好きなもの、好きなことがどんどんはっきりしてくるエクラ世代は、インテリアをもう一度考える絶好のチャンス。大好きな空間を手に入れた実例の紹介特集から、今回はリネン製品の専門店「リネン&デコール」の代表・菊川博子さんの自宅を拝見!
リネンを眺めているだけで幸せな気持ちになります
「リネン&デコール」のオーナーとして忙しい日々を送る菊川さんのインテリアは、仕事の相棒でもある大好きな布・リネンと植物がテーマ。東に向いた大きな窓は視界が抜け、都心なのに空がとても広く感じられる。あしらったカーテンはもちろんリネン。パープル、グレーと窓ごとに違う色の布をかけ、楽しんでいる。日々の食卓やリビングにもリネンは欠かさず、「布を眺めているだけで幸せな気持ちになります」。
20年近く愛用しているデパドヴァ社のソファ「RAFFLES」やチェア「INCISA」、リネン&デコールで扱うラタンの収納兼テーブルを置いたリビング。カーテンやクッションなどのリネンはグレーのグラデーションでまとめた。
奥の植栽はスタイリストのさとうゆみこさんに依頼。正面はマンションの生垣、ほかは菊川さん夫婦で植物を植えた。テラス用のラグや家具はイケアで購入。
ダイニングテーブルとベンチはアルフレックス。壁のアートは菊川さんがひと目惚れし、ご両親からお祝いにいただいた。
クッションやブランケットは季節ごとに、テーブルリネンは日々の食事ごとに替えて楽しむ。すべてリネン&デコールのオリジナル。
キッチンクロスはHOUSE OF LOTUSのかごに収納、取り出しやすい場所に。
夫婦で手入れをしている植物に囲まれたテラスは30㎡近くあり、このマンションを購入する決め手にもなった。今ではそこで朝食後のコーヒーと、夕食後のお酒をふたりで飲むのが日課に。一日の始めと終わりに、好きなものに囲まれて気持ちをほぐす。大切な暮らしの句読点となっている。
撮影/尾嶝 太 取材・文/鈴木奈代