50代でも、40代のときと同じくらいフィットでいることは可能。実際に、ケリー・リパも、タラジ・P・ヘンソンも、ジェニファー・ロペスも50代。とはいえ、50歳を過ぎてから体重を減らすのは簡単なことじゃない。専属のパーソナルトレーナーと栄養士がいるセレブでも、この節目の年を迎えてからは頑張る量を増やさないと体重が減らなくなる。
でも、ここで諦めるのは時期尚早。正しい知識と方法さえ知っていれば、半世紀生きてからでも体重は絶対減らせる。詳しく見ていこう。
50歳を過ぎてから体重を減らすのが大変な理由
著書に『TheSmall Change Diet』を持つ公認管理栄養士のケリ・ガンズによると、筋肉の量が減るのは間違いなく理由の1つ。「筋肉は脂肪より多くのカロリーを消費しますが、年を取れば取るほど少なくなります。だから年をとってもアクティブな生活と筋力トレーニングを続け、食事のたびにタンパク質を摂ることが大切なのです」
年を取ると、体の衰えも顕著になる。何年もスポーツをして、子供を追いかけ、階段を上り下りしていれば、そのしわ寄せがきてもおかしくない。若い頃に比べて関節が硬くなり、筋肉が痛み始めることも。そして、一番厄介なのが代謝の問題。
何歳の人にもオススメなのは、ルーティンを一新して、新しいことにトライすること。世界的に有名なダイエットエキスパート、栄養士、パーソナルトレーナーのアドバイスに耳を傾け、リバウンド知らずのダイエットを成功させよう。
1.医師と一緒にダイエットプランを立てる
50歳の誕生日を迎えたら病院を訪れて。ピーター博士の話では、現在の健康状態と、体重に影響を与えている疾患(糖尿病予備軍や睡眠時無呼吸症候群)の有無を調べてもらい、その上で食生活と運動のプランを立てるといい。担当医が理学療法士やパーソナルトレーナーを紹介してくれることもある。
訪問時には、お薬手帳を持参して。「一般的な薬の中には、体重を増えやすくするものが無数にあります。例えば、糖尿病、うつ、高血圧の薬です」と話すのは、米メイヨー・クリニック内分泌・代謝・栄養科の顧問医師、ダニエラ・ウルタド医学博士。「プライマリケア医の中には、その事実を忘れている人が多くいます。でも、こうした疾患の薬の中には、体重を増やさないばかりか減りやすくするものもあります」
2.いまの体に必要なカロリーを正確に計算する
加齢と共に代謝は変わる。だから、それに合わせてエクササイズのルーティンを変えている場合を除き、いまの体に必要なカロリー量は数十年前と大きく違う。
その点、米国立衛生研究所の体重プランナーは非常に便利。身長、年齢、いまの体重、運動量、目標体重を入力すれば、指定したタイムフレームで目標体重を手にするためのカロリー数を教えてくれる。このタイムフレームは、短めにも長めにも設定できる。
3.栄養価の高い食べものに重点を置く
ガンズいわく栄養価の高い食品とは、“ビタミンとミネラルが多いのにカロリーが少ない食品”のこと。例えば、野菜、フルーツ、全粒100%の穀物、ナッツ、シード、シーフード、低脂肪の乳製品、そして卵。
「タンパク質を十分に摂ることも大切です」とガンズ。「タンパク質は筋肉の増強と修復を助けます」。栄養価の高い食品を中心に摂取すれば、満腹感が持続して体重が減りやすくなる。