21日(日)午前中に東北周辺では上空に薄雲が広がり、太陽の周りにハロやアークなど様々な虹色現象が出現しました。
鮮やかな虹色現象は天気下り坂のサイン
ハロや幻日などの虹色現象は、上空の高いところに薄い雲がかかった時によく見られます。21日(日)は高気圧の中心が段々と東へ離れ、日本海から薄雲が広がってきたため、条件に合致しました。
宮城県ではハロや幻日に加え、環天頂アークやタンジェントアーク、ラテラルアークや、滅多に見られないパリーアークも見られています。
「環天頂アーク」は、太陽の中心から上方46度前後の空の高いところに出現します。弓なりの美しい虹色を描き出すことから、逆さ虹とも呼ばれます。太陽高度が22度前後の時に最もはっきり現れ、日の出の2時間後や日没の2時間前が見えやすい時間帯です。
「ラテラルアーク」は環天頂アークと同じように、太陽の中心から46度前後の位置に現れます。環天頂アークやハロなどの虹色現象に比べると出現頻度が低い現象です。
「パリーアーク」は全国から空の写真が届くウェザーニュースでも、数年に一度届くかどうかという珍しい現象です。出現条件は他の虹色現象と同じく六角柱の氷晶の屈折によるものですが、特定の方向を向いている時にだけ現れるため、ハロなどに比べ出現率がかなり低くなります。
参考資料など
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)