円まで / 191円(206円)
30万円まで / 286円(308円)
50万円まで / 429円(463円)
100万円まで / 858円(926円)
200万円まで / 2,000円(2,160円)
300万円まで / 3,000円(3,240円)
以降、100万円増えるごとに1,080円追加。
超割コースといちにち低額コースのうち、超割コースを選択し、一定条件をクリアすると、さらに手数料が安い超割コースの大口優遇手数料が適用される。超割コースの大口優遇ではポイントバックも通常の1%から2%にアップするため、大口の取引を行なう予定の利用者にはおすすめだ。
超割コースの大口優遇手数料体系
約定金額 / 手数料(カッコ内税込)
10万円まで / 90円(97円)
20万円まで / 180円(194円)
50万円まで / 238円(257円)
100万円まで / 426円(460円)
150万円まで / 509円(549円)
3,000万円まで / 806円(870円)
3,000万円超 / 851円(919円)
充実した取引ツールとして有名なマーケットスピード
ネット証券より様々な取引ツールがリリースされているが、知名度の高さで楽天証券の提供するPC用取引ツール「マーケットスピード」は群を抜いている。もちろん知名度だけでなく、実際の便利さも折り紙つきだ。
マーケットスピードにはトムソン・ロイター、フィスコ、株式新聞、四季報速報、日経テレコン21などが情報提供をおこなっており、情報が素早く配信される。
中でも楽天証券では日経テレコン楽天版が閲覧可能だ。このサービスでは本来有料である日経新聞(朝刊・夕刊)や日経産業新聞、日経MJなどが3日分閲覧できる他、過去1年分の新聞記事検索、日経速報ニュースの閲覧なども可能となっており、投資を行なううえでの豊富な情報を手に入れることが可能だ。
マーケットスピードでは売買のタイミングを逃さずスピーディーな取引が可能な点も魅力の一つだ。価格をワンクリックするだけで注文が可能な「エクスプレス注文」やドラッグ&ドロップで注文ができる「武蔵」などで簡単に株式注文ができ、激しく変動する相場でもタイミングを逃さず売買することが可能だ。
このように豊富な情報や便利な売買ツールが実装されたマーケットスピードは本来、有料となっており、3か月の利用で2500円(税込2700円)が必要だ。ただし初めての利用で3カ月は無料で利用できるうえ、信用口座、先物・オプション取引口座、楽天FX取引口座を開設、又は預かり資産が30万円以上など様々な条件に一つでも合致すれば利用料は無料となる。実際に99%以上の方が無料で利用しているのでマーケットスピードを無料で利用できるハードルはかなり低い。
●モバイル端末ではiSPEEDが使いやすい
iPhoneやAndroid等のモバイル端末向けには取引ツールとして「iSPEED」が提供されている。最大1000銘柄をお気に入り登録することが可能だ。15種類のテクニカルチャートをカスタマイズすることもでき、モバイル端末でも満足のいくトレードをすることが出来る。
iSPEEDでも日経テレコンは利用することができ、日経新聞などもモバイル端末上で閲覧することが可能だ。
iPhoneやAndroidだけでなくiPad向けにも専用のアプリが提供されている。広い画面を活かし、1度に100銘柄の株価情報を表示する機能も搭載されるなど、iPadに最適化されたアプリのおかげで充実した取引環境が提供されている。
その他にもiSPEEDではApple Watchとの連携も可能であるなど、最新機器との連携にも強い。
トレードで楽天スーパーポイントをゲット
楽天市場を中心に様々な楽天のサービスで利用可能な楽天スーパーポイントを楽天証券でのトレードで貯める事も可能だ。具体的には表のようなサービスでポイントを獲得できる。
楽天スーパーポイント対象商品/サービス
対象商品/サービス / 内容
超割コース / 取引手数料を1%ポイントバック
投資信託 / 投信積立の販売手数料の1%をポイントバック
超割コースでのポイント付与対象である取引は国内株式取引(現物・信用)だけでなく、投資信託(投信積立含む)や海外株式取引(米国株式、中国株式、アセアン株式)、日経225先物取引(ラージ、ミニ)、日経225オプション、海外先物、金・プラチナ取引なども含まれる。その他に家族や友人への紹介や、キャンペーンなどでもポイント付与がある。
米国、中国、ASEAN株も売買可能
楽天証券では日本株だけでなく、米国、中国、ASEAN(シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア)などの個別銘柄やADRも売買可能だ。
