おいしく、お菓子感覚で食べられる手軽なスーパーフードとして注目を集めるカカオニブ。一部スーパーや、輸入食品店で見かけることも多くなった。今回は「神の食べ物」とも呼ばれるカカオニブの効果や食べるメリットについて、管理栄養士の藤原朋未さんにお話を伺った。
(「」内藤原朋未さん・以下同)
監修:藤原朋未 管理栄養士 健康・食育ジュニアマスター
プロの管理栄養士・料理研究家による「食 」のプロデュース・レシピ開発を手掛ける(株)エミッシュ所属。健康・美容・栄養などの切り口で管理栄養士ならではのレシピ提案・コラムの執筆を行う。乳幼児食指導士の資格を持ち、離乳食や幼児食に関する情報をブログにて発信中。
カカオニブとは?
「カカオニブとは、チョコレートやココアパウダーの原料となる『カカオ豆』をローストし、外皮と胚芽を取り除いた胚乳部分を粗く砕いたもの。(カカオニブをペースト状にしたものが『カカオマス』。カカオマスを圧搾して一定のココアバターを取り除き、粉末化したものが『ココアパウダー』、カカオマスにミルクや砂糖、ココアバターなどを加えたものが『チョコレート』です)」
カカオニブの栄養素、効果は?
カカオポリフェノール
若々しさをキープし、生活習慣対策に役立ちます 。
カフェイン
リフレッシュ作用があります。気分を切り替えたい時や、元気が欲しい時に。感受性は個人差がありますので取りすぎには注意が必要です 。
ミネラル類(マグネシウム)
マグネシウムは、リンやカルシウムとともに丈夫な体作りに役立つ栄養素です。
食物繊維
食習慣を整え、スッキリとした毎日に欠かせない栄養素です。
カカオニブにカロリーはあるの?
「もちろん、カロリー(エネルギー)はあります。製造工程から考えれば、カカオ豆の胚乳部分ですので脂質が多く含まれ、エネルギーが高くなるのが分かります。脂質量が多く、エネルギーも高いので、食べすぎには注意が必要です」
※参考値:富澤商店有機カカオニブ(100gあたりエネルギー642kcal、たんぱく質12.8g、脂質53g、炭水化物 28.6g)
カカオニブを食べるメリットは?
「白砂糖や乳製品を控えている方には、チョコレート代わりにカカオの香りを取り入れられます。ボディメイク中のスナックとしてチョイスするのもいいし、リフレッシュしたいときに食べるのもいいでしょう。
カカオニブそのものは大量に食べるものではありません。カカオポリフェノールは体に吸収されやすいですが体内にとどめておくことはできませんので、多くても一日大さじ一杯など、こまめな摂取が望ましいです」