全タイトル合わせ賞金総額3億円以上、2021年に発足された国内最大級のeスポーツブランド「X-MOMENT」の試合の勝敗を予想する「X-MOMENT Presents CHOTeN~今週、誰を予想する?~」(毎週土曜夜11時25分放送/テレビ東京系)。
3月19日(土)は、「Rainbow Six Japan League 2022」(※注1)開幕直前スペシャルを放送。3月26日(土)からの「Rainbow Six Japan League 2022」に出場する、大注目のプロ選手2人に密着し、開幕戦の勝敗を予想した。
不登校の日々の中、見出した希望
昨年の日本一決定戦「RAINBOW SIX JAPAN CHAMPIONSHIP 2021」3位、リーグ内屈指の攻撃力をもつ強豪「FAV gaming」。このチームの要注意人物が、常に冷静に戦況を判断するスナイパー、No2.(22)だ。
過去には1ラウンドごとの撃破数世界2位をマークした実力と、昨年ファンが選ぶMVP投票1位を獲得した人気も兼ね備えているNo2.だが、過去には死を考えたこともあった。極寒の雪国で、彼を絶望から救ったものとは? No2.の生活に密着した。
岩手県北上市にある自宅の部屋には大量の筋トレ器具が。体格の良さは、小1から高1まで続けていた二段の腕前を持つ剣道と、日々の筋トレの賜物だ。
部屋には、ファンからプレゼントされたというNo2.を描いた絵も飾られている。照れながらも「ありがたいですね」とファンへの感謝を。
午後8時、練習がスタート。七色に光るキーボードを操り、チーム練習が始まる30分前からウォーミングアップとして個人練習を行っている。練習中の姿勢の良さは、剣道で培われたもの。
午後9時からはチーム練習。開幕に向けて、連携などの最終調整を行う。普段は寡黙で冷静なNo2.だが、気になることがあれば、年上であっても臆せず意見する。
チームメイトからも、周りが見えて頼りになり、個人の能力も高いと評価されているNo2.。3対5で迎えたゲーム終盤、人数的に不利な状況の中、一瞬にして4人撃破したこともあった。
練習後は、気分転換のため散歩へ。1日2回、昼過ぎと深夜に40〜50分歩いているそう。何もなく誰もいない道を歩いていると......天候が急変! 気温は2℃。雪が吹き付ける中、それでも歩き続ける。よほど天候が荒れない限り、散歩は欠かさないとか。
息子がeスポーツ選手だということを、両親はどう思っているのか。最初は、いきなり「世界大会に行きたい」と言われ驚いたという。しかし、10年続けた剣道のように、好きなことを突き詰める性格をわかっていた両親は、エネルギーを向ける先があれば正しい方向に行けるのでは、と考えたそう。
遠征や大会があるたび、反省点などをノートに記録しておくほど熱心に取り組んでいた剣道。親友5人で剣道をするのが楽しく、全国大会にも出場した。ところが、高校で入部した剣道部は予想以上に厳しく挫折。不登校になってしまう。
約1年半、トイレと風呂以外は部屋から出られず、死にたい気持ちになったことも。「誰とも会いたくなかったです。親にも顔を見せたくなかった」と語る。母も、息子が笑わなくなったことが辛かったそう。
その後、通信制の高校に転入。塞ぎ込む日々が続く中、出会ったのが「RAINBOW SIX SIEGE」だ。YouTubeの実況動画をきっかけに興味を持ち、eスポーツに人生をかける人々を観て心を動かされたという。
始めた当時は、1日平均12時間もプレイ。eスポーツに出会い、いきいきとして笑顔を取り戻した息子に、両親は嬉しくなったという。
新たな仲間とプロを目指し、夢を掴んだNo2.は、eスポーツは「人生を動かしてくれた、新たな目標を自分に見つけさせてくれた」と語る。応援してくれる両親に感謝し、毎月10万円を渡しているが、「もっと多く渡して楽させたい」と親孝行だ。
心配をかけた両親のためにも、「1位を目指して、後悔の残らないような試合をしたい」と意気込むNo2.。高く掲げた目標に向かって、突き進む!
日本一に輝いたチーム、守護神の葛藤
また、平均年齢20歳、新進気鋭の「DONUTS USG」からは、"守護神"AOKAYU(21)に密着。「DONUTS USG」は昨年の日本一決定戦で、国内リーグ無敗の帝王「CYCLOPS athlete gaming」に勝利し、見事日本一の座を獲得したチームだ。AOKAYUは、窮地に立たされたチームを逆転勝利に導く、まさにファンタジスタと言える存在。しかし、過去には大学受験に失敗。eスポーツの道を選んでからも、日本一の称号を手にするまでには葛藤があった。人生をかけ、未知の世界に飛び込んだ若者の物語を。