ADRとは米国預託証券(American Depositary Receiptの略称)のことで、もともと米国の投資家が外国(米国外)の外国企業に自国通貨(ドル)建てで投資できるように作られた金融商品。通常の米国株式と同じように取引できるようにしてある。
楽天証券でもADRに投資することで、米国、中国、ASEAN以外の様々な国の有名企業にも投資可能だ。
取扱い銘柄数(普通株・ETF・ADR含む)
米国 / 1338
中国 / 910
シンガポール / 87
インドネシア / 73
タイ / 74
マレーシア / 44
(2017年11月末現在)
iDeCOやNISAで税金がお得
通常株や投資信託の売却益や配当には約20%もの税金がかかる。しかし2014年から制度が開始されたNISA(ニーサ・Nippon Individual Savings Account)やiDeCO(確定拠出年金)を活用すると、一定範囲内で売却益や配当を非課税にすることが可能だ。
楽天証券ではNISAやiDeCOにも手厚いサポート体制を敷いている。NISAでは一般NISAとジュニアNISAがあるが、それぞれ国内株式の売買手数料が無料となっている。今後スタート予定の積み立てNISAでも投資信託の販売手数料は無料になる予定だ。
iDeCOでも楽天証券が受け取るiDeCOの手数料が無料となっている等、手厚いサポートが準備されている。
ロボットが自動投資 話題のロボアドも提供中
ロボアドバイザーと呼ばれるロボットによる投資が今注目を集めている。楽天証券でもロボアド「楽ラップ」を提供中だ。楽ラップは10万円からスタートすることができるサービスで、まずは簡単なアンケートに回答することからスタートする。アンケートの回答が終わるとロボットが利用者に適した投資内容を提示してくれる。
提示内容に納得がいけば、その後ロボットが実際の投資を全自動で行なう。投資後も日々のメンテナンスは自動で行われ、必要があればロボットにより自動的に売買がなされる。利用者は何もせずとも資産のメンテナンスもロボットが全てを行なってくれるのだ。
楽ラップでは2014年設立の東大発、アジアで事業を展開するFintechベンチャーのFinatext社や、世界で総額9.2兆ドルを超す資産残高に対して資産運用アドバイザリーサービスを提供する世界最大級のコンサルティング会社であるMercer社、ステート・ストリート・コーポレーションの資産運用部門であるState Streeet Global Advisors社など世界で活躍する投資のプロたちと協業しており、パフォーマンスの向上からリスク管理に至るまで様々な面で協力体制が出来ている。
値上がり期待が高いIPOにも対応
値上がり期待が高いとされるIPO(新規公開株)の取り扱いも楽天証券で実施している。高い値上がり期待を背景にIPOは人気が高く、抽選倍率も高いことが一般的だ。その為抽選になかなか当選しないといった方がかなり多くいる。
そのような場合は1カ所の証券口座で抽選に申し込むより複数の証券口座から抽選に申し込む方が当選確率もアップする。ぜひ楽天証券でもIPO抽選に挑戦してみてはいかがだろうか。楽天証券の場合のIPO抽選は委託販売団での取り扱い銘柄は、完全平等の抽選を実施するが、引受シンジゲート団に楽天証券が入っている場合のIPO抽選は下記の通りカテゴリが分けられ、当選確率も変化する。
カテゴリ / 当選確率 / 条件
IPOゴールド / 5倍 / 過去6カ月間における月間平均手数料が10万円以上、またはブックビルディング開始日の前々営業日時点での預かり資産評価額1億円以上の人
IPOシルバー / 2倍 / 過去6カ月間における月間平均手数料が1.5万円以上の人
IPOレギュラー / 1倍 / ゴールド、シルバーの条件にあてはまらない人すべて
普通預金金利が大手銀行の100倍!?
楽天証券では楽天銀行との連携にも力を入れている。マネーブリッジと呼ばれる口座連携サービスを利用することによって、手数料無料、原則24時間、リアルタイムで資金移動が可能な「らくらく入出金」が利用できる。楽天証券での商品買い付けに当たっては不足金額分を自動で楽天銀行から自動入金できる制度も利用できる。証券口座にある現金は自動で楽天銀行の口座に毎営業日夜間に移動されるので余った資金も普通預金の金利が適用されお得だ。
マネーブリッジに申し込むとその普通預金の金利も大手銀行の金利の100倍の年0.1%(税引後年0.079%)の優遇金利が適用されるなど、手厚いサービスが受けられる。
楽天スーパーポイントだけでなく、低水準の手数料、銀行との連携、充実した取引ツールなど、魅力がたくさんの楽天証券を新規口座開設時の選択肢としてぜひ入れてみてはいかがだろうか。