ホロスコープで読み解く「双子、乙女、射手、魚」座の本質とは?【ジョニー楓の星読みガイド♯6】
雑誌やwebで12星座の占いは欠かさずチェックする!という占い好きな方、自分で占星術が読めるようになったら、面白いと思いませんか? 占いというとスピリチュアルなイメージがありますが、実は毎日を心地よく自分らしく過ごすためのヒントがいっぱいなんです。日常に役立つ西洋占星術の知識を、雑誌やコスメキッチン代官山での定期鑑定などで大人気のジョニー楓さんにインタビュー形式で教えていただきます。今回は、ホロスコープの基礎知識、4つのエレメントと3区分の2つの面から双子座、乙女座、射手座、魚座の本質を読み解きます。
―――このコーナーでは、雑誌やwebで大人気の占星術師ジョニー楓さんに、日常に役立つ西洋占星術の知識を教えていただきます。よろしくお願いします!
ジョニー楓さん(以下、J):これまでに紹介してきた4つのエレメントと3区分について、しっかり復習してきましたか? 今回はその2つの面から星座の本質をより深掘りしていきましょう。今回は、最後となる「柔軟宮」(双子座、乙女座、射手座、魚座)について説明しますね。
牡牛座→双子座 蠍座→射手座のように不動宮の次には必ず柔軟宮がやってきます。つまり固まってしまった感情や考え方を柔軟宮で柔らかく調整していく、あるいは応用的に違う使い道を考えたりする訳です。例えば、貯めるだけじゃなく使う楽しさを知る、腐れ縁を断ち切り新たな世界を見てみる、みたいに。ただ、瞬間で物事を決めてしまう活動宮に対して、なかなか事を決められない側面もあれば、一つの事を長く続ける不動宮に比べると持続性が足りないのも否めません。とは言え調整力や適応能力が必要なシーンでは抜群の力を発揮します。図(モダリティの輪)を見ながら読んでみるとわかりやすいかもです。
双子座(風×柔軟宮/5月21日~6月21日)は?
J:では初めに風の柔軟宮の双子座行ってみましょうか。双子座は牡牛座で把握した個人の資質や才能を改めて外へと広げていこうと考えます。つまり今度は知性を使って可能性の発展を試みると言う事になります。ただ、風のサインなので興味や関心の向く先は多方面に向いていきます。加えて柔軟宮なので決まったパターンなどなく、その時その時で目的の矛先は変化していきます。なので、良くも悪くも初めの目標から大きくかけ離れていく事も少なくない気がします。
才能の多彩さが、マルチな発展力として開花していく場合もあれば、変化を嫌う場所や人にとってはその価値観の代謝についていけないなんて思われる事もあるかもしれません。また違いを選別したり識別したりする方へより意識が向くため、他者と共感するよりも、競争に喜びを感じたりする人もいるかもです。いろいろな事に興味を持つことから、自然と情報量も増えていきます。なので、変化の多い場所や環境にもすぐに適応できるし、いろいろと突っ込まれても抜群の対応力で迎え撃ちます。ただ、やることが常に決まっているルーティーンなシーンなんかは向かない気がします。
――最新情報にも詳しそう。マスコミ関係の仕事など向いていそうですね。
J:そうですね。また、感情や感傷、あるいは偏見にとらわれることなく、冷静に正しく情報を見極められることから、記者やジャーナリストにも向いている気がします。
乙女座(地×柔軟宮/8月23日~9月22日)?
J:次に地の柔軟宮である乙女座行きます。前の段階の獅子座で育った創造性をより具体化していくと言う事になります。ただ、情熱(火)から現実(地)へと意識が向かうので恋も生き方も多少批判的、もしくは防衛的な側面からの分析が多くなる気がします。例えば、始めから無理か無理じゃないかを考える。みたいに。獅子座が夏休みの心境なら、乙女座は2学期の始まりのような心理。
つまり個人的な創造性を一般社会に適応させるために立て直す、あるいは通用するように整える訳です。従って理性も強くなる事から目立つ事を嫌うようになる傾向も。加えて柔軟宮ですから適応させていくにあたって、無駄な部分やはみ出した部分をあれこれ考える訳です。節約からダイエットまでストイックに詰めていくシーンには力を発揮します。また、同じ事を繰り返せるところから職人、あるいは諸々の管理、もしくはアスリートなんかにも向いている気がします。ただ、失敗を回避しようとし過ぎる意識が結果的に無難な人生に落ち着かせてしまう事も。また、一度失敗した事には手を出しづらくなる事から恋愛面ではその慎重さがマイナスに働く事も。
――地の星座だから、防衛的というか受け身な考え方になるんでしょうか?
