最近、だんだんと日が暮れるのが早くなってきたと感じませんか。2024年の二十四節気「冬至」は12月21日(土)で、一年の中で最も昼の時間が短い日です。
しかし、昼の時間の長さが最も短いこの冬至の日が、日の入り時刻も一番早い日というわけではありません。
日の入りは少し前、日の出は少し後が一番に
こちらは、冬至前後の日の入り時刻と日の出時刻の関係を表した模式図です。
実は、一年で最も日の入りが早いのは冬至よりも少し前の時期で、まさに今頃がその時期にあたります。一方で、日の出が最も遅くなるのは冬至が過ぎた後のお正月の頃になります。その中間に当たる冬至が、日の出から日の入りまでの昼間の長さが一年で最も短い日となるのです。
こうした現象は、地球が太陽のまわりを回る面(公転面)に対して自転の軸が傾いていることや、太陽のまわりを回る軌道(公転軌道)が真円形でないことなどが理由です。なお、一年の中で日の入りが最も早い日や、一年の中で日の出が最も遅い日は、国内でも南北で差があります。
師走らしく寒さが増してきました。特に日が暮れると気温がグッと下がって、より寒さを感じる季節です。夕方までに帰宅するからと思って油断をせず、外出時は暖かな服装をお選びください。
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)