J:何事も無駄にしたくないという意識から慎重になるんだと思います。当然失敗を避けるために余計な事には手を出さなくもなりますが、見方を変えれば、何かや誰かのために常に貢献的でありたいと願っているとしたら、やっぱり人生の大切な時間やお金の使い道には慎重になるのも当然な気がします。
射手座(火×柔軟宮/11月23日~12月21日)は?
J:次は火の柔軟宮である射手座です。前の段階の蠍座では、思いを注ぎ込み、思いを深めるという気持ちのあり方に軸がありました。自分が思いを傾けたものに対しては良くも悪くもすべてを見ようとしたり、本質を見出そうとしたり。それが射手座になると、知りたい、不確かさをなくしていきたいという思いの対象が、より幅広く、内容も大きくなってくる訳です。常に物事の原理的なところを見ている。だから自然と物事の全体像を見ようとする。細かいことを気にしなかったりするのもたぶんそのせいです。また、視野が広いので恋も生き方も様々な人や物事により多くの魅力を感じたりすると思います。
ただ、火の星座ですから、冷めてしまえばそれっきり。加えて柔軟宮ということもありますので、気持ちを維持するにはやっぱり、自分の中の熱が冷めないような動機が常に必要です。ただ、自分がこれだと思った時の行動力は他の星座以上だと思いますから、これまでの限界やスタイルを塗り替える、あるいは新しいやり方を見出す、なんて事も少なくない気がします。いつも自分の中の何かを上昇させようとしている。積み重ねるよりも、体験してみたいと思う気持ちがその都度新しい自分自身のスタートって訳です。ただ、それだけ興味や関心が散漫になることもあるでしょうし、現実的、具体的なことを考えるのは苦手なのかもしれませんね。
――探究心がある星座なんですね。
J:最後は水の柔軟宮、魚座になります。水の星座の柔軟宮ですから、恋も生き方も、誰かの主張を見て自分が何を言えばいいのかを想い、気持ちが動くイメージです。流されているという風にも考えられるかもしれませんが、状況を読みストーリーを想像して自分のあり方をイメージする、という表現は、深く相手や状況を理解しているからこそできると言えます。自己主張など目立った表現はしないので、時に何も考えていないように思われたり、またある時は受け身と捉えられることも多いかもしれません。
前の水瓶座の段階では、変化することの意味を知り、多種多様なあり方の表現を知りました。しかし貫くものが増えていくということは、同時に制限を設けることでもあります。次の段階に当たる魚座という星座はきっと、ひとつひとつ許せるもの、認められるものを増やすという力でもあるような気がします。例えば、こういうこともアリかもしれない、みたいに。
イメージを制限しない。ただ、だからこそイメージが育ちすぎて、それがプレッシャーになって、物事に逃げ腰になるなど、考えすぎて前に進めないなんてこともあるかもしれません。良くも悪くも常に「見えるもの以上」のものを感じ取っている星座のように思います。ただ、察し、そして受け止めるにはそれだけ話が自分の感覚にかかってくるとも言えます。なので、自分の感じるものには素直な反面、気持ちに響かないような理屈には納得がいかない、という難しい側面もあるのかもしれませんね。
――不動宮の蠍座は一人の人と深まっていくイメージでしたが、魚座は柔軟宮だからいろんな人に影響され共感していくんですね。
J:4エレメントでまずは自分の素材を知り、そして3区分で自分はどんな動きをするのか、これまでの記事を参考に分析して体に落とし込んでみてください。各星座の本質を知ることで、自分自身や相手への理解が深まることやコミュニケーションなどで活かせることがあるかもです。ホロスコープの知識を日常生活に活かしてみてくださいね。
教えてくれたのは…ジョニー楓さん
西洋占星術師。雑誌やwebで連載を持ちながら、コスメキッチンの店頭やファッションイベントなどで個人鑑定も行うなど幅広く活躍中する、ファッション大好き占い師。ホロスコープだけでなく、タロットカードやダイスなど使い分けながら複合的に占いを行う。実はリフレクソロジーが得